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サイクルポータルサイト「Cyclist」寄稿-ロードレース2013シーズン展望<3> グランツール編

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1月5日に「cyclist」にてアップされました、ロードレース2013年シーズン展望第3弾。

 

Cyclist

ロードレース2013シーズン展望<3> グランツール編

ウィギンスは“ダブルツール”狙いか

コンタドールのマイヨ・ジョーヌ返り咲きは?

 

ジロ・デ・イタリアのコース解説から始まり、3つあるグランツールの主役となるであろう選手にスポットを充てています。

1月8日にジロの出場チーム(ワイルドカード)が発表となり、1月12日にはブエルタのコース発表があります。

その前に、ぜひ予習の意味で読んでいただけると幸いです。

 

2013年展望記事は、全3回で終了です。

3つの記事どれも読みごたえありと自負しております、どうぞよろしくお願いします。

 

ロードレース2013シーズン展望<1> チーム・選手編

ビッグネームの移籍&UCIプロチームの入れ替わりで勢力の激変なるか!?

 

ロードレース2013シーズン展望<2> シーズン前半編

春のクラシック“本命”はシーズン序盤で分かる! 1月からレース結果をしっかりと追うべし

 

cyclist http://cyclist.sanspo.com/

 

【結果発表】勝手にアンケート!-みんなで選ぶ2012RRベストライダー・オブ・ザ・イヤー

1件のコメント

まずは、11月6~12日の期間中アンケートにご協力いただいたみなさまにお礼申し上げます。

何の予告・事前告知もせず突発的に始めたにもかかわらず、TwitterでのリツイートやFacebook、その他メディアを通して本企画を周知してくださったみなさまにも感謝申し上げます。

 

さて、シーズン終了後のファンによる意識調査として行った「勝手にアンケート―みんなで選ぶ2012RRベストライダー・オブ・ザ・イヤー」の結果発表をしたいと思います。

多くの方にご投票いただき、ファンにとって今シーズン誰が最も印象的な活躍をしたかの大方の見当が付く結果になったのではないかと思っております。

結果を見ていきながら、いま一度候補選手の活躍ぶりをチェックしていくこととします。

 

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はじめに、ベストライダー・オブ・ザ・イヤーですが、独断で以下の選手を候補として挙げさせてもらいました-Best rider of the year

 

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン/Edvald BOASSON HAGEN(ノルウェー、SKY)

主な実績:ツアー・オブ・ノルウェー総合優勝、ノルウェー選手権RR優勝、GP西フランス・プルエー優勝、世界選手権RR2位など ※U25対象選手ですが、活躍度からヤングライダーからは除外

 

トム・ボーネン/Tom BOONEN(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ)

主な実績:ツアー・オブ・カタール総合優勝、E3プライス・フランデレン優勝、ヘント~ウェヴェルヘム優勝、ロンド・ファン・フランデレン優勝、パリ~ルーベ優勝、ベルギー選手権RR優勝など

 

●マーク・カヴェンディッシュ/Mark CAVENDISH(イギリス、SKY)

主な実績:ツアー・オブ・カタールステージ2勝、クールネ~ブリュッセル~クールネ優勝、ティレーノ~アドリアティコステージ1勝、ジロ・デ・イタリアステージ3勝、ZLMツアー総合優勝、ツール・ド・フランスステージ3勝など

 

●アルベルト・コンタドール/Alberto CONTADOR(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク)

主な実績:エネコ・ツール総合4位、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝、ミラノ~トリノ優勝

 

●ジョン・デゲンコルブ/John DEGENKOLB(ドイツ、アルゴス・シマノ)

主な実績:ツール・ド・ピカルディ総合優勝、ブエルタ・ア・エスパーニャステージ5勝、GPディスベルグ優勝、ツール・ド・ポローニュステージ1勝など ※U25対象選手ですが、活躍度からヤングライダーからは除外

 

●サイモン・ゲランス/Simon GERRANS(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

主な実績:オーストラリア選手権RR優勝、ツアー・ダウンアンダー総合優勝、ミラノ~サンレモ優勝、GPケベック優勝

 

●フィリップ・ジルベール/Philippe GILBERT(ベルギー、BMCレーシングチーム)

主な実績:ブエルタ・ア・エスパーニャステージ2勝、世界選手権RR優勝

 

●アンドレ・グライペル/Andre GREIPEL(ドイツ、ロット・ベリソル)

主な実績:ツアー・ダウンアンダーステージ3勝、ツアー・オブ・オマーンステージ2勝、ツール・ド・ベルギーステージ3勝、ツール・ド・ルクセンブルクステージ2勝、ツール・ド・フランスステージ3勝など

 

●ライダー・ヘシェダル/Ryder HESJEDAL(カナダ、ガーミン・シャープ)

主な実績:ジロ・デ・イタリア総合優勝

 

●ホアキン・ロドリゲス/Joaquin RODRIGUEZ(スペイン、カチューシャ)

主な実績:フレーシュ・ワロンヌ優勝、ジロ・デ・イタリア総合2位&マリア・ローザ着用10日、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合3位&マイヨ・ロホ着用13日、ジロ・ディ・ロンバルディア優勝など

 

●ペテル・サガン/Peter SAGAN(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

主な実績:ツアー・オブ・カリフォルニアステージ5勝、ツール・ド・スイスステージ4勝、スロバキア選手権RR優勝、ツール・ド・フランスステージ3勝&マイヨ・ヴェール獲得など ※U25対象選手ですが、活躍度からヤングライダーからは除外

 

●ブラッドリー・ウィギンス/Bradley WIGGINS(イギリス、SKY)

主な実績:パリ~ニース総合優勝、ツール・ド・ロマンディ総合優勝、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合優勝、ツール・ド・フランス総合優勝、ロンドンオリンピックTT優勝など

 

そして、投票結果は以下の通り。

 

1.ブラッドリー・ウィギンス/Bradley WIGGINS 32%(18票)

2.ホアキン・ロドリゲス/Joaquin RODRIGUEZ 25%(14票)

3.トム・ボーネン/Tom BOONEN 14%(8票)

4.アルベルト・コンタドール/Alberto CONTADOR 9%(5票)

5.ライダー・ヘシェダル/Ryder HESJEDAL 7%(4票)

6.ジョン・デゲンコルブ/John DEGENKOLB 4%(2票)

6.ペテル・サガン/Peter SAGAN 4%(2票)

6.Other 4%(2票)

9.アンドレ・グライペル/Andre GREIPEL 2%(1票)

 

※投票数56

※小数点以下四捨五入

※ボアッソン・ハーゲン、カヴェンディッシュ、ゲランス、ジルベールは0票

 

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■みんなで選ぶ2012RRベストライダー・オブ・ザ・イヤー

 

ブラッドリー・ウィギンス/Bradley WIGGINS(イギリス、SKY)

Reprinted by the guardian.

 

全体的な傾向として、ウィギンスとホアキンに票が分かれたわけですが、ステージレースで敵なしだったウィギンスに軍配。

ツール総合優勝はもちろん、パリ~ニース、ロマンディ、ドーフィネと全く危なげなく勝利を収め、さらにはロンドンオリンピックのTTでも金メダルを獲得。

2012年においては、No.1ライダーであったことは間違いないでしょう。

どれか1レースでのインパクトというよりは、全体を通して負けることがほとんど無かったというところが評価につながったか。

 

ウィギンス以上に年間を通してのクオリティの高さを示していたのはホアキン。

フレーシュ・ワロンヌ、ロンバルディアでは圧倒的強さを見せつけたとはいえ、ジロ、ブエルタとグランツールであと一歩及ばず優勝を逃したのが結果として痛手に。

 

圧巻の北のクラシック4連勝を飾ったボーネンは3位。

とはいえ、シーズン前半のベストライダーの1人であったことは誰もが認めるところ。

また、4位に食い込んだコンタドールは、勝利はブエルタ総合のみながら大きなインパクトを与えたのが要因と言えそう。

以下、劇的なジロ総合優勝のヘシェダルが5位、スプリントで大活躍のデゲンコルブ、サガン、グライペルが票を獲得。

 

一方で、チーム事情からアシストに回ることも多かったカヴェンディッシュや、アルカンシエル獲得のジルベールなどは1票も入らず。

ジルベールに関しては、シーズン前半の不調のイメージが強かった、ということかもしれません。

 

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続いて、25歳以下を対象としてベストヤングライダー・オブ・ザ・イヤーを-Best young rider of the year(U25)

独断でピックアップした候補選手は以下の通りでした。

 

●ナセル・ブアニ/Nacer BOUHANNI(22歳・フランス、FDJ・ビッグマット)

主な実績:エトワール・ド・ベセージュステージ1勝、シルキ・ド・ロレーヌ総合優勝、ハレ~インゴーイゲム優勝、フランス選手権RR優勝、ツール・ド・ワロニーステージ1勝、ブエルタ・ア・エスパーニャステージ2位2回、サーキット・フランコ・ベルジュステージ1勝など

 

●アルノー・デマール/Arnaud DEMARE(21歳・フランス、FDJ・ビッグマット)

主な実績:ツアー・オブ・カタールステージ1勝、クールネ~ブリュッセル~クールネ4位、ル・サミン優勝、GPショレ優勝、ルート・ドゥ・スッドステージ1勝、ヴァッテンフォール・サイクラシックス優勝など

 

●セルジオ・エナオ/Sergio Luis HENAO(25歳・コロンビア、SKY)

主な実績:ブエルタ・アル・パイス・バスコ総合13位、フレーシュ・ワロンヌ14位、ジロ・デ・イタリア総合9位、ツール・ド・ポローニュ総合3位、ロンドンオリンピックRR16位、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合14位、世界選手権RR9位、ジロ・ディ・ロンバルディア5位など

 

●マルセル・キッテル/Marcel KITTEL(24歳・ドイツ、アルゴス・シマノ)

主な実績:エトワール・ド・ベセージュステージ1勝、ツアー・オブ・オマーンステージ2勝、ドパンヌ~コクサイデステージ1勝、スヘルデプライス優勝、ZLMツアーステージ2勝、エネコ・ツールステージ2勝、サーキット・フランコ・ベルジュステージ2勝、ミュンスターランド・ジロ優勝など

 

●モレノ・モゼール/Moreno MOSER(22歳・イタリア、リクイガス・キャノンデール)

主な実績:トロフェオ・ライグエリア優勝、フランクフルト・ルンドファールト優勝、ツール・ド・ポローニュ総合優勝、GPモンレアル2位など

 

●テイラー・フィニー/Taylor PHINNEY(22歳・アメリカ、BMCレーシングチーム)

主な実績:パリ~ルーベ15位、ジロ・デ・イタリア第1ステージ優勝&マリア・ローザ着用3日間、ロンドンオリンピックRR&TT4位、世界選手権TT2位など

 

●リゴベルト・ウラン/Rigoberto URAN(25歳・コロンビア、SKY)

主な実績:ヴォルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ総合5位、ジロ・デ・イタリア総合7位&マリア・ビアンカ獲得、ロンドンオリンピックRR2位、ジロ・デル・ピエモンテ優勝、ジロ・ディ・ロンバルディア3位

 

●ティジェイ・ヴァンガーデレン/Tejay VAN GARDEREN(24歳・アメリカ、BMCレーシングチーム)

主な実績:パリ~ニース総合5位、ツアー・オブ・カリフォルニア総合4位、ツール・ド・フランス総合5位&マイヨ・ブラン獲得、世界選手権TT4位など

 

そして、投票結果は以下の通り。

 

1.リゴベルト・ウラン/Rigoberto URAN 39%(16票)

2.ティジェイ・ヴァンガーデレン/Tejay VAN GARDEREN 24%(10票)

3.テイラー・フィニー/Taylor PHINNEY 17%(7票)

4.モレノ・モゼール/Moreno MOSER 10%(4票)

5.マルセル・キッテル/Marcel KITTEL 7%(3票)

6.ナセル・ブアニ/Nacer BOUHANNI 2%(1票)

 

※投票数41

※小数点以下四捨五入

※デマール、エナオは0票

 

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■みんなで選ぶ2012RRベストヤングライダー・オブ・ザ・イヤー

 

リゴベルト・ウラン/Rigoberto URAN(25歳・コロンビア、SKY)

Reprinted by OlimpiadasHoy.com

 

こちらも妥当な結果と言えるでしょうか。

若手の中で、最も結果を残したのはまさにウラン。

中でもロンドンオリンピックRRでは、終盤に勝負を動かすアタックを決めての銀メダルの獲得は、誰もが彼の実力を認める走りとなりました。

ジロでも総合上位勢と渡り合い総合7位、ロンバルディアでは3位と、ステージレース、クラシックともに高い能力を発揮。

将来的には、グランツールの総合優勝を争うだけの選手になる可能性は高いと言えるでしょう。

 

同様に、グランツールレーサーとしての地位を確立しつつあるヴァンガーデレンが2位。

登坂力はもちろん、TTでも上位に食い込むだけの力があり、若手オールラウンダーでは傑出した存在。

 

サラブレッドのフィニーは3位に。

次世代のTTスペシャリストとしての地位を固めるだけでなく、北のクラシックなどパワー系ライダーとしても今後伸びる可能性は大。

同様にサラブレッドのモゼールは4位。

こちらもスピードマンとして、また登坂力もあり、今後ミドルツールやクラシックで結果を残す選手へと期待。

 

スプリンターのキッテル、ブアニもそれぞれ票を獲得。

キッテルは今年のツールこそ涙を飲んだものの、トップスプリンターの1人として誰もが注目する存在。

ブアニはブエルタでステージ上位に入り、フランスチャンピオンにふさわしい走りにこれからも期待がかかります。

 

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といった具合でございました。

ベストライダー、ベストヤングライダーに輝いた選手、チームにはタイミングを見て手当たり次第にこの結果を伝えてみようと思っています。

もし…まぁなかなか考えにくいですが、もし何らかの動きがあれば、このエントリーないし新たなエントリーで追記いたします。

 

今後、ブログ企画として良い案がありましたら、何なりとご要望ください。

TwitterFacebook、当ブログコメント欄にてお受けいたします。

 

参考になるかは分かりませんが、今回のアンケート投票Boxを貼っておきます。

投票は可能ですが、今後上記結果にプラスしてカウントはいたしませんこと、ご了承ください。

 

 

 

【関連記事】

【意識調査】勝手にアンケート!-みんなで選ぶ2012RRベストライダー・オブ・ザ・イヤー

 

ジロ・デ・イタリア-Review(第19~21ステージ、戦評)

1件のコメント

最後の3ステージのReviewと、戦評をまとめてみたいと思います。

まぁいつものごとく、戦評は結構な偏りがありますので軽く読み流す程度でお願いします(笑)。

 

第1~3ステージのReviewはこちら

第4~7ステージのReviewはこちら

第8~11ステージのReviewはこちら

第12~15ステージのReviewはこちら

第16~18ステージのReviewはこちら

 

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ジロ・デ・イタリア-5月5-27日

 

●第19ステージ(Treviso~Alpe di Pampeago/Val di Fiemme、198km、難易度5)-5月25日

 

【結果】

1.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) 6:18:03

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +19″

3.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +32″

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 84:06:13

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

3.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +1’39”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 138pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 65pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) 84:09:34

 

●チーム総合

モビスター 251:17:10

 

フルリザルト(公式サイト)

 

5つのカテゴリー山岳を通過し、獲得標高5000m超えの超級山岳ステージ。

ゴール地点となるパンペアーゴを2回通過。

ゴール前3kmは最大勾配16%、平均勾配11.7%の高難易度。

 

山岳を進むにつれ逃げ集団がばらける中、メイン集団はリクイガスとカチューシャが中心でコントロール。

1回目のパンペアーゴ通過時点でメイン集団は30人ほどに。

 

最後から2つ目となる2級山岳でメイン集団からカタルドとクロイツィゲルがアタック。

逃げ続けていたカザールとピラッツィに追い付くと、そのまま2回目のパンペアーゴへ。

 

残り4kmを切ってクロイツィゲルが飛び出すと、他の3人は対応できず。

一方のメイン集団では、残り3kmを前にスカルポーニがアタックすると、総合上位勢のみが生き残る展開に。

スカルポーニのハイペースの牽きに各選手徐々にダメージを受け、最後まで食らいついたのはヘシェダルのみに。

 

第17ステージでまさかの惨敗を喫したクロイツィゲルは最後まで意地を見せ、最後は追い詰められながらも雪辱となるステージ優勝のゴールへ。

2位争いは、残り1100mでアタックしスカルポーニを振り切ったヘシェダルが19秒遅れでゴール。

ゴール目前でスカルポーニを逆転したロドリゲスに対し13秒差を付け、総合でも17秒差に。

終盤のハイペースに屈したバッソはトップから55秒遅れの6位でのゴールとなり、総合でも1分45秒遅れに。

 

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●第20ステージ(Caldes/Val di Sole~Passo dello Stelvio、219km、難易度5)-5月26日

 

【結果】

1.トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM) 6:54:41

2.ダミアーゴ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD) +56″

3.ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +2’50”

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 91:04:16

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +31″

3.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +1’51”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 139pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 84pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) 91:09:08

 

●チーム総合

ランプレ・ISD 272:34:29

 

フルリザルト(公式サイト)

 

今大会のチマコッピ・ステルヴィオでの最終決戦となった第20ステージ。

5つのカテゴリー山岳が控え、ステルヴィオの1つ前には1級山岳・モルティローロがそびえる難コース。

 

レース前半の第18ステージの勝者であるグアルディーニらスプリンターを中心に、上りでチームカーにつかまった選手たちが次々と失格になるハプニングはあったものの、前方では順調に距離を消化。

モルティローロでは逃げメンバーからザウグが1人抜け出し、激坂をクリア。

メイン集団からは総合8位に付けるデヘントがアシストのカラーラとともに飛び出し、そこにクネゴらが乗る展開に。

 

ステルヴィオに突入すると、ザウグにデヘントらが合流。

続いてニエベらも加わり、総合ジャンプアップを狙って登坂に入ります。

メイン集団はこの時点で総合上位勢だけしか残っていない状態。

 

残り20kmを切ってデヘントがアタックすると、ニエベとクネゴだけが反応。

そこから残り13kmを切って再びデヘントが攻撃を仕掛けると、いよいよ独走態勢に。

メイン集団ではヴァンデヴェルデがヘシェダルのために牽き続けるも、デヘントとの差は開く一方。

ヴァンデヴェルデが仕事を終えると、総合上位勢によるお見合いとなり、翌日のTTを見据え最もマリア・ローザに近くなっているヘシェダルが自ら牽かされる格好に。

 

あわやバーチャルマリア・ローザかというところまでタイム差を広げたデヘントは、驚異的な走りで完璧なステージ優勝。

TTを得意とすることもあり、一躍総合優勝候補に。

デヘントから後れをとったものの、自分のペースを貫いたクネゴが2位、ニエベが3位に。

 

総合争いは、ヘシェダルのペースにまずはバッソが脱落。

そしてスカルポーニがアタックすると、ヘシェダルとロドリゲスが遅れます。

しかし、ゴール直前で猛追したロドリゲスがゴール前でスカルポーニをパスし、そのまま4位でゴール。

その12秒差でスカルポーニが、さらに14秒差でヘシェダルがゴール。

 

総合争いはロドリゲスとヘシェダルが31秒差で最終ミラノでのTTに臨むことに。

また、2分18秒差の総合4位までジャンプアップしたデヘントの逆転表彰台はおろか、総合優勝の可能性も出てくる形に。

また、ロドリゲスはこの日ステージ4位となり、マリア・ロッソ・パッショーネをカヴェンディッシュから奪取することに成功し、最終ステージを前にポイント賞をほぼ手中に収めました。

 

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●第21ステージ(Milano~Milano、28.2km、難易度3)-5月27日

 

【結果】

1.マルコ・ピノッティ(イタリア、BMCレーシングチーム) 33:06

2.ジェラント・トーマス(イギリス、SKY) +39″

3.ジェシー・サージェント(ニュージーランド、レディオシャック・ニッサン) +53″

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ここまでグルペットでやり過ごしてきたTTスペシャリストにとって、最後の大チャンス。

また、総合争いも最終ステージまでもつれ、多くの見どころがありました。

 

この日の優勝候補筆頭とも言われたトーマスは期待にたがわず、33分45秒をマーク。

他を圧倒するスピードを見せ、更新は難しいと見られていました。

ところが、この大会は落車の影響もあり総合争いを諦めていたピノッティが本領を発揮。

33分06秒、平均時速にして51km/hをマーク。

余裕のステージ優勝となりました。

 

一方の総合争い。

総合4位のデヘントは第1計測ポイントで5位のタイム。

スカルポーニも13位のタイムで通過し、好ペースを刻みます。

ヘシェダルはデヘントを1秒上回るタイムで通過し、ロドリゲスはヘシェダルから29秒遅れのタイム。

この時点でヘシェダルのマリア・ローザ獲得の可能性が高まります。

第2計測ポイントではデヘントとヘシェダルが同タイム。

ロドリゲスはこの時点でヘシェダルに逆転を許し、厳しい状況に。

 

デヘントの勢いは衰えず、34分07秒の好タイムで5位に。

スカルポーニがデヘントから53秒遅れでゴールし、デヘントの3位以内が確定。

ヘシェダルは後半失速したものの、34分15秒で6位のタイムをマークし総合2位以内を確定させます。

そして最終走者のロドリゲス。

後半猛追したものの35分02秒、ヘシェダルから47秒遅れでゴールし、16秒差で総合2位に。

 

この結果、ヘシェダルが初のジロ総合優勝を飾りました。

 

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【総合(マリア・ローザ)】

1.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) 91:39:02

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +16″

3.トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM) +1’39”

4.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +2’05”

5.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +3’44”

6.ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD) +4’40”

7.リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) +5’57”

8.ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴCSF・イノックス) +6’28”

9.セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) +7’50”

10.ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +8’08”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 139pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 84pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) 91:44:59

 

●チーム総合

ランプレ・ISD 274:19:46

 

フルリザルト(公式サイト)

 

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【戦評】

久々に最終ステージまでもつれる展開となったジロ・デ・イタリア。

ザックリとではありますが、ポイントを挙げてみたいと思います。

 

●総合

まずは何と言ってもヘシェダル。

総合上位を狙える選手であると言われていたものの、最終的にはマリア・ローザを獲得する最高の結果に。

山岳ステージでの安定感は勝利をもたらした要因と言えるでしょう。

それだけでなく、自ら積極的に攻撃に出る姿勢で他の選手の追随を許さなかった点も大きな要素。

さらには、TTTを含むタイムトライアルでの好走も光りました。

大会期間中、TTに強いとは言われていたものの、グランツールでのTT実績はそう高いものとは言えず、特にミラノステージに関しては未知数だっただけに、最後の最後での快走は見事。

今後は総合系ライダーとしてさらなる飛躍を図りたい。

 

ロドリゲスはまたも惜しい結果に。

これまでの敗因として多かったTTの改善が見られたのは収穫。

第10ステージの激坂ゴールで圧勝したように、上りでの一発を武器にここまで戦えることを証明した今大会でした。

ただ、上りでのハイペースを維持することをそう得意としていない分、終盤の難関山岳ステージで大きくアドバンテージを築けなかったのが最後の最後の響く形であったことは否めません。

とはいえ、ここ最近はグランツールのみに照準を絞る総合系ライダーが多数を占める中、シーズンを通してハイレベルで安定した成績を残す数少ない選手であることは間違いありません。

 

まさに“ダークホース”の名がピッタリと当てはまるのが総合3位のデヘント。

これまで“逃げ屋”として驚きのパフォーマンスを見せてきた選手でしたが、チマコッピを制した第20ステージの圧勝劇はその逃げ屋としての勘が活きたと言えそう。

かねてから評価の高かったTTのみならず山岳での強さも証明し、今後はベルギーを代表する総合系ライダーとしての道を歩んでいくことになりそう。

結婚式によるツール回避が既に決まっており、次のビッグレースはブエルタか。

 

ディフェンディングチャンピオンとして臨んだスカルポーニや、5位のバッソは今できうる最大限のレースをしたという印象。

スカルポーニはクネゴとのダブルエース態勢で臨み、最終的にはチーム総合優勝にもつなげる結果に。

しかし、たびたび仕掛けた攻撃が実らず、あと一歩及ばなかった印象。

一方バッソはシーズン序盤の絶不調から上手く立て直しての総合5位。

2年前のジロ総合優勝時とほぼ同じ歩みをしていただけに、今回も最も総合優勝に近い選手と見られていた時期もありましたが、最後は強力なアシスト陣が機能せず、自らも力尽きた格好。

 

今回はイタリア勢が総合表彰台に臨めないという事態となり、来年以降各チーム・選手たちがどう雪辱するか見もの。

最終的に総合6位とまとめたクネゴや、総合8位に入り復活したポッツォヴィーヴォらの奮起に期待。

 

マリア・ビアンカをチーム内で移動させ続けていたウラン、エナオのコロンビア人は今後に大きな期待を抱かせる結果を残しました。

ともにSKYの総合系を担う選手として、今後もウィギンスに続く存在として期待して良いでしょう。

 

●スプリント

ゴール前のテクニカルなコーナーなどでのトラブルが多発し、有力スプリンターたちが力を発揮できないステージが多かったものの、やはりカヴェンディッシュとゴスの2人が抜け出ていた印象。

 

特にカヴェンディッシュは鉄壁のリードアウトマンを揃え、3勝の活躍。

結果的にマリア・ロッソ・パッショーネの獲得にはいたらなかったものの、敢闘賞を獲得しかろうじて今回のジロで名を残すことに成功。

アシストが機能しなかったケースでも、他の有力選手の番手に付けて差し切る上手さを見せられる点で、一枚も二枚も他のスプリンターの上をゆく存在と言えそう。

 

第3ステージでチームにグランツール初勝利をもたらしたゴス。

第9ステージでの落車が響き、その後のステージで勝利を収めることができなかったものの、カヴェンディッシュに続くスプリンターの1人であることは間違いなし。

スピードマンの多いチームだけに、リードアウトが機能し好位置からスプリントを開始できれば、まだまだ勝利を量産するチャンスはあるでしょう。

 

昨年は上りスプリント、今年は大混乱のスプリントを制し、難しい状況での勝負強さに秀でたベントソや、第11ステージを勝利し第3ステージでの斜行の汚名を返上したフェラーリも十分評価に値する戦いぶり。

特にフェラーリは問題となった第3ステージ以外でもたびたび上位に食い込み、実力のあるところを見せていたことは見逃せません。

また、第18ステージでカヴェンディッシュを完璧に打ち負かした若きスプリンター・グアルディーニの勝利も称賛に値する走りでした。

 

●その他

TTスペシャリストとしての将来を嘱望されるフィニーは第1ステージを勝利し、マリア・ローザを3日間着用。

今後はどう成長するか注目の逸材。

 

昨年までNIPPOに所属し日本のレースでも大活躍したルビアーノが第6ステージを制し、一時は山岳賞争いのトップに。

元々の実力はもちろんですが、日本のレースで戦った選手たちにも世界へ羽ばたくチャンスがあることを意味する活躍だったと言えるでしょう。

 

そしてその山岳賞を奪取し、最後まで守り続けたラボッティーニ。

第15ステージでの劇的なステージ優勝は、今大会のハイライトの1つに数えられることでしょう。

まだプロ2年目、今後どこまで力を伸ばせるか期待の1人。

 

最終的に総合争いから後れをとったものの、第7ステージを制したティラロンゴや、第19ステージを制したクロイツィゲルの活躍は、アスタナチームの今シーズンの強さを裏付けるものでした。

シールドライエルスやカンゲルトといった若手のアシストとしての働きぶりも見事。

 

第16ステージで大逃げを決めたイザギレもエウスカルテルで今一番売り出し中の若手。

逃げを得意とする兄とは対照的に、ミドルツールなどでは総合力も発揮しており、将来的にはS・サンチェスやアントン、ニエベらに続く存在になる可能性も。

 

そして別府選手の2年連続の完走は外すことができません。

今年は第7ステージで逃げを決め、大きな期待を抱かせてくれました。

また、スプリント時のリードアウト前半部を担当し、たびたび集団を牽引する姿がありました。

今回のアシストとしての働きぶりは大会を通じて注目される存在となり、よりトップライダーとしての地位を確立した3週間であることは間違いありません。

次はやはり勝利が欲しいところ。

今シーズン中にぜひとも勝利を飾るシーンを見せてほしいものです。

 

ジロ・デ・イタリアオフィシャルサイト http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2012/it/

 

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ジロ・デ・イタリア-Review(第8~11ステージ)

ジロ・デ・イタリア-Review(第12~15ステージ)

ジロ・デ・イタリア-Review(第16~18ステージ)

ジロ・デ・イタリア-Preparation(コース編①)

ジロ・デ・イタリア-Preparation(コース編②)

ジロ・デ・イタリア2012・出場選手リスト

ジロ・デ・イタリア出場チームが決定

 

ジロ・デ・イタリア-Review(第16~18ステージ)

1件のコメント

最後の最後までもつれにもつれた今年のジロ。

既に閉幕してしまい、こちらでのReviewがだいぶ追い付いておりません…。

そもそも同時進行なんぞ私のスキルでは難しく、まぁ気ままにタイミング見ながらやっている感じですので、もし読んでいただけるのであれば「あぁ、こんなシーンあったな…」くらいの感覚で捉えていただけると嬉しいです。

そう大きな期待はせずにお願いします(笑)。

 

早速脱線しましたが、今回はひとまず第16~18ステージをReview。

劇的な最終3ステージは…もったいぶっているということにしてくださいませ!

 

第1~3ステージのReviewはこちら

第4~7ステージのReviewはこちら

第8~11ステージのReviewはこちら

第12~15ステージのReviewはこちら

 

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ジロ・デ・イタリア-5月5-27日

 

●第16ステージ(Limone sul Garda~Falzes/Pfalzen、173km、難易度3)-5月22日

 

【結果】

1.ヨン・イザギレ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) 4:02:00

2.アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) +16″

3.ステフ・クレメント(オランダ、ラボバンク) +16″

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 69:22:04

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +30″

3.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1’22”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 110pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 41pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) 69:23:59

 

●チーム総合

モビスター 206:52:22

 

フルリザルト(公式サイト)

 

休養日明けのステージは、逃げ有利なレイアウト。

その通り、序盤に逃げた選手たちによるステージ争いとなります。

 

10人の逃げは、ゴールまで5kmを切って登場する勝負どころの急坂で動きます。

エラダのアタックをきっかけに、好反応を見せたのはイザギレ。

エラダのほか、デマルキやフランクが追走を試みるも結局ゴールまで追い付くことは無く。

今シーズン、ステージレース・ワンデーレースともに上位でゴールするなど成長株の1人であったイザギレがグランツール初勝利。

デマルキは第14ステージに続き、今回も惜しいところでステージ優勝を逃す結果に。

 

メイン集団は翌日からの難関山岳に向け、無理をせず集団でゴール。

一時は逃げに対し13分以上の大差を容認するも、最終的には9分弱の差でステージを終えています。

 

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●第17ステージ(Falzes/Pfalzen~Cortina d’Ampezzo、186km、難易度5)-5月23日

 

【結果】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 5:24:42

2.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス) s.t.

3.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) s.t.

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 74:46:46

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +30″

3.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1’22”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 110pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 65pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) 74:49:42

 

●チーム総合

モビスター 223:11:25

 

フルリザルト(公式サイト)

 

雌雄を決する第3週の超級山岳第1戦。

2級、1級、2級、1級とこなし、最後はゴールに向かって約20kmのダウンヒル。

この日最後の1級山岳であるパッソ・ジャウは平均勾配9.3%。

ここの上りと下りで大きな差が付く可能性があると言われていました。

 

総合上位を狙う選手たちの中でニエベがこの日2つ目のカテゴリー山岳で抜け出しを図るも、結局成功にはいたらず。

一方で、2つ目の2級山岳で優勝候補の1人であるクロイツィゲルがまさかの脱落。

上りでの高速巡航を図るリクイガスのペースに対応できず、この時点で優勝戦線から離脱することとなります。

 

パッソ・ジャウに突入し、バッソが自らのペースに持ち込むと今大会好調だったティラロンゴやデヘントが脱落。

ここで生き残ったのはバッソのほか、ロドリゲス、ヘシェダル、スカルポーニ、ウラン、ポッツォヴィーヴォの6人。

いよいよ総合優勝を争うメンバーが絞られる格好に。

 

頂上に近づきヘシェダルやウランがアタックを試みるも失敗。

そして頂上を目前にポッツォヴィーヴォが一気にペースアップすると、スカルポーニとウランが遅れます。

 

4人のダウンヒルはヘシェダルが抜群のテクニック。

下りが苦手なバッソはたびたび中切れを起こしかけ、ロドリゲスにポジションを奪われるなどピンチがあるも何とか持ちこたえます。

また、スカルポーニとウランも下りで集団に復帰し、6人でのゴールスプリントに。

 

若干の牽制はあったものの、このメンバーではやはりロドリゲスのスプリントが一枚上手。

バッソやヘシェダルの粘りはあったものの、危なげなくステージ勝利を飾りました。

 

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●第18ステージ(San Vito di Cadore~Vedelago、149km、難易度1)-5月24日

 

【結果】

1.アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 3:00:52

2.マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) s.t.

3.ロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) s.t.

 

フルリザルト(公式サイト)

 

今大会最後のスプリントステージ。

出場選手中、マリア・ロッソパッショーネを狙う“唯一”の選手、カヴェンディッシュにとっては1ポイント差に迫られたロドリゲスとの差を何としても広げたいところ。

後のステージを考えると、最低限ステージ優勝がノルマでもありました。

 

実際、中間スプリントポイント目前に逃げを吸収。

アシスト全員を使っての早々の攻撃で一時集団で中切れが発生したほど。

無事1位通過し、まずは5ポイント獲得。

 

その後、フーガ賞狙いの選手たちによる逃げはあったものの、最終局面までに難なく吸収し定石通りのスプリントへ。

ところが、中間スプリントに脚を使ったSKYの勢いに伸びが無く、サクソバンクトレインに主導権を握られる状況に。

それでもアイゼルとトーマスのリードアウトで、カヴェンディッシュは好位置からスプリントを開始。

 

しかし途中で脚を使ったのがアダとなったか、カヴェンディッシュは伸びず。

別ラインから抜群の伸びを見せたのは、最終コーナーでカヴェンディッシュの2つ後ろにいたグアルディーニ。

イタリア期待の若きスプリンターが最後のスプリントステージでビッグな勝利を収めました。

 

カヴェンディッシュはこの敗戦によりマリア・ロッソパッショーネをミラノまで守ることができるか微妙な状況に。

翌日、翌々日に控える山岳ステージでのロドリゲスの走り次第となりました。

 

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【総合(マリア・ローザ)】 ※第18ステージ終了時点

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 77:47:38

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +30″

3.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1’22”

4.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +1’36”

5.リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) +2’56”

6.ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +3’04”

7.ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴCSF・イノックス) +3’19”

8.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +4’13”

9.トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM) +4’38”

10.セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) +4’42”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 138pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 65pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) 77:50:34

 

●チーム総合

モビスター 232:14:01

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ジロ・デ・イタリアオフィシャルサイト http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2012/it/

 

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ジロ・デ・イタリア出場チームが決定

 

ジロ・デ・イタリア2012・総合優勝予想アンケート

コメントをどうぞ

アンケート項目を一部変更(24/5/2012)

 

どこかのタイミングで優勝予想アンケートをやろうかと思案していたのですが、いよいよ勝負の第3週に突入し総合争いも盛り上がってきたということで、まさに今やるべきかなと思った次第であります。

そんなわけで、ジロ・デ・イタリア総合優勝予想をみなさんから募ってみたいと思います。

 

今後のステージの適性から、贔屓の選手への希望的観測から、などそれぞれの視点からご投票ください。

ちなみに、今日の第17ステージから最終の第21ステージまでのコースレイアウトは以下の通りです。

 

●第17ステージ

 

●第18ステージ

 

●第19ステージ

 

●第20ステージ

 

●第21ステージ

 

なお、第16ステージ終了時点で総合トップから2分以内の選手のみピックアップしておりますが、今後急浮上してくるような選手がいれば随時ノミネートしていきます。

→第17ステージ終了時点で総合トップから4分以内の選手にアンケート項目を変更(既に投票のあったクロイツィゲルは残しています)

また、他の選手に投票したい場合は「Other」から追加も可能です。

総合順位に関しては公式サイトからご確認ください。

 

得票率の発表は最終21ステージのJsports中継開始後に私のTwitterにて発表を予定しております。

それまでの間でしたら、どのタイミングでも結構ですので良かったらご協力ください。

予想が的中したところで何があるわけでもないのですが、サイクルスポーツファンの意識調査といった感覚でご参加くださると嬉しいです。

 

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This blog is a fan of Japanese professional road cycling.

Here is the winner of Giro d’Italia 2012 General classification questionnaire.

Please come to vote you.

 

Stage 21 on the day, voter turnout will be announced in my Twitter.

 

 

ジロ・デ・イタリアオフィシャルサイト http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2012/it/

 

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ジロ・デ・イタリア出場チームが決定

 

ジロ・デ・イタリア-Review(第12~15ステージ)

3件のコメント

後半ステージに突入したジロ・デ・イタリア。

最終週に控える勝負どころのステージを前に、各チームのエースクラスは優位に立つべくアシスト総出で攻撃する姿が毎ステージ見られました。

難関山岳ステージも本格化し始めた第12~15ステージを振り返ります。

 

第1~3ステージのReviewはこちら

第4~7ステージのReviewはこちら

第8~11ステージのReviewはこちら

 

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ジロ・デ・イタリア-5月5-27日

 

●第12ステージ(Seravezza~Sestri Levante、155km、難易度3)-5月17日

 

【結果】

1.ラース・イェティング・バク(デンマーク、ロット・ベリソル) 3:38:55

2.サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット) +11″

3.アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター) +11″

 

【総合】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 51:19:08

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

3.サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット) +26″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 77pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミハル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) 33pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 51:20:10

 

●チーム総合

モビスター 152:43:08

 

フルリザルト(公式サイト)

 

155kmと距離こそ短いとはいえ、4級・3級・2級・3級とカテゴリー山岳が立て続けに登場。

逃げ向きと言われたステージで、その通り逃げ切り勝利が決まります。

 

前半に逃げた9人の中でゴラスが積極的に山岳ポイントを獲得し、一時はそのまま先行するも、バーチャルマリア・ローザとなったカザールが逃げメンバーを先導しゴラスを吸収。

逃げメンバー内でのアタックはしばしばあるものの、どれも決定打にはいたらず。

上りで遅れた選手たちも下りで合流し、ゴールに向かう平坦では完全に牽制状態。

 

そんな中、上りで一度遅れていたバクがゴールまで1.8kmの地点でアタック。

持ち前の独走力を武器に、そのままゴールへ飛び込みます。

バクのアタックに反応できなかったカザールは2位争いのスプリントを制すも、終盤での牽制が響きマリア・ローザ獲得ならず。

 

メイン集団は3分34秒遅れでゴール。

終盤にティラロンゴのアタックを試みたものの、カチューシャやリクイガスのコントロールもあり、集団からの抜け出しは失敗に終わっています。

 

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●第13ステージ(Savona~Cervere、121km、難易度1)-5月18日

 

【結果】

1.マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 3:02:07

2.アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ) s.t.

3.マーク・レンショー(オーストラリア、ラボバンク) s.t.

 

【総合】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 54:21:15

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

3.サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット) +26″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 106pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミハル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) 34pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 54:22:17

 

●チーム総合

モビスター 161:49:29

 

フルリザルト(公式サイト)

 

翌日から続く山岳ステージを前に、短距離スプリントステージを設定。

 

メイン集団で逃げとの差を調整するのはFDJ。

ゴールまで残り20kmを前に逃げを吸収し、スプリント態勢に突入します。

 

別府選手らを中心にグリーンエッジが集団先頭を行く場面はあったものの、盤石の態勢に持ち込んだのはやはりSKY。

それに対抗するのがサクソバンク。

しかし、残り700mからトップスピードに持ち込んだグリーンエッジが再度主導権を奪い、SKYトレインが崩壊。

 

残り200mから満を持して飛び出したゴスは落車による怪我の影響から伸びず。

右から捲りにきたレンショーの動きに合わせるも、空いた左側から抜け出したのはカヴェンディッシュ。

選手とバリアの間に挟まれスピードに乗れずにいたカヴェンディッシュは、踏み直しながらも抜群のスピードで勝利。

今大会3勝目、通算で10勝目となるステージ優勝となりました。

 

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●第14ステージ(Cherasco~Cervinia、209km、難易度5)-5月19日

 

【結果】

1.アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター) 5:33:36

2.ヤン・バルタ(チェコ、ネットアップ) s.t.

3.アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) +02″

 

【総合】

1.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) 59:55:28

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +09″

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +41″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 106pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミハル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) 34pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) 59:56:47

 

●チーム総合

モビスター 178:32:01

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ここからは難関山岳ステージが続き、スプリントステージが第18ステージまで無いことから、レンショーやゴス、アエドといったスプリンターが大会から離脱。

 

当初逃げメンバーは8人で構成されるも、最初の1級山岳で4人に絞られます。

その中からバルタが抜け出しますが、ダウンヒルで差を広げられず。

代わってアマドールが抜け出し、独走態勢に入ります。

 

下り終えると、ゴールまで28kmにわたる上り。

追走グループからデマルキがアタックし、アマドールを追います。

また、自分のペースを守ったバルタも続き、先頭は3人に。

最後はゴールスプリントとなり、ここ数日逃げを試みていたアマドールがついに優勝。

ゴールを目前に苦悶の表情を浮かべていたバルタも粘り、2位フィニッシュ。

 

一方のメイン集団は、ルハノやクネゴがアタックし先行。

ルハノに代わって、チュルーカやブルセギンがクネゴとともにメイン集団との差を広げにかかるも結局失敗に終わります。

一時は12分以上ついた逃げグループとの差は、1分半程度の差まで縮めます。

 

そしてラスト3kmを前に、ポッツォヴィーヴォの動きに乗じたヘシェダルがアタック。

総合でのライバルとなる選手たちに大差をつけてゴールを目指します。

マリア・ローザのロドリゲスも追走を試みますが、失速し他の有力選手たちとゴールするのが精一杯。

ヘシェダルとロドリゲスはゴールで26秒の差が付き、これによりヘシェダルがマリア・ローザ奪還を成功させる格好になりました。

 

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●第15ステージ(Busto Arsizio~Lecco/Pian dei Resinelli、169km、難易度4)-5月20日

 

【結果】

1.マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 5:15:30

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) s.t.

3.アルベルト・ロサダ(スペイン、カチューシャ) +20″

 

フルリザルト(公式サイト)

 

1級、3級、2級、2級と、カテゴリー山岳を立て続けにこなしていくコース。

やはりこの日もレース前またはレース中にリタイアする選手が続出。

フランク・シュレクやヴィスコンティといった、力のある選手たちも大会を去ります。

 

ボナフォンと逃げを決めていたラボッティーニは、この日最初にこなす1級山岳で独走態勢に。

その後、メイン集団から数人が抜け出し追走グループが形成されるも、好ペースで進むラボッティーニは追撃を許しません。

 

最後の2級山岳を前に雨のダウンヒルで落車するアクシデントがありながらも、単独でゴールを目指します。

徐々に差を縮めてきた追走集団では、クネゴが脱落しそれを見てロサダが抜け出します。

 

ペースが上がり続けるメイン集団からは残り1.7kmでスカルポーニがアタック。

この動きに対応したのはバッソ、エナオ、ロドリゲス。

マリア・ローザのヘシェダルは脱落。

 

そしてゴールまで1.2kmでロドリゲスがアタック。

圧倒的なスピードで駆け上り、前を行くチームメートのロサダを発射台に利用しながらトップのラボッティーニを追走。

残り350mで追い付くと、そのまま先頭へ。

 

しかしラボッティーニも粘りを見せ、残り100mで逆転。

そのまま先頭を譲らず、大金星となるグランツール初勝利。

 

頂上ゴールのこの日はボーナスタイムが設定されていなかったことから、ロドリゲスは無理をせず勝利を譲った形に。

それでも余裕のマリア・ローザ奪還となりました。

バッソやスカルポーニに対して1km強で25秒差を付ける圧巻の走りを見せた点からも、総合勢で最も有力と言えるかもしれません。

 

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【総合(マリア・ローザ)】 ※第15ステージ終了時点

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 65:11:07

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +30″

3.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1’22”

4.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +1’26”

5.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +1’27”

6.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +1’36”

7.ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +1’42”

8.セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) +1’55”

9.ダリオ・カタルド(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ) +2’12”

10サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット) +2’13”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 110pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 41pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) 65:13:02

 

●チーム総合

モビスター 194:28:07

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ジロ・デ・イタリアオフィシャルサイト http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2012/it/

 

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ジロ・デ・イタリア-Review(第8~11ステージ)

4件のコメント

今年のジロは既に中盤ステージに突入しています。

今回Reviewする第8~11ステージもバリエーションに富み、予想をはるかに超える驚きの展開も多数生まれました。

テクニカルなコーナーや激坂などがゴール前に潜んだ4つのステージを振り返ります。

 

第1~3ステージのReviewはこちら

第4~7ステージのReviewはこちらからどうぞ。

 

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ジロ・デ・イタリア-5月5-27日

 

●第8ステージ(Sulmona~Lago Laceno、229km、難易度3)-5月13日

 

【結果】

1.ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴCSF・イノックス) 6:06:50

2.ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +23″

3.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +27″

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) 32:23:25

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +09″

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +15″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 65pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 24pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 32:24:10

 

●チーム総合

リクイガス・キャノンデール 95:56:59

 

フルリザルト(公式サイト)

 

この日は229kmのロングステージ。

ゴール前14kmに控える2級山岳が勝負のポイント。

 

レース後半に入り、メイン集団はカチューシャがコントロール。

そして2級山岳に突入すると、アスタナやリクイガス、ランプレがハイスピードで牽引。

スプリンターの脱落はおろか、メイン集団は後々総合争いをするであろう選手たちに絞られます。

 

そんな中、残り5kmを前にポッツォヴィーヴォがアタック。

ラスト4kmの下りでも持ちこたえ、見事な逃げ切り勝利。

また、ポッツォヴィーヴォから遅れてアタックをしたインチャウスティも粘りを見せ、2位を堅守。

 

メイン集団は、ポッツォヴィーヴォから27秒遅れでゴール。

一時は上りで遅れかけたマリア・ローザのヘシェダルもこの集団内でゴールしています。

 

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●第9ステージ(San Giorgio del Sannio~Frosinone、166km、難易度1)-5月14日

 

【結果】

1.フランシスコ・ホセ・ベントソ(スペイン、モビスター) 3:39:15

2.ファビオ・フェリーネ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) s.t.

3.ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン) s.t.

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) 36:02:40

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +09″

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +15″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 65pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 24pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 36:03:25

 

●チーム総合

リクイガス・キャノンデール 106:54:44

 

フルリザルト(公式サイト)

 

スプリンターが主役となるはずのステージは、ゴール前300mの鋭角コーナーで状況が一変します。

 

残り10kmを切って、ファネンデルトや総合2位につけるロドリゲスらが立て続けにアタック。

それを受けてメイン集団のペースが一気に上がり、これらの逃げはすべて吸収されるも、各チームが入り乱れてのスプリント主導権争いに。

 

SKYが主導権を握ったかに見えたところでトレインが崩壊。

代わってグリーンエッジが盤石の態勢に。

人数を揃え、コーナーをクリアすれば発射台のインピーからゴスが飛び出せば良いだけ。

 

ところが、安全策を取って大きめにコーナーをとったゴスに、後方からポッツァートが追突。

それをきっかけにカヴェンディッシュやレンショーらスプリンターが多数巻き込まれる形に。

落車を避けたメンバーによるスプリントは、昨年もステージ優勝を果たしているベントソが2年連続の勝利。

 

落車によるダメージで、ポッツァートは翌日にリタイア。

ゴスも大きなダメージを受け、その後のステージに響くことになります。

 

———-

 

●第10ステージ(Civitavecchia~Assisi、186km、難易度2)-5月15日

 

【結果】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 4:25:05

2.バルトシュ・フザルスキ(ポーランド、ネットアップ) +02″

3.ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) +02″

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 40:27:34

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +32″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 65pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 24pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 40:28:36

 

●チーム総合

リクイガス・キャノンデール 120:10:17

 

フルリザルト(公式サイト)

 

メイン集団は徐々に逃げとの差を詰め、残り10kmを切ってすべて吸収。

アッシジの激坂ゴールに向けて各チームポジション争いが激化。

 

その中から抜け出したのがヴァイクス。

しかし差が開くことは無く、しばらくして吸収。

それに代わるようにスラフテルが前方に出てペースアップを試み、そのまま最大勾配15%の1回目の激坂をクリア。

 

2回目の上りに向かう下り坂でガドレとウランがアタック。

集団との差を開きにかかるも、上りの入口で吸収されます。

 

カチューシャは満を持してモレーノがロドリゲスの発射台としてペースアップ。

モレーノの牽引が終わると、スラフテルが再びペースアップ。

その後ろに付いたロドリゲスは勝負どころを見極め、残り200mから一気にスプリント。

結果的に、後続に2秒差をつける圧勝劇を演じました。

この勝利により、マリア・ローザを奪取しています。

 

最後までロドリゲスに食らいついたフザルスキが大健闘の2位。

後方から猛然と追い上げたヴィスコンティが3位に食い込みました。

 

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●第11ステージ(Assisi~Montecatini Terme、255km、難易度2)-5月16日

 

【結果】

1.ロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) 6:49:05

2.フランチェスコ・キッキ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ) s.t.

3.トマス・ヴァイクス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

 

フルリザルト(公式サイト)

 

今大会最長ステージとなる255km。

 

ゴールまで残り30kmを前に集団が逃げを吸収しようとした矢先に、逃げグループにいたボアロがアタック。

さらに15kmを1人で逃げ続け、集団に飲み込まれます。

 

また、ゴール前11kmで頂上を通過する4級山岳でもアタックが繰り出されるも、いずれも失敗。

 

この日もゴール前はテクニカルなコーナー。

ラスト1kmでSKYが主導権を握るも、この日グリーンエッジのスプリント役を担ったヴァイクスがトレインに空いた隙間に上手く入ったことによりSKYトレインが崩壊。

抜群の位置にいたカヴェンディッシュは、最終コーナーで発射台のトーマスがバランスを崩したことにより飛び出すタイミングがずれ、大きく出遅れる形に。

 

一度はヴァイクスが後続に差を付けたものの、後方から伸びてきたのはフェラーリ。

第3ステージでの大落車の原因となったフェラーリが汚名返上となるステージ優勝。

 

カヴェンディッシュは結局4位に終わるも、マリア・ロッソ・パッショーネを獲得。

その他、最終コーナーで落車が多発しただけでなく、終盤にはフランク・シュレクが落車しトップから46秒遅れでゴール。

総合を争ううえで痛手となる結果に終わっています。

 

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【総合(マリア・ローザ)】 ※第11ステージ終了時点

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 47:16:39

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +32″

4.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +52″

5.ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +52″

6.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +57″

7.ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1’02”

8.ダリオ・カタルド(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ) +1’03”

9.エロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1’09”

10.リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) +1’10”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 77pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 24pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 47:17:41

 

●チーム総合

リクイガス・キャノンデール 140:37:32

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ジロ・デ・イタリアオフィシャルサイト http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2012/it/

 

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