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ロンド・ファン・フラーンデレン/ツール・デ・フランドル2012・優勝予想アンケート

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4月1日に開催される、ミラノ~サンレモの優勝予想アンケートを行います。

 

今シーズン開幕からクラシックシーズンまでの走りで勝者を予想するのよし、贔屓の選手を希望的観測込みで投票するのもよし、急坂や石畳に力を発揮すると思われる選手を選ぶのよし、それぞれみなさまの思いのままに票を投じていただいて結構です。

こちらで優勝候補者をザッとアップしましたが、その他の選手を「Other」から追加投稿していただくことも可能です。

 

なお、3月29日現在のスタートリストに名を連ねている選手からセレクトしております。

したがって、レース当日に当該選手が出場していない場合もございますが、その辺は何卒ご了承ください。

 

予想的中者に何かプレゼント的なものがあるというわけではありませんが、アンケート票数を元にレース後のReviewを書いてみたいと思っています。

サイクルスポーツファンの意識調査といった感覚でご参加ください。

得票率は、Jsportsでのレース中継開始後に私のTwitterにて発表を予定しております。

みなさまのご協力、よろしくお願いします。

 

現段階のスタートリストはこちらをご覧ください。

 

【参考】

ロンド・ファン・フラーンデレン-Preparation

 

今シーズンのクラシック&セミクラシックレースReview一覧。

オムループ・ヘット・ニュースブラッド&クールネ~ブリュッセル~クールネ

ミラノ~サンレモ

E3プライス・フラーンデレン・ハレルベケ

ヘント~ウェヴェルヘム

 

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This blog is a fan of Japanese professional road cycling.

Here is the winner of the Ronde van Vlaanderen 2012 questionnaire expected to be held on April 1.

Please come to vote you.

 

On a race day, voter turnout will be announced in my Twitter.

 

 

 

ロンド・ファン・フラーンデレンオフィシャルサイト http://www.rvv.be/

 

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ロンド・ファン・フラーンデレン/ツール・デ・フランドル-Preparation

1件のコメント

昨年は大本命が苦戦する中、思わぬ伏兵が大勝利を挙げたロンド・ファン・フラーンデレン。

早いことに、あれから1年が経とうとしています。

ディフェンディングチャンピオンが欠場する今年、かつての王者たちが返り咲くのか、はたまた新チャンピオンが生まれるのか、間近に迫ったレース本番が楽しみです。

そこで、コースの特徴や有力選手をピックアップしながら、レース展望していきたいと思います。

 

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ロンド・ファン・フラーンデレン/ツール・デ・フランドル(Brugge~Oudenaarde、256.9km)-4月1日

【過去5年の優勝者】

2011年 ニック・ナイエンス

2010年 ファビアン・カンチェラーラ

2009年 ステイン・デヴォルデル

2008年 ステイン・デヴォルデル

2007年 アレッサンドロ・バラン

 

【コース分析】

 

今年は大幅なコース変更がなされています。

 

これまでもたびたび噂されていたゴール地の変更が今年実行に移されました。

アウデナールデが約260kmにわたるレースの終着地点。

 

また、レース最大の勝負どころであったカペルミュールとボスベルグの通過も廃止。

前回大会でシャバネルが飛び出したオウデ・クワレモントと、その4km先のパテルベルグを3回通過することになります。

 

新コースとなり、どこで勝負が決まるかがなかなか読めませんが、残り38kmで通過するオウデ・クワレモント2回目で大きな揺さぶりがあり、ゴール前18kmで迎えるオウデ・クワレモント3回目で決定的な動きが起こる可能性が高いと思われます。

 

なお、急坂が16、石畳が18、そのうち急坂と石畳の混在箇所が11となっています。

ただコース難易度が高いだけでなく、北海からの強風や気まぐれな天候なども相まって、予想だにしない展開が待ち受けることも。

そうしたコンディションを利用した集団分断や激しい揺さぶりがレースの早い段階から見られるかもしれません。

 

“北のクラシック”のハイライトになるであろう「クラシックの王様」。

フランドル地方では最も権威のある大会として名高いこともあり、ベルギー勢を中心に激しい争いが繰り広げられることとなるでしょう。

 

【暫定スタートリスト】

 

【注目選手】

フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム) ←2007年チャンピオン

ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、BMCレーシングチーム)

トル・フスホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム)

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

マルクス・ブルグハート(ドイツ、BMCレーシングチーム)

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) ←2005,2006年チャンピオン

シルヴァン・シャバネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)

ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ)

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY)

ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、SKY)

フアン・アントニオ・フレチャ(スペイン、SKY)

マシュー・ヘイマン(オーストラリア、SKY)

セバスチャン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

マシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)

セバスチャン・ランゲフェルド(オランダ、グリーンエッジ)

スチュアート・オグレディ(オーストラリア、グリーンエッジ)

マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)

スティーブ・シェネル(フランス、FDJ・ビッグマット)

オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ)

ルカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

ダニエル・オス(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

ホセ・ホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)

ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)

ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)

マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク)

マールテン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)

タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)

ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・バラクーダ)

ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

セプ・ファンマルケ(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) ←2010年チャンピオン

ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)

グレゴリー・ラスト(スイス、レディオシャック・ニッサン)

ステイン・デヴォルデル(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM) ←2008,2009年チャンピオン

ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

レイフ・ホステ(ベルギー、アクセントジョブス・ウィレムスヴェランダス)

オスカル・ガット(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、プロジェクト1t4i)

トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

アレクサンドル・ピショ(フランス、ユーロップカー)

セバスチャン・テュルゴー(フランス、ユーロップカー)

 

ディフェンディングチャンピオン・ナイエンスは怪我のため欠場。

優勝または上位入賞経験のある選手たちと台頭してきた若手による争いに注目。

 

シーズン序盤からここまでの戦いぶりを見る限り、ボーネンとカンチェラーラの2強といった見方ができそうです。

 

まずはボーネン。

完全復活となった今年、“北のクラシック”では直前のE3ハレルベケヘント~ウェヴェルヘムを勝利。

今回も優勝候補筆頭として臨みます。

E3では中盤でのアタックを含め、終始レースをコントロールしてのスプリント勝利。

一方でヘント~ウェヴェルヘムはアシストの活躍もあり、自らは最後まで脚を貯めてのスプリント勝利。

全く異なる勝ち方を見せ、いかなるレース展開にも対応できる強さを見せています。

今回ももちろんボーネンを支える不動のアシストが付き、万全の態勢で臨みます。

レースの流れや集団に残っている選手を見ながらアタックのタイミングをうかがうか、ゴールスプリントに備えるかの臨機応変な対応ができそう。

状況次第ではシャバネルやテルプストラを使うオプションもあり、チーム力でも群を抜く存在。

 

カンチェラーラはE3での相次ぐトラブルから回復できているか。

3月上旬のストラーデ・ビアンケや3月中旬のミラノ~サンレモでは圧倒的な力を見せたものの、“北のクラシック”では徹底マークに遭い、直前2レースでは本来の力を発揮できず。

果たして、このレースに向けて手の内を隠しているのか、はたまた本調子とはいえないのか、判断が付きません。

しかし、今回ばかりは確実にどこかで勝負に出るはず。

そこで他を蹴散らすだけの脚があるのかで勝敗を左右することになるでしょう。

いずれにせよ、後手に回らないことやスプリント力のあるライバルを引き連れることなく、極力単独でゴールを目指すことが勝利の条件となってきそうです。

 

この2人に続く存在として挙げられるのはサガンか。

ヘント~ウェヴェルヘムでは惜しくも2位。

しかし、急坂はもちろんのこと石畳への適応力も高く、このレースでも有力な1人。

勝つためにはできる限り小集団でのスプリントに持ち込むのがベストとはいえ、集団をコントロールできるだけのアシストが揃っているとは言い難く、勝負ところでのアタックなどは他選手の動きを見ながら適切な判断が必要となりそう。

スピードマンのオスとのコンビでライバルをかく乱できるか。

早い段階からあまり動きすぎるのは得策ではないかもしれません。

 

石畳スペシャリストとして大ブレイク中なのがファンマルケ。

出るレースはいずれも積極果敢な走りを見せる若武者。

決定的な動きにもなり得る、石畳や急坂での強烈なアタックが武器。

一度早めに仕掛けて選手をふるい落としたうえで、再度どこかで勝負に出るという戦法もありか。

チームにはハウッスラーやファンスーメレンらが控えており、ある程度自由に動くことができるのが強みと言えそうです。

 

本来であれば層の厚いBMCは誰をエースに据えるか。

ジルベールとフスホフトが本来の調子には程遠く、バランとファンアーヴェルマートを中心にレースを組み立てることになるでしょう。

 

E3でアイゼルが3位、ヘント~ウェヴェルヘムではボアッソン・ハーゲンが5位と結果としてはまずまずのSKY。

今回もボアッソン・ハーゲンをエースに据えて臨むことになるか。

本来エースを務めるはずだったフレチャは怪我明けで、どこまで勝負ができるか未知数。

今回よりはその後のパリ~ルーベに向けた調整の意味合いが強いかもしれません。

 

また今回はコースが変わったことも影響してか、多くの有力スプリンターが集結。

ゴス、ファラー、ベンナーティ、デゲンコルブといった選手たちがエントリー。

ゴールまでもつれにもつれ、その中で最後まで集団に残ることができた場合には彼らが最後に主役の座を射止めることもあるでしょう。

ここへきて絶好調とも言えるフレイレがパオリーニのアシストを受け、どのような走りを見せるかにも注目。

 

過去には2連覇した実績のあるデヴォルデル、怪我から完全復調し勝利まであと一歩のところが続いているポッツァート、ヘント~ウェヴェルヘムで3位に入り今回はチームのエースとして臨むであろうブレシェル辺りも十分にチャンスがあるでしょう。

 

【優勝予想】

トム・ボーネン

 

ロンド・ファン・フラーンデレンオフィシャルサイト http://www.rvv.be/

 

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【予告】

ロンド・ファン・フラーンデレンの優勝予想アンケートをまもなく開始する予定です。

早ければ3月29日(木)の夜にはアップしたいと考えております。

ぜひ今回もみなさまのご協力、よろしくお願いします。

 

ヘント~ウェヴェルヘム-Review

3件のコメント

先に開催されたE3ハレルベケとは若干趣は異なり、ピュアスプリンターにも多くのチャンスがあるのがこのヘント~ウェヴェルヘム。

したがって、激しい石畳と急坂がコースに組み込まれる“北のクラシック”の中でも、多くのスプリンターが今年も参戦。

そんなスプリンターズクラシックをReviewしたいと思います。

 

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ヘント~ウェヴェルヘム(Deinze~Wevelgem、234.6km)-3月25日

 

【結果】

1.トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) 5:32:44

2.ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) s.t.

3.マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク) s.t.

4.オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ) s.t.

5.エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY) s.t.

6.ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン) s.t.

7.マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM) s.t.

8.スティーブ・シェネル(イタリア、FDJ・ビッグマット) s.t.

9.フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) s.t.

10.ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) s.t.

 

昨年から30km以上レース距離が伸び、急坂も14から11に減ったことがどうレースに影響するかが興味の1つと言われた今回。

 

レースは残り36kmで迎えた2回目のケンメルベルグで動き出します。

メイン集団のスピードを上げるオスの横からブレシェルが抜け出します。

それをきっかけにメイン集団はカチューシャやBMCがコントロール、集団の人数を減らしにかかります。

 

残り33km、メイン集団のスピードが一瞬緩んだタイミングでカンチェラーラがアタック。

サガンを引き連れて2人で先行します。

前を行く逃げ集団から脱落した選手たちを吸収し、7人程度でローテーションするも、残り25kmを前にΩクイックが中心となって牽くメイン集団に捕まります。

 

一方で、優勝候補筆頭とも言われたカヴェンディッシュやグライペル、ファラーなどがこのハイペースにまさかの脱落。

レース中盤でアタックも見せたジルベールもこの動きで後れを取る格好に。

カヴェンディッシュで勝負したいSKYが積極的に追走集団を牽くも、結局最後まで追い付くことができず。

 

残り15kmを前に、最後まで逃げ続けたルンドとイザギレが吸収。

レースは30人弱の集団でのスプリントにシフトしていきます。

また残り10kmを前に、これまた優勝候補のベンナーティがパンクに見舞われ、集団に追い付いたものの単独での動きとなったため脚を使い不利な展開になってしまいます。

 

いよいよ最終局面。

カチューシャ、グリーンエッジ、Ωクイック、ファルネーゼヴィーニなどがエースのために牽引する集団は残り1kmを切ってバランがアタック。

これをきっかけに一気に集団の動きがスプリントモードに。

ガットに放たれたポッツァートが仕掛けるも、フレイレとサガンがここぞのタイミングで加速。

しかし空いた中央のラインを無駄のない動きで差したのはボーネン。

見事2連覇を達成。

2位にサガン、3位は怪我から復活したブレシェルが入っています。

また、カヴェンディッシュの脱落によりSKYはボアッソン・ハーゲンで勝負したものの、ラインを塞がれた影響もあり5位にとどまっています。

 

E3での落車の影響無くこのレースに臨んだ新城選手もレース後半のペースアップで脱落。

最終的に7分08秒遅れの72位でゴールしています。

 

【戦評】

絶好調のボーネンがまたしてもビッグレース制覇。

これでシーズン7勝、単独で今シーズンの最多勝に君臨することになります。

 

勝因はΩクイックのアシスト陣による完全なレースコントロールにあったと言えるでしょう。

特に、集団が割れてからも十分な人数を残し、カンチェラーラやサガンの飛び出しに対しても冷静に対処。

ボーネンがコメントしているように、スティーグマンが終始献身的な働きを見せました。

アシストの働きにより、ボーネンはほとんど脚を使うことなく最後の局面を迎えられたのは大きかったはず。

そして勝利を決めたスプリントは、若干後ろの位置からとなったもののタイミングを計り、ぽっかり空いたスペースを自らのラインに。

これまでは先に仕掛けて他の追い込みをかわすケースが多かったゴールスプリントは、今回は差し切る形。

ピュアスプリントでは分が悪いとはいえ、クラシックの走り方は誰よりも上をいっているところを見せ付けたのではないでしょうか。

 

大魚を逃がしたのはサガン。

ラストのスプリントはフレイレの動きに釣られた感はあったものの、ボーネン以外の選手は完全に太刀打ちできていなかっただけに本当に惜しい結果。

レース後半でのカンチェラーラとともに逃げを打ったところで脚を多少使った部分も影響したか。

その一方で、あの場面でカンチェラーラの動きに反応していなければ全く違った展開もあったことを考えると、やれるだけのことはやっての2位とも言えそうです。

 

E3で復活した姿を見せていたブレシェルにとっては嬉しい3位。

特に2回目のケンメルベルグでの動きは、レースを左右する決定的なものでした。

レース終盤はワイナンツのアシストもあり、優勝は逃したもののスプリントに強いところも久々にアピール。

これでいよいよ“北のクラシック”でのラボバンクのエースとして、トップシーンに戻ってくることになります。

 

カヴェンディッシュの脱落により、完全に不利な展開となったのはSKY。

代役としてボアッソン・ハーゲンが勝負に行くのまでは予定通りだったとはいえ、マルカートとの絡み合いで思うような加速ができなかったのが敗因として挙げられます。

マルカートを手で跳ね除けてからの追い込みは優勝したボーネンよりも明らかに速く、スプリントでの位置取りさえ良ければ全く違った結果になっていたかもしれません。

 

200km以上にわたって逃げ続けたイザギレとルンドの走りも見事。

特に“北のクラシック”を不得手とするエウスカルテルとしては、集団に吸収された後も最後まで粘って15位フィニッシュは好結果と捉えていることでしょう。

また、ルンドのサクソバンクも絶対的エースとなるはずだったナイエンスを怪我で欠いて臨みながら、度々逃げてその選手が最終的に上位でゴールするなど健闘を見せています。

両チームとも、フランドルのレース期間は辛抱しながらわずかな可能性に賭けた走りを続けることになりそうです。

 

ヘント~ウェヴェルヘムオフィシャルサイト http://www.gent-wevelgem.be/

 

E3プライス・フラーンデレン・ハレルベケ-Review

4件のコメント

ベルギーはフランドル地方で開催される“北のクラシック”が本格スタート。

今回ReviewするE3プライス・フラーンデレン・ハレルベケは、今年からワールドツアーに昇格。

これまではHCクラスとはいえ、ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベの前哨戦として例年激しいレースが繰り広げられてきました。

そして、今年もワールドツアー昇格にふさわしい好レースとなりました。

 

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E3プライス・フラーンデレン・ハレルベケ(Harelbeke~Harelbeke、203km)-3月23日

 

【結果】

1.トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) 4:51:59

2.オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ) s.t.

3.ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、SKY) s.t.

4.レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス) s.t.

5.セプ・ファンマルケ(ベルギー、ガーミン・バラクーダ) s.t.

6.ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、プロジェクト1t4i) s.t.

7.マチュー・ラダニュー(フランス、FDJ・ビッグマット) s.t.

8.アレクサンドル・ピショ(フランス、ユーロップカー) s.t.

9.アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム) s.t.

10.セバスチャン・テュルゴー(フランス、ユーロップカー) s.t.

 

ロンド・ファン・フラーンデレンにも近いと言われるスピード・テクニック・パワーの3拍子が必要となる難コース。

特に、中盤からは急坂や石畳を前にするたび激しい位置取り合戦で、メカトラやパンク、落車が多発。

日本人として唯一出場の新城選手も、複数人が骨折や病院搬送されるほどの大落車に巻き込まれるアクシデント。

最終的にリタイアに追い込まれる結果に。

 

レースが動いたのはゴールまで残り50kmで迎えたTaaienberg。

ボーネンのアタックにファンマルケが乗じ、その後集団は50人ほどに。

 

逃げグループとの差を縮めつつ、レースは残り約30kmのKwaremontへ。

満を持してアタックを繰り出したのはカンチェラーラ。

しかし、直後にメカトラ。

ボーネン、ポッツァート、ファンマルケなどが中心となる集団から遅れを取るだけでなく、バイクチェック中に後方から来たバレドが追突。

何とか集団に追いついたものの、この日はレース前半にも落車しており再度のダメージ。

 

残り25kmを前に、シャバネル、ムラビエフ、スピラックがアタックし、逃げグループから飛び出していたガットを吸収。

後にガットとスピラックが脱落し、シャバネルとムラビエフがしばらく逃げ続ける格好に。

 

2人を追う50人ほどのメイン集団は、アタックが時折起こるも決まらず。

前の2人を残り7kmで吸収し、結局レースはゴールスプリントへ。

 

Ωクイックやカチューシャ、サクソバンクが牽引する集団から抜群のスピードで抜け出したのはボーネン。

フレイレやドゥケらの猛烈な追い込みは届かず。

終始レースをコントロールし、ゴールスプリントでの勢いも衰えなかったボーネンが5年ぶり、大会通算5度目の優勝を果たしました。

 

レース中盤での落車により新城選手のほか、ミラーが鎖骨骨折など怪我人が続出。

また、注目されたジルベールも不調により早々にリタイアしています。

 

【戦評】

大会5度目の優勝を飾り、まさに“E3マイスター”とも言えるボーネンの走り。

このレース終了時点で今シーズン6勝目、シーズン最多勝タイに並びました。

 

やはりE3というレースを知り尽くしていたことに尽きるでしょう。

揺さぶりをかけるべくアタックするポイント、アシストに集団をコントロールさせるポイントなどを事細かに把握していた点で、勝利をグッと引き寄せたと言えそう。

またゴールスプリントでも、ゴール前が緩やかな右カーブになっていることから、先に仕掛けて自分のラインを上手く取った点が数ある勝因の中でも特に大きいと思われます。

スプリント開始まではフレイレに対し若干不利な位置取りだったものの、先にスプリントかけて最短距離を行くことでフレイレのラインを消す、これぞまさに“E3マイスター”ならではの走り。

コンディション・経験・勝負勘すべてが冴えわたった勝利。

 

フレイレは、この大会スペイン人選手初の優勝を惜しいところで逃しました。

しかし、石畳や急坂を難なくクリアし、アシストのパオリーニなどともに最後の最後まで勝負に絡んだ点はやはりさすが。

特にこうした人数が減った状況でのスプリントに強さを見せるだけに、今回の2位もフレイレらしい走りをした見事な結果。

ボーネンとの差はほんのわずか、ベルギーレースでの“経験”と“勘”か。

 

リザルトに現れない形で、有力選手たちの好走も光ったレースでした。

残り15kmでアタックを繰り出したポッツァートは怪我からの完全復活をアピール。

一時追走集団が形成された時には、ファンマルケのアタックにもしっかりと反応。

これまでは他選手への徹底したマークばかりがクローズアップされていましたが、今年は自ら勝負してビッグな勝利をつかみたい。

 

5位のファンマルケもいまやガーミンの石畳系エースと上り詰めたと言っても良いでしょう。

常に前へと自ら勝負に行く姿勢は高い評価を集めそう。

特に石畳区間で見せる急激なペースアップは、対応できる選手がそう多くないだけに、この後のビッグクラシックでも武器となる場面が出てくるはず。

ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベでは優勝候補の1人として挙げたいところです。

 

その他、終盤のアタックで健在を示したかつての王者・デヴォルデルや、11位に入ったブレシェルの復調もベルギーレースを盛り上げるには嬉しい材料。

若いデゲンコルブやラダニューの入賞、またユーロップカーからトップ10に2選手送り込んだ点も評価に値するでしょう。

 

一方、度重なるトラブルや落車で勝負に絡むことができずに終わったカンチェラーラ。

クラシック本番に向けてコンディションが戻すことができるかも興味深いところです。

 

E3プライス・フラーンデレン・ハレルベケオフィシャルサイト http://www.e3prijsvlaanderen.be/

 

ヘント~ウェヴェルヘム-Preparation

コメントをどうぞ

劇的なレースとなったE3ハレルベケに続き、ヘント~ウェヴェルヘムが3月25日に開催されます。

こちらは石畳を含むフランドルならではのレースではありますが、よりスプリンター寄りと言われています。

今回もスプリンターが多数出場予定。

 

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ヘント~ウェヴェルヘム(Deinze~Wevelgem、234.6km)-3月25日

【過去5年の優勝者】

2011年 トム・ボーネン

2010年 ベルンハルト・アイゼル

2009年 エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン

2008年 オスカル・フレイレ

2007年 マルクス・ブルグハート

 

【コース分析】

 

昨年は14あった急坂が、今年は11と減っています。

しかし、石畳を含むケンメルベルグの急坂は今回もレース後半に2回通過。

ここで多くの選手が苦戦を強いられます。

展開次第では、ここで決定的な動きが発生する可能性も。

 

スプリンターチームにとっては、ゴール前約30kmで迎えるモンテベルグを上手くクリアできれば、あとはゴールまで理想の展開に持ち込めるでしょう。

モンテベルグを通過すると、ゴールまで一気に集団のペースが上がります。

 

“北のクラシック”の中でも、ピュアスプリンターに有利と言われるこのレース。

スプリンターチームの激しい争いがレースを盛り上げることとなりそうです。

 

【暫定スタートリスト】

 

【注目選手】

フランチェスコ・キッキ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)

マッテオ・トレンティン(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) ←ディフェンディングチャンピオン、2004,2011年チャンピオン

ゲラルド・チオレック(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY)

ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、SKY) ←2010年チャンピオン

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY) ←2009年チャンピオン

アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)

セバスチャン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)

アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム)

アダム・ブライス(イギリス、BMCレーシングチーム)

マルクス・ブルグハート(ドイツ、BMCレーシングチーム) ←2007年チャンピオン

フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、BMCレーシングチーム) ←2001年チャンピオン

トル・フスホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム) ←2006年チャンピオン

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット)

ヤウヘニー・フタロヴィッチ(ベラルーシ、FDJ・ビッグマット)

マシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)

イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、グリーンエッジ)

アイディス・クルオピス(リトアニア、グリーンエッジ)

オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ) ←2008年チャンピオン

デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)

ルカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)

グレガ・ボレ(スロベニア、ランプレ・ISD)

ダニエル・オス(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

ホセ・ホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)

フランシスコ・ホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)

ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)

ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)

マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク)

マーク・レンショー(オーストラリア、ラボバンク)

タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)

ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)

ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)

ミカエル・モルコフ(デンマーク、サクソバンク)

クリス・ボックマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

ボビー・トラクセル(ランドバウクレジット・ユーフォニー)

レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)

オスカル・ガット(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、プロジェクト1t4i)

マルセル・キッテル(ドイツ、プロジェクト1t4i)

新城幸也(日本、ユーロップカー)

セバスチャン・シャバネル(フランス、ユーロップカー)

トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

 

やはり各チーム、エーススプリンターを配して臨むことになります。

 

今年のスプリンターで中心的存在なのは、カヴェンディッシュ、グライペル、ボーネンの3人。

カヴェンディッシュにとっては、昨年落車に巻き込まれての脱落したリベンジを果たしたい。

ただ、激しい急坂や石畳を越えるレースで実力を発揮できたケースに乏しく、その点で不安。

この大会での優勝経験のあるボアッソン・ハーゲンやアイゼルが代わって勝負に出ることも考えられます。

いずれにせよ、主導権を取りたいSKYとしては、2月末のクールネ~ブリュッセル~クールネの時のような展開に持っていきたいところ。

この時は、フレチャ・ヘイマンの石畳スペシャリストを逃げに乗せ、2人が吸収されてからチームがメイン集団をハイスピードで牽きはじめ、最後をカヴェンディッシュで締める、といったレースを見せています。

 

グライペルはここ数レース好結果を出せていないのが不安材料。

シーズン最序盤に抜群の調子だったツケが出てきているか。

このレースでは昨年4位に入っており、コース適性は十分にあると言えるでしょう。

他のメンバーも完全な“グライペルシフト”を敷いてきている点で、コンディションさえ問題なければ優勝のチャンスがありそう。

 

ボーネンはディフェンディングチャンピオンとして臨む今年、どのようなスタンスでレースを走るか。

23日のE3では劇的な優勝を飾り、次なる目標はロンド・ファン・フラーンデレンとパリ~ルーベ。

ここではその調整に充てるか、大会3度目の優勝を目指すか。

ボーネン以外のスプリンターも揃えており、いかなる展開にも対応できるチーム状態。

本人のモチベーション次第でチームオーダーが変わってきそうです。

 

昨年2位のベンナーティも注目の1人。

これまでたびたびカンチェラーラのアシストとしての働きでも目立ち、状態の良さは明らか。

今回は晴れてエースとして臨むことになるでしょう。

適度な上りや荒れた路面が含まれるコースは得意とするところ。

アシストにもスピードマンを揃え、万全の態勢で勝利を目指します。

E3での度重なる落車やトラブルに泣いたカンチェラーラは調整&アシストに回ると予想されます。

 

同様に昨年3位のファラーも優勝候補。

今年はまだ勝利を挙げられていない(TTTを除く)だけに、ビッグレースでシーズン初勝利を挙げたい。

フェルナンデス、ハンターのリードアウトマンを揃え、ゴール前までトラブルなく走ることが勝つための条件となってくるでしょう。

 

E3で惜しくも2位のフレイレも4年ぶりの優勝を狙います。

終始積極的な走りを見せたE3で感じた手ごたえをここにぶつけられるか。

ハイスピードな展開となって集団が混乱をきたす状況になれば、勝利がグッと近づいてきそう。

 

同じくE3で好走したサガンにも注目。

最終局面までに集団の人数を減らすことができれば、絶好のチャンス。

昨年ゴール直前までともに逃げ続けたオスと今年もコンビプレーを見せることになるでしょう。

 

その他、いま最も勢いのある若手デマールやE3で6位のデゲンコルブ、同じく4位と健闘したドゥケもおもしろい存在。

また、プロジェクト1t4iからはキッテルも参戦。

ゴールスプリントまで集団に残ることができれば、大いに勝つ可能性あり。

 

E3で激しい落車に巻き込まれた新城選手は、大きな怪我なく予定通り参戦予定。

昨年はメイン集団に残って28位フィニッシュ。

今年も終盤までメイン集団に残ればスプリントを任される可能性がありそうです。

 

【優勝予想】

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン

 

ヘント~ウェヴェルヘムオフィシャルサイト http://www.gent-wevelgem.be/

 

E3プライス・フラーンデレン-Preparation

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さぁ、いよいよベルギーでのクラシックレースが本格的にスタートします!

これから4月中旬にかけて行われるのは、石畳のルートをコースに組み込んだ平地系レース。

その多くがベルギーのフランドル地方で開催されます。

今回は、今年から晴れてUCIワールドツアーに昇格したE3プライス・フラーンデレンを押さえたいと思います。

 

———-

 

E3プライス・フラーンデレン(Harelbeke~Harelbeke、203km)-3月23日

【過去5年の優勝者】

2011年 ファビアン・カンチェラーラ

2010年 ファビアン・カンチェラーラ

2009年 フィリッポ・ポッツァート

2008年 クルト・アスレ・アーヴェセン

2007年 トム・ボーネン

 

【コース分析】

 

コースは細かいアップダウンが繰り返され、うち石畳の激坂は13。

これまではロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベなどを占うレースとしての位置づけが強かったものの、今年からワールドツアーに昇格し大会そのもののバリューが高まっている点で、より激しいレースが展開されそうです。

例年ポイントとなるのが、ゴールまで残り約35kmで迎えるPaterbergの激坂。

最大勾配20%を超えるこの坂でふるい落としがかけられそうです。

 

絶対的エースを擁するチームが終始ハイペースでプロトンをコントロールすることとなるでしょう。

スピード・テクニック・パワーの3拍子が必要となる難コース。

また、今回はカンチェラーラの3連覇もかかっており、“打倒カンチェラーラ”に燃える選手・チームとの駆け引きにも注目が集まります。

 

【暫定スタートリスト】

 

【注目選手】

ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) ←ディフェンディングチャンピオン、2010,2011年2連覇

ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)

グレゴリー・ラスト(スイス、レディオシャック・ニッサン)

フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム)

マルクス・ブルグハート(ドイツ、BMCレーシングチーム)

ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、BMCレーシングチーム)

トル・フスホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム)

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

ラース・イェティング・バク(デンマーク、ロット・ベリソル)

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) ←2004-2007年4連覇

シルヴァン・シャバネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)

ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ)

セバスチャン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)

フレデリック・ゲドン(フランス、FDJ・ビッグマット)

マチュー・ラダニュー(フランス、FDJ・ビッグマット)

イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、グリーンエッジ)

セバスチャン・ランゲフェルド(オランダ、グリーンエッジ)

オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ)

ルカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)

グレガ・ボレ(スロベニア、ランプレ・ISD)

アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)

ダニエル・オス(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

ホセ・ホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)

フランシスコ・ホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)

ジョバンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)

ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)

マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク)

マールテン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)

ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、SKY)

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY)

マシュー・ヘイマン(オーストラリア、SKY)

ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・バラクーダ)

マルティン・マースカント(オランダ、ガーミン・バラクーダ)

ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

セプ・ファンマルケ(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

キャスパー・クロステルガード(デンマーク、サクソバンク)

ステイン・デヴォルデル(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

レイフ・ホステ(ベルギー、アクセントジョブス・ウィレムスヴェランダス)

ヤン・ヘイセリンク(フランス、コフィディス)

アドリアン・プティ(フランス、コフィディス)

オスカル・ガット(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

フレデリック・アモリソン(ベルギー、ランドバウクレジット・ユーフォニー)

コーン・デコルト(オランダ、プロジェクト1t4i)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、プロジェクト1t4i)

新城幸也(日本、ユーロップカー)

トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

ピーテル・ヤコブス(ベルギー、トップスポルトフラーンデレン・メルカトール)

イェール・ワレイス(ベルギー、トップスポルトフラーンデレン・メルカトール)

 

相変わらず列挙し過ぎの感は否めないですが…(笑)。

それだけ有力選手が揃ったと言えるでしょう。

 

全体的に、ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベに向けた調整込みの石畳系レースにスポットを充てている選手と、この2日後に控えるヘント~ウェヴェルヘムを見据え調整に充てているスプリンターとに大きく二分されていると思われます。

 

優勝争いでいくと、やはりカンチェラーラが中心となるのは間違いないでしょう。

3月に入り、ストラーデビアンケ圧勝、ティレーノ~アドリアティコ最終ステージTT圧勝、ミラノ~サンレモは圧倒的な力を示しながら惜しくも2位と、かなり良い流れでここまで来ています。

不安要素は全くと言って良いほど無く、好調のまま臨みます。

今回は3連覇を目指すことになりますが、前2回同様力でねじ伏せる走りをすることが勝利の絶対条件。

ミラノ~サンレモ時のような後手に回る状況や、スプリンターを残してのゴールスプリントは避けたいところ。

どこで仕掛けるかも1つ見ものです。

 

対抗馬はボーネン。

リザルトこそ残せなかったものの、直近のミラノ~サンレモでも好調さを見せました。

特にこれからしばらくはチーム自体が得意とする“北のクラシック”。

完全なサポート体制で臨みます。

アシストがレースを終始コントロールし、勝負どころでボーネンがアタックする鉄板の作戦が炸裂するか。

ここまで好調のシャバネルや、21日に開催されたドワーズ・ドアー・フラーンデレンで鮮やかな逃げ切りを見せたテルプストラも控えるだけに、チーム力は随一と言えるでしょう。

 

チーム力ではBMCも引けを取っていません。

ジルベール、バラン、ヒンカピー、フスホフト、ファンアーヴェルマートと、実績豊富な選手たちが揃います。

ミラノ~サンレモでは不運な形で終えたジルベールですが、徐々に調子を上げてきていることは明らか。

まずはジルベールで勝負に出るのがチームオーダーとなりそうです。

メンバーを揃えているだけに、ジルベールが駄目だった場合のバランやファンアーヴェルマートの動きが後手に回らないことが必要になってくるでしょう。

いずれにせよ、層の厚さはかなりのもの。

 

ハウッスラー、ファンマルケらのガーミン勢も有力。

ファンマルケの勢いは全く衰えそうにありません。

今回のようなレイアウトは彼の得意とするところでしょう。

まずはファンマルケが強力なアタックを繰り出し、集団スプリントになればハウッスラーに切り替えというのが作戦か。

 

骨折からの復調途上のポッツァートも注目の1人。

怪我の影響を感じさせないレベルまで戻ってきているのが好材料。

アシストが心許ない点が不安材料ですが、自力で上手く打開したい。

 

ヘント~ウェヴェルヘムを見据えたスプリンターたちの動きも押さえておきたいところです。

状況次第では、このレースでも勝負に絡む選手が出てくる可能性も。

 

また、ユーロップカーからは新城選手が出場。

チームメンバー的に、ゴールまでもつれれば新城選手にチャンスが巡ってきそう。

2日後のヘント~ウェヴェルヘムにも出場予定とあり、ここで良い形で終えて次につなげてほしいものです。

 

【優勝予想】

ファビアン・カンチェラーラ

 

E3プライス・フラーンデレンオフィシャルサイト http://www.e3prijsvlaanderen.be/

 

エリトリアの国民的英雄、ワールドツアーデビュー

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追記あり(22/03/2012)

 

ツアー・ダウンアンダー総合優勝、ティレーノ~アドリアティコ第1ステージTTT優勝、ミラノ~サンレモ優勝、現在開催中のヴォルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ開幕から2ステージ連勝とデビューイヤー早々飛ぶ鳥を落とす勢いのグリーンエッジ。

このチームはプロジェクト発足当初、所属選手の75%を自国であるオーストラリア人選手で構成するという構想でした。

つまり、所属選手数MAXの30人とした場合、23選手はオーストラリア人選手ということに。

結局、オーストラリア人選手は17人、所属選手の56%にとどまりました。

一方で、中南米を除く各大陸・地域から数選手を採用し、幾分かのグローバル化を実現させました。

オーストラリア人以外の選手としては、

 

ヨーロッパ:アルバジーニ(スイス)、ケウケレイエ(ベルギー)、クルオピス(リトアニア)、ランゲフェルド(オランダ)、マウリス(オランダ)、ヴァイトクス(リトアニア)、ウェーニング(オランダ)

アジア:別府(日本)

オセアニア:ディーン(ニュージーランド)

アフリカ:インピー(南アフリカ)、テクレハイマノット(エリトリア)

北米:メイヤー(カナダ)、タフト(カナダ)

 

さて、前置きが長くなってしまいました。

前記したアフリカ系選手の中の1人、ダニエル・テクレハイマノットが現在開催中のヴォルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャでワールドツアーデビューを果たしました。

 

テクレハイマノットは、1988年11月10日生まれの23歳。

スイス・エイグルにあるワールドサイクリングセンター出身。

主な実績としては、若手の登竜門と言えるツール・ド・ラブニール2009年総合6位、世界選U23では2009年RR・TTともに50位、2010年はRR61位。

エリートで臨んだ昨年の世界選はRR143位。

アフリカでは無類の強さを誇り、アフリカ選手権で2010年3冠(RR、ITT、TTT)、2011年2冠(ITT、TTT)。

その他、フランスのアマチュアレースでも優勝実績があります。

これらの実績が買われ、2008年にはアモーレ・エ・ヴィータ・マクドナルドと、2010年にはサーヴェロ・テストチームとスタジエール契約をし、1クラスのレースなどにも顔を見せていました。

また、昨年はクイックステップの若手トレーニングキャンプにも参加。

脚質的には、オールラウンダーであることを自負しているようです。

 

自転車競技未開の地であるアフリカにおいて、数少ないワールドクラスの選手であることはかねがね言われ続けてきました。

その彼がいよいよ最高峰の舞台に参戦することは、まだまだ力を発揮する場に乏しい黒人選手たちにとっては勇気と希望を与えることでしょう。

アジア地域の選手たちが近年になってようやくチャンスをつかんできているように、テクレハイマノットがパイオニアとなり次々と新たな可能性がアフリカから生まれるのも時間の問題かもしれません。

これまでも南アフリカの白人選手は多く活躍してきましたが、身体能力に長けていると言われる黒人選手たちの時代の到来が他スポーツと同様にあるのか興味深いところです。

もちろん、そのためには超えねばならない壁がいくつもあるわけですが…。

 

そんなテクレハイマノットの出身国・エリトリアには、彼以外にもたくさんの有望選手が存在します。

ヨーロッパで武者修行に励む選手や、南アフリカのコンチネンタルチームに所属する選手などさまざま。

いまやアフリカきっての自転車強国になっています。

エリトリアに限らず、アフリカ自転車界ではモロッコやエチオピア、ケニアなんかも南アフリカやエリトリアに続く勢力として活躍しているようですが、元々陸上競技・長距離種目の強国であるという共通点があり、持久系スポーツを得意とする点で何かしらの関連性があるような気がします。

ちなみに、何故エリトリアで自転車競技が国技化しているかというと、第二次世界大戦中にイタリアの植民地となり、その頃に自転車競技が伝わったのだそうです。

 

最後に、いかにエリトリアという国が自転車に熱いかが分かる動画を。

昨年11月にエリトリアで開催されたアフリカ選手権RRゴールの様子。

この時はエリトリア代表のベルハネが優勝。

喜びの表現の仕方が国や地域によって異なるとはいえ、この熱さは日本より確実に上をいっていますよね。

 

もう1つ。

これは上のアフリカ選手権の優勝を受けて行われた祝勝パレード。

観るからに英雄的扱いを受けているのが分かります。

テクレハイマノットは長身で緑のTシャツを着ています。

EastAFRO.com » Video: Massawa welcomes Eritrean Cycling Champs.

 

今日第3ステージを迎えるヴォルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャでは、第1ステージ67位・第2ステージ111位。

総合では7分07秒遅れの112位につけています。

エリトリア大使館Twitterで自国スポーツ選手の好成績をツイートしているので、厚かましくもテクレハイマノットの現在の奮闘をツイートしてアピールしてほしいとお願いさせてもらいました(笑)。

果たして採用されるかは分かりませんが、勝った負けただけでなく世界最高峰の舞台で走ることがいかに凄いことなのかをもっと広めてもらっても良いと思うわけです。

 

GreenEDGE Cycling http://www.greenedgecycling.com/

エリトリア大使館 http://www.eritreaembassy-japan.org/

エリトリア大使館Twitter https://twitter.com/EritreaEmbJP

エリトリア大使館Facebook http://www.facebook.com/embassyoferitreaintokyo

 

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追記(22/03/2012)

 

「エリトリア大使館Twitterでテクレハイマノットの活躍をアピールしてほしい」と厚かましいリクエストをした私ですが、その後エリトリア大使館様にはTwitterを通じお礼をしてくださいました。

そして、TwitterFacebookでそれぞれこのエントリーを紹介していただき、同時にテクレハイマノットの活躍を推してくださっています。

丁寧にお礼とリクエストに応えてくださったエリトリア大使館様に感謝と御礼をさせていただきたいと思います。

 

ダニエル・テクレハイマノットFacebookファンページ

http://www.facebook.com/pages/Daniel-Teklehaymanot-Eritrean-cyclist/238420182843365

 

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