追記あり(23/5/2012)

 

日本有数のUCIレース、ツアー・オブ・ジャパンの堺ステージを観戦してきました。

“TOJ”の愛称で知られる日本国内最高峰のステージレースですが、昨年は東日本大震災の影響で中止。

2年ぶり開催の今回は、私にとっても2年越しの観戦とあったのです。

 

会場に到着するなり大集団が!

移動時間などの関係でこの日はメインの個人TTの時間に合わせて会場入りしたのですが、直前の前座レースであるJCBFクリテリウムのE1クラスを少しだけ観ることができました。

何やらE2クラスでは先日の室戸合宿でご一緒させてもらった(?)方が2位に入ったとか。

う~ん観たかった…(涙)。

 

最寄り駅である百舌鳥駅のすぐ真ん前を通過するコースなので、帰りの混雑を避けるべく駅前で観戦するのもありなのでしょうけど…。

そんな横着はせず、ひとまず歩いて大仙公園へ。

前回は足を運んでいないので比較はできませんが、結構な人の入りだったような気がします。

それだけサイクルロードレースへの注目が高まっているということでしょう!

2枚目の写真のように、選手が普通に公園内をウロウロしているのも緩くてイイ!

サイクルロードレースならではの光景ですよね。

 

会場到着した時点で、スタートまで1時間を切っていたこともあり各チームウォーミングアップを開始していました。

レースを前に集中モードに入っている出場チーム・選手たち…。

 

宇都宮ブリッツェン

 

アイサンレーシング・別府監督(TAKK王子)

 

トレンガヌサイクリング

 

ジェネシス・ウェルス・アドバイザーズ

 

チャンピオンシステム

 

アイサンレーシング

 

ブリヂストン・アンカー

 

ニッポ

 

TEAM UKYO

 

マトリックス・パワータグ

 

キャノンデール・スペースゼロポイント

 

さぁ、そうこうしているうちにレーススターの時間がきてしまっていました。

慌ててスタート地点へ移動。

何より、第1グループから有力選手が登場するとあって、さすがに見逃すわけにはいきません。

 

廣瀬選手(宇都宮ブリッツェン)

 

福島選手(トレンガヌサイクリング)

 

第1グループで注目はブリッツェン・廣瀬選手、トレンガヌ・晋一兄ちゃん(福島選手)。

チーム戦術はもとより、両選手ともチームキャプテンの立場として、コース状況や走り方のポイントを押さえて後に登場する選手たちに伝えるという役割があったのだと思います。

とはいえ、晋一兄ちゃんはさすがの実力を発揮し、第1グループではダントツのトップタイムをマーク。

 

第1グループのスタートを見届けてからは、ゴール付近へ移動。

ゴール前実況席にはおぉ!

今中大介さんじゃないですか!

シマノレーシング前監督の今西さんとともにこの日の解説を務められておりました。

ポイントポイントを押さえてコメントを出す今西さんに対し、今中さんは見事に喋り倒し…(笑)。

とはいえ、無駄口を叩いているのではなく、コースや注目選手の特徴などを話されておりました。

有力選手の過去の実績などをしっかりとチェックしている点はさすがだなと思いましたね。

 

幸い、ゴール前20mほどの場所を確保し、各選手の最後のもがきを押さえるができました。

 

狩野選手(TEAM UKYO)

 

クールダウンする晋一兄ちゃん

 

西薗選手(ブリヂストン・アンカー)

 

畑中選手(シマノレーシング)

 

清水選手(ブリヂストンアンカー)

 

スタート前の辻選手(TEAM UKYO)

 

山本選手(鹿屋体大・日本学連選抜)

 

鈴木選手(シマノレーシング)

 

マリウス選手(マトリックス・パワータグ)

 

西谷選手(アイサンレーシング)

 

キャメロン・ワーフ選手(チャンピオンシステム)

 

結果、第2グループで出走したウィリアム・クラーク選手(チャンピオンシステム)が3分19秒でステージ優勝。

チャンピオンシステムの出走順は何やら単純にゼッケン順だったようで…。

最終出走のワーフ選手がエースなのかと思いきや、特にそういうわけではなかったらしい。

写真はクラーク選手優勝、ワーフ選手3位が決まり喜ぶチームの図。

今大会の優勝候補筆頭に挙げられているチームですが、決して「勝って当たり前」感を醸し出すのではなく、1勝は1勝として素直に喜びを表現する姿に好感を抱きましたね。

ぶっちゃけ、アジアを代表するプロコンチームに日本人選手が加わらず「あ~あ…」って思いが強かったのですが、今回を機に見方を変えられそうです。

全く単純すぎではありますが(笑)。

 

クラーク選手は昨年レオパード・トレックに所属し、今年チャンピオンシステムに移籍。

昨年のベストリザルトは、スプリントで7位に入ったヴォルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ第4ステージ。

何よりも、この選手を語るには今年のツアー・ダウンアンダーの第2ステージでしょう。

劇的な大逃げでステージ優勝を果たしたのは記憶に新しいところ。

また、年始のオーストラリア選手権ではハイレベルなレース展開で生き残って5位に入っており、ワールドツアーレベルの実力であることを改めて実証したと言えるでしょう。

ちなみに、この写真の直後に強引に「congrats!」「thank you!」のやり取りをかわし握手してもらったのですが、分厚い手がやたらと濡れていましたぜクラークはん…(笑)。

 

チャンピオンシステムのバイク。

手前がクラーク選手、奥がワーフ選手使用バイク。

 

上からステージ優勝、ポイント賞、総合リーダーの表彰。

開幕ステージなのでステージ優勝者がこの3つを総ナメできるわけですが…。

何だろう、結構横着な進行の仕方だったというか何というか。

クラーク選手をずっと登壇させたまま、次から次へとジャージを重ね着させる…。

着せられている時のクラーク選手の苦笑いったらね(笑)。

1つ1つ表彰してあげれば良かったのになぁと思ったり。

挙句サイズが合わなかったのか、ジャージの背中部のジッパーも上手く止められず、プレゼンターがそれを放置し始める始末(その後大会スタッフが何とか止めていましたが)。

まぁそれでも観客のみなさんは祝福ムードを送っていたので、良しとしておきましょう。

 

表彰式を観るべくメインステージ前に集まった人、人、人…。

 

前述したようにサイクルロードレースへの注目度が高まっていることを実感しました。

その一方で、大会運営の方法やファンの観戦方法にもまだまだ課題があるのかなと感じたのが正直なところです。

 

例えば、レース終了から表彰式までの時間が非常に長かったこと。

ワールドツアーをはじめとした大きなレースと比較するつもりはないですが、レース中から表彰式の段取りは進めておくべきではないかと思います。

あれだけの時間がかかっていたのは、レースが終わってから表彰式の準備を始めたと思われても仕方ありません(違ったらすみません)。

限られた人数と時間でやりくりすることの大変さは分かっているつもりではありますが、その分の効率化を図る余地はまだまだあると感じました。

あと、前記した表彰式の進行についても…。

 

ファンの観戦方法もまだまだ不慣れな点が多いのが実情でしょう。

レースの絶対数が本場とは違いますので致し方ないことかもしれませんが、全体的に遠慮がち。

各チームのブース前にはバリアが敷かれていますが、そのバリアからさらに2~3m離れた場所から遠巻きに選手たちを眺めている人たちが非常に多かった。

上にアップしたような写真を撮るために私はバリアギリギリまで出ていったりしましたが、多くの人からしたら“妙な人”に見られていたかもしれません。

レース前の選手たちに絡んだり触れたりするのはもちろんNGですが、バリアギリギリで観ることについては文句を言う選手・スタッフはいないと思います。

もっと積極的に、強い興味をもって観戦することが、今後の日本のサイクルロードレース界を盛り上げる要素になるような気がします。

 

偉そうにすみません…。

 

何はともあれ、多くのファンと選手たちのハイレベルの戦いで大盛況となった堺ステージ。

これはまだまだ序章。

1週間の熱い戦いに目が離せまんね!

ヨーロッパやオーストラリアの選手たちは確かに強いですが、日本チーム・選手も十分に競えるレベルにあるはずですので、ぜひとも海外勢撃破といってもらいたいものです。

 

私個人としては昨年のツール以来のレース現地観戦でしたが、やはり現場で観ることで分かることや発見も多く、勉強になる1日でした。

サイクルロードレースは欧米だけじゃない!

そんなことを再認識させられた今回の観戦でありました。

 

堺ステージの写真、非常に腕の悪いものばかりですが良かったらご覧ください。

https://picasaweb.google.com/102194529746943012228/2012520TOJ?authkey=Gv1sRgCKOv8ZmW97eRmQE

 

TOJ堺ステージリザルト

http://www.toj.co.jp/toj15/pdf/175.pdf

 

ツアー・オブ・ジャパンオフィシャルサイト http://www.toj.co.jp/

ツアー・オブ・ジャパン堺ステージインフォメーションサイト http://www.toj-sakai.jp/

 

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追記

 

そういえば戦利品のことを忘れておりました…。

ブリヂストン・アンカーのブース前にはチーム全選手のライダーカードが設置され、自由にもらうことができました。

当然全選手分ゲットしました!

大会期間中、チームが待機している場所へ行けば手に入れることができるかもしれませんよ!