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ヴァテンフォール・サイクラシックス-Review

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ドイツで開催される唯一のワールドツアーレースであるヴァッテンフォール・サイクラシックス。

夏場のスプリンタークラシックとして定着しているレースですが、今大会も例に漏れずスプリンターによる争いとなりました。

ツール・ド・フランスやロンドンオリンピック後の再始動レースとして臨んだ選手も多く、まずまずの顔ぶれが揃った今回を振り返ります。

 

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ヴァッテンフォール・サイクラシックス(ハンブルグ~ハンブルグ、245.9km)-8月19日

 

【結果】

1.アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット) 6:03:20

2.アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) s.t.

3.ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン) s.t.

4.トム・ボーネン(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ) s.t.

5.エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY) s.t.

6.マーク・レンショー(オーストラリア、ラボバンク) s.t.

7.ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ) s.t.

8.マヌエル・ベレッティ(イタリア、アージェードゥーゼル・ラモンディール) s.t.

9.トム・フェーレルス(オランダ、アルゴス・シマノ) s.t.

10.ボルト・ボジッチ(スロベニア、アスタナ) s.t.

 

フルリザルト(公式サイト)

 

今回も10%超えの勾配・ヴァーゼベルグを4回を含む周回コースでレースは実施。

この1km弱の急坂で後れをとらないことが、勝負に絡む1つの条件。

また、スプリントに持ち込みたくないチーム・選手にとっては仕掛けどころにもなります。

 

序盤から逃げグループが形成しかけては吸収を繰り返す中、最終的にBMCのピノッティやレディオシャックのポポヴィッチが逃げグループを形成。

しかし、ボアッソン・ハーゲンの2連覇を目論むSKYが集団のペースをコントロールし、ゴールまで30kmを残し吸収します。

 

逃げ吸収直後に迎えた3回目のヴァーゼベルグで、ルークマンスのアタックをきっかけに新たな逃げグループが生まれます。

その中にはボーネンやサガンといった強力メンバーが含まれ、5kmほど逃げるも集団に戻る形に。

ボーネン1人粘って逃げ続けますが、残り20km手前で吸収。

 

ラボバンクが集団をコントロールしたまま最後のヴァーゼベルグをクリア。

一瞬ペースが緩んだ隙にレディオシャックのヘルマンスが単独アタック。

その後数人が合流するも、残り10kmを切って全員吸収。

勝負はスプリントの体勢に。

 

ガーミン、レディオシャック、グリーンエッジ、アルゴスなどが代わる代わる牽く集団から、最初に仕掛けたのはレンショー。

しかし、その動きに合わせてラスト150mからデマールが飛び出し、そのまま先頭でゴール。

地元レースで優勝を狙ったグライペルは惜しくも2位、そしてこのところ勢いに乗るイタリアンスプリンターのニッツォロが3位に入線。

 

Vattenfall Cyclassics 2012(Dailymotion動画)

 

【戦評】

昨年のU23世界チャンピオンのデマール。

プロ1年目ながら、いまやフランス人選手の中でもエーススプリンターとして扱われるほどの存在となっています。

それに恥じない今回の勝利。

 

もちろん、そもそものスプリント力あっての勝利であることは間違いありませんが、今回は位置取りも上手くいったのが大きな要因か。

レース後半に発生した逃げの動きにアシストを1人乗せ、他チームに仕事をさせた作戦も奏功したと言えそうです。

特に今シーズンはデマールを筆頭に強力スプリンターが育った印象のFDJは、大きなレースでも積極的に集団コントロールに参加する姿勢を見せてきました。

上手くいかないことも多かったものの、ここで見事に結果を残したのは今後につながるか。

ちなみに、デマールは今シーズン6勝目。

 

初優勝を狙ったグライペルは惜しくも2位。

アシストが切れてしまい、最後は自らポジション確保に力を使う格好に。

一方、終始逃げにメンバーが乗るなど、レースを動かし続けたレディオシャックからはニッツォロが3位と健闘。

ツール・ド・ワロニー総合優勝以降、シーズン後半に最も勢いに乗っている1人。

 

世界選手権を見据えるボーネンは、後半逃げにトライするなど積極的に動きながら、最後はスプリントに参戦し4位に入り、今後に向けて好材料。

一方、2連覇を狙いながら5位に終わったボアッソン・ハーゲンは、先のツールでの山岳アシストを経てのレースとあって、若干スプリントのキレが無かったか。

世界選手権でも優勝候補に名を連ねることが予想されるだけに、今後に向けてどう脚づくりをしてくるか見もの。

 

その他、有力選手の動向。

途中ボーネンとともに逃げを打ったサガンは、終盤にメカトラ。

最後はスプリントに参戦したものの、本来の脚は発揮できず14位。

戦前は優勝候補の1人と見られていたキッテルは、ヴァーゼベルグの上りで持ちこたえられず、完走が精一杯。

やはりハイスピードでの急坂突入は彼には厳しいか。

 

このレースを皮切りに、視線は世界選手権へと向いていきます。

ブエルタはもちろんですが、選手選考を左右する秋のクラシックレースにも注目していきたいところです。

 

ヴァッテンフォール・サイクラシックスオフィシャルサイト http://www.vattenfall-cyclassics.de/

 

【関連記事】

ヴァッテンフォール・サイクラシックス-Preparation

 

サイクリング記-差し色はオレンジで

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ロードバイクに乗り始めてまもなく1年、あっ…!

 

普段はサイクルロードレースの予習・復習記事やら何やら書いているブログですが、たまには私自身のロードバイク乗車記でも書こうかと気が向いた次第でして…。

今回は、いつも以上に自己満足感が臭いほど伝わる内容であることは間違いありませんので、よろしければお読みいただき、よろしくなければ適当にスルーしていただければ結構でございます。

得になることや、ためになるような話は恐らく無いであろうことを、あらかじめお断りしておきます。

 

それでは改めて。

 

ロードバイクに乗り始めてまもなく1年、タイヤやチューブといった消耗品は交換しているとはいえ、基本は初期スペック状態で乗り続けています。

ま、ドラクエで言えば、“こんぼう”と“ぬののふく”のまま旅をし続けているようなものです。

もっと言うと、1人で乗ることの多い私なんぞ、パーティーなしで広い世界に飛び出している状態。

そんな私ですが、その世界の方々からお世辞であろうとはいえ「上りに強いですね」なんて言ってもらえるのですから、装備を充実させられればどれだけ速く走れるのかと妄想を膨らますわけですよ。

 

妄想はいくらでも、一銭もかけずにできるのです。

しかしながら、現実を見ようものなら私なんか所詮社会人の端くれ貧乏エディター。

“かわのよろい”を買うことすら躊躇われる立ち位置にあることを実感するわけです。

「ホイールが変われば走りが格段に変わる」とあちこちから言われ、「はい、購入決定!」といったノリで半ば一方的に後押しをされるものの、それはもう少し先になるかなというのが実情…。

 

でもやっぱり、自分が好きで乗っているロードバイクなのですから、少しは遊び心を入れたい。

であればどこで遊ぼうかと考えるわけですが、消耗度が高く、嫌でも交換頻度が多くなるタイヤかなと。

続いて、どう遊ぶかということなのですが、四角または三角のタイヤを装着してオンリーワン自転車にしてやろうかと馬鹿げた考えが頭をよぎるも、そんなことできるわけがありません。

 

ということで、前置きが異常なまでに長くなりましたが、こんな感じになりました。

 

 

カラータイヤを装着しただけの話なのですが、青と白のフレームにタイヤで差し色を加えてみようと。

ビフォー写真を撮り忘れたのですが、このブログのタイトル画像をビフォーとしてもらって、アフターがこの写真。

 

何故にオレンジかと言いますと、私が最も好きな色だからってだけの理由。

この色には、「充実」「元気」「向上心」とかって意味があるほか、何かで「夢が叶う色」というのを読んだことがあります。

オーラソーマとか色占いとかを信じているわけではないですが、この色に含まれる意味も込みで好きだったりするのです。

あぁ、まぁフレームカラーとの組み合わせ的なところや、私の色センス的なところの話は今は無しにしましょう、はい…(汗)。

 

前後から見たタイヤはこんな具合。

 

それと、この際なのでクイックリリースも交換しました。

 

ここもオレンジで。

というのも、元々のクイックリリースは私の扱いが悪かったらしく、錆び付かせてしまったのです。

錆を落とせばまだまだ使えるのですが、まぁね…そこは何か…カッコいいの付けたくなったというか何というか…。

 

そういうわけで、自他ともに(“他”は無いかもしれませんが…)期待しているホイールの件は、もうちょっと先になりますが、ひとまずこんな感じでカスタマイズしたつもりになろうかと自分を納得させた次第なのです。

 

ちなみに、今回導入したアイテム。

MICHELIN-PRO3 Race

某海外通販で安価だったのと、ブログなど各方面でのレビューを見たら高評価が大多数だったのが決め手で選びました。

先日までは、昨年のJ●poツール中継プレゼントで当たったタイヤを使っていたのですが、乗り方が悪かったのか、はたまた用途の問題なのか、もし通常購入していたらコストパフォーマンスが低すぎだろってツッコみたくなるくらい、あっけなく履き潰れてしまいました。

今回は高い評価に見合う働きを期待。

 

One23-QR Road Hollow

これに関しては、完全にカラーと見た目重視。

もし使い勝手やらその他諸々問題があったとしても、全部無視するつもり(笑)。

 

まぁ何でしょう、“たびびとのふく”くらいには装備がなったかなと。

今日初めてこの出で立ちでライドをして、乗った距離が短いので何とも言えませんが、特に問題なく走ることができました。

せっかくの新品が、降ったり止んだり繰り返す雨と、10m/sを超える南風との戦いを強いられる運の悪さは何とも私らしいと言っちゃあ私らしいですが…。

 

今後いろいろ分かってくることがあるでしょうから、極力ブログレポートできるようにがんばってみます。

個人的には、このタイヤの高評価の1つであるアップダウンでの強さを早く確かめてみたいところ。

前のタイヤはしょっちゅうダウンヒルでスリップしていたのだ…。

 

しかしまぁ、楽しみは尽きませんな!

タイヤとクイックリリースだけでこれだけ楽しめたら、他をカスタマイズしたらどれだけ楽しいのでしょう。

そうやってロード乗りは欲深くなっていくのでしょうなアーハッハ!

 

ではでは、今回はこの辺で。

ね、何の得もしない、ためにもならないエントリーだったでしょ!?

 

終始締まりのない文章でございましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ-Review(第1~9ステージ)

3件のコメント

前半ステージを終え、1回目の休息日を迎えたブエルタ・ア・エスパーニャ。

スプリントステージはもちろん、山岳ステージでは早くも総合争いの行方が見えつつある状況に。

今回は第1ステージから、休息日前の第9ステージまでを、Jスポーツさんがアップした動画を織り交ぜながらReviewします。

 

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ブエルタ・ア・エスパーニャ-8月18日-9月9日

 

●第1ステージ(Pamplona~Pamplona、16.5kmTTT)-8月18日

 

【結果】

1.モビスター(カストロヴィエホ、モレーノ、インチャウスティ、クインタナ、バルベルデ) 18:51

2.オメガファルマ・クイックステップ(テルプストラ、カタルド、デウェールト、ファンデワーレ、パウエルス) +10″

3.ラボバンク(ボーム、モレッマ、ガラテ、ヘーシンク、ファンウィンデン) +10″

 

【総合】

1.ヨナタン・カストロヴィエホ(スペイン、モビスター) 18:51

2.ハヴィエル・モレーノ(スペイン、モビスター) s.t.

3.ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) s.t.

 

●チーム総合

モビスター 18:51

 

今年のブエルタ開幕は、牛追い祭りでおなじみのパンプローナ。

その牛追い祭りで使われる石畳の旧市街ストリートを経て、闘牛場へゴール。

旧市街へと上がっていく急坂がゴール前1kmに設けられたことにより、多くのチームが隊列を乱し、好ペースを刻みながらも最後の最後にタイムを落とすシーンがたびたび見られました。

 

そんな中、勝利をつかんだのはパンプローナにチームオフィスを抱えるモビスター。

ディフェンディングチャンピオンのコーボを隊列から切り離してでも勝利を狙う執念を見せました。

2位にはマルティン、スティーバーの主力2名のコースミスがあったΩクイック。

3位には長い時間トップに君臨しながら終盤に登場の2チームに逆転を許したラボバンクが。

結果、マイヨ・ロホはスペインの若きTTスペシャリストであるカストロヴィエホが獲得。

 

注目の総合勢を抱えるチームは、フルーム擁するSKYが12秒遅れの5位、コンタドールが積極的に牽いたサクソティンコフが14秒遅れの7位、ロドリゲスがエースのカチューシャが15秒遅れの8位とまずまずの出足。

また、土井選手がゴールの5名に残ったアルゴス・シマノは59秒遅れの19位。

 

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●第2ステージ(Pamplona~Viana、181.4km)-8月19日

 

【結果】

1.ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) 4:38:40

2.アラン・デイヴィス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

3.ベン・スウィフト(イギリス、SKY) s.t.

 

【総合】

1.ヨナタン・カストロヴィエホ(スペイン、モビスター) 4:57:31

2.ナイロ・クインタナ(コロンビア、モビスター) s.t.

3.ハヴィエル・モレーノ(スペイン、モビスター) s.t.

 

●ポイント賞(プントス)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) 25pt

 

●山岳賞(モンターニャ)

ハヴィエル・チャコン(スペイン、アンダルシア) 3pt

 

●複合賞(コンビナーダ)

ハヴィエル・チャコン(スペイン、アンダルシア) 118pt

 

●チーム総合

モビスター 14:14:51

 

3人が決めた逃げの中から、大会最初の山岳ポイントを降着となったアラメンディアに代わってチャコンが獲得。

その後は、モビスター集団をコントロール。

162.5kmの中間ポイントでコンタドールが3位通過し2秒ボーナスを獲得する動きがあったものの、大勢に影響はなく、危なげなく逃げを吸収。

 

グリーンエッジが主導権を握った状態でスプリントへ。

若干上り基調のスプリントは、まずスウィフトが動くとそれに合わせたデイヴィスが加速。

そのままゴールかと思われたタイミングでデゲンコルブが猛追し逆転。

グランツール初出場で早くも初勝利。

そして、ツールでは目立つ場面の少なかったチームにとっても、力をアピールする勝利となりました。

 

土井選手は、アルゴストレインの1番手として前方への引き上げを担い勝利に貢献しています。

 

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●第3ステージ(Faustino V~Eibar〔Arrate〕、155.3km)-8月20日

 

【結果】

1.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 3:49:37

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) s.t.

3.クリス・フルーム(イギリス、SKY) s.t.

 

【総合】

1.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 8:46:56

2.ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +18″

3.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +19″

 

●ポイント賞(プントス)

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 25pt

 

●山岳賞(モンターニャ)

ピム・リヒハルト(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) 11pt

 

●複合賞(コンビナーダ)

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 4pt

 

●チーム総合

モビスター 25:44:38

 

第3ステージにして早くも山岳ステージが登場。

ゴールはバスク一周でもおなじみの1級山岳アラーテ。

 

ジルベールやイリサールら実力者が乗った逃げは、アラーテに入る前に吸収。

アラーテに入るとサクソティンコフがペースメイク。

そしてコンタドールが満を持してアタック。

 

たびたび繰り出す強烈なアタックに対応できたのは、バルベルデ、ロドリゲス、フルームの3人。

結局コンタドールの7回ものアタックはいずれも決定打にはならず、最後はアラーテ頂上からゴールへ下ってのスプリント。

先行していながらゴール手前でブレーキングしたロドリゲスをバルベルデが間一髪かわしてステージ優勝。

3位にはフルーム、コンタドールは4位でゴール。

 

戦前から優勝候補に挙げられていた4選手が早くも他との力の差を見せる格好となったステージでした。

 

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●第4ステージ(Barakaldo~Estacion de Valdezcaray、160.6km)-8月21日

 

【結果】

1.サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 4:30:26

2.トニー・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ) +02″

3.アッサン・バザイェフ(カザフスタン、アスタナ) +22″

 

【総合】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 13:18:45

2.クリス・フルーム(イギリス、SKY) +01″

3.アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +05″

 

●ポイント賞(プントス)

サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 27pt

 

●山岳賞(モンターニャ)

サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 16pt

 

●複合賞(コンビナーダ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 11pt

 

●チーム総合

ラボバンク 39:19:14

 

ゆったりと走っていたメイン集団を動かしたのはSKY。

横風分断を狙って一気にペースを上げると、それに対応しようとしていたモビスター勢を中心に大規模な落車が発生。

マイヨ・ロホのバルベルデが巻き込まれるも、SKYは待つことなく牽き続けます。

集団は大きく分裂し、バルベルデやカペッキら各チームのエースが後ろに取り残される状況に。

結局バルベルデは追走にアシストを使い果たし、自らも懸命に追うもライバルに対し55秒差に止めるのが精一杯。

 

一方のステージ争いは、逃げた選手たちによる争いに。

頂上ゴールとなるバルデスカライに入って人数が絞られ、最後はクラークとマルティンのゴールスプリントに。

登坂力、スプリント力ともに定評のあるクラークが一発で仕留め、プロ初勝利となるステージ優勝。

今回、若手中心のメンバーで臨んでいるチームに嬉しい1勝となりました。

 

バルベルデを除く総合上位勢は、一時コンタドールとフルームが飛び出す場面があるも大きな変動なくゴールしています。

 

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●第5ステージ(Logrono~Logrono、168.0km)-8月22日

 

【結果】

1.ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) 4:10:37

2.ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン) s.t.

3.ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル) s.t.

 

【総合】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 17:29:22

2.クリス・フルーム(イギリス、SKY) +01″

3.アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +05″

 

●ポイント賞(プントス)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) 50pt

 

●山岳賞(モンターニャ)

サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 16pt

 

●複合賞(コンビナーダ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 15pt

 

●チーム総合

ラボバンク 51:51:05

 

グランツールには珍しい周回コース。

1周28kmを8周。

 

第2ステージでも逃げを打ったチャコンが1人で飛び出すも、ゴールまで30kmを切った段階で吸収。

メイン集団はスプリント狙いのアルゴス、リーダーチームのカチューシャを中心にコントロール。

 

若干テクニカルなコーナーの連続もものともせず、アルゴスが土井選手をトレイン先頭にゴールを目指します。

アルゴスが主導権を握ったまま迎えた最終局面、抜群のタイミングで飛び出したのはベンナーティ。

猛然と突進するも、ゴール手前でデゲンコルブが差し切り今大会2勝目を達成。

 

総合上位勢は大きな変動なくステージを終えています。

 

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●第6ステージ(Tarazona~Jaca、175.4km)-8月23日

 

【結果】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 4:35:22

2.クリス・フルーム(イギリス、SKY) +05″

3.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +10″

 

【総合】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 22:04:32

2.クリス・フルーム(イギリス、SKY) +10″

3.アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +36″

 

●ポイント賞(プントス)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) 51pt

 

●山岳賞(モンターニャ)

サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 16pt

 

●複合賞(コンビナーダ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 8pt

 

●チーム総合

SKY 65:38:13

 

終盤に控える2つの3級山岳に向かって集団をコントロールしたのはサクソティンコフ。

デヘントやウェーニングら強力な逃げを一気に追い上げ、粘り続けたデヘントを最後の3級山岳入口で吸収。

 

最終局面を前に、モビスターがコントロールを開始し、クインタナがハイペースで牽引。

続いてSKYが先頭に立ち、エナオが牽引。

残り1kmを切って、エナオに代わって先頭に立ったウランが一気にペースを上げ、フルームを発射。

これにロドリゲスが対応し、自らアタック。

 

そのままロドリゲスが先頭を譲らずステージ優勝。

フルームはこの後のステージを考えると勝利に等しいとも言える2位。

バルベルデは10秒遅れの3位、脱水症状で脚の痙攣に見舞われたコンタドールは18秒遅れでゴール。

 

ロドリゲスがライバルに対しタイム差拡大に成功したステージとなりました。

 

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●第7ステージ(Huesca~Alcaniz. Motorland Aragon、164.2km)-8月24日

 

【結果】

1.ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) 3:48:30

2.エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) s.t.

3.アラン・デイヴィス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

 

【総合】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 25:53:04

2.クリス・フルーム(イギリス、SKY) +10″

3.アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +36″

 

●ポイント賞(プントス)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) 76pt

 

●山岳賞(モンターニャ)

サイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 16pt

 

●複合賞(コンビナーダ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 9pt

 

●チーム総合

SKY 77:03:47

 

レースは終始アルゴス・シマノがコントロールし、逃げとの差を最小限に。

逃げを余裕で吸収すると、いよいよスプリント体勢に。

残り10kmで落車が発生するも、レースはそのままゴールを目指します。

 

ラスト4kmでモーターランド・アラゴンに入ると、SKYが強力牽引。

フルームも含んだ牽きは、中切れが発生しかけるほど。

それでも各チームスプリント体勢を整えて最終コーナーへ。

 

ゴールへの緩い上りはパワー系のスプリンターには格好の場。

ここでも強さを発揮したのはデゲンコルブ。

今大会3勝目となるステージ優勝を果たしました。

 

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●第8ステージ(Lleida~Andorra. Collada de la Gallina、174.7km)-8月25日

 

【結果】

1.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 4:06:39

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) s.t.

3.アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) s.t.

 

【総合】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 29:59:35

2.クリス・フルーム(イギリス、SKY) +33″

3.アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +40″

 

●ポイント賞(プントス)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) 76pt

 

●山岳賞(モンターニャ)

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 21pt

 

●複合賞(コンビナーダ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 7pt

 

●チーム総合

ラボバンク 89:28:24

 

このステージでアンドラへ入国。

ハイペースを刻んだ流れは、逃げが決まると一旦沈静化。

逃げと集団の差は9分以上に。

 

終盤で待ち構える2つの山岳は、初めの2級山岳で逃げが6人から4人へ。

集団はSKYが牽引し、着実に逃げとの差を縮めていきます。

 

そして頂上ゴールとなる1級山岳へ。

逃げからCメイヤーが飛び出し、テンポを刻みながらゴールを目指します。

一方の集団はバルベルデのアタックをきっかけに、ロドリゲス、フルーム、コンタドールを含んだ総合4強の争いに。

 

フルームがアタックすると、コンタドールが反応。

残り2kmでCメイヤーを吸収し、後方からバルベルデとロドリゲスも合流。

そしてラスト1kmで満を持してコンタドールがアタック。

このアタックには誰も付くことができず、勝負あったかに思われます。

 

しかし、ゴールを目前にコンタドールが失速。

一方で、バルベルデとロドリゲスが急加速しフルームをふるい落とすと、ゴール150m手前でコンタドールをも飲み込み、そのまま3人がなだれ込むようにゴール。

最後はバルベルデが山頂を制し、ロドリゲス、コンタドールの順でゴール。

スペイン人選手3人の動きに合わせられなかったフルームは15秒遅れ。

 

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●第9ステージ(Andorra~Barcelona、196.3km)-8月26日

 

【結果】

1.フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム) 4:45:28

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) s.t.

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +07″

 

休息日前最後のステージは、アンドラからバルセロナを目指すステージ。

平坦ステージにカテゴライズされるも、モンジュイックの丘をゴール直前に通過するパンチャー有利のレイアウト。

 

レースは、スプリント勝利を狙うアルゴス、バランかジルベールで勝ちたいBMCなどがコントロール。

残りまで20kmを残して逃げを吸収し、バルセロナ市街地へ。

 

モンジュイックの丘に入ると、まずはコンタドールがアタック。

しかし勾配が緩くSKYが難なく対応。

続いてバランがアタックすると集団がばらけ、それに続いたロドリゲスがバランを待たずにそのまま逃げる体勢に。

しかし、バランに代わってロドリゲスに合流したのはジルベール。

 

ジルベールとロドリゲスはステージ狙いと総合タイム差拡大というそれぞれの利害が一致し、協調体制をとったまま下りをこなし、ゴールの上りへ。

最後はロドリゲスが自らの総合タイム差拡大に協力したジルベールに譲る形でゴール。

ジルベールは今シーズン初、約1年ぶりの勝利を飾りました。

 

総合上位勢は12秒遅れの集団でゴール。

フルーム、コンタドール、バルベルデいずれもボーナスタイムを獲得できず、ロドリゲスはライバルに対しタイム差を20秒加算することに成功しています。

 

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【第9ステージ終了時点での総合成績】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 34:44:55

2.クリス・フルーム(イギリス、SKY) +53″

3.アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +1’00”

4.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +1’07”

5.ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク) +2’01”

6.ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ) +2’08”

7.ニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル・ラモンディール) +2’34”

8.イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +3’07”

9.ローレンス・テンダム(オランダ、ラボバンク) +3’18”

10.バウク・モレッマ(オランダ、ラボバンク) +3’27”

 

●ポイント賞(プントス)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 85pt

 

●山岳賞(モンターニャ)

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 21pt

 

●複合賞(コンビナーダ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 4pt

 

●チーム総合

ラボバンク 103:45:24

 

フルリザルト(公式サイト)

 

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ブエルタ・ア・エスパーニャオフィシャルサイト http://www.lavuelta.com/

 

【関連記事】

ブエルタ・ア・エスパーニャ-Preparation(コース編①・第1~11ステージ)

ブエルタ・ア・エスパーニャ-Preparation(コース編②・第12~21ステージ)

ブエルタ・ア・エスパーニャ-Preparation(選手編)

ブエルタ・ア・エスパーニャ2012・ロースター一覧

ブエルタ・ア・エスパーニャ2012出場チーム決定

 

GP ウエストフランス・プルエー-Preparation

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8月最終日曜恒例のワンデーレース、GP ウエストフランス・プルエー。

現在熱戦が繰り広げられているブエルタ・ア・エスパーニャ、そしてランス・アームストロングの件と、これらの存在が大きいがために若干霞んでしまっている印象が否めませんが、夏のクラシックレースとして世界選手権や秋のクラシックを見据えた選手たちが集結します。

早速、コースと選手をチェックしていきたいと思います。

 

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GP ウエストフランス・プルエー-8月26日

【過去5年の優勝者】

2011年 グレガ・ボレ

2010年 マシュー・ゴス

2009年 サイモン・ゲランス

2008年 ピエリック・フェドリゴ

2007年 トマ・ヴォクレール

 

【コース分析】

 

1周27kmのコースを9周。

ポイントは勾配10%を超えるCote de Ty Marrec。

最終周回では、ゴール前約4kmでこなすこの上りで生き残ることができるかがカギ。

特に最終周は集団がゴールに向かって一気に加速した状態で迎えることから、脚のない選手にとってはここでふるい落とされる可能性が高いと言えます。

 

かつてはパンチャーや途中で抜け出した数人によるゴールスプリントが多かった大会ですが、近年は上りをこなせるスプリンターにもチャンスが広がっています。

ここ2年間はスプリンターが優勝。

ワンデーレーサーにもスプリンターにも優勝の可能性があり、各チームさまざまなオプションを用意して臨むのが通例となっています。

 

【注目選手】

出場予定選手の中から、押さえておきたい選手を独断でピックアップ。

スタートリストは添付の画像(公式サイトにアップ分)、またはCycling Feverから。

 

●スプリンター

グレガ・ボレ(スロベニア、ランプレ・ISD) ←ディフェンディングチャンピオン

バーデン・クック(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) ←2010年チャンピオン

イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ)

アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット)

ボルト・ボジッチ(スロベニア、アスタナ)

マヌエル・ベレッティ(イタリア、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

フランシスコ・ホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)

ゲラルド・チオレック(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)

マッテオ・トレンティン(インタリア、オメガファルマ・クイックステップ)

アダム・ブライス(イギリス、BMCレーシングチーム)

マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)

マーク・レンショー(オーストラリア、ラボバンク)

ダヴィデ・アポローニオ(イタリア、SKY)

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY)

ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

ユルゲン・ルーランツ(ベルギー、ロット・ベリソル)

クリス・ボックマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)

ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)

ルーカス・セバスチャン・アエド(アルゼンチン、サクソバンク・ティンコフバンク)

宮澤崇史(日本、サクソバンク・ティンコフバンク)

ジュリアン・シモン(フランス、ソール・ソジャサン)

 

●パンチャー、クラシックハンター

ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD)

ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)

サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) ←2009年チャンピオン

新城幸也(日本、ユーロップカー)

トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

ピエリック・フェドリゴ(フランス、FDJ・ビッグマット) ←2008年チャンピオン

ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター)

ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)

ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ)

シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ)

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、カチューシャ)

ルイス・レオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク)

トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・ニッサン)

ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)

 

どちらかというと、各チームともにスプリンターをラインナップしてきた印象。

中でも際立つのがサガンの存在。

ツールとオリンピック後の休養が明け、臨んだ2レースでは優勝を逃すもまずまずの出来。

特に今回のようなコースは得意とするところでしょう。

スピードマンはもちろん、登坂力のアシストも揃え、どのような展開にも対応する構え。

 

コース適性で見ると、ボアッソン・ハーゲンも有力。

8月中旬のヴァッテンフォール・サイクラシックスでもピュアスプリンター相手に5位入賞。

かつてのようなスプリント力は影を潜めたとはいえ、このコースレベルの上りではまず崩れることはないでしょう。

 

ディフェンディングチャンピオンのボレ、前々回のチャンピオンのゴスも優勝候補。

ゴスはアルバジーニ、ゲランスといったワンデースペシャリストがチームにいることから、スプリントになった場合のオプションといったところか。

 

アップダウンをこなした後のスプリントに定評があるベントソ、このところ絶好調のニッツォロ、人数が減った中でのスプリントに強いシモンも有力。

ヴァッテンフォールで大勝利を挙げたデマールは、最後まで残ることができればチャンスが巡ってきそう。

 

スプリンターに主役の座を明け渡したくない選手たちにも注目。

この大会との相性が良いゲランスは2度目の優勝を狙います。

昨年もスプリンターに交じって2位と結果を残しているだけに、エーススプリンターのゴスが機能しなかった場合は自ら勝負に。

また、クラシックでは2枚看板と言えるアルバジーニも出場と、展開次第でさまざまな動きが見られそう。

 

昨年3位のヴォクレールや、2008年チャンピオンのフェドリゴ、ツールとオリンピック後も精力的にレースに参戦するシャヴァネルらフランス勢も虎視眈々と勝機をうかがいます。

クラシカ・サン・セバスティアンで華麗な逃げ勝利を挙げたLLサンチェスは、今回もアタック炸裂なるか。

 

日本人選手にも期待がかかります。

ツール・ド・リムザンで劇的な総合優勝を挙げた新城選手は好調のまま臨みます。

リムザン後のシャトールークラシックでも勝利まであと一歩の走りを見せており、展開次第ではヴォクレールに代わってエース役もありそう。

ゴールスプリントでも十分太刀打ちできる力がある分、可能性は大いにあると言えるでしょう。

また、宮澤選手もLSアエドとともにスプリント役の1人として出場。

後半のハイスピードな展開に残ることができれば、ゴールスプリントで良い勝負が望めるでしょう。

 

【優勝予想】

ペテル・サガン

 

GP ウエストフランス・プルエーオフィシャルサイト http://www.grandprix-plouay.com/

 

世界選手権ロードレース各国出場枠・日本代表選手決定

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8月22日追記 チームタイムトライアルの出場枠と愛三工業レーシングのリリースをリンク

 

9月にオランダ・リンブルフで開催される世界選手権ロードレースの各国出場枠が既に発表になっています。

UCIが発表した出場枠は以下の通り(例:14 enrolled of whom 9 startersの場合、最大エントリー14名で、出走は最大9名)。

 

●男子エリート

日本はUCIアジアツアー国別ポイントでトップとなっていることから、最大6名の出場枠を獲得(出場選手は後述)。

 

●男子U23

日本はUCIアジアツアーでの獲得ポイントにより、最大4名の出場枠を獲得。

さらに、アジア選手権U23で木下智裕選手が優勝し、大陸チャンピオン枠を獲得。

これで最大5名の出場が可能となります。

 

●女子エリート

UCIランキングによる出場枠が配分された国以外でも、各国1名までの出場が可能。

 

●男女ジュニア

男子ジュニアは、UCIジュニアネーションズカップによる順位で最大4名の出場枠を獲得。

さらに、アジア選手権で西村大輝選手が優勝し、大陸チャンピオン枠を獲得。

これで最大5名の出場が可能に。

 

また、女子ジュニアは各国最大4名までが出走可能。

 

●タイムトライアル

各カテゴリー共通で、最大2名までの出場が可能。

なお、男女エリートはオリンピックチャンピオン枠が設けられ、男子はブラッドリー・ウィギンス、女子はクリスティン・アームストロングに出場権が与えられています。

 

●チームタイムトライアル

UCIプロチームは無条件に、プロコンチネンタルチーム以下は、各所属のコンチネンタルツアーポイント上位国から選出されています。

日本のチームは、アジア枠でNIPPOと愛三工業レーシングが選出されています。

 

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そして、JCFは8月21日に世界選手権ロードの日本代表選手を発表しました。

 

●男子エリート

福島晋一(JPCA・トレンガヌ サイクリングチーム)

宮澤崇史(長野・チームサクソバンク)

別府史之(JPCA・オリカ・グリーンエッジ)

土井雪広(山形・アルゴス・シマノ)

新城幸也(沖縄・チームヨーロッパカー)

畑中勇介(東京・シマノレーシングチーム)

 

●女子エリート

萩原麻由子(和歌山・サイクルベースあさひレーシング)

 

●男子U23

木下智裕(神奈川・エカーズ)

平井栄一(神奈川・ブリヂストンアンカー サイクリングチームU23)

寺崎武郎(福井・ブリヂストンアンカー サイクリングチームU23)

椿大志(東京・ブリヂストンアンカー サイクリングチームU23)

 

●男子ジュニア

西村大輝(東京・昭和第一学園高校)

小橋勇利(愛媛・ボンシャンス飯田)

徳田優(京都・北桑田高校)

横山航太(長野・篠ノ井高校)

 

監督:松本整(JCFナショナルチーム総監督)

コーチ:高橋松吉(JCF強化コーチ)、浅田顕(JCFロード競技部会員)、柿木孝之(JCFジュニア育成部会員)

アドバイザー:沖美穂(JCF強化アドバイザー)

メカニック:鬼原積(JCF強化スタッフ)

マッサー:中野喜文(JCFロード競技支援スタッフ)、宮島正典(JCFロード競技部会支援スタッフ)

 

2012年ロード世界選手権大会(オランダ)日本代表選手団(JCF公式サイト)

http://jcf.or.jp/?p=23593

 

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ここからは私見。

 

かねてから言われていたように、男子エリートは6枠を獲得。

せっかくこれまでにない数の枠を獲得した以上、戦えるメンバーで臨んでほしいと思う一ファンとしては、国際経験があってプロトン内でもそれなりにリスペクトされながら走ることができる選手に出場してほしいと思っていたところ。

ワールドツアーを主戦場とする宮澤・別府・土井・新城の4人はもちろんですが、アジアの英雄でもある福島“兄ちゃん”や、オランダを拠点に活動経験のある畑中選手が残りの2枠に入ったのは妥当ではないかと勝手に思っています。

当然、経験や脚質といったところも考慮されていたのではないでしょうか。

 

ちなみに、メンバーの選考基準はこちら(JCF公式サイト)。

どこまでこの基準に則っていたかは、個々で捉え方が異なるところでしょう。

 

残り2枠はこれからの選手に…といった意見もあって、それはそれで然るべきとは思うのですが、“経験”という部分はいまや本場ヨーロッパで日頃走ることで得られることが多いと言われていますので、世界一を決める最高峰の舞台にはその国最高の選手たちを送り込んでほしいというのが私の考え。

集団の前方に上がることすらできず、ただ後方でひらひらと走っていつの間にか脱落して終わり…、というレースは今の日本のロードのレベルではあってはならないこと。

一方で、6枠獲得の原動力となったUCIアジアツアーポイントの多くが愛三工業レーシングよるもので、チームから誰1人代表に選出されていないという点に関しては、世界選手権と同時期に開催されるアジアツアーを優先したというのがもっぱらの評判。

また、イタリアを拠点とするNIPPO勢からも選出されておらず、可能な範囲でこれらのチームやJCFからの判断理由を明確にしてもらえると、観る側としてもクリアになるかなと感じています。

 

※8/22 愛三工業レーシングが発表した世界選手権に関するリリース

 

男子のU23とジュニアこそ、これからの選手たちを送り込む場ですが、それぞれ大陸チャンピオン枠含めて5名出場できるところを4名しか選出していません。

この辺の理由も知りたいところです。

ただ単にUCIからの通達を汲み間違いしていた…なんてことでないことを願います(笑)。

将来を見据えて、空いた1枠も誰かを加えてほしいというのが本音。

 

女子については、萩原選手がやはり鉄板というところ。

経験も積んできていますし、ただ出場したという格好ではなく、好リザルトをマークしてほしいですね。

あとは、ジュニアに選手を送り込めるようになってほしいものです。

 

まぁウダウダと勝手かつ適当なことを書いてしまいましたが、とにかく日本の代表としてベストな走りを期待。

きっとこのメンバーならやってくれると信じています。

 

UCI世界選手権ロードレースオフィシャルサイト

http://www.limburg2012.nl/

 

クラシカ・サン・セバスティアン-Review

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現在開催中のブエルタでも舞台の1つとなっているバスク。

バスクの中でもフランス寄りのビスケー湾に面したサン・セバスティアンで行われる、夏恒例のワンデーレースを振り返ります。

今年はオリンピックがあった関係で、例年より2週間ほど遅らせての開催となりました。

 

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クラシカ・サン・セバスティアン(234km)-8月14日

 

【結果】

1.ルイス・レオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク) 5:55:34

2.サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +07″

3.ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル) +07″

4.クリストフ・ルメヴェル(フランス、ガーミン・シャープ) +07″

5.バウク・モレッマ(オランダ、ラボバンク) +07″

6.マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、BMCレーシングチーム) +07″

7.マッズ・クリステンセン(デンマーク、サクソバンク・ティンコフバンク) +07″

8.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +07″

9.シャヴィエル・フロレンシオ(スペイン、カチューシャ) +07″

10.ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD) +07″

 

フルリザルト(公式サイト)

 

10分強の逃げを容認した集団は、2回通過する1級山岳ハイスキベルの1回目でペースアップ。

逃げを吸収すると、リクイガス・ダラントニアやBMC・ピノッティらがアタックし、しばし先行します。

このレースをもって引退するヴィノクロフに有終の美を飾らせようと、アスタナのアシストが積極的に集団をコントロールして逃げとの差を徐々に縮めていきます。

 

2回目のハイスキベルでSKY・エナオ、エウスカルテル・イザギレ、サクソティンコフ・マイカら5人が先行。

ローテーションが綺麗に回り、時折ボトルを譲り合うなど協調体制が整い、一時は集団に30秒程度のリードを築きます。

しかし、最後の難所である2回目のアルカレで5人が分裂。

エナオが最後まで抵抗するも、集団に吸収されます。

 

30人ほどに削れた集団から、一瞬スピードが緩んだ隙に飛び出したのはLLサンチェス。

残り約9kmでの独走を狙って逃げます。

集団からは、カチューシャ・ロドリゲスやSKY・ポート、ヴァカンソレイユ・バルスらがアタックを繰り出すも、ラボバンク勢に潰され、以後はアタックが散発するもどれも決まらず。

 

結局、LLサンチェスがゴールまで10秒前後のタイム差をキープしたまま、2年ぶりの優勝のゴールへ。

7秒遅れでゴールに飛び込んだ2位以下はスプリントとなり、ゲランスが2位、メールスマンが3位とスプリント力のある選手が上位に食い込みました。

 

【戦評】

結果的に、優勝したLLサンチェスと2位以下との勝負勘の差がはっきりと出た印象を抱くレースでした。

また、モビスターやアスタナといった積極的に集団をコントロールしたチームのエースが肝心な場面で動けず、比較的おとなしく後半まで走っていたラボバンク勢が終盤に強さを見せたところも勝負を分けたと言えそう。

 

LLサンチェスだけを見ると、ツール前半での落車の影響で後半に調子を上げたことが好調の維持につながっているものと思われます。

2年前に勝っているレースとの相性の良さも味方したか。

やはり勝負どころを自分なりに読んでいたことが大きな勝因でしょう。

ライバルの追走を上手く潰したヘーシンクやモレッマらチームメートの働きも見事。

特にこの2人はエースとして参戦するブエルタに好イメージで臨めるはず。

 

ブエルタ組では、終盤に追走を試みたロドリゲスや、11位のアントン、途中強力な逃げを見せたエナオなどが順調な仕上がりをアピール。

3位に食い込んだ“上れるスプリンター”のメールスマンも、スプリントステージでチャンスがありそう。

もちろん、4日後の開幕を見据えて、脚を残してゴールした選手も大勢いることでしょう。

 

いよいよシーズンはブエルタと並行して秋のワンデーレースが続々と開催される時期へ。

ここでの走りをシーズン後半につなげる選手が出てくることに期待したいところです。

 

クラシカ・サン・セバスティアンオフィシャルサイト

http://clasica-san-sebastian.diariovasco.com/

 

【関連記事】

クラシカ・サン・セバスティアン-Preparation

 

エネコ・ツール-Review

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ここ最近、まとめ記事を放置している感がありますが、少しずつ振り返っていきたいと思っています。

今回はエネコ・ツールを。

出場停止明けのアルベルト・コンタドールが参戦とあって、大きな注目が集まった今回。

コンタドール自身の健在を示すだけでなく、秋のシーズンに向けて存在をアピールする選手たちの活躍が目を引きました。

 

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エネコ・ツール-8月6-12日

 

●第1ステージ(Waalwijk〔NL〕~Middelburg〔NL〕、203.9km)-8月6日

 

【結果】

1.マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 5:38:28

2.アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット) s.t.

3.テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) s.t.

 

【総合】

1.マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 5:38:18

2.アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット) +04″

3.テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) +06″

 

全体的にゆっくりとしたペースで推移。

逃げは一時10分以上のリードを築くも、海からの強風により逃げ続けることを断念。

勝負はゴールスプリントへ。

 

各チームトレインが入り乱れての位置取り争いは、残り2kmで大きな落車が発生。

人数を減らした状態でのスプリントは、早掛けしたニッツォロの動きに上手く反応したキッテルが他を寄せ付けず優勝。

ツールでは故障もあり不振に終わったビッグスプリンターが復活の勝利を挙げました。

 

Eneco Tour 2012 Etape 1(Dailymotion動画)

 

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●第2ステージ(Sittard〔NL〕~Sittard〔NL〕、18.9kmTTT)-8月7日

 

【結果】

1.オリカ・グリーンエッジ 21:09:34

2.オメガファルマ・クイックステップ +01″

3.カチューシャ +02″

 

【総合】

1.イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ) 5:59:37

2.セバスチャン・ランゲフェルド(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

3.スヴェン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

 

総合に大きなシャッフルがかかる18.9kmのTTT。

平地系ライダーを揃え、持ち前のスピードを披露したグリーンエッジがΩクイックを僅かの差で下して優勝。

平均スピードは53.6km/h。

別府選手は、タフトとダーブリッジ2人のTTスペシャリストの間でペース調整役を担当し、終盤に隊列から離れてゴールしています。

 

その他、コンタドール擁するサクソバンク・ティンコフバンクは27秒差の9位とまずまずのリザルト。

 

Eneco Tour 2012 Etape 2(Dailymotion動画)

 

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●第3ステージ(Riemst〔B〕~Genk〔B〕、188.0km)-8月8日

 

【結果】

1.テオ・ボス(オランダ、ラボバンク) 4:14:49

2.ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) s.t.

3.ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ) s.t.

 

【総合】

1.イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ) 10:14:26

2.セバスチャン・ランゲフェルド(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

3.スヴェン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

 

アルデンヌクラシックでおなじみのカウベルグを通過するステージ。

しかし、勝負どころでの通過とはならず、終盤にかけてほぼフラットになることから勝負はスプリントに。

 

リーダーチームであるグリーンエッジが終始集団をコントロール。

ゴールが近付くにつれキッテルでの勝利を狙うアルゴス・シマノが主導権を握るも、そのキッテルにメカトラ発生。

デゲンコルブに勝負を委ねるも、この日最も強かったのはボス。

ワールドツアー初勝利となるステージ優勝。

 

総合はケウケレイエが堅守。

 

Eneco Tour 2012 Etape 3(Dailymotion動画)

 

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●第4ステージ(Heers〔B〕~Bergen op Zoom〔NL〕、213.3km)-8月9日

 

【結果】

1.マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 5:11:41

2.ユルゲン・ルーランツ(ベルギー、ロット・ベリソル) s.t.

3.ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン) s.t.

 

【総合】

1.トム・ボーネン(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ) 15:26:06

2.イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ) +01″

3.シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) +02″

 

●ポイント賞

マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ) 60pt

 

この日からコースは再びオールフラットに。

グリーンエッジの集団コントロールで逃げを難なく吸収。

 

ゴールへはカチューシャやアルゴス、ラボバンクなどがスプリントポジション争い。

真っ先にクリストフが仕掛けるも、反対側から抜群のスピードを発揮したのはキッテル。

今大会2勝目となる勝利を挙げています。

 

総合もシャッフル。

この日3つ目の中間スプリントを2位通過したボーネンがトップに。

また、ゴールで集団が分裂し30位以下が5秒遅れになった関係で、総合上位も幾分かの入れ替えが起こっています。

 

Eneco Tour 2012 Etape 4(Dailymotion動画)

 

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●第5ステージ(Hoogerheide〔NL〕~Aalter〔B〕、184.6km)-8月10日

 

【結果】

1.ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン) 4:10:20

2.ユルゲン・ルーランツ(ベルギー、ロット・ベリソル) s.t.

3.マヌエル・ベレッティ(イタリア、アージェードゥーゼル・ラモンディール) s.t.

 

【総合】

1.トム・ボーネン(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ) 19:36:26

2.イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ) +01″

3.シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) +02″

 

翌日の個人TTを前に、総合で優位に立ちたいチームが中間スプリントを狙うなどハイスピードな展開に。

しかし、リーダーチームであるΩクイックが冷静にコントロールし、大きな動きが無いままゴールスプリントへ。

 

ゴールに向けて、サクソティンコフやBMCが人数を送り込み、ハイスピードで集団を棒状に。

そんな中、一瞬先頭のペースが緩んだ隙を突いて飛び出したのはニッツォロ。

ルーランツが自ら勝ったと確信するほどの激しい追い込みに合うも、間一髪逃げ切りに成功。

7月下旬のツール・ド・ワロニーに総合優勝し、成長株のイタリアンスプリンターがワールドツアー初優勝を挙げました。

 

Eneco Tour 2012 Etape 5(Dailymotion動画)

 

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●第6ステージ(Ardooie〔B〕~Ardooie〔B〕、17.4kmITT)-8月11日

 

【結果】

1.スヴェン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) 20:25

2.テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) +05″

3.ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +06″

 

【総合】

1.スヴェン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) 19:56:57

2.ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +04″

3.シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) +16″

 

総合成績を争ううえで、確実に落とすことのできないのがこのTTステージ。

順位の入れ替えが大幅に起こる可能性を秘めていました。

 

そんな重要なステージを制したのは、カナダチャンピオンのタフト。

第2ステージのTTT以降総合上位に付けていたこともあり、見事にリーダージャージを奪還。

2010年の第1ステージも制し、リーダージャージを3日間着用した時以来の総合トップに躍り出ました。

 

2位には同様にエネコのTTステージと相性の良いフィニー。

3位のボームは総合で2位に付け、翌日に控えるミュールや石畳といった得意コースを前に好位置に浮上。

また、注目されたコンタドールは22秒遅れの7位とまとめ、総合10位で最終ステージを迎えることとなりました。

 

Eneco Tour 2012 Etape 6(Dailymotion動画)

 

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●第7ステージ(Maldegem〔B〕~Geraardsbergen〔B〕、214.5km)-8月12日

 

【結果】

1.アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム) 4:54:16

2.ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +02″

3.フランシスコ・ホセ・ベントソ(スペイン、モビスター) +06″

 

ロンド・ファン・フラーンデレンかつての勝負どころ・カペルミュールを3回通過する、北のクラシックさながらのステージ。

他にも激坂区間が多数登場し、最終ステージにふさわしいコース設定。

 

タフトのリーダージャージを守りたいグリーンエッジと、コンタドールの復活に花を添えたいサクソティンコフが集団をコントロール。

逃げにブルグハートやスティーグマンといった実力者が入っていたこともあり、早々に吸収し最後の勝負に備えます。

 

2回目のカペルミュールでコンタドールがアタック。

これに乗じた数選手が協調体制で逃げを図るも、有力選手を抱えるチームがアシスト総出で吸収。

一方のタフトはパンクトラブルで後れをとるも、その後1つになった集団に復帰します。

 

そしてゴール前5kmで迎える3回目のカペルミュールでバランがアタック。

追ったボームが合流し、スピードのある2人で回しながらゴールへ。

総合で遅れていたバランがステージを、そして総合2位に付けていたボームが歓喜の総合優勝とを分け合いながらゴール。

トラブルが続いたタフトから総合の座を奪い取ることに成功しています。

 

2人を追った有力選手たちは6秒遅れでゴール。

その中にはコンタドールも入り、最終的に総合順位を上げる好走を見せました。

 

Eneco Tour 2012 Etape 7(Dailymotion動画)

 

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【総合】

1.ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) 24:51:13

2.シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) +26″

3.ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファルマ・クイックステップ) +49″

4.アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) +55″

5.ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +55″

6.ヨナタン・カストロヴィエホ(スペイン、モビスター) +58″

7.スヴェン・タフト(カナダ、オリカ・グリーンエッジ) +1’00”

8.ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) +1’05”

9.セバスチャン・ランゲフェルド(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +1’07”

10.ヤン・バークランツ(ベルギー、レディオシャック・ニッサン) 1’13”

 

●ポイント賞

ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン) 62pt

 

フルリザルト(公式サイト)

 

【戦評】

オリンピックが終わり、世界選手権を視野に入れた選手たちによる争いとなった今回。

また、コンタドールの復帰戦としても大きな注目を集めました。

 

ツールを回避してオリンピックからブエルタ、世界選への流れを汲むであろうボームが状態の良さを見せて総合優勝。

タイムトライアルや石畳、ミュールといった得意ステージが組まれたのも大きな味方となりました。

 

スプリンターにとっても重要レースとあって、有力選手が多数出場。

中でもステージ2勝のキッテルは、本領発揮できずに去ったツールから完全復活の走り。

キッテルを支えるアルゴスのリードアウターの充実さも見逃せません。

また、ステージ1勝以外にも安定してステージ上位に食い込みポイント賞を獲得したニッツォロの健闘が光りました。

ベンナーティの後継者としても期待される新鋭スプリンターは押さえておきたい存在。

 

総合トップ10に3人送り込んだΩクイック(シャヴァネル、テルプストラ、クウィアトコウスキ)や、グリーンエッジ(ダーブリッジ、ランゲフェルド、タフト)はチーム力が際立っていた感。

第2ステージのTTTの走りがそれを物語っていたと言えるでしょう。

Ωクイックにとっては、総合こそ17位に終わったもののリーダージャージを着用したボーネンが調子を上げてきている点は好材料。

 

そしてコンタドールは総合4位と、華麗な復活と言える走り。

TTステージ以外にも、第7ステージで石畳やミュールで自ら仕掛けてレースを動かすなど、まさに“オールラウンダー”の走りを全う。

出場停止期間中のトレーニングで身体も十分に絞れており、ブエルタへと良い流れを作った1週間だったと言えるでしょう。

他選手より脚がフレッシュなのも大きいか。

 

大会直前に急遽参戦が決まった別府選手はアシストとして貢献。

TTTとはいえ、ワールドツアー初優勝も達成。

最終的に総合96位で終えています。

 

エネコ・ツールオフィシャルサイト http://www.enecotour.nl/

 

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