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サイクルポータルサイト「Cyclist」寄稿-ロードレース2013シーズン展望<2> シーズン前半編

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ロードレース2013年シーズン展望の第2弾が1月4日に「cyclist」にてアップされました。

 

Cyclist

ロードレース2013シーズン展望<2> シーズン前半編

春のクラシック“本命”はシーズン序盤で分かる!

1月からレース結果をしっかりと追うべし

 

その名の通り、春のクラシックをメインに、シーズン前半について書かせていただいています。

クラシックシーズンまでの大まかな流れや、注目選手を押さえていただける内容になっております。

 

ぜひご一読くださいませ。

 

cyclist http://cyclist.sanspo.com/

 

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ヘント~ウェヴェルヘム-Review

3件のコメント

先に開催されたE3ハレルベケとは若干趣は異なり、ピュアスプリンターにも多くのチャンスがあるのがこのヘント~ウェヴェルヘム。

したがって、激しい石畳と急坂がコースに組み込まれる“北のクラシック”の中でも、多くのスプリンターが今年も参戦。

そんなスプリンターズクラシックをReviewしたいと思います。

 

———-

 

ヘント~ウェヴェルヘム(Deinze~Wevelgem、234.6km)-3月25日

 

【結果】

1.トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) 5:32:44

2.ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) s.t.

3.マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク) s.t.

4.オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ) s.t.

5.エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY) s.t.

6.ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン) s.t.

7.マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM) s.t.

8.スティーブ・シェネル(イタリア、FDJ・ビッグマット) s.t.

9.フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) s.t.

10.ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) s.t.

 

昨年から30km以上レース距離が伸び、急坂も14から11に減ったことがどうレースに影響するかが興味の1つと言われた今回。

 

レースは残り36kmで迎えた2回目のケンメルベルグで動き出します。

メイン集団のスピードを上げるオスの横からブレシェルが抜け出します。

それをきっかけにメイン集団はカチューシャやBMCがコントロール、集団の人数を減らしにかかります。

 

残り33km、メイン集団のスピードが一瞬緩んだタイミングでカンチェラーラがアタック。

サガンを引き連れて2人で先行します。

前を行く逃げ集団から脱落した選手たちを吸収し、7人程度でローテーションするも、残り25kmを前にΩクイックが中心となって牽くメイン集団に捕まります。

 

一方で、優勝候補筆頭とも言われたカヴェンディッシュやグライペル、ファラーなどがこのハイペースにまさかの脱落。

レース中盤でアタックも見せたジルベールもこの動きで後れを取る格好に。

カヴェンディッシュで勝負したいSKYが積極的に追走集団を牽くも、結局最後まで追い付くことができず。

 

残り15kmを前に、最後まで逃げ続けたルンドとイザギレが吸収。

レースは30人弱の集団でのスプリントにシフトしていきます。

また残り10kmを前に、これまた優勝候補のベンナーティがパンクに見舞われ、集団に追い付いたものの単独での動きとなったため脚を使い不利な展開になってしまいます。

 

いよいよ最終局面。

カチューシャ、グリーンエッジ、Ωクイック、ファルネーゼヴィーニなどがエースのために牽引する集団は残り1kmを切ってバランがアタック。

これをきっかけに一気に集団の動きがスプリントモードに。

ガットに放たれたポッツァートが仕掛けるも、フレイレとサガンがここぞのタイミングで加速。

しかし空いた中央のラインを無駄のない動きで差したのはボーネン。

見事2連覇を達成。

2位にサガン、3位は怪我から復活したブレシェルが入っています。

また、カヴェンディッシュの脱落によりSKYはボアッソン・ハーゲンで勝負したものの、ラインを塞がれた影響もあり5位にとどまっています。

 

E3での落車の影響無くこのレースに臨んだ新城選手もレース後半のペースアップで脱落。

最終的に7分08秒遅れの72位でゴールしています。

 

【戦評】

絶好調のボーネンがまたしてもビッグレース制覇。

これでシーズン7勝、単独で今シーズンの最多勝に君臨することになります。

 

勝因はΩクイックのアシスト陣による完全なレースコントロールにあったと言えるでしょう。

特に、集団が割れてからも十分な人数を残し、カンチェラーラやサガンの飛び出しに対しても冷静に対処。

ボーネンがコメントしているように、スティーグマンが終始献身的な働きを見せました。

アシストの働きにより、ボーネンはほとんど脚を使うことなく最後の局面を迎えられたのは大きかったはず。

そして勝利を決めたスプリントは、若干後ろの位置からとなったもののタイミングを計り、ぽっかり空いたスペースを自らのラインに。

これまでは先に仕掛けて他の追い込みをかわすケースが多かったゴールスプリントは、今回は差し切る形。

ピュアスプリントでは分が悪いとはいえ、クラシックの走り方は誰よりも上をいっているところを見せ付けたのではないでしょうか。

 

大魚を逃がしたのはサガン。

ラストのスプリントはフレイレの動きに釣られた感はあったものの、ボーネン以外の選手は完全に太刀打ちできていなかっただけに本当に惜しい結果。

レース後半でのカンチェラーラとともに逃げを打ったところで脚を多少使った部分も影響したか。

その一方で、あの場面でカンチェラーラの動きに反応していなければ全く違った展開もあったことを考えると、やれるだけのことはやっての2位とも言えそうです。

 

E3で復活した姿を見せていたブレシェルにとっては嬉しい3位。

特に2回目のケンメルベルグでの動きは、レースを左右する決定的なものでした。

レース終盤はワイナンツのアシストもあり、優勝は逃したもののスプリントに強いところも久々にアピール。

これでいよいよ“北のクラシック”でのラボバンクのエースとして、トップシーンに戻ってくることになります。

 

カヴェンディッシュの脱落により、完全に不利な展開となったのはSKY。

代役としてボアッソン・ハーゲンが勝負に行くのまでは予定通りだったとはいえ、マルカートとの絡み合いで思うような加速ができなかったのが敗因として挙げられます。

マルカートを手で跳ね除けてからの追い込みは優勝したボーネンよりも明らかに速く、スプリントでの位置取りさえ良ければ全く違った結果になっていたかもしれません。

 

200km以上にわたって逃げ続けたイザギレとルンドの走りも見事。

特に“北のクラシック”を不得手とするエウスカルテルとしては、集団に吸収された後も最後まで粘って15位フィニッシュは好結果と捉えていることでしょう。

また、ルンドのサクソバンクも絶対的エースとなるはずだったナイエンスを怪我で欠いて臨みながら、度々逃げてその選手が最終的に上位でゴールするなど健闘を見せています。

両チームとも、フランドルのレース期間は辛抱しながらわずかな可能性に賭けた走りを続けることになりそうです。

 

ヘント~ウェヴェルヘムオフィシャルサイト http://www.gent-wevelgem.be/

 

ヘント~ウェヴェルヘム-Preparation

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劇的なレースとなったE3ハレルベケに続き、ヘント~ウェヴェルヘムが3月25日に開催されます。

こちらは石畳を含むフランドルならではのレースではありますが、よりスプリンター寄りと言われています。

今回もスプリンターが多数出場予定。

 

———-

 

ヘント~ウェヴェルヘム(Deinze~Wevelgem、234.6km)-3月25日

【過去5年の優勝者】

2011年 トム・ボーネン

2010年 ベルンハルト・アイゼル

2009年 エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン

2008年 オスカル・フレイレ

2007年 マルクス・ブルグハート

 

【コース分析】

 

昨年は14あった急坂が、今年は11と減っています。

しかし、石畳を含むケンメルベルグの急坂は今回もレース後半に2回通過。

ここで多くの選手が苦戦を強いられます。

展開次第では、ここで決定的な動きが発生する可能性も。

 

スプリンターチームにとっては、ゴール前約30kmで迎えるモンテベルグを上手くクリアできれば、あとはゴールまで理想の展開に持ち込めるでしょう。

モンテベルグを通過すると、ゴールまで一気に集団のペースが上がります。

 

“北のクラシック”の中でも、ピュアスプリンターに有利と言われるこのレース。

スプリンターチームの激しい争いがレースを盛り上げることとなりそうです。

 

【暫定スタートリスト】

 

【注目選手】

フランチェスコ・キッキ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)

マッテオ・トレンティン(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) ←ディフェンディングチャンピオン、2004,2011年チャンピオン

ゲラルド・チオレック(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY)

ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、SKY) ←2010年チャンピオン

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY) ←2009年チャンピオン

アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)

セバスチャン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)

アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム)

アダム・ブライス(イギリス、BMCレーシングチーム)

マルクス・ブルグハート(ドイツ、BMCレーシングチーム) ←2007年チャンピオン

フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、BMCレーシングチーム) ←2001年チャンピオン

トル・フスホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム) ←2006年チャンピオン

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット)

ヤウヘニー・フタロヴィッチ(ベラルーシ、FDJ・ビッグマット)

マシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)

イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、グリーンエッジ)

アイディス・クルオピス(リトアニア、グリーンエッジ)

オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ) ←2008年チャンピオン

デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)

ルカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)

グレガ・ボレ(スロベニア、ランプレ・ISD)

ダニエル・オス(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

ホセ・ホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)

フランシスコ・ホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)

ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)

ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)

マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク)

マーク・レンショー(オーストラリア、ラボバンク)

タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)

ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)

ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)

ミカエル・モルコフ(デンマーク、サクソバンク)

クリス・ボックマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

ボビー・トラクセル(ランドバウクレジット・ユーフォニー)

レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)

オスカル・ガット(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、プロジェクト1t4i)

マルセル・キッテル(ドイツ、プロジェクト1t4i)

新城幸也(日本、ユーロップカー)

セバスチャン・シャバネル(フランス、ユーロップカー)

トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

 

やはり各チーム、エーススプリンターを配して臨むことになります。

 

今年のスプリンターで中心的存在なのは、カヴェンディッシュ、グライペル、ボーネンの3人。

カヴェンディッシュにとっては、昨年落車に巻き込まれての脱落したリベンジを果たしたい。

ただ、激しい急坂や石畳を越えるレースで実力を発揮できたケースに乏しく、その点で不安。

この大会での優勝経験のあるボアッソン・ハーゲンやアイゼルが代わって勝負に出ることも考えられます。

いずれにせよ、主導権を取りたいSKYとしては、2月末のクールネ~ブリュッセル~クールネの時のような展開に持っていきたいところ。

この時は、フレチャ・ヘイマンの石畳スペシャリストを逃げに乗せ、2人が吸収されてからチームがメイン集団をハイスピードで牽きはじめ、最後をカヴェンディッシュで締める、といったレースを見せています。

 

グライペルはここ数レース好結果を出せていないのが不安材料。

シーズン最序盤に抜群の調子だったツケが出てきているか。

このレースでは昨年4位に入っており、コース適性は十分にあると言えるでしょう。

他のメンバーも完全な“グライペルシフト”を敷いてきている点で、コンディションさえ問題なければ優勝のチャンスがありそう。

 

ボーネンはディフェンディングチャンピオンとして臨む今年、どのようなスタンスでレースを走るか。

23日のE3では劇的な優勝を飾り、次なる目標はロンド・ファン・フラーンデレンとパリ~ルーベ。

ここではその調整に充てるか、大会3度目の優勝を目指すか。

ボーネン以外のスプリンターも揃えており、いかなる展開にも対応できるチーム状態。

本人のモチベーション次第でチームオーダーが変わってきそうです。

 

昨年2位のベンナーティも注目の1人。

これまでたびたびカンチェラーラのアシストとしての働きでも目立ち、状態の良さは明らか。

今回は晴れてエースとして臨むことになるでしょう。

適度な上りや荒れた路面が含まれるコースは得意とするところ。

アシストにもスピードマンを揃え、万全の態勢で勝利を目指します。

E3での度重なる落車やトラブルに泣いたカンチェラーラは調整&アシストに回ると予想されます。

 

同様に昨年3位のファラーも優勝候補。

今年はまだ勝利を挙げられていない(TTTを除く)だけに、ビッグレースでシーズン初勝利を挙げたい。

フェルナンデス、ハンターのリードアウトマンを揃え、ゴール前までトラブルなく走ることが勝つための条件となってくるでしょう。

 

E3で惜しくも2位のフレイレも4年ぶりの優勝を狙います。

終始積極的な走りを見せたE3で感じた手ごたえをここにぶつけられるか。

ハイスピードな展開となって集団が混乱をきたす状況になれば、勝利がグッと近づいてきそう。

 

同じくE3で好走したサガンにも注目。

最終局面までに集団の人数を減らすことができれば、絶好のチャンス。

昨年ゴール直前までともに逃げ続けたオスと今年もコンビプレーを見せることになるでしょう。

 

その他、いま最も勢いのある若手デマールやE3で6位のデゲンコルブ、同じく4位と健闘したドゥケもおもしろい存在。

また、プロジェクト1t4iからはキッテルも参戦。

ゴールスプリントまで集団に残ることができれば、大いに勝つ可能性あり。

 

E3で激しい落車に巻き込まれた新城選手は、大きな怪我なく予定通り参戦予定。

昨年はメイン集団に残って28位フィニッシュ。

今年も終盤までメイン集団に残ればスプリントを任される可能性がありそうです。

 

【優勝予想】

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン

 

ヘント~ウェヴェルヘムオフィシャルサイト http://www.gent-wevelgem.be/

 

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