シマノレーシングに所属する“アベタカ”こと、阿部嵩之選手が3月3日にベルギーで開催されたケルメスレース「Molenbeek-Wersbeek」で優勝、ヨーロッパ初勝利を挙げたとのこと。
オランダに拠点を移しての活動3年目、ついにこの時が来ました!
※優勝ゴールシーンは16:30過ぎ
Molenbeek-Wersbeekリザルト(WIELERLAND.NL)
ケルメスレースとは、ほぼ毎週、ピーク時にはほぼ毎日オランダやベルギーのどこかしらで開催される、UCIレースとは異なるオープンレース。
レースによってプロ選手が出場できるレースやアマチュア限定レースなどさまざま。
中には元プロライダーの参戦や、パチプロならぬ“ケルメスプロ”的なこれらのレースで収入を得ている選手もいるとか。
プロを目指すアマチュアライダーにとって、ここでの活躍がプロへの道を切り拓くと言うべきレース。
チーム戦術などほとんど存在せず、とにかく集団の前方でレースを進めないと話にならないのだそうです。
アタックの応酬で生き残った選手のみ勝利を収めることができるのです。
そんなプロへの登竜門を初めて制したアベタカ選手。
北海道古宇郡神恵内村出身。
2009年にDOKYUレーシングからシマノレーシングに移籍するやいなや、1年目からJプロツアーを筆頭にタイトルを多数獲得。
その活躍と将来性が認められ、2010年からはスキル・シマノ(現プロジェクト1t4i)の育成チームでもある「パークホテルルーディングCT」での活動へとシフト。
日本帰国時のみシマノレーシングで実業団レースに臨んでいます(海外のアマチュアチームを主戦場としているためUCI登録はできず)。
昨秋の「サイクルモード大阪」でアベタカ選手とお話をさせてもらう機会に恵まれたのですが、その時に「来年は年齢的にも勝負の年なので絶対に勝ちます!」と言ってくれたのが印象的でした。
そして見事に有言実行。
私自身同郷であることもあり、お話させてもらった段階でやたらと親近感を抱いていたのですが、この勝利は自分のことのように嬉しくなっている次第です。
きっと本人はまだ1勝目、という気持ちでいることでしょう。
これを機に2勝目、3勝目…といってくれることを期待したいですね。
その先にはプロ契約がきっとあるはずです!
昨秋の「サイクルモード大阪」でのトークショーの一コマ。
左からアベタカ選手、“よっくん”こと平塚選手、プロジェクト1t4iの土井選手。
写真では伝わりにくいかもしれませんが、アベタカ選手実物は上半身がとてもガッチリしていて、スイスが生んだ某“宇宙人”よろしく、いかにも「独走に持ち込んだらパワーでグイグイ行くタイプ」に見えたのでした。
阿部嵩之オフィシャルブログ http://blog.takayukiabe.jp/