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サイクルポータルサイト「Cyclist」寄稿-ロードレース2013シーズン展望<2> シーズン前半編

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ロードレース2013年シーズン展望の第2弾が1月4日に「cyclist」にてアップされました。

 

Cyclist

ロードレース2013シーズン展望<2> シーズン前半編

春のクラシック“本命”はシーズン序盤で分かる!

1月からレース結果をしっかりと追うべし

 

その名の通り、春のクラシックをメインに、シーズン前半について書かせていただいています。

クラシックシーズンまでの大まかな流れや、注目選手を押さえていただける内容になっております。

 

ぜひご一読くださいませ。

 

cyclist http://cyclist.sanspo.com/

 

E3プライス・フラーンデレン・ハレルベケ-Review

4件のコメント

ベルギーはフランドル地方で開催される“北のクラシック”が本格スタート。

今回ReviewするE3プライス・フラーンデレン・ハレルベケは、今年からワールドツアーに昇格。

これまではHCクラスとはいえ、ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベの前哨戦として例年激しいレースが繰り広げられてきました。

そして、今年もワールドツアー昇格にふさわしい好レースとなりました。

 

———-

 

E3プライス・フラーンデレン・ハレルベケ(Harelbeke~Harelbeke、203km)-3月23日

 

【結果】

1.トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) 4:51:59

2.オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ) s.t.

3.ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、SKY) s.t.

4.レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス) s.t.

5.セプ・ファンマルケ(ベルギー、ガーミン・バラクーダ) s.t.

6.ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、プロジェクト1t4i) s.t.

7.マチュー・ラダニュー(フランス、FDJ・ビッグマット) s.t.

8.アレクサンドル・ピショ(フランス、ユーロップカー) s.t.

9.アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム) s.t.

10.セバスチャン・テュルゴー(フランス、ユーロップカー) s.t.

 

ロンド・ファン・フラーンデレンにも近いと言われるスピード・テクニック・パワーの3拍子が必要となる難コース。

特に、中盤からは急坂や石畳を前にするたび激しい位置取り合戦で、メカトラやパンク、落車が多発。

日本人として唯一出場の新城選手も、複数人が骨折や病院搬送されるほどの大落車に巻き込まれるアクシデント。

最終的にリタイアに追い込まれる結果に。

 

レースが動いたのはゴールまで残り50kmで迎えたTaaienberg。

ボーネンのアタックにファンマルケが乗じ、その後集団は50人ほどに。

 

逃げグループとの差を縮めつつ、レースは残り約30kmのKwaremontへ。

満を持してアタックを繰り出したのはカンチェラーラ。

しかし、直後にメカトラ。

ボーネン、ポッツァート、ファンマルケなどが中心となる集団から遅れを取るだけでなく、バイクチェック中に後方から来たバレドが追突。

何とか集団に追いついたものの、この日はレース前半にも落車しており再度のダメージ。

 

残り25kmを前に、シャバネル、ムラビエフ、スピラックがアタックし、逃げグループから飛び出していたガットを吸収。

後にガットとスピラックが脱落し、シャバネルとムラビエフがしばらく逃げ続ける格好に。

 

2人を追う50人ほどのメイン集団は、アタックが時折起こるも決まらず。

前の2人を残り7kmで吸収し、結局レースはゴールスプリントへ。

 

Ωクイックやカチューシャ、サクソバンクが牽引する集団から抜群のスピードで抜け出したのはボーネン。

フレイレやドゥケらの猛烈な追い込みは届かず。

終始レースをコントロールし、ゴールスプリントでの勢いも衰えなかったボーネンが5年ぶり、大会通算5度目の優勝を果たしました。

 

レース中盤での落車により新城選手のほか、ミラーが鎖骨骨折など怪我人が続出。

また、注目されたジルベールも不調により早々にリタイアしています。

 

【戦評】

大会5度目の優勝を飾り、まさに“E3マイスター”とも言えるボーネンの走り。

このレース終了時点で今シーズン6勝目、シーズン最多勝タイに並びました。

 

やはりE3というレースを知り尽くしていたことに尽きるでしょう。

揺さぶりをかけるべくアタックするポイント、アシストに集団をコントロールさせるポイントなどを事細かに把握していた点で、勝利をグッと引き寄せたと言えそう。

またゴールスプリントでも、ゴール前が緩やかな右カーブになっていることから、先に仕掛けて自分のラインを上手く取った点が数ある勝因の中でも特に大きいと思われます。

スプリント開始まではフレイレに対し若干不利な位置取りだったものの、先にスプリントかけて最短距離を行くことでフレイレのラインを消す、これぞまさに“E3マイスター”ならではの走り。

コンディション・経験・勝負勘すべてが冴えわたった勝利。

 

フレイレは、この大会スペイン人選手初の優勝を惜しいところで逃しました。

しかし、石畳や急坂を難なくクリアし、アシストのパオリーニなどともに最後の最後まで勝負に絡んだ点はやはりさすが。

特にこうした人数が減った状況でのスプリントに強さを見せるだけに、今回の2位もフレイレらしい走りをした見事な結果。

ボーネンとの差はほんのわずか、ベルギーレースでの“経験”と“勘”か。

 

リザルトに現れない形で、有力選手たちの好走も光ったレースでした。

残り15kmでアタックを繰り出したポッツァートは怪我からの完全復活をアピール。

一時追走集団が形成された時には、ファンマルケのアタックにもしっかりと反応。

これまでは他選手への徹底したマークばかりがクローズアップされていましたが、今年は自ら勝負してビッグな勝利をつかみたい。

 

5位のファンマルケもいまやガーミンの石畳系エースと上り詰めたと言っても良いでしょう。

常に前へと自ら勝負に行く姿勢は高い評価を集めそう。

特に石畳区間で見せる急激なペースアップは、対応できる選手がそう多くないだけに、この後のビッグクラシックでも武器となる場面が出てくるはず。

ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベでは優勝候補の1人として挙げたいところです。

 

その他、終盤のアタックで健在を示したかつての王者・デヴォルデルや、11位に入ったブレシェルの復調もベルギーレースを盛り上げるには嬉しい材料。

若いデゲンコルブやラダニューの入賞、またユーロップカーからトップ10に2選手送り込んだ点も評価に値するでしょう。

 

一方、度重なるトラブルや落車で勝負に絡むことができずに終わったカンチェラーラ。

クラシック本番に向けてコンディションが戻すことができるかも興味深いところです。

 

E3プライス・フラーンデレン・ハレルベケオフィシャルサイト http://www.e3prijsvlaanderen.be/

 

E3プライス・フラーンデレン-Preparation

1件のコメント

さぁ、いよいよベルギーでのクラシックレースが本格的にスタートします!

これから4月中旬にかけて行われるのは、石畳のルートをコースに組み込んだ平地系レース。

その多くがベルギーのフランドル地方で開催されます。

今回は、今年から晴れてUCIワールドツアーに昇格したE3プライス・フラーンデレンを押さえたいと思います。

 

———-

 

E3プライス・フラーンデレン(Harelbeke~Harelbeke、203km)-3月23日

【過去5年の優勝者】

2011年 ファビアン・カンチェラーラ

2010年 ファビアン・カンチェラーラ

2009年 フィリッポ・ポッツァート

2008年 クルト・アスレ・アーヴェセン

2007年 トム・ボーネン

 

【コース分析】

 

コースは細かいアップダウンが繰り返され、うち石畳の激坂は13。

これまではロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベなどを占うレースとしての位置づけが強かったものの、今年からワールドツアーに昇格し大会そのもののバリューが高まっている点で、より激しいレースが展開されそうです。

例年ポイントとなるのが、ゴールまで残り約35kmで迎えるPaterbergの激坂。

最大勾配20%を超えるこの坂でふるい落としがかけられそうです。

 

絶対的エースを擁するチームが終始ハイペースでプロトンをコントロールすることとなるでしょう。

スピード・テクニック・パワーの3拍子が必要となる難コース。

また、今回はカンチェラーラの3連覇もかかっており、“打倒カンチェラーラ”に燃える選手・チームとの駆け引きにも注目が集まります。

 

【暫定スタートリスト】

 

【注目選手】

ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) ←ディフェンディングチャンピオン、2010,2011年2連覇

ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)

グレゴリー・ラスト(スイス、レディオシャック・ニッサン)

フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム)

マルクス・ブルグハート(ドイツ、BMCレーシングチーム)

ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、BMCレーシングチーム)

トル・フスホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム)

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

ラース・イェティング・バク(デンマーク、ロット・ベリソル)

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) ←2004-2007年4連覇

シルヴァン・シャバネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)

ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファーマ・クイックステップ)

セバスチャン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)

フレデリック・ゲドン(フランス、FDJ・ビッグマット)

マチュー・ラダニュー(フランス、FDJ・ビッグマット)

イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、グリーンエッジ)

セバスチャン・ランゲフェルド(オランダ、グリーンエッジ)

オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ)

ルカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)

グレガ・ボレ(スロベニア、ランプレ・ISD)

アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)

ダニエル・オス(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

ホセ・ホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)

フランシスコ・ホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)

ジョバンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)

ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)

マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク)

マールテン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)

ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、SKY)

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY)

マシュー・ヘイマン(オーストラリア、SKY)

ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・バラクーダ)

マルティン・マースカント(オランダ、ガーミン・バラクーダ)

ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

セプ・ファンマルケ(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

キャスパー・クロステルガード(デンマーク、サクソバンク)

ステイン・デヴォルデル(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

レイフ・ホステ(ベルギー、アクセントジョブス・ウィレムスヴェランダス)

ヤン・ヘイセリンク(フランス、コフィディス)

アドリアン・プティ(フランス、コフィディス)

オスカル・ガット(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

フレデリック・アモリソン(ベルギー、ランドバウクレジット・ユーフォニー)

コーン・デコルト(オランダ、プロジェクト1t4i)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、プロジェクト1t4i)

新城幸也(日本、ユーロップカー)

トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

ピーテル・ヤコブス(ベルギー、トップスポルトフラーンデレン・メルカトール)

イェール・ワレイス(ベルギー、トップスポルトフラーンデレン・メルカトール)

 

相変わらず列挙し過ぎの感は否めないですが…(笑)。

それだけ有力選手が揃ったと言えるでしょう。

 

全体的に、ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベに向けた調整込みの石畳系レースにスポットを充てている選手と、この2日後に控えるヘント~ウェヴェルヘムを見据え調整に充てているスプリンターとに大きく二分されていると思われます。

 

優勝争いでいくと、やはりカンチェラーラが中心となるのは間違いないでしょう。

3月に入り、ストラーデビアンケ圧勝、ティレーノ~アドリアティコ最終ステージTT圧勝、ミラノ~サンレモは圧倒的な力を示しながら惜しくも2位と、かなり良い流れでここまで来ています。

不安要素は全くと言って良いほど無く、好調のまま臨みます。

今回は3連覇を目指すことになりますが、前2回同様力でねじ伏せる走りをすることが勝利の絶対条件。

ミラノ~サンレモ時のような後手に回る状況や、スプリンターを残してのゴールスプリントは避けたいところ。

どこで仕掛けるかも1つ見ものです。

 

対抗馬はボーネン。

リザルトこそ残せなかったものの、直近のミラノ~サンレモでも好調さを見せました。

特にこれからしばらくはチーム自体が得意とする“北のクラシック”。

完全なサポート体制で臨みます。

アシストがレースを終始コントロールし、勝負どころでボーネンがアタックする鉄板の作戦が炸裂するか。

ここまで好調のシャバネルや、21日に開催されたドワーズ・ドアー・フラーンデレンで鮮やかな逃げ切りを見せたテルプストラも控えるだけに、チーム力は随一と言えるでしょう。

 

チーム力ではBMCも引けを取っていません。

ジルベール、バラン、ヒンカピー、フスホフト、ファンアーヴェルマートと、実績豊富な選手たちが揃います。

ミラノ~サンレモでは不運な形で終えたジルベールですが、徐々に調子を上げてきていることは明らか。

まずはジルベールで勝負に出るのがチームオーダーとなりそうです。

メンバーを揃えているだけに、ジルベールが駄目だった場合のバランやファンアーヴェルマートの動きが後手に回らないことが必要になってくるでしょう。

いずれにせよ、層の厚さはかなりのもの。

 

ハウッスラー、ファンマルケらのガーミン勢も有力。

ファンマルケの勢いは全く衰えそうにありません。

今回のようなレイアウトは彼の得意とするところでしょう。

まずはファンマルケが強力なアタックを繰り出し、集団スプリントになればハウッスラーに切り替えというのが作戦か。

 

骨折からの復調途上のポッツァートも注目の1人。

怪我の影響を感じさせないレベルまで戻ってきているのが好材料。

アシストが心許ない点が不安材料ですが、自力で上手く打開したい。

 

ヘント~ウェヴェルヘムを見据えたスプリンターたちの動きも押さえておきたいところです。

状況次第では、このレースでも勝負に絡む選手が出てくる可能性も。

 

また、ユーロップカーからは新城選手が出場。

チームメンバー的に、ゴールまでもつれれば新城選手にチャンスが巡ってきそう。

2日後のヘント~ウェヴェルヘムにも出場予定とあり、ここで良い形で終えて次につなげてほしいものです。

 

【優勝予想】

ファビアン・カンチェラーラ

 

E3プライス・フラーンデレンオフィシャルサイト http://www.e3prijsvlaanderen.be/

 

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