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UCIロード世界選手権-Review④(男子エリートRR・戦評)

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2012年のロード世界選手権最後の種目となった男子エリート・ロードレース。

アムステル・ゴールドレースでおなじみのカウベルグを舞台に、まさに力と力のぶつかり合いと言える名勝負となりました。

選手の実力がそのまま反映されたレースを振り返ってみたいと思います。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート ロードレース(Maastricht~Valkenburg、267.0km)-9月23日

 

【結果】

1.フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ) 6:10:41

2.エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY) +04″

3.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +05″

4.ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) +05″

5.ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +05″

6.アラン・デイヴィス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +05″

7.トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー) +05″

8.ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ) +05″

9.セルジオ・ルイス・エナオ(コロンビア、SKY) +05″

10.オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ) +05″

 

フルリザルト(公式サイト)

※優勝者名クリックでUCIリリースの優勝者プロフィールへ(pdf)

 

レーススタートからアタックの応酬が続き、逃げがなかなか決まらない中、ようやくエスケープを成功させたのは11人。

逃げの容認後は、イギリスがコントロール。

特に、ディフェンディングチャンピオンのカヴェンディッシュは今回アシストに回り、レース距離が100kmを超えて周回コース入り後もしばらく集団を牽引する走り。

 

逃げとメイン集団との差が詰まりつつある状況で、フレチャのアタックをきっかけに有力チームがほぼすべて乗る追走集団が形成され、その中には別府選手の姿も。

難なく逃げ11人に追い付き、総勢20人の先頭集団ができ上がります。

さらに4周目にはコンタドールがアタック、これにヴォクレールやティーナンロック、ヘーシンクがらも加わり、一挙29人のグループがメイン集団に対し先行します。

この先行グループにベルギーはメールスマンを送り込んだものの、ファンスーメレンらがメイン集団のコントロールを開始し、そこにイギリスやドイツなどのアシストが数人加わって牽引。

ゴールまで30kmを前に先行する選手たちを吸収し、レースはいよいよ勝負どころを迎えることになります。

 

残り2周に入ってのタランスキーとスタナードのアタックで集団のスピードも活性化。

スピードに対応できない選手たちが上りで遅れ、集団の人数を徐々に減らしながらレースは最後の1周へ。

 

各チームのトレイン形成とそのポジション争いは、さながらスプリント前のよう。

残り5kmを切ってパオリーニの強力な牽引を開始し、先頭イタリア、ベルギーがそれに続くような格好で最後のカウベルグへ。

 

カウベルグの上りで最初にアタックしたのはニバリ。

その後ろにはボーネンのポジションを確保するためベルギーのアシストが続き、若干後方からカウベルグに突入したジルベールが少しずつ前方へ。

そして、ボーネンやアシストの動きを確認したジルベールが満を持してアタック。

この強力かつ決定的なアタックに対応できる選手はおらず、コロブネフやボアッソン・ハーゲン、バルベルデが追走を試みるも牽制してしまい、ジルベールとの差は開く一方。

 

残り約2kmを独走に持ち込んだジルベールは表情を苦痛にゆがめながらも激走。

ゴール前400mで後ろとの差を確認すると勝利を確信しガッツポーズ。

何度も歓声に応えながらのウイニングラン、そして初のアルカンシェルゲットとなる勝利のゴール。

これまで幾度となくチャレンジしながら跳ね返されてきたアルカンシェル獲得へのチャレンジ、今回は完全な力技でモノにしました。

 

2位争いは牽制する集団から隙を突いて飛び出したボアッソン・ハーゲンが、独走力を活かして逃げ切り。

それを追ったバルベルデが1秒差で3位。

バルベルデと同タイムとなったメイン集団の先頭は、スプリンターのデゲンコルブが取り、29位までが同タイムとなっています。

 

 

 

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【戦評】

有力国の多くがパンチャー、スプリンターと勝負できる選手を複数揃えて臨んだ中、結果的に選手の力の差でレースが決まった印象。

ひいては、それら着に絡んだ選手の力を最後の局面で発揮できるようお膳立てした各チームの戦力の差が出たとも言えると思います。

 

このレースに完璧なまでに合わせたジルベールは、シーズン前半の不調により方針転換したのが奏功。

世界選手権に合わせるため、ツールでのアシスト役を過程にブエルタで最終調整、そしてここ一番での勝利に結びつけました。

ベルギーチームとしては、積極的にレースを動かそうと試みたライバルチームの動きにあえて反応せず、それでいながら上手く全体をコントロールしたと言えそう。

中盤でのスペインの動きに“捨て駒”であるメールスマンをひとまず乗せておきながら、メイン集団ではファンスーメレンが牽引役を担い終盤に備える作戦がハマりました。

最終盤では複数のアシストを残す数的優位に持ち込み、ボーネンを好位置に置いていつでも勝負できる体勢を整えたうえで、ジルベールが自分のタイミングで行く、ベルギーチームにとっては王道の勝ち方。

 

ジルベールのパワーに屈したとはいえ、ボアッソン・ハーゲンもここ最近見せてきた得意のパターンに持ち込んだ結果の銀メダル。

チームの人数が少ない不利な状況もあり、有力国の動きに合わせながらのレースが却って無駄な動きを省いて、最後のカウベルグからの勝負に持ち込めたのは大きかったでしょう。

また、2位争いに牽制が入り、一度集団につかまりながらも再度ロングスプリントで2位を死守した辺りも彼ならでは。

スプリント、上り、そして強力なアタックとワンデーレースに必要な要素をほぼすべて持ち合わせる選手として、今後に大きな可能性を見せた2位でした。

 

レース全体を通して最も動きを見せていたスペインは、バルベルデをエースに立てて銅メダルと最低限の結果。

中盤から後半にかけフレチャとコンタドールが先頭集団に入り、他チームの働きを促すまでは完璧に近かったものの、最後はやはりベルギーのチーム力には勝てず。

また、バルベルデとフレイレとの間に連係ミスがあったと言われており、もしかすると最後の最後にきてチームとしての動きを欠いた可能性も否めません。

しかし、結果を残すべき選手、働く選手とほぼ全員が役割通りに走り、得た結果としては良かったと言えるでしょう。

 

地元オランダは圧倒的なパンチ力を持つ選手やスプリンターを欠きながらも、ボームが大健闘の5位。

ここ数年では戦力的に劣るかと見られたオーストラリアも、デイヴィスが6位に入り、まずまずの結果に。

後半にかけてレースをコントロールし、デゲンコルブでの勝負に賭けたドイツはスプリント以外のオプションが無かったことが響いた格好。

 

個人としてはナヴァルダスカスが8位と数的不利をものともせず、リザルトを残したのは大いに評価できるでしょう。

レースの大部分をコントロールしたイギリスは最終的に上位に入ることはなかったものの、エースに大抜擢されたティーナンロックがワールドクラスのライダーに交じって19位と健闘。

SKY入りする来年以降への足がかりとしては好結果。

 

逆に、イタリアはまたしても結果を残すことができず。

戦力こそ充実していたものの、最後のカウベルグでアシストに解き放たれたニバリが不発。

結局、集団に残っていたガットが11位に入るのが精一杯。

個々の実力は高いものがあるとはいえ、一発に長けた選手やスプリント力の高い選手をメンバーに入れられない部分が他の後塵を拝する要因かもしれません。

 

過去最大の6名で臨んだ日本チームも残念な結果に終わりました。

落車やトラブルが相次ぎ、最後の1周までメイン集団に残っていた宮澤選手が唯一完走し54位。

数的な優位を全く活かせなかった点では、惨敗と言えるでしょう。

後方で落車にたびたび巻き込まれ、集団内でのポジショニングが大きな要因となってしまった感。

また、選手個々のコンディショニングや、レース中のトラブル対応にも問題視される部分があったことも事実。

やはり一発勝負で、世界の一線級だけが揃うレースにおいては、トラブルやその対応など1つとってもそれがすべて各選手の実力と捉えられるだけに、今後の戦い方にどのようにつなげるかがポイントとなってくるでしょう。

有力国も大なり小なりトラブルがある中で、しっかりとリザルトを残している辺りは見習う必要がありそうです。

 

来年のロード世界選手権は、9月22日から29日までの日程でイタリア・フィレンツェで開催予定。

今年以上の盛り上がりを、そして我らが日本チームには今年のリベンジを果たす活躍に今から期待したいところです。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート ロードレース出場者一覧

UCIロード世界選手権・男子エリート ロードレース-Preparation

 

UCIロード世界選手権-Review③(女子エリートRR、男子U23RR、男女ジュニアRR)

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約1週間にわたって熱戦が繰り広げられた今年のロード世界選手権。

昨年から男女のジュニア種目が再び期間中に開催されるようになり、より盛り上がりが増したように思います。

さて、今回はまず女子エリート、男子U23、男女ジュニアのロードレース4種目のリザルトを中心に振り返ってみます。

 

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UCIロード世界選手権(オランダ・ファルケンブルグ)

 

1周16.1km

女子ジュニア 5周

男子U23 11周

女子エリート 9周

男子ジュニア 8周

 

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●女子ジュニア(80.5km)-9月21日

【結果】

1.ルーシー・ガーナー(イギリス) 2:11:36

2.エリーネ・グレディッチ・ブルスタッド(ノルウェー) s.t.

3.アンナ・ジータ・マリア・ストリッカー(イタリア) s.t.

 

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ロード種目の皮切りとなった女子ジュニア。

最後のカウベルグをクリアした約20選手のスプリントとなり、制したのはジュニア世代では無敵のイギリス人、ガーナー。

イギリスの国内シリーズを中心に、エリート年代と走っても遜色のない実力の持ち主である彼女、貫録の2連覇を達成しました。

2位にはジュニア年代からの強化が進むノルウェーからブルスタッドが、3位にはイタリアのストリッカーが入線。

 

 

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●男子U23(177.1km)-9月22日

【結果】

1.アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、コンチネンタルチーム・アスタナ) 4:20:15

2.ブライアン・コクァール(フランス、ヴァンデU) s.t.

3.トム・ファンアスブロック(ベルギー、トップスポルトフラーンデレン・メルカトール) s.t.

 

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“金の卵”アンダー世代による世界一決定戦。

 

スタートアタックに乗った木下選手を含む3選手がしばらく先行する展開。

メイン集団は、明確なコントロール意思を示すチームが少なく、中盤以降はアタックが頻発。

そんな中、8選手がエスケープに成功し、前を行く3人に合流。

 

11人との差を詰めるべくコントロールを開始したのはカザフスタン。

人数をかけて集団を牽いたこともあり、難なく11人を吸収。

カウンターアタックがたびたび起こるものの、カザフスタンとともにベルギーが牽引に加わったこともあり、最後のカウベルグを一団で迎えることに。

 

カウベルグでも決定的なリードを奪う選手は現れず、勝負はスプリントへ。

ワールドツアーレースにも参戦経験のあるファンアスブロックがスピードの違いを見せ飛び出すも、その脇から抜群の伸びを見せたのはルツェンコ。

ピュアスプリンターではないものの、これまで上りを含むコースを制することが多く、得意とするレイアウトで見事アルカンシェルをゲット。

2位には、ロンドンオリンピックのトラック・オムニアムで銀メダルを獲得したコクァールが入線。

最後の追い込みは、あわやルツェンコをかわすかという勢いのスプリント。

ファンアスブロックは3位。

 

日本勢は最後のカウベルグまでメイン集団に残っていた平井選手が25秒遅れの57位で完走。

木下、寺崎両選手はタイムアウト、椿選手はリタイアに終わっています。

 

将来を嘱望される選手たちによる競演。

注目される今後の動向ですが、アルカンシェルのルツェンコは“既定路線”のアスタナトップチーム昇格、2位のコクァールも上部組織のユーロップカーへの昇格が決まっています。

 

 

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●女子エリート(144.9km)-9月22日

【結果】

1.マリアンヌ・フォス(オランダ、ラボバンク・ウイメン) 3:14:29

2.レイチェル・ネイラン(オーストラリア、アーブス・ヌートリクシオン) +10″

3.エリサ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ハイテックプロダクツ・ミストラルホームサイクリング) +18″

 

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絶対女王・フォスが地元オランダで迎える本番でどう走るかが最大の注目となったレース。

 

前半は大きな落車で集団が割れるなど、アタック以外の面で激しい展開に。

遅れていた選手の多くが集団に復帰し、レースは後半へ。

 

残り3周を前に5名のアタックが成功。

その構成はオランダ、アメリカ、オーストラリア、イタリア、ドイツと、有力国のアシストやセカンドエースが乗り、レースが本格的に動き始めます。

そして残り2周を前にしたカウベルグで、フォスが満を持してアタック。

逃げ集団で待つファンデルブルッヘンに合流し、優位な展開に持ち込みます。

その後、ロンゴボルギーニが追い付き、オランダとイタリアで逃げ集団をコントロールします。

 

ゴールに近づくにつれ、オランダの2人以外がローテーションに加わらなくなり、フォスの動きを見ながらのレースに。

ラスト1周を前にしたカウベルグでフォスがアタックすると、ロンゴボルギーニが反応、その後ネイランやネーベンも追い付く流れ。

 

残り1周を迎えてもオランダ2人が回す展開には変わらず、特にネイランは常にフォスの付き位置で様子を窺います。

ついに最後のカウベルグへ。

そこで圧倒的な力を見せたのは、やはりフォス。

フォスの上りでのスピードには誰も太刀打ちできず、カウベルグをクリアした後はゴールまでさながらウイニングラン。

最後はオランダ国旗を観客から受け取り、それを掲げて歓喜のゴール。

 

残り4周途中の逃げに入り、上手く脚を残したネイランが殊勲の銀メダル。

イタリアの若手筆頭株のロンゴボルギーニも健闘し銅メダルを獲得。

 

日本から唯一出場の萩原選手は前半の落車に巻き込まれ、その後も単独の集団復帰を余儀なくされるなど、レースに加わることができないまま途中でバイクを降りています。

 

 

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●男子ジュニア(128.8km)-9月23日

【結果】

1.マテイ・モホリッチ(スロベニア) 3:00:45

2.カレブ・ユアン(オーストラリア) s.t.

3.ヨシプ・ルマチ(クロアチア) s.t.

 

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アタックが頻発しては吸収を繰り返す展開となったレースは、最後のカウベルグをクリアした約60選手による争いに。

ゴールスプリントを前に、残り1kmで飛び出したモホリッチが集団との僅かな差を保ちトップでゴールへ。

先のタイムトライアルでも銀メダルに輝いており、ジュニア年代では世界のトップであることを証明するアルカンシェル獲得。

 

モホリッチを追う形で始まった集団スプリントは、ユアンが先頭でゴールし銀メダル。

韓国系オーストラリア人のユアンは、165cmと小柄ながら大器としてオーストラリア自転車界を挙げての期待がかかっている選手。

既にプロチームからのオファーもあると噂されています。

 

また、3位にはクロアチアのルマチが入り、東欧系の選手が活躍したレースとなりました。

 

4選手が出場した日本勢は、メイン集団に残った西村選手が23位、小橋選手が48位。

落車に巻き込まれた徳田選手は104位、横山選手は途中でリタイアに終わっています。

 

 

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男子エリートのReviewは、戦評付きで追ってアップします。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート ロードレース-Preparation

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オランダを舞台に繰り広げられているロード世界選手権は、いよいよ花形種目の男子エリート・ロードレースが最終日、最後の種目として行われます。

レースを目前に各国の出場選手が確定し、男子のアンダーやジュニア、そして女子種目が行われレースの大方の傾向が見えてきました。

そこで、コース分析や有力国などを挙げながら、レースを展望してみたいと思います。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート ロードレース(Maastricht~Valkenburg、267.0km)-9月23日

【過去5年の優勝者】

2011年(コペンハーゲン) マーク・カヴェンディッシュ

2010年(ジーロング) トル・フスホフト

2009年(メンドリシオ) カデル・エバンス

2008年(ヴァレーゼ) アレッサンドロ・バラン

2007年(シュツットガルト) パオロ・ベッティーニ

 

【コース分析】

 

267.0kmの行程中、マーストリヒトから106kmの片道コースを走ったのち、16.1kmの周回コースへ。

前半のラインルートには7ヶ所の登坂区間が設けられているものの、ここで勝負がかかることはまず無いと言えるでしょう。

何かあるとすれば、ライバル国に脚を使わせるために、有力国のアシストが逃げグループを形成しようとする動きでしょうか。

 

周回コースは全部で10周。

登坂区間は2ヶ所あり、周の中盤に迎えるBemelerberg(900m・5%)、そして残り3kmを切って登場するCauberg(1200m・5.8%)。

 

ここまでのロード種目の傾向なども踏まえて見ると、Bemelerbergでは決定的な動きが起こる可能性は少ないと言えそう。

仮に最終周にこの場所でアタックをしたとしても、約7km逃げ続ける必要が出てくるため、よほど独走力のある選手でない限りは厳しいか。

また、Caubergはアムステル・ゴールドレースのように頂上ゴールとは異なり、登坂後ゴールラインまで1700mあるため、展開次第では生き残ったスプリンターにも勝機が。

パンチャーがアタックをして数人に絞ったとしても、上りきった後に牽制が始まってしまえば集団が合流し、比較的大きめの集団スプリントになるケースも十分にあり得そう。

少ない人数で勝負したい選手やチームにとっては、残り2,3周から積極的に仕掛けていく必要があるかもしれません。

 

いずれにせよ、パンチャーや登坂力のあるスプリンターに有利なレイアウトと言えそうです。

 

【出場選手】

UCIから発表されたスタートリストをアップしておきます。

 

 

主な有力選手

●パンチャー系

ジョナサン・ティーナンロック(イギリス、エンデュラレーシング)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

モレノ・モゼール(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY)

シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ)

トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY)

アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、カチューシャ)

新城幸也(日本、ユーロップカー)

別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ)

ゼネク・スティーバー(チェコ、オメガファルマ・クイックステップ)

 

●スプリンター系

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY)

ベン・スウィフト(イギリス、SKY)

オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ)

マッテオ・トレンティン(イタリア、オメガファルマ・クイックステップ)

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ)

アラン・デイヴィス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)

マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)

グレガ・ボレ(スロベニア、ランプレ・ISD)

ボルト・ボジッチ(スロベニア、アスタナ)

宮澤崇史(日本、サクソバンク・ティンコフバンク)

マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク)

 

コース特性により、人数を揃えられる有力国はパンチャー、スプリンターと勝負できる選手をバランス良く構成しています。

 

中でも、今回本命視されるのがベルギー。

ジルベールは優勝候補筆頭と言えそうです。

もたついたシーズン前半を乗り越え、ブエルタで復活のステージ2勝。

調整も順調に進めた模様で、チームとしてまずはジルベール中心のレースを組み立ててくるはず。

また、集団スプリントとなればトラブルなど無い限りボーネンでゴールを狙います。

シーズン通して絶好調であることはもちろん、先日のTTTでもカウベルグをクリアし、コースに対する問題はなさそう。

最終局面でジルベールが勝負に出た場合でも、ボーネンは好位置に付けておくことが必要です。

 

続くのはスペイン。

選手層の厚さはベルギー以上。

カストロヴィエホ、フレチャらで前半の流れを作り、ペースの上がる後半からはコンタドールやモレーノで展開していくか。

ロドリゲスやS・サンチェスといった上りでのパンチ力を備える選手がいるものの、コース適性で言えばバルベルデがエースになりそう。

上りでのアタックはもちろん、人数が減った集団でのスプリントでも強さを発揮するのが魅力。

今年のアムステル・ゴールドレースで好走したフレイレもおり、カウベルグをクリアできればスプリント役を担うことに。

 

ミラノ~サンレモ、GPケベックを制したゲランスも優勝候補。

ライバルの動きに上手く合わせ、ゴールスプリントで勝ちに行く得意のスタイルが決まればアルカンシェルをグッと引き寄せることに。

オーストラリアはデイヴィス、ハウッスラー、マシューズとスプリンターを多くメンバー入りしており、展開に合わせられる戦力が整っている点は押さえておきたい。

 

ツール後のワンデーレース、GPプルエー、ケベックとモンレアルのカナダ2連戦で好調さをアピールしたボアッソン・ハーゲンやコスタにも注目。

パンチャー系の中でも抜群の独走力を持つ2人は、最後のカウベルグで飛び出して逃げ切りを図る可能性もありそう。

チームの人数が少なく、レースをコントロールする必要が無い分、有力選手の動きに合わせて出方を変えられるか。

 

チャンピオンチームであるイギリスは、今回苦戦を強いられるという大方の予想。

カヴェンディッシュにとっては、カウベルグを10回こなすのは厳しいか。

スウィフトが代わりにスプリント役を担う可能性があるものの、こちらも最後の局面まで残れるかは微妙。

そんな中、今シーズン彗星の如く現れたティーナンロックにかかる期待が大きくなります。

ツール後の疲労が激しいウィギンスやフルームに代わって、得意の上りでのアタックで勝機を見出したい。

 

同様に、イタリアも正攻法では勝負に絡むのは厳しいかもしれません。

ニバリがエースを務める公算が高いものの、スプリントにもつれ込むと勝つのが難しくなるため、どれだけ他国の有力選手を落とせるか。

コース適性からすると、モゼールやトレンティンといったスプリント力のある選手の方が合っていると言えそう。

 

ツール後は大きなリザルトを残していないサガンは、どの程度調整できているか次第。

上り、スプリントともにハマれば他を圧倒できるだけのものがあるだけに、ライバルにとっても脅威。

有力選手が揃う集団内に残ることができればスプリントで勝ちに行きたい。

フアンがあるとすれば、レースの進め方に若さが出るケース。

自らが先に仕掛けるようなやり方は得策ではないかもしれません。

 

その他、7人でのレースではあるものの堅実なアシストが揃うドイツは、デゲンコルブを最後まで残したいところ。

また、世界選手権にめっぽう強いブレシェルは、チームメンバーが3人と少ないもののメイン集団に残ることができればチャンス。

 

6人で臨む日本チームは、展開に添ってエースを立てる方針。

トップシーンを走る4人はもちろん、メンバー全員が海外での走りを知る選手なのが心強い。

他国の動向次第では、誰かを逃げに送り込んだり、中盤の動きに乗るといったことも十分に考えられそうです。

 

【優勝予想】

戦力の充実度のほか、個人的な希望的観測も込みで予想をすると、

 

★★★

フィリップ・ジルベール

★★

サイモン・ゲランス、エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン

トム・ボーネン、アレハンドロ・バルベルデ、オスカル・フレイレ

 

と見ています。

明確な根拠があるわけではないですが、ボーネンやフレイレといったスプリンターがレースをモノにする可能性は結構高いのではないかと見ていたり…。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート ロードレース出場者一覧

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UCIロード世界選手権は後半戦に突入し、各カテゴリーのロードレースが開催されています。

最終日の9月23日には花形の男子エリートロードが開催されます。

そこで、各国代表選手をまとめていきたいと思います。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート ロードレース(Maastricht~Valkenburg、267.0km)-9月23日

 

コースや戦力の分析は、最終的なスタートリストがUCIから発表され次第、アップしたいと思います。

 

【出場者一覧】

各国から発表された出走者をまとめていきます。

当日までに変更があった場合、確認ができ次第書き換えします。

メンバーが発表された国から、随時追加していきます。

詳細な出走者リストは、UCI公式またはCyclingFeverからどうぞ。

※掲載は国コード順

※RR横のカッコは出場枠

※選手名が斜線の国はプレセレクションメンバー

 

●アルジェリア(1)

アゼディーヌ・ラガブ(グルップマンスポルティフペトロリエールアルジェリー)

 

●アルゼンチン(6)

ヨルゲ・マルティン・モンテネグロ

ヨスエ・モヤーノ(カハ・ルーラル)

マウリシオ・ミュラー

アリエル・マキシミリアーノ・リケーゼ(ニッポ)

 

●オーストラリア(9)

サイモン・クラーク(オリカ・グリーンエッジ)

アラン・デイヴィス(オリカ・グリーンエッジ)

サイモン・ゲランス(オリカ・グリーンエッジ)

アダム・ハンセン(ロット・ベリソル)

ハインリッヒ・ハウッスラー(ガーミン・シャープ)

マイケル・マシューズ(ラボバンク)

リッチー・ポート(SKY)

ウェズリー・サルツバーガー(オリカ・グリーンエッジ)

デヴィッド・タナー(サクソバンク・ティンコフバンク)

 

●オーストリア(3)

マティアス・ブランドル(ネットアップ)

ステファン・デニフル(ヴァカンソレイユ・DCM)

ダニエル・ショルン(ネットアップ)

 

●ベルギー(9)

トム・ボーネン(オメガファルマ・クイックステップ)

ケヴィン・デウェールト(オメガファルマ・クイックステップ)

ドリス・デヴェニエンス(オメガファルマ・クイックステップ)

フィリップ・ジルベール(BMCレーシングチーム)

ビョルン・ルークマンス(ヴァカンソレイユ・DCM)

ジャンニ・メールスマン(ロット・ベリソル)

ユルゲン・ルーランツ(ロット・ベリソル)

フレフ・ファンアーヴェルマート(BMCレーシングチーム)

ヨハン・ファンスーメレン(ガーミン・シャープ)

 

●ベラルーシ(3)

ヴァシル・キリエンカ(モビスター)

アレクサンドル・クチンスキ(カチューシャ)

シアレイ・パポク

ブラニスラウ・サモイラウ(モビスター)

 

●ブラジル(3)

ラファエル・アンドリアート(ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

 

●ブルガリア(3)

ダナイル・アンドノフ(カハ・ルーラル)

ジョルジ・ペトロフ・ジョルジエフ

マルティン・グラシェフ

スパス・ギュロフ

ステファン・コイチェフ

 

●カナダ(4)

ライダー・ヘシェダル(ガーミン・シャープ)

フランシス・パリジャン(スパイダーテック)

スヴェン・タフト(オリカ・グリーンエッジ)

ダヴィド・フェイルー(ユーロップカー)

 

●チリ(1)

カルロス・イヴァン・オヤルスン

 

●コロンビア(7)

ウィナー・アナコナ(ランプレ・ISD)

カルロス・アルベルト・ベタンクール(アックア・エ・サポーネ)

ファビオ・デュアルテ(コロンビア・コルデポルテス)

セルジオ・エナオ(SKY)

ナイロ・キンタナ(モビスター)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(アンドローニ・ジョカットリ)

リゴベルト・ウラン(SKY)

 

●コスタリカ(1)

アンドレイ・アマドール(モビスター)

 

●クロアチア(3)

クリスチャン・デュラセク(アドリア・モービル)

ヴォラドミール・ミホリェヴィッチ(アックア・エ・サポーネ)

ラドスラフ・ロジーナ(アドリア・モービル)

 

●チェコ(7)

ヤン・バルタ(ネットアップ)

ミラン・カドレッチ(ASC・ドゥクラプラハ)

レオポルド・ケーニヒ(ネットアップ)

ローマン・クロイツィゲル(アスタナ)

ゼネク・スティーバー(オメガファルマ・クイックステップ)

 

●デンマーク(3)

マッティ・ブレシェル(ラボバンク)

ヤコブ・フグルサング(レディオシャック・ニッサン)

クリス・アンケル・セレンセン(サクソバンク・ティンコフバンク)

 

●スペイン(9)

ヨナタン・カストロヴィエホ(モビスター)

アルベルト・コンタドール(サクソバンク・ティンコフバンク)

フアン・アントニオ・フレチャ(SKY)

オスカル・フレイレ(カチューシャ)

パブロ・ラストラス(モビスター)

ダニエル・モレーノ(カチューシャ)

ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)

サムエル・サンチェス(エウスカルテル・エウスカディ)

アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)

 

●エストニア(3)

タネル・カンゲルト(アスタナ)

レネ・マンドリ(エンデュラレーシング)

レイン・タラマエ(コフィディス)

 

●フランス(9)

マキシム・ブエ(アージェードゥーゼル・ラモンディール)

シルヴァン・シャヴァネル(オメガファルマ・クイックステップ)

ジェローム・コッペル(ソール・ソジャサン)

ミカエル・ドラージュ(FDJ・ビッグマット)

ジェレミー・ロワ(FDJ・ビッグマット)

トニー・ギャロパン(レディオシャック・ニッサン)

ヴァンサン・ジェローム(ユーロップカー)

アイトール・ヴィショ(FDJ・ビッグマット)

トマ・ヴォクレール(ユーロップカー)

 

●イギリス(9)

マーク・カヴェンディッシュ(SKY)

ステッフェン・カミングス(BMCレーシングチーム)

アレックス・ダウセット(SKY)

クリス・フルーム(SKY)

ルーク・ロウ(SKY)

イアン・スタナード(SKY)

ベン・スウィフト(SKY)

ジョナサン・ティーナンロック(エンデュラレーシング)

ブラッドリー・ウィギンス(SKY)

 

●ドイツ(7)

マルクス・ブルグハート(BMCレーシングチーム)

ジョン・デゲンコルブ(アルゴス・シマノ)

ヨハネス・フレーリンガー(アルゴス・シマノ)

シモン・ゲスク(アルゴス・シマノ)

クリスチャン・クネース(SKY)

ポール・マルテンス(ラボバンク)

ファビアン・ウェーグマン(ガーミン・シャープ)

 

●香港(1)

ユン・インホン

 

●ハンガリー(1)

ペテル・クストル(アトラスパーソナル・ヤクロー)

 

●イラン(1)

メヒディ・ソラビ(ロット・ベリソル)

 

●アイルランド(3)

ダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)

ローナン・マクラフリン(アンポスト・ショーンケリー)

ニコラス・ロッシュ(アージェードゥーゼル・ラモンディール)

 

●イタリア(9)

ダリオ・カタルド(オメガファルマ・クイックステップ)

オスカル・ガット(ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

マルコ・マルカート(ヴァカンソレイユ・DCM)

モレノ・モゼール(リクイガス・キャノンデール)

ヴィンチェンツォ・ニバリ(リクイガス・キャノンデール)

リナルド・ノチェンティーニ(アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ルカ・パオリーニ(カチューシャ)

マッテオ・トレンティン(オメガファルマ・クイックステップ)

ディエゴ・ウリッシ(ランプレ・ISD)

 

●日本(6)

新城幸也(ユーロップカー)

別府史之(オリカ・グリーンエッジ)

土井雪広(アルゴス・シマノ)

福島晋一(トレンガヌプロサイクリング)

畑中勇介(シマノレーシング)

宮澤崇史(サクソバンク・ティンコフバンク)

 

●カザフスタン(3)

アッサン・バザイェフ(アスタナ)

アレクサンドル・ディアチェンコ(アスタナ)

ドミトリー・グルーゼフ(アスタナ)

ドミトリー・ムラビエフ(アスタナ)

アンドレイ・ゼイツ(アスタナ)

 

●ラトビア(3)

インドゥリス・ベクマニス(リエトゥム・デルフィン)

アレクセイス・サラモティンス(コフィディス)

ガティス・スムクリス(カチューシャ)

マルティンス・トラウトマニス

 

●リトアニア(3)

ゲディミナス・バグドナス(アンポスト・ショーンケリー)

マリウス・ベルナトニス

イグナタス・コノヴァロヴァス(モビスター)

ラムナス・ナヴァルダスカス(ガーミン・シャープ)

エヴァルダス・シスケヴィシウス(ラポム・マルセイユ)

 

●ルクセンブルク(3)

ローラン・ディディエ(レディオシャック・ニッサン)

ジャン・ピエール・ドルッカー(アクセントジョブス・ヴェランダスウィレムス)

ベン・ガスタウアー(アージェードゥーゼル・ラモンディール)

 

●マレーシア(3)

ロー・シー・ケオン(OCBCシンガポールコンチネンタル)

アミール・ラスリ(ドラパックサイクリング)

 

●モルドバ(1)

アレクサンドル・プリウスチン(レオパード・トレック)

 

●オランダ(9)

ラース・ボーム(ラボバンク)

コーン・デコルト(アルゴス・シマノ)

ロベルト・ヘーシンク(ラボバンク)

カールステン・クローン(サクソバンク・ティンコフバンク)

ベルトヤン・リンデマン(ヴァカンソレイユ・DCM)

バウク・モレッマ(ラボバンク)

トム・イェルテ・スラフテル(ラボバンク)

ローレンス・テンダム(ラボバンク)

ニキ・テルプストラ(オメガファルマ・クイックステップ)

 

●ノルウェー(3)

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(SKY)

ラース・ペーター・ノルドハウグ(SKY)

ガブリエル・ラッシュ(FDJ・ビッグマット)

 

●ニュージーランド(3)

ジュリアン・ディーン(オリカ・グリーンエッジ)

ヘイデン・ルールストン(レディオシャック・ニッサン)

ジェシー・サージェント(レディオシャック・ニッサン)

 

●ポーランド(6)

ミカル・ゴラス(オメガファルマ・クイックステップ)

トマシュ・マルチンスキ(ヴァカンソレイユ・DCM)

ヤロスラフ・マリシュ(サクソバンク・ティンコフバンク)

プルゼミスラウ・ニエミエク(ランプレ・ISD)

マチェイ・パテルスキ(リクイガス・キャノンデール)

マレク・ルトキエウィッツ(CCCポルサット・ポルコワイチェ)

 

●ポルトガル(4)

ルイ・コスタ(モビスター)

アンドレ・カルドソ(カハ・ルーラル)

ブルーノ・ピレス(サクソバンク・ティンコフバンク)

セルジオ・パウリーニョ(サクソバンク・ティンコフバンク)

 

●南アフリカ(3)

ジャックス・ジャンセ・ヴァンレンスブルグ(MTN・キューベッカ)

レイナルド・ジャンセ・ヴァンレンスブルグ(MTN・キューベッカ)

ジェイ・ロバート・トンプソン(ユナイテッドヘルスケア)

 

●ロシア(6)

マキシム・ベルコフ(カチューシャ)

パーヴェル・ブルット(カチューシャ)

ヴォラドミール・グセフ(カチューシャ)

ミハイル・イグナティエフ(カチューシャ)

ヴォラドミール・イサイチェフ(カチューシャ)

アレクサンドル・コロブネフ(カチューシャ)

イゴール・シリン(カチューシャ)

ユーリー・トロフィモフ(カチューシャ)

エデュアルド・ヴォルガノフ(カチューシャ)

ドミトリー・ソコロフ(ロコスフィンクス)

 

●スロベニア(7)

グレガ・ボレ(ランプレ・ISD)

ボルト・ボジッチ(アスタナ)

ヤネス・ブライコヴィッチ(アスタナ)

ユーレ・コシャン(チームタイプ1)

クリスチャン・コレン(リクイガス・キャノンデール)

マルコ・クンプ(アドリア・モービル)

ルカ・メズジェク(サヴァ)

 

●セルビア(3)

ズソルト・デル

エサド・ハサノヴィッチ

ネボイサ・ジョヴァノヴィッチ

マルコ・スタンコヴィッチ

イヴァン・ステヴィッチ(サルカノ・アルナヴトコイ)

 

●スイス(6)

ミハエル・アルバジーニ(オリカ・グリーンエッジ)

スティーブ・モラビート(BMCレーシングチーム)

グレゴリー・ラスト(レディオシャック・ニッサン)

ミハエル・シェアー(BMCレーシングチーム)

マティアス・フランク(BMCレーシングチーム)

オリヴァー・ザウグ(レディオシャック・ニッサン)

 

●スロバキア(6)

マテイ・ユルコ(ウィルプール・アーサー)

マロス・コバチ(ドゥクラトレンチン・トレック)

ユライ・サガン(リクイガス・キャノンデール)

ペテル・サガン(リクイガス・キャノンデール)

マーティン・ベリトス(オメガファルマ・クイックステップ)

ペーター・ベリトス(オメガファルマ・クイックステップ)

 

●スウェーデン(3)

フレデリック・ケシアコフ(アスタナ)

グスタフ・エリック・ラーション(ヴァカンソレイユ・DCM)

トーマス・ロヴクイスト(SKY)

 

●ウクライナ(6)

ヴィタリー・ブッツ(ランプレ・ISD)

アンドリー・グリヴコ(アスタナ)

デニス・コスチュク(ランプレ・ISD)

ドミトロ・クリフトソフ(ランプレ・ISD)

オレクサンドル・ポリヴォダ

ヤロスラフ・ポポヴィッチ(レディオシャック・ニッサン)

 

●ウルグアイ(1)

ファブリシオ・フェラーリ(カハ・ルーラル)

 

●アメリカ(9)

ブレント・ブックウォルター(BMCレーシングチーム)

マシュー・ブシェ(レディオシャック・ニッサン)

ティモシー・ダッガン(リクイガス・キャノンデール)

ルーカス・ユーザー(スパイダーテック)

クリス・ホーナー(レディオシャック・ニッサン)

アレックス・ハウズ(ガーミン・シャープ)

テイラー・フィニー(BMCレーシングチーム)

アンドリュー・タランスキー(ガーミン・シャープ)

ティジェイ・ヴァンガーデレン(BMCレーシングチーム)

 

●ベネズエラ(3)

トマス・アウレリオ・ジル(アンドローニ・ジョカットリ)

ヨナタン・モンサルべ(アンドローニ・ジョカットリ)

ホセ・カルロス・オチョア(アンドローニ・ジョカットリ)

ジャクソン・ロドリゲス(アンドローニ・ジョカットリ)

 

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UCIオフィシャルサイト内世界選手権ページ

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UCIロード世界選手権-Review②(男子エリートTT、男子エリートTTT、戦評)

1件のコメント

Review②では、それぞれ男子エリートの個人TTとチームTTのリザルトと戦評を。

個人、チームそれぞれの最速ライダーを決める戦いは、最後の最後までもつれる名勝負となりました。

開催日順に振り返ってみたいと思います。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート チームタイムトライアル(Sittard~Valkenburg、53.2km)-9月16日

 

【結果】

1.オメガファルマ・クイックステップ(ベルギー) 1:03:17.17(Ave.50.532km/h)

2.BMCレーシングチーム(アメリカ) +03″

3.オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア) +47″

4.リクイガス・キャノンデール(イタリア) +1’04”

5.ラボバンク(オランダ) +1’08”

6.モビスター(スペイン) +1’18”

7.カチューシャ(ロシア) +1’18”

8.レディオシャック・ニッサン(ルクセンブルク) +1’21”

9.SKY(イギリス) +1’32”

10.ガーミン・シャープ(アメリカ) +1’35”

 

フルリザルト(公式サイト)

 

18年ぶりに復活したチームタイムトライアルは、かつての国別対抗からUCIトレードチームによる戦いに変わり、2013年シーズンにてジャージ内に用いることのできる“勲章”となるチャンピオンロゴを賭けて争われました。

グランツールなどのTTTとは異なり、1チーム6名であるのも特色。

さらには、4人目でゴールした選手のタイムが採用されるシステムに。

 

この大会に並々ならぬ意気込みで臨んだΩクイックが“初代”チャンピオンに。

中間計測を含め終始トップタイムを維持し、終盤のカウベルグも乱れることなく6人全員でゴール。

最後はボーネンを先頭でゴールさせるほどの余裕を見せ、チーム力の高さを見せた格好。

 

Ωクイックに続いて出走したBMCは、第1計測こそ4位だったものの、第2計測以降は2位のタイムをキープし、銀メダルを獲得。

既に2人脱落していた状況で迎えたカウベルグでは、長いこと先頭を牽いていたフィニーが脱落しかけ、それをチームが待ったことがタイムロスにつながる結果に。

ΩクイックとBMCはAve.50km/hオーバーをマークし、他チームとのスピードの差を見せつけました。

 

3位にはシーズン通してTTTに強さを見せていたグリーンエッジが入っています。

一方で、グリーンエッジ同様TTTを得意とするSKYは9位、ガーミンが10位に沈んでいます。

 

 

 

【戦評】

優勝のΩクイックは、数ヶ月前からメンバーを固定し、数回にわたる試走を繰り返すほど念入りな準備で臨み、それが見事に結果として表れました。

マルティン、ファンデワーレ、シャヴァネル、P・ベリトスの世界&ナショナルチャンピオンに、独走力のあるテルプストラ、そして抜群のスピードを誇るボーネンと、これ以上ないと言えるほどのベストな布陣を組み、その実力に違わぬ走り。

個々の能力はもちろん、前述した入念な準備と対策が勝因と言えそう。

6人で回し続け、最後の最後まで各選手のスピードが効果的に発揮されるよう計算しつくされていた印象です。

スプリンターのボーネンがカウベルグを耐え凌ぎ、最後は先頭を牽引してゴールしていた点がその一例でしょう。

ちなみに、6人全員でゴールしたのはΩクイックのみ。

 

3秒差で惜しくも大魚を逃したBMC。

前半から好位置に付け、後半勝負の姿勢は見て取れたものの、早々に2選手が脱落し手薄な状態でカウベルグを迎えてしまったのが痛かった。

特にフィニーの牽引時間が全体的に長く、カウベルグで脱落しかけたことは敗因として挙がってしまうのは致し方ないところ。

パンチャーのバランとジルベール、オールラウンダーのヴァンガーデレンの3人が登坂区間でペースを作れるのが長所であったチームにおいて、カウベルグで追い込めなかったのは最終的な3秒差に直結してしまった感。

 

リザルトを見る限り、ΩクイックとBMCのタイムが抜きんでており、3位以降のチームとの力の差が明白。

この種目に対する各チームの注力度合いの違いがあるとはいえ、8人ないし9人で臨むステージレースのTTTと6人で行う今回のような一発勝負のTTTでは、要素が異なるものと言えるかもしれません。

また、プロチームとプロコン以下のチームとの力の差もはっきりと出た形。

プロコン以下のチームで最上位は、2分14秒差で14位のルスヴェロ。

 

来シーズン以降、このTTTを見据えて各チームがどの程度戦力強化に取り組むのか、一方であくまでシーズンの1レースとしか見ずにやり過ごすのか、その辺りも焦点となりそうです。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート 個人タイムトライアル(Heerlen~Valkenburg、45.7km)-9月19日

 

【結果】

1.トニー・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ) 58:38:76(Ave.46.755km/h)

2.テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) +05″

3.ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、モビスター) +1’44”

4.ティジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +1’49”

5.フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、アスタナ) +1’50”

6.ドミトリー・グルーゼフ(カザフスタン、アスタナ) +1’56”

7.ヤン・バルタ(チェコ、ネットアップ) +2’12”

8.アレックス・ダウセット(イギリス、SKY) +2’26”

9.アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +2’30”

10.アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) +2’40”

 

フルリザルト(公式サイト)

 

カンチェラーラ、ウィギンス、フルームといった有力勢を欠く中、2連覇を目指すマルティンがどのような走りを見せるか、そして誰がマルティンにチャレンジするのかがポイントとなりました。

 

雨でウェットなコンディションの中、前半スタートのグルーゼフがマークしたタイムが長い間トップに君臨。

グルーゼフから12人後にスタートしたキリエンカがようやくトップタイムをマークするも、以後それを上回る選手が出ない状況。

厳しい上りが含まれるコース設定に期待がかかったヴァンガーデレン、ケシアコフもキリエンカのタイムを塗り替えられず、優勝の期待がかかったコンタドールにいたっては前半から波に乗れず、途中でマルティンにかわされる場面も。

 

そんな難コースで異次元の走りを見せたのがフィニーと、ディフェンディングチャンピオンのマルティン。

第1計測でトップタイムのフィニーは、第2計測以降は2番手のタイムも順調にペースを刻み、3日前のTTTでは失速したカウベルグを攻めるとそのままの勢いでゴール。

この時点でキリエンカを1分39秒上回るタイムでトップに立ちます。

 

一方のマルティンは第2計測でトップタイムをマークすると、以降フィニーに対し20秒近い差まで広げます。

しかし、中盤の走りが影響してか、カウベルグで苦しみ失速気味で上りをクリア。

踏み直しゴールを目指すと、フィニーを5秒上回るトップタイムをマーク。

苦しみながらも2連覇を達成し、連覇をアピールするポーズを決めながらのゴールとなりました。

 

結果、マルティンが優勝、最後までマルティンを苦しめたフィニーが躍進の2位、そして長いことトップに居続けたキリエンカが殊勲の3位に。

 

 

 

【戦評】

昨年、新時代の到来を告げる勝利を挙げたマルティン。

今年は“アルカンシェルの呪い”を受けトラブル続きだったものの、それを帳消しにするかのような快走で2連覇を達成。

走りやポディウムでの振る舞いにも王者の風格が漂っています。

 

とはいえ、フィニーとのタイム差以上に薄氷の勝利であったことも確か。

中盤の走りの差が結果的にゴールタイムに出た感じか。

2連覇し、今後は王者の席にいつまで座り続けるのかが興味深いところ。

 

TTTで見せたカウベルグでの失速を糧に、上手く走った印象のフィニー。

中盤でタイムを少し落としたのは、下り基調となる部分での走りが影響していたかもしれません。

中間計測を見る限り、上り基調となっている部分ではマルティンに対してタイム差を縮めており、そういう意味では勝利まであと一歩だったと言えるでしょう。

しかしまだ22歳と若く、今後幾度となくチャンスが訪れるであろう選手。

今年は長距離TTへの適性を見せ、スペシャリストとしての地位を確固たるものにしただけに、これからに期待。

 

厳しい上りが含まれるコースレイアウトも関係し、上りに強い選手やオールラウンダー系の選手にもチャンスがあった中、それを見事にものにしたのがキリエンカ。

終始安定した走りが銅メダル獲得に結び付きました。

また、メダル獲得こそならなかったものの、ヴァンガーデレンやケシアコフも期待通りの走りだったと言えるでしょう。

逆に、優勝候補筆頭に挙げる声もあったコンタドールはリザルトこそ9位とまとめたものの、中盤で後走のマルティンに抜かれ、いまひとつ実力を発揮できず。

歴史的レースとなったブエルタからの調整が難しかったこともあるでしょう。

 

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UCIロード世界選手権-Review①(女子エリートTT、女子エリートTTT、男子U23TT、男女Jr.TT)

 

UCIロード世界選手権-Review①(女子エリートTT、女子エリートTTT、男子U23TT、男女Jr.TT)

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盛り上がりを見せる今年のロード世界選手権、タイムトライアルで構成された前半戦が終了しました。

そこで、ひとまずリザルトを中心にまとめていきたいと思います。

男子エリートTTとTTTは戦評付きで次のエントリーにて公開したいと思います。

ここでは、女子エリートTTとTTT、男子U23TT、男女Jr.TTの5種目を。

 

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UCIロード世界選手権・女子エリート チームタイムトライアル(Sittard~Valkenburg、34km)-9月16日

 

【結果】

1.スペシャライズド・ルルレモン(ドイツ) 46:31:63(Ave.44.103km/h)

2.オリカ・AIS(オーストラリア) +24″

3.AAドリンク(オランダ) +1’59”

 

フルリザルト(公式サイト)

 

大会の幕開けとなる女子エリートTTT。

チーム力に勝るスペシャライズド・ルルレモンが第1計測からトップをひた走り、最後までその勢いのまま走り切り完勝。

かつて女子ロード最強を誇ったHTC・ハイロードの後継チームであり、伝統的にスピード系種目は得意とするところ。

 

2位には、これまたスピードマン揃いのオリカが入線。

TTスペシャリストのアルント、ヴィルムッセンを中心に臨み、24秒遅れで終えています。

 

3位には地元オランダのAAドリンクが。

トップから約2分遅れでゴールし、上位2チームと3位以下とのタイム差が大きく開いた結果となりました。

 

 

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UCIロード世界選手権・男子ジュニア 個人タイムトライアル(Landgraaf~Valkenburg、26.6km)-9月17日

 

【結果】

1.オスカー・スヴェンドソン(ノルウェー) 35:34:75(Ave.44.857km/h)

2.マテイ・モホリッチ(スロベニア) +07″

3.マキシミリアン・シャーフマン(ドイツ) +11″

 

フルリザルト(公式サイト)

 

将来が嘱望される17~18歳の選手たちによる最速決定戦。

終盤の6km強に登坂区間2つが集中するレイアウトを制したのは、ノルウェーのスヴェンドソン。

第1計測では9位、第2計測では6位通過だったものの、終盤の登坂で一気に追い込み逆転のアルカンシェル獲得。

選手層に対し、実力者が多く輩出されるノルウェーから新星がまたも誕生。

 

スヴェンドソン同様に終盤に追い上げたモホリッチが2位、第2計測までトップを走ったシャーフマンが3位に入っています。

 

日本から出場の西村選手(昭和第一学園高校)は、2分12秒遅れの42位。

 

 

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UCIロード世界選手権・男子U23 個人タイムトライアル(Landgraaf~Valkenburg、36km)-9月17日

 

【結果】

1.アントン・ヴォロブイェフ(ロシア、イテラ・カチューシャ) 44:09:02(Ave.48.923km/h)

2.ローハン・デニス(オーストラリア、ジャイコ・AIS) +44″

3.ダミアン・ハウソン(オーストラリア、ジャイコ・AIS) +51″

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ここでの結果がプロ入りや、その後の結果に直結する可能性の高いアンダーカテゴリー。

19~22歳の選手たちによって争われます。

 

この日最速を誇ったのは、ヴォロブイェフ。

中間計測も含めすべてでトップタイム。

終盤の登坂区間でも伸び、最終的に2位に44秒差を付ける圧勝劇を演じました。

約1ヶ月前のツアー・オブ・デンマークのTTステージでも、プロに混じってステージ8位と健闘したスピードを発揮しました。

 

今シーズン、U23年代で争われるTTではほとんど負けておらず、今回も優勝候補筆頭の呼び声も高かったデニスは大差の2位。

このレースに限って言えば、ヴォロブイェフのスピードに屈した格好。

とはいえ、3位にもチームメートのハウソンが食い込み、オーストラリアお家芸種目で5年連続のメダル獲得。

 

金の卵が揃う年代、有望選手の今後が気になるところですが、ヴォロブイェフは来シーズンからカチューシャへ(既にスタジエールとして加入)、デニスはガーミン・シャープと契約済み。

 

日本から出場の椿選手(ブリヂストン・アンカーU23)は、7分16秒遅れの63位。

 

 

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UCIロード世界選手権・女子ジュニア 個人タイムトライアル(Eijsden~Valkenburg、15.6km)-9月18日

 

【結果】

1.エリナ・バーカー(イギリス) 22:26:29(Ave.41.714km/h)

2.セシル・ウットラップ・ルドウィグ(デンマーク) +35″

3.デミ・デヨンフ(オランダ) +1’03”

 

フルリザルト(公式サイト)

 

他カテゴリーと異なり、カウベルグなどの登坂区間が使われないのが、この女子ジュニアTT。

平均4.1%、全長900mの上りが前半に控える以外、中盤まで若干の上り基調ではあるもののTTスペシャリスト向けのレイアウト。

 

そんな中圧倒的なスピードを見せたのがバーカー。

2位のルドウィグに35秒差を付けて勝利。

イギリス、デンマークともにジュニア年代からの強化が進む両国が結果を残したレースとなりました。

また、地元オランダのデヨンフが3位に入線。

 

 

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UCIロード世界選手権・女子エリート 個人タイムトライアル(Eijsden~Valkenburg、24.1km)-9月18日

 

【結果】

1.ユディト・アルント(ドイツ、オリカ・AIS) 32:26:46(Ave.44.573km/h)

2.エヴェリン・スティーブンス(アメリカ、スペシャライズド・ルルレモン) +33″

3.リンダ・ヴィルムッセン(ニュージーランド、オリカ・AIS) +40″

 

フルリザルト(公式サイト)

 

最速女王決定戦は、まず前半にスタートしたサブリコヴァがマークした34:25:90が長い間暫定トップに君臨。

その後、ドイツのスピードマン・テウテンベルグがそれを25秒上回るタイムをマーク。

それをきっかけにハイレベルのタイムが続出と思いきや、各選手カウベルグで失速するなどでトップタイムが生まれず。

 

最後から8人目のファンダイクが約40秒上回るトップタイムをマークし均衡を破ると、続いて出走したスティーブンスがさらに20秒更新。

 

にわかに活気付いてきた優勝争いは残り3人に。

2年前のチャンピオン・プーリーは快調に飛ばすものの、後半ペースダウンすると、カウベルグで失速しスティーブンスのタイムを更新できず。

続く前回銀メダリストのヴィルムッセンは終始スティーブンスのタイムを上回ることができず、ゴール時点で暫定2位。

そして、2連覇がかかるアルント。

第1計測で唯一14分台で入ると、第2計測もトップタイム。

それまでの10秒差から、カウベルグを経てゴールでは33秒差を付け2位以下を圧倒。

 

女子ロードはベテラン選手がその実力に経験を兼ね備え、キャリアのピークを迎える傾向にあり、アルントもその1人。

しかし、今シーズンでの引退を既に表明し、若い選手たちにその道を譲る決意を固めています。

2位のスティーブンスは今年の女子版ツール・ド・フランスのチャンピオンで、個人では初の世界選メダル獲得。

TTスペシャリストとして鳴らすヴィルムッセンは、今回の3位で4年連続のメダル獲得。

来年以降のアルカンシェル獲得を目指します。

 

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート 個人タイムトライアル-Preparation

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UCIロード世界選手権は順調に進行し、いよいよ大会前半のハイライトとなる男子エリート・個人タイムトライアルが開催されます。

数日前からまとめていた出場者一覧の更新を滞らせてしまっているうちに、タイムトライアルの出走者リストがUCIから発表されましたので、コース予習なども兼ねてアップしていきたいと思います。

観戦するにあたっての参考になりますと嬉しいです。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート 個人タイムトライアル(Heerlen~Valkenburg、45.7km)-9月19日

【過去5年の優勝者】

2011年 トニー・マルティン

2010年 ファビアン・カンチェラーラ

2009年 ファビアン・カンチェラーラ

2008年 ベルト・グラブシュ

2007年 ファビアン・カンチェラーラ

 

【コース分析】

 

距離こそ例年と大きな変動は無く45km強ではあるものの、3ヶ所の登坂区間がTTにおいては激坂と言えるレベル。

また、この3区間以外にも前半、中盤と上り基調のレイアウトが続き、純粋なTTスペシャリストには厳しいコースとなっています。

 

なお、3ヶ所の登坂区間は以下の通り。

1.Sint Remigiusstraat 1000m 7.7%

2.Rozekoel / Bundersberg 800m 5.4%

3.Cauberg 1200m 5.8%

 

男女ならびにカテゴリーによってコースが異なるため一概に同じくくりにはできないものの、上位に入る選手の傾向として前半から圧倒的なペースでゴールまで走り抜ける選手と、前半抑え目に入り後半からペースを上げて上位に食い込む選手に分かれている感じ。

特にこの男子エリートは45.7kmと距離が長いため、ペースの配分方法はタイプによってより鮮明になることでしょう。

 

一方で、共通する点として地脚の差がはっきりと出るコース設定であることを押さえておきたい。

大会初日のチームタイムトライアルで優勝チームと2位以下のチームとの差がくっきりと出た部分でもあります。

特に、40km以上をこなしてから最後に迎えるカウベルグの上り方1つで順位が変わってくるはず。

ただしTTTとは違い、各人に合ったペースを貫けるだけに、急坂で耐える走り方もあれば、逆に急坂で一気に差を広げるまたは縮めるといった走りをする選手などさまざまいることでしょう。

 

いずれにせよ、急坂をどうこなすか、前半から攻めるのか中盤から上げていくのかなど、走り方次第でリズムをつかめるか否かが大きく変わってくる難しいコースであることは間違いないでしょう。

前述したように、純粋なTTスペシャリストよりは登坂力を兼ね備える選手や、山岳ステージをこなした後に迎えるようなグランツールのTTステージに強さを発揮する選手が有利になるかもしれません。

 

【出場選手】

UCIから発表されたスタートリストをアップしておきます。

※時間は現地時間。日本時間は現地時間+7時間

 

 

注目選手の出走時間。

14:02 42 サム・ビューリー(ニュージーランド、オリカ・グリーンエッジ)

14:16 35 イグナタス・コノヴァロヴァス(リトアニア、モビスター)

14:18 34 レイナルド・ジャンセ・ヴァンレンスブルグ(南アフリカ、MTN・キューベッカ)

14:22 32 トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

14:24 31 アレックス・ダウセット(イギリス、SKY)

14:26 30 アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD)

14:40 23 アンドリー・グリヴコ(ウクライナ、アスタナ)

14:42 22 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)

14:50 18 クリストフ・ファンデワーレ(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ)

14:54 16 キャメロン・メイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

14:56 15 ジェシー・サージェント(ニュージーランド、レディオシャック・ニッサン)

14:58 14 ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファルマ・クイックステップ)

15:00 13 グスタフ・ラーション(スウェーデン、ヴァカンソレイユ・DCM)

15:02 12 ヨナタン・カストロヴィエホ(スペイン、モビスター)

15:04 11 リューウェ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)

15:06 10 ベルト・グラブシュ(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ) ←2008年チャンピオン

15:08 9 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

15:10 8 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ)

15:12 7 スヴェン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ)

15:14 6 ティジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)

15:16 5 マルコ・ピノッティ(イタリア、BMCレーシングチーム)

15:18 4 フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、アスタナ)

15:20 3 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)

15:22 2 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)

15:24 1 トニー・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ) ←ディフェンディングチャンピオン

 

ちょっと挙げ過ぎの感はありますが、優勝者はもとより、これらの選手たちが上位に顔を出してくるでしょう。

 

カンチェラーラ、ウィギンス、フルームといったTTスペシャリストは欠場。

彼らの不参加により、マルティンの2連覇がより現実味を帯びてきています。

今シーズンは昨年のように出場するTTほぼすべてモノにするほどの勢いはないものの、狙うべきレースに焦点を絞って調整してきている印象。

怪我やアクシデントが多かった中、6月末のドイツ選手権や8月のロンドンオリンピックで好リザルトをマークしているのはその表れか。

また、先日のTTTでもチームを牽引し金メダル獲得に大きく貢献。

調子を上げてきていることはもちろんのこと、今回のコースにあるような急坂は問題なくこなせるレベル。

そうした意味では、やはり優勝候補の一番手か。

 

マルティンの2連覇に待ったをかける存在として、大きな注目を集めるのがコンタドール。

8月の戦線復帰後、ブエルタ・ア・エスパーニャでの劇的な総合優勝があったとはいえ、出場レース数が少ないことから他選手とは逆に調子を上げてきている可能性は大いにあるでしょう。

ブエルタでも山岳ポイント込みのTTで好走し、今回のようなアップダウンが繰り返し訪れるようなコースは問題なし。

登坂力のある選手に優位に働くであろうこのコースで勝機は十分にあるでしょう。

できれば前半からマルティンより上位のラップで入りたい。

 

シーズン通してTTが好調のフィニーはロンドンオリンピックで4位入賞し、長距離TTへの適性をようやく発揮。

今大会の優勝候補に名乗りを上げています。

先日のTTTでは長時間牽引を担当し、最後のカウベルグで脱落しかける場面があったのは若干気がかり。

3ヶ所ある登坂区間、特に最終盤のカウベルグで持ちこたえられるかがポイント。

平地スピードは随一だけに、リズムに乗れればおもしろい存在。

 

ツール・ド・スイス、ブエルタ・ア・エスパーニャとビッグレースのTTステージを制したケシアコフも一躍優勝候補に。

純粋なTTだと分が悪いものの、登坂部分で差が付くようなコースを得意とするケシアコフには上位進出のチャンス。

ブエルタ同様、中盤から驚異的なペースアップに期待。

 

上りを含むコースだと強さを発揮しそうなのが、オールラウンダーとして一皮むけつつあるヴァンガーデレン。

今シーズンはUSチャンピオンシップTT2位、ステージレースのTTステージでも安定して上位に入っており、上位進出を期待しても良さそう。

 

難コースに強いピノッティや、今シーズンTT絶好調のシャヴァネル、3月のパリ~ニースでは最後の最後までウィギンスを苦しめたウェストラなども、上位に食い込むだけの力は大いにあるでしょう。

 

【優勝予想】

TT能力、今シーズンのTTリザルトのほか、個人的な希望的観測も込みで予想をすると、

 

★★★

トニー・マルティン

★★

アルベルト・コンタドール、フレデリック・ケシアコフ

マルコ・ピノッティ、ティジェイ・ヴァンガーデレン、テイラー・フィニー

 

と見ています。

マルティン以外に本来本命視されるであろう選手がいない分、マルティン一強もあれば、大混戦もあれば、思いがけないライダーが優勝をかっさらうこともあるかもしれない、非常に予想しにくい一戦と言えます。

 

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UCIオフィシャルサイト内世界選手権ページ

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UCIロード世界選手権・男子エリート チームタイムトライアル出走者一覧

2件のコメント

年内最後のグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャが終わり、いよいよモードは世界選手権へと移っていきます。

そこで今回は、今年から復活したチームタイムトライアル・男子エリートの出走者をまとめていきたいと思います。

かつて開催されていた際は国別で争われていましたが、今年から開催される分はチーム対抗で行われます。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート チームタイムトライアル(Sittard~Valkenburg、53.2km)-9月16日

 

コース分析や戦力予習はこちらをどうぞ。

 

UCIロード世界選手権・男子エリート チームタイムトライアル-Preparation

 

久々のTTT開催にあたり確定不確定問わず錯綜している情報をまとめてみたいと思います。

私が認識している範囲で、ということになりますので、もしかしたらその他いろいろ上がっている情報があるかもしれないということはお断りしておきます。

 

●確認済み

・トレードチーム(UCI登録チーム)によるレース(以前開催時は国別対抗)

・出走は1チーム6名(予備エントリー9名)

・ゴールタイムはチーム4人目の通過タイムを採用

・出場は33チーム(出場権を得た50チーム中17チームがエントリーせず)

・優勝チームは2013年シーズンにおいて、TTT特別ロゴ入りのジャージを着用(出場選手だけでなく、チーム全体でロゴを共有。優勝チームから他チームへ移籍する選手はロゴが入らず。ロゴ入りジャージは、TTTだけでなくRRやITTでも着用)

・優勝チームへのマイヨ・アルカンシェルは不採用(優勝チームは上記条件に)

・上位10位に入ったプロチームにはUCIワールドツアーポイント授与(200,170,140,130,120,110,100,90,80,70)

・上位20位に入ったプロコンチネンタルチームとコンチネンタルチームは、UCIコンチネンタルポイント授与(200,170,140,130,120,110,100,90,80,70,60,50,40,30,20,15,10,8,5,3)

・上位5チームには賞金を授与(40000,25000,20000,10000,5000)※通貨はスイスフラン

 

●以下の情報はガセネタの可能性あり

・UCIプロチームは出場義務あり?

 

【出走者一覧】

各チームならびにUCIから発表された出走者をまとめていきます。

当日までに変更があった場合、確認ができ次第書き換えします。

詳細な出走者リストは、UCI公式またはCyclingFeverからどうぞ。

※出場チームは出走順に掲載(チーム名横の数字はスタート現地時間)

※PRT=プロチーム、PROF=プロコンチネンタルチーム、CONT=コンチネンタルチーム

※選手名横の数字はゼッケン

 

13:30 MTN・キューベッカ(南アフリカ、CONT)

311 ジャックス・ジャンセ・ヴァンレンスブルグ(南アフリカ)

312 レイナルド・ジャンセ・ヴァンレンスブルグ(南アフリカ)

313 ブラッドリー・ポットジーター(南アフリカ)

314 メロン・ルッソム(エリトリア)

315 デニス・ヴァンニエケルク(南アフリカ)

316 ヤコブス・ベンター(南アフリカ)

 

13:34 カハ・ルーラル(スペイン、PROF)

301 フランシスコ・ハヴィエル・アラメンディア(スペイン)

302 ヘマニ・ブロコ(ポルトガル)

303 カロル・ドマガルスキ(ポーランド)

304 ファブリシオ・フェラーリ(ウルグアイ)

305 アントニオ・ピエドラ(スペイン)

306 アレクサンダー・リャブキン(ロシア)

 

13:38 アドリア・モービル(スロベニア、CONT)

291 クリスチャン・デュラセク(クロアチア)

292 クリスチャン・ファイト(スロベニア)

293 マチェイ・グネズダ(スロベニア)

294 マルコ・クンプ(スロベニア)

295 マチェイ・ムゲルリ(スロベニア)

296 ラドスラフ・ロジーナ(クロアチア)

 

13:42 CCC・ポルコワイチェ(ポーランド、CONT)

281 ピオトル・ガウロンスキ(ポーランド)

282 トマシュ・キエンディス(ポーランド)

283 バルトロミエイ・マティシアク(ポーランド)

284 ニコライ・ミハイロフ(ブルガリア)

285 マレク・ルトキエウィッツ(ポーランド)

286 マテウス・タチアク(ポーランド)

 

13:46 イテラ・カチューシャ(ロシア、CONT)

271 パヴェル・コチェトコフ(ロシア)

272 ドミトリー・コシャコフ(ロシア)

273 マキシム・ポキドフ(ロシア)

274 アレクサンダー・リバコフ(ロシア)

275 アンドレイ・ソロメンニコフ(ロシア)

276 イルヌル・ザカリン(ロシア)

 

13:50 オプタム・プレゼンテッドバイ・ケリーベネフィットストラテジーズ(アメリカ、CONT)

261 ジェシー・アンソニー(アメリカ)

262 マイケル・クリード(アメリカ)

263 マイケル・フリードマン(アメリカ)

264 ジョナサン・ムンフォード(アメリカ)

265 トーマス・ジーベル(アメリカ)

266 スコット・スウィザンスキ(アメリカ)

 

13:54 ソール・ソジャサン(フランス、PROF)

251 シリル・ベッシー(フランス)

252 ジミー・アングルヴァン(フランス)

253 ブリース・フェイユ(フランス)

254 シリル・ルモワン(フランス)

255 ローラン・マンジェル(フランス)

256 ポール・ポウ(フランス)

 

13:58 ラボバンク・コンチネンタル(オランダ、CONT)

241 ジャスパー・ボヘヌイス(オランダ)

242 モレノ・ホフランド(オランダ)

243 ダーン・オリヴィエ(オランダ)

244 オスカル・リエセベーク(オランダ)

245 ダニー・ファンポッペル(オランダ)

246 ルーベン・ゼプントケ(ドイツ)

 

14:02 コフィディス(フランス、PROF)

231 ジュリアン・フシャール(フランス)

232 エゴイツ・ガルシア(スペイン)

233 ヤン・ギセリンク(ベルギー)

234 レイン・タラマエ(エストニア)

235 トリスタン・ヴァレンティン(フランス)

236 ロメン・ジングル(ベルギー)

 

14:06 アックア・エ・サポーネ(イタリア、PROF)

221 パオロ・チアヴァッタ(イタリア)

222 マッシモ・コドル(イタリア)

223 フランチェスコ・ディパオロ(イタリア)

224 ヴラドミール・ミホリェヴィッチ(クロアチア)

225 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア)

226 フランチェスコ・レダ(イタリア)

 

14:10 チームタイプ1・サノフィ(アメリカ、PROF)

211 ルーベンス・ベルトリアーティ(スイス)

212 ラスロ・ボドロギ(フランス)

213 ハヴィエル・メジアス(スペイン)

214 ゲオルグ・プレイドラー(オーストリア)

215 ジョセフ・ロスコフ(アメリカ)

216 マルティン・フェルスコール(オランダ)

 

14:14 トップスポルトフランデレン・メルカトール(ベルギー、PROF)

201 サンデル・アルメー(ベルギー)

202 ローレンス・デフリース(ベルギー)

203 ピーテル・ヤコブス(ベルギー)

204 ステイン・ネイルインク(ベルギー)

205 ギース・ファンヘッケ(ベルギー)

206 ピーテル・ファンスペイブルック(ベルギー)

 

14:18 エウスカルテル・エウスカディ(スペイン=バスク、PRT)

191 ミケル・アスタルロサ(スペイン)

192 ゴルカ・イザギレ(スペイン)

193 ヨン・イザギレ(スペイン)

194 ファン・ホセ・オロス(スペイン)

195 ロメン・シカール(フランス)

196 ゴルカ・ヴェルドゥゴ(スペイン)

 

14:22 アージェードゥーゼル・ラモンディール(フランス、PRT)

181 マキシム・ブエ(フランス)

182 シルヴァン・ジョルジュ(フランス)

183 マッテオ・モンタグーティ(イタリア)

184 ジャン・クリストフ・ペロー(フランス)

185 クリストフ・リブロン(フランス)

186 ニコラス・ロッシュ(アイルランド)

 

14:26 FDJ・ビッグマット(フランス、PRT)

171 ダヴィド・ブシェ(フランス)

172 サンディ・カザール(フランス)

173 マチュー・ラダニュー(フランス)

174 アンソニー・ルー(フランス)

175 ジェレミー・ロワ(フランス)

176 ジェフリー・スープ(フランス)

 

14:30 ルスヴェロ(ロシア、PROF)

161 アルトゥル・エルショフ(ロシア)

162 セルゲイ・フィルサノフ(ロシア)

163 ヴァレリー・カイコフ(ロシア)

164 ドミトリー・コゾントチュク(ロシア)

165 アルテム・オヴェチキン(ロシア)

166 アレクサンダー・セロフ(ロシア)

 

14:34 アルゴス・シマノ(オランダ、PROF)

151 バルト・デバッカー(ベルギー)

152 パトリック・グレッチ(ドイツ)

153 ロジャー・クルーゲ(ドイツ)

154 ラモン・シンケルダム(オランダ)

155 マチュー・スプリック(フランス)

156 アルベルト・ティメール(オランダ)

 

14:38 ランプレ・ISD(イタリア、PRT)

141 マッテオ・ボーノ(イタリア)

142 ダヴィデ・チモライ(イタリア)

143 アドリアーノ・マローリ(イタリア)

144 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)

145 ダニエレ・ピエトロポッリ(イタリア)

146 ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア)

 

14:42 ロット・ベリソル(ベルギー、PRT)

131 ラース・イェティング・バク(デンマーク)

132 ガスタン・ビール(ベルギー)

133 イェンス・デブッシェレ(ベルギー)

134 バルト・デクレルク(ベルギー)

135 アダム・ハンセン(オーストラリア)

136 ユルゲン・ルーランツ(ベルギー)

 

14:46 リクイガス・キャノンデール(イタリア、PRT)

121 マチェク・ボドナール(ポーランド)

122 ティジアーノ・ダラントニア(イタリア)

123 クリスチャン・コレン(スロベニア)

124 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)

125 マチェイ・パテルスキ(ポーランド)

126 ペテル・サガン(スロバキア)

 

14:50 アスタナ(カザフスタン、PRT)

111 アッサン・バザイェフ(カザフスタン)

112 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン)

113 アンドリー・グリヴコ(ウクライナ)

114 ドミトリー・グルーゼフ(カザフスタン)

115 タネル・カンゲルト(エストニア)

116 ドミトリー・ムラビエフ(カザフスタン)

 

14:54 ヴァカンソレイユ・DCM(オランダ、PRT)

101 トーマス・デヘント(ベルギー)

102 マルティン・ケイゼル(オランダ)

103 グスタフ・エリック・ラーション(スウェーデン)

104 マルコ・マルカート(イタリア)

105 トマシュ・マルチンスキ(ポーランド)

106 リューウェ・ウェストラ(オランダ)

 

14:58 サクソバンク・ティンコフバンク(デンマーク、PRT)

91 マヌエレ・ボアロ(イタリア)

92 アルベルト・コンタドール(スペイン)

93 ミカエル・モルコフ(デンマーク)

94 ルーク・ロバーツ(オーストラリア)

95 ニキ・セレンセン(デンマーク)

96 マッテオ・トザット(イタリア)

 

15:02 モビスター(スペイン、PRT)

81 アンドレイ・アマドール(コスタリカ)

82 ヨナタン・カストロヴィエホ(スペイン)

83 ホセ・イヴァン・グティエレス(スペイン)

84 ヴォラドミール・カルペツ(ロシア)

85 ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ)

86 ルーヴェン・プラザ(スペイン)

 

15:06 カチューシャ(ロシア、PRT)

71 パーヴェル・ブルット(ロシア)

72 ミハイル・イグナティエフ(ロシア)

73 アレクサンドル・クチンスキ(ベラルーシ)

74 デニス・メンショフ(ロシア)

75 ガティス・スムクリス(ラトビア)

76 アンヘル・ヴィシオソ(スペイン)

 

15:10 ラボバンク(オランダ、PRT)

61 ラース・ボーム(オランダ)

62 ステフ・クレメント(オランダ)

63 リック・フレンス(オランダ)

64 ロベルト・ヘーシンク(オランダ)

65 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ)

66 ルイス・レオン・サンチェス(スペイン)

 

15:14 レディオシャック・ニッサン(ルクセンブルク、PRT)

51 トニー・ギャロパン(フランス)

52 アンドレアス・クレーデン(ドイツ)

53 ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ)

54 ジェシー・サージェント(ニュージーランド)

55 イェンス・フォイクト(ドイツ)

56 アイマール・スベルディア(スペイン)

 

15:18 ガーミン・シャープ(アメリカ、PRT)

41 ジャック・バウアー(ニュージーランド)

42 トーマス・デッケル(オランダ)

43 マルティン・マースカント(オランダ)

44 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア)

45 アンドリュー・タランスキー(アメリカ)

46 ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー)

 

15:22 オメガファルマ・クイックステップ(ベルギー、PRT)

31 トム・ボーネン(ベルギー)

32 シルヴァン・シャヴァネル(フランス)

33 トニー・マルティン(ドイツ)

34 ニキ・テルプストラ(オランダ)

35 クリストフ・ファンデワーレ(ベルギー)

36 ペーター・ベリトス(スロバキア)

 

15:26 BMCレーシングチーム(アメリカ、PRT)

21 アレッサンドロ・バラン(イタリア)

22 フィリップ・ジルベール(ベルギー)

23 テイラー・フィニー(アメリカ)

24 マルコ・ピノッティ(イタリア)

25 マヌエル・クインツァート(イタリア)

26 ティジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)

 

15:30 オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア、PRT)

11 サム・ビューリー(ニュージーランド)

12 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)

13 セバスチャン・ランゲフェルド(オランダ)

14 キャメロン・メイヤー(オーストラリア)

15 イェンス・マウリス(オランダ)

16 スヴェン・タフト(カナダ)

 

15:34 SKY(イギリス、PRT)

1 エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー)

2 アレックス・ダウセット(イギリス)

3 フアン・アントニオ・フレチャ(スペイン)

4 セルジオ・エナオ(コロンビア)

5 イアン・スタナード(イギリス)

6 ジェラント・トーマス(イギリス)

 

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UCIオフィシャルサイト内世界選手権ページ

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【関連記事】

UCIロード世界選手権・男子エリート チームタイムトライアル-Preparation

 

UCIロード世界選手権・男子エリート チームタイムトライアル-Preparation

2件のコメント

2012年のUCIロード世界選手権は、久々に催されるチームタイムトライアルで開幕します。

そこで、まずは男子エリートのチームタイムトライアルを予習してみたいと思います。

レースをチェックするうえで、参考にしていただけると幸いです。

 

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UCIロード世界選手権・男子エリート チームタイムトライアル(Sittard~Valkenburg、53.2km)-9月16日

 

かつては国別で争われていたチームタイムトライアルですが、復活した今回からはUCI登録のチームごとの戦いとなります。

それも含め、以下が主なレギュレーションとなっています。

 

・トレードチーム(UCI登録チーム)によるレース(以前開催時は国別対抗)

・出走は1チーム6名(予備エントリー9名)

・ゴールタイムはチーム4人目の通過タイムを採用

・出場は33チーム(出場権を得た50チーム中17チームがエントリーせず)

・優勝チームは2013年シーズンにおいて、TTT特別ロゴ入りのジャージを着用(出場選手だけでなく、チーム全体でロゴを共有。優勝チームから他チームへ移籍する選手はロゴが入らず。ロゴ入りジャージは、TTTだけでなくRRやITTでも着用)

・優勝チームへのマイヨ・アルカンシェルは不採用(優勝チームは上記条件に)

・上位10位に入ったプロチームにはUCIワールドツアーポイント授与(200,170,140,130,120,110,100,90,80,70)

・上位20位に入ったプロコンチネンタルチームとコンチネンタルチームは、UCIコンチネンタルポイント授与(200,170,140,130,120,110,100,90,80,70,60,50,40,30,20,15,10,8,5,3)

・上位5チームには賞金を授与(40000,25000,20000,10000,5000)※通貨はスイスフラン

・UCIプロチームは出場義務あり?(これはガセネタの可能性も・笑)

 

【コース分析】

 

1チーム6選手で53.2kmを回すというのは、グランツールのTTTのイメージから考えると非常に難しいと言えるでしょう。

また、今回のコースは3ヶ所の大きな登坂ポイントがあり、各選手の登坂力も試されることに。

 

登坂ポイントは以下の通り。

1. Lange Raarberg 1300m 4.5%

2.Bergseweg 2700m 3.3%

3.Cauberg 12oom 5.8%

 

スタートして10kmも行くと最初の上りが控えており、ボディーブローのように効いてくることと思われます。

そして、スタートから約20kmで迎える1つ目の大きな登坂ポイント・Lange Raarbergで、力の劣るチームは隊列が乱れることもありそう。

特に上ってからすぐに下るわけではないため、脚の回復に充てる間が無いのが選手にとってはペース配分の難しさを感じることでしょう。

 

スタートから40kmを前に登場するBergsewegは、距離こそ長めとはいえ勾配は3つの登坂ポイントの中では緩め。

ここを乗り越えれば、約10km下り基調になることから、なんとしても耐えたい局面。

 

ゴール直前に現れるおなじみのCauberg。

アムステル・ゴールドレースでもゴール前で選手間に大きな差が付く場所だけに、50km以上ハイペースで回してきた選手たちにとっては大いに苦しめられることに。

ゴールを前に各チーム隊列を整えるのに苦心することになりそう。

ゴールタイムとなる4人目の選手が脱落するようだと、そのチームは優勝戦線から遅れることを覚悟せねばなりません。

 

53.2kmの距離を平均時速50km/hで走れば、1時間03~04分でのゴールに。

恐らく、1時間そこそこのゴールタイムが優勝記録になるのではないかと思われます。

 

【スタートリスト】

※時間は現地時間。日本時間は現地時間+7時間

 

13:30 MTN・キューベッカ

13:34 カハ・ルーラル

13:38 アドリア・モービル

13:42 CCCポルサット・ポルコワイチェ

13:46 イテラ・カチューシャ

13:50 オプタム・プレゼンテッドバイ・ケリーベネフィットストラテジーズ

13:54 ソール・ソジャサン

13:58 ラボバンク・コンチネンタル

14:02 コフィディス

14:06 アックア・エ・サポーネ

14:10 チームタイプ1

14:14 トップスポルトフランデレン・メルカトール

14:18 エウスカルテル・エウスカディ

14:22 アージェードゥーゼル・ラモンディール

14:26 FDJ・ビッグマット

14:30 ルスヴェロ

14:34 アルゴス・シマノ

14:38 ランプレ・ISD

14:42 ロット・ベリソル

14:46 リクイガス・キャノンデール

14:50 アスタナ

14:54 ヴァカンソレイユ・DCM

14:58 サクソバンク・ティンコフバンク

15:02 モビスター

15:06 カチューシャ

15:10 ラボバンク

15:14 レディオシャック・ニッサン

15:18 ガーミン・シャープ

15:22 オメガファルマ・クイックステップ

15:26 BMCレーシングチーム

15:30 オリカ・グリーンエッジ

15:34 SKY

 

【注目チーム】

出走者一覧は別エントリーにてアップしております。

なお、出場全33チーム中、チーム発表があったもの、または専門サイトなどの情報から判明したチームのみを随時掲載しておりますこと、ご了承ください。

 

UCIロード世界選手権・男子エリート チームタイムトライアル出走者一覧

 

優勝争いは、やはりプロチーム勢が中心となるでしょう。

 

シーズンを通してTTTに強さを見せたのは、グリーンエッジ、SKY、ガーミンといったところ。

グリーンエッジは、おなじみのTTスペシャリストにクラシックハンターのランゲフェルドを加えた布陣。

ポイントとなるのは、シーズン途中に合流したロンドンオリンピックのチームパシュート銅メダリスト・ビューリーと、まさに今大会のTTT要員ともいえるマリウスの存在。

トラックでは抜群のスピードを持つ2人が、大一番でどれだけ力を発揮するかに注目。

 

SKYはスーパーエースのウィギンス、フルームを外すも、贅沢なメンバー構成。

ここ最近はTTに注力していなかったボアッソン・ハーゲンが、再び圧倒的スピードをアピールするか。

個人種目のメンバーからは外れたトーマスは、この1レースに賭けます。

また、クライマーのエナオを抜擢している点が戦力にどう影響するか。

 

ガーミンは出走6名が前日時点で判明していないものの、ミラーやナヴァルダスカス、バウアーといったスペシャリストはメンバー入りしてきそう。

特に、今シーズンのチーム構成をこのTTTをベースに考えていたとも言われるだけに、勝利が至上命題となっているチームの1つ。

TTTの伝統的な強さをアピールしたい。

 

その他、メンバーが揃っているのはBMC、Ωクイックあたりか。

BMCは、プロトン中で上位クラスのTT能力を持つ6選手で構成。

個々のスピードには長けている分、課題となるのが選手間のローテーションやペース配分。

グランツールのTTTで目立ったミスを出さないことが重要。

 

ΩクイックはITTでの2連覇を目指すマルティンが中心。

TTTとITTに力を注ぐ姿勢のシャヴァネルや、ベルギーTTチャンピオンのファンデワーレにもかかる期待は大きいと言えるでしょう。

そして、今シーズン後半はこの世界選手権に賭けてきたボーネンも、このTTTで流れを作りたい。

 

全体的にバランスが取れた布陣のレディオシャック、コンタドールが中心のサクソティンコフ、ラーションやウェストラといった国内チャンピオンがメンバー入りのヴァカンソレイユも上位進出の可能性がありそうです。

 

有力チームは、純粋なTTスペシャリストばかりでなく、ある程度登坂力のある選手を入れてきている印象です。

 

【優勝予想】

戦力の充実度のほか、個人的な希望的観測も込みで予想をすると、

 

★★★

オメガファルマ・クイックステップ

★★

SKY、オリカ・グリーンエッジ

BMCレーシングチーム、レディオシャック・ニッサン、ラボバンク

 

と見ています。

注目チームにラボバンクを挙げませんでしたが、実際のところボームやLLサンチェスを中心にまとまりがあって、地元の利を活かして上位に来るかもと思っていたり。

 

———-

 

UCIオフィシャルサイト内世界選手権ページ

http://www.uci.ch/templates/UCI/UCI3/layout.asp?MenuId=MTYzNDI&LangId=1

UCIロード世界選手権オフィシャルサイト

http://www.limburg2012.nl

 

【関連記事】

UCIロード世界選手権・男子エリート チームタイムトライアル出走者一覧

 

世界選手権ロードレース各国出場枠・日本代表選手決定

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8月22日追記 チームタイムトライアルの出場枠と愛三工業レーシングのリリースをリンク

 

9月にオランダ・リンブルフで開催される世界選手権ロードレースの各国出場枠が既に発表になっています。

UCIが発表した出場枠は以下の通り(例:14 enrolled of whom 9 startersの場合、最大エントリー14名で、出走は最大9名)。

 

●男子エリート

日本はUCIアジアツアー国別ポイントでトップとなっていることから、最大6名の出場枠を獲得(出場選手は後述)。

 

●男子U23

日本はUCIアジアツアーでの獲得ポイントにより、最大4名の出場枠を獲得。

さらに、アジア選手権U23で木下智裕選手が優勝し、大陸チャンピオン枠を獲得。

これで最大5名の出場が可能となります。

 

●女子エリート

UCIランキングによる出場枠が配分された国以外でも、各国1名までの出場が可能。

 

●男女ジュニア

男子ジュニアは、UCIジュニアネーションズカップによる順位で最大4名の出場枠を獲得。

さらに、アジア選手権で西村大輝選手が優勝し、大陸チャンピオン枠を獲得。

これで最大5名の出場が可能に。

 

また、女子ジュニアは各国最大4名までが出走可能。

 

●タイムトライアル

各カテゴリー共通で、最大2名までの出場が可能。

なお、男女エリートはオリンピックチャンピオン枠が設けられ、男子はブラッドリー・ウィギンス、女子はクリスティン・アームストロングに出場権が与えられています。

 

●チームタイムトライアル

UCIプロチームは無条件に、プロコンチネンタルチーム以下は、各所属のコンチネンタルツアーポイント上位国から選出されています。

日本のチームは、アジア枠でNIPPOと愛三工業レーシングが選出されています。

 

———-

 

そして、JCFは8月21日に世界選手権ロードの日本代表選手を発表しました。

 

●男子エリート

福島晋一(JPCA・トレンガヌ サイクリングチーム)

宮澤崇史(長野・チームサクソバンク)

別府史之(JPCA・オリカ・グリーンエッジ)

土井雪広(山形・アルゴス・シマノ)

新城幸也(沖縄・チームヨーロッパカー)

畑中勇介(東京・シマノレーシングチーム)

 

●女子エリート

萩原麻由子(和歌山・サイクルベースあさひレーシング)

 

●男子U23

木下智裕(神奈川・エカーズ)

平井栄一(神奈川・ブリヂストンアンカー サイクリングチームU23)

寺崎武郎(福井・ブリヂストンアンカー サイクリングチームU23)

椿大志(東京・ブリヂストンアンカー サイクリングチームU23)

 

●男子ジュニア

西村大輝(東京・昭和第一学園高校)

小橋勇利(愛媛・ボンシャンス飯田)

徳田優(京都・北桑田高校)

横山航太(長野・篠ノ井高校)

 

監督:松本整(JCFナショナルチーム総監督)

コーチ:高橋松吉(JCF強化コーチ)、浅田顕(JCFロード競技部会員)、柿木孝之(JCFジュニア育成部会員)

アドバイザー:沖美穂(JCF強化アドバイザー)

メカニック:鬼原積(JCF強化スタッフ)

マッサー:中野喜文(JCFロード競技支援スタッフ)、宮島正典(JCFロード競技部会支援スタッフ)

 

2012年ロード世界選手権大会(オランダ)日本代表選手団(JCF公式サイト)

http://jcf.or.jp/?p=23593

 

———-

 

ここからは私見。

 

かねてから言われていたように、男子エリートは6枠を獲得。

せっかくこれまでにない数の枠を獲得した以上、戦えるメンバーで臨んでほしいと思う一ファンとしては、国際経験があってプロトン内でもそれなりにリスペクトされながら走ることができる選手に出場してほしいと思っていたところ。

ワールドツアーを主戦場とする宮澤・別府・土井・新城の4人はもちろんですが、アジアの英雄でもある福島“兄ちゃん”や、オランダを拠点に活動経験のある畑中選手が残りの2枠に入ったのは妥当ではないかと勝手に思っています。

当然、経験や脚質といったところも考慮されていたのではないでしょうか。

 

ちなみに、メンバーの選考基準はこちら(JCF公式サイト)。

どこまでこの基準に則っていたかは、個々で捉え方が異なるところでしょう。

 

残り2枠はこれからの選手に…といった意見もあって、それはそれで然るべきとは思うのですが、“経験”という部分はいまや本場ヨーロッパで日頃走ることで得られることが多いと言われていますので、世界一を決める最高峰の舞台にはその国最高の選手たちを送り込んでほしいというのが私の考え。

集団の前方に上がることすらできず、ただ後方でひらひらと走っていつの間にか脱落して終わり…、というレースは今の日本のロードのレベルではあってはならないこと。

一方で、6枠獲得の原動力となったUCIアジアツアーポイントの多くが愛三工業レーシングよるもので、チームから誰1人代表に選出されていないという点に関しては、世界選手権と同時期に開催されるアジアツアーを優先したというのがもっぱらの評判。

また、イタリアを拠点とするNIPPO勢からも選出されておらず、可能な範囲でこれらのチームやJCFからの判断理由を明確にしてもらえると、観る側としてもクリアになるかなと感じています。

 

※8/22 愛三工業レーシングが発表した世界選手権に関するリリース

 

男子のU23とジュニアこそ、これからの選手たちを送り込む場ですが、それぞれ大陸チャンピオン枠含めて5名出場できるところを4名しか選出していません。

この辺の理由も知りたいところです。

ただ単にUCIからの通達を汲み間違いしていた…なんてことでないことを願います(笑)。

将来を見据えて、空いた1枠も誰かを加えてほしいというのが本音。

 

女子については、萩原選手がやはり鉄板というところ。

経験も積んできていますし、ただ出場したという格好ではなく、好リザルトをマークしてほしいですね。

あとは、ジュニアに選手を送り込めるようになってほしいものです。

 

まぁウダウダと勝手かつ適当なことを書いてしまいましたが、とにかく日本の代表としてベストな走りを期待。

きっとこのメンバーならやってくれると信じています。

 

UCI世界選手権ロードレースオフィシャルサイト

http://www.limburg2012.nl/