ホーム

サイクルポータルサイト「Cyclist」寄稿-ロードレース2013シーズン展望<3> グランツール編

コメントをどうぞ

1月5日に「cyclist」にてアップされました、ロードレース2013年シーズン展望第3弾。

 

Cyclist

ロードレース2013シーズン展望<3> グランツール編

ウィギンスは“ダブルツール”狙いか

コンタドールのマイヨ・ジョーヌ返り咲きは?

 

ジロ・デ・イタリアのコース解説から始まり、3つあるグランツールの主役となるであろう選手にスポットを充てています。

1月8日にジロの出場チーム(ワイルドカード)が発表となり、1月12日にはブエルタのコース発表があります。

その前に、ぜひ予習の意味で読んでいただけると幸いです。

 

2013年展望記事は、全3回で終了です。

3つの記事どれも読みごたえありと自負しております、どうぞよろしくお願いします。

 

ロードレース2013シーズン展望<1> チーム・選手編

ビッグネームの移籍&UCIプロチームの入れ替わりで勢力の激変なるか!?

 

ロードレース2013シーズン展望<2> シーズン前半編

春のクラシック“本命”はシーズン序盤で分かる! 1月からレース結果をしっかりと追うべし

 

cyclist http://cyclist.sanspo.com/

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ2012・ロースター一覧

2件のコメント

最新:8月16日判明分(ガーミン・シャープ、リクイガス・キャノンデール)、ゼッケン順に並べ替え

更新履歴:8月15日判明分(コフィディス、ラボバンク)

      8月14日までの判明分②(アスタナ、ヴァカンソレイユ・DCM、FDJ・ビッグマット、アンダルシア、オリカ・グリーンエッジ、エウスカルテル・エウスカディ、アージェードゥーゼル・ラモンディール、BMCレーシングチーム、ランプレ・ISD、レディオシャック・ニッサン

      8月14日までの判明分①(モビスター、カチューシャ、ロット・ベリソル、オメガファルマ・クイックステップ)

      8月12日公式発表分(サクソバンク・ティンコフバンク)

      8月9日公式発表分(SKY、カハ・ルーラル)

      8月6日公式発表分(アルゴス・シマノ)

 

8月18日に、スペイン・パンプローナで開幕するブエルタ・ア・エスパーニャ2012の各チームロースターをまとめていきます。

各チームから出場選手または入れ替えの発表があり次第、随時こちらにアップしていきます。

ここではチームから発表のあったロースターと、それを受けての私見をまとめます。

ブエルタ本番を観戦するうえでの参考にしていただけますと嬉しいです。

 

———-

 

■モビスター(スペイン)

1.ファン・ホセ・コーボ(スペイン)

2.ヨナタン・カストロヴィエホ(スペイン)

3.イマノル・エルヴィティ(スペイン)

4.ベナト・インチャウスティ(スペイン)

5.パブロ・ラストラス(スペイン)

6.ハビエル・モレノ(スペイン)

7.ナイロ・クインタナ(コロンビア)

8.ホセ・ホアキン・ロハス(スペイン)

9.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)

 

ディフェンディングチャンピオンとして臨むコーボは2連覇がかかるものの、今シーズン通してさほど目立った動きが無いのが気がかり。

果たしてブエルタに照準を合わせてのことなのか、アシストに専念するかに注目。

また、バルベルデの参戦もあり、2枚看板として戦う可能性も。

総合優勝した2009年以来の参戦で、高いモチベーションで走ることでしょう。

若手TTスペシャリストのカストロヴィエホやスプリンターのロハス、今シーズン5勝を挙げている新鋭・クインタナらタレントを揃え、チーム力は上位クラスと言えるでしょう。

 

———-

 

■アージェードゥーゼル・ラモンディール(フランス)

 

11.ジョン・ガドレ(フランス)

12.マキシム・ブエ(フランス)

13.ベン・ガスタウアー(ルクセンブルク)

14.ブレル・カドリ(フランス)

15.ロイド・モンドリー(フランス)

16.マッテオ・モンタグーティ(イタリア)

17.リナルド・ノチェンティーニ(イタリア)

18.クリストフ・リブロン(フランス)

19.ニコラス・ロッシュ(アイルランド)

 

経験豊富な実力者9人を揃えてきた印象。

たびたび関係性が取りざたされるガドレとロッシュのエース2人ですが、ジロ総合11位と結果を残し、その後ツールを回避したガドレが第1エースか。

来シーズンのサクソバンク・ティンコフバンク移籍が決定しているロッシュもツールでは総合12位で終え、先のクラシカ・サン・セバスティアンも16位と好調を持続。

展開次第で2人のいずれかで勝負することは間違いなさそうです。

その他、ベテランのノチェンティーニ、リブロンなども揃い、いぶし銀の走りを見せてくれることでしょう。

 

———-

 

■アンダルシア(スペイン)

 

21.アドリアン・パロマレス(スペイン)

22.セルジオ・カラスコ(スペイン)

23.グスタヴォ・セサル(スペイン)

24.ハヴィエル・チャコン(スペイン)

25.パブロ・レチュガ(スペイン)

26.ファン・ホセ・ロバト(スペイン)

27.ハヴィエル・ラミレス(スペイン)

28.ヘスス・ロセンド(スペイン)

29.ホセ・ヴィセンテ・トリビオ(スペイン)

 

ブエルタには欠かせない名物チームは、今年もワイルドカードで参戦。

スポンサーアピールがブエルタでの至上命題でもあることから、毎ステージで逃げを試みることでしょう。

ブルーのジャージを中継で何度も目にすることになりそう。

今回のメンバーでは、パロマレスがチームの顔。

また、ロバトやラミレスがスプリントステージで上位争いに加わるだけの力を持ちます。

 

———-

 

■アスタナ(カザフスタン)

 

31.フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン)

32.アッサン・バザイェフ(カザフスタン)

33.アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン)

34.エンリコ・ガスパロット(イタリア)

35.アンドレイ・カシェチキン(カザフスタン)

36.ケヴィン・セールドライエルス(ベルギー)

37.イゴール・シリン(ロシア)

38.パオロ・ティラロンゴ(イタリア)

39.アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン)

 

春のクラシックからジロ・デ・イタリアにかけて大活躍したガスパロット、ティラロンゴが満を持してブエルタ参戦。

山岳アシストや、ステージによっては自らのリザルトを狙って積極的な走りに期待。

総合は、ツールの山岳賞争いが記憶に新しいケシアコフと、かねてから総合力の高さを評価されているセールドライエルスが担うことになりそう。

特にケシアコフは、昨年中盤ステージまで総合上位を走った経験もあり、今年も期待される1人。

ロンドンオリンピックでヴィノクロフの金メダル獲得に大きく貢献したバザイェフや、登坂力のあるゼイツもステージ勝利を狙います。

 

———-

 

■BMCレーシングチーム(アメリカ)

 

41.フィリップ・ジルベール(ベルギー)

42.アレッサンドロ・バラン(イタリア)

43.ブレント・ブックウォルター(アメリカ)

44.ステッフェン・カミングス(イギリス)

45.ヤンニック・エイセン(ベルギー)

46.クラース・ロデウィック(ベルギー)

47.アマエル・モワナール(フランス)

48.スティーブ・モラビート(スイス)

49.マウロ・サンタンブロジオ(イタリア)

 

ツールのメンバーから外れたモラビートがグランツール初の総合エースを務めます。

これまでミドルツールでは結果を残してきており、3週間の戦いでリザルトを残すことができるか。

モワナールやエイセンが山岳アシストを担います。

一方で、後に控える世界選手権に向けた調整出場の選手も多い印象。

バラン、ジルベールらの動向も気になるところです。

 

———-

 

■カハ・ルーラル(スペイン)

 

51.ハビエル・アラメンディア(スペイン)

52.ダネイル・ペトロフ(ブルガリア)

53.ヘルナニ・ブロッコ(ポルトガル)

54.アンドレ・カルドソ(ポルトガル)

55.マヌエル・カルドソ(ポルトガル)

56.ダヴィド・デラフエンテ(スペイン)

57.アイトール・ガルドス(スペイン)

58.マルコス・ガルシア(スペイン)

59.アントニオ・ピエドラ(スペイン)

 

スペインレースを中心に活動してきたプロコンチネンタルチームが、悲願のブエルタ出場を果たします。

プロチーム経験者も揃う中、注目は2010年ツアー・ダウンアンダーでステージ優勝をしているスプリンターのマヌエル・カルドソ。

今回もスプリントステージで上位に顔を出してくる可能性が高そうです。

昨年総合優勝したコーボのアシストを務めたデラフエンテや今年のツアー・オブ・ターキー総合3位のペトロフ、世界選手権上位ゴール経験を持つアンドレ・カルドソら実力者もステージ勝利を狙ってきそう。

展開次第では、台風の目になることも大いにあり得るチームです。

 

———-

 

■コフィディス(フランス)

 

61.ダヴィド・モンクティエ(フランス)

62.ヨハン・バゴ(フランス)

63.フローラン・バール(フランス)

64.ミカエル・ブファズ(フランス)

65.レオナルド・デュケ(コロンビア)

66.エゴイツ・ガルシア(スペイン)

67.ルイス・アンヘル・マテ(スペイン)

68.ルディ・モラール(フランス)

69.ニコ・シーメンス(ベルギー)

 

もっぱらの注目は5連覇がかかるモンクティエの山岳賞。

いまやブエルタの顔と言っても良い選手だけに、大きな期待がかかります。

ツールは不本意な形でリタイアしたものの、直前のツール・ド・ランではまずまずの走り。

山岳ステージでの逃げを得意とするマテもメンバー入りし、チーム全体で山岳賞獲得をアシストします。

8月初旬のパリ~コレーズで総合優勝しプロ初勝利のガルシアは、地元バスクを通過する今大会に意欲を見せます。

 

———-

 

■エウスカルテル・エウスカディ(スペイン=バスク)

 

71.イゴール・アントン(スペイン)

72.ミケル・アスタルロサ(スペイン)

73.ミケル・ランダ(スペイン)

74.ファン・ホセ・オロス(スペイン)

75.ルーベン・ペレス(スペイン)

76.ロメン・シカール(フランス)

77.アメツ・チュルーカ(スペイン)

78.イヴァン・ベラスコ(スペイン)

79.ゴルカ・ヴェルドゥゴ(スペイン)

 

2010年ブエルタでリーダージャージのまま落車リタイアの印象が未だ強いアントン。

3年連続でチームのエースとして臨む今回、悲願の総合優勝を目指します。

ポイントはTTか。

初日のTTTの出遅れを最小限にとどめ、第11ステージのITTも上手くまとめられるか次第と言えそうです。

また、2009年世界選U23チャンピオンの大器・シカールがついにグランツールデビュー。

怪我などに悩まされたここ数年の鬱憤を晴らす走りに期待したいところです。

 

———-

 

■FDJ・ビッグマット(フランス)

 

81.アルノー・ジャヌソン(フランス)

82.ウィリアム・ボネ(フランス)

83.ダヴィド・ブシェ(フランス)

84.ナセル・ブアニ(フランス)

85.アルノー・クールテイル(フランス)

86.レミ・ポリオル(フランス)

87.ガブリエル・ラッシュ(ノルウェー)

88.ドミニク・ローラン(カナダ)

89.ベノワ・ヴォグルナール(フランス)

 

総合を狙える選手を入れていないこともあり、ステージ優勝を狙って走ることになります。

その中でも、今年のフランスチャンピオンに輝いた新鋭スプリンター・ブアニに注目が集まります。

実力的にもスプリントステージでの勝利の可能性は大いにあると言えるでしょう。

そして、ボネやローランといったスピードマンがリードアウトを務めることになりそう。

また、登坂力のあるポリオルは山岳賞争いに加わりたいところ。

 

———-

 

■ガーミン・シャープ(アメリカ)

 

91.アンドリュー・タランスキー(アメリカ)

92.トーマス・デッケル(オランダ)

93.コルド・フェルナンデス(スペイン)

94.ミケル・クレーデル(オランダ)

95.レイモンド・クレーデル(オランダ)

96.クリストフ・ルメヴェル(フランス)

97.マルティン・マースカント(オランダ)

98.トーマス・ピーターソン(アメリカ)

99.ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー)

 

ツール・ド・ロマンディ総合2位、そして直前のツール・ド・ランで総合優勝のタランスキーを総合エースに抜擢。

昨年もブエルタを経験しており、今年はいよいよリザルトを残してトップオールラウンダーの仲間入りができるか。

ツール・ド・フランス出場を直前で逃したルメヴェルも総合上位候補。

バスク出身のフェルナンデスを筆頭に、クレーデル兄弟やマースカントらスピードマンも豊富にメンバー入り。

出場停止が明けガーミンで復活を果たしたデッケルの参戦にも注目が集まります。

 

———-

 

■カチューシャ(ロシア)

 

101.ホアキン・ロドリゲス(スペイン)

102.パーヴェル・ブルット(ロシア)

103.シャヴィエル・フロレンシオ(スペイン)

104.ミカエル・イグナティエフ(ロシア)

105.アルベルト・ロサダ(スペイン)

106.デニス・メンショフ(ロシア)

107.ダニエル・モレーノ(スペイン)

108.ガティス・スムクリス(ラトビア)

109.アンヘル・ヴィシオソ(スペイン)

 

6つの頂上ゴールと個人TTステージが1つというコース設定もあり、ロドリゲスにとってはここ数年のグランツールの中では最もチャンスがあるか。

初日のTTTも含め、TTステージでどれだけまとめられるかがカギ。

アシストには、先のブエルタ・ア・ブルゴス総合優勝のモレーノやロサダといった定番メンバーに加え、今回はメンショフが加わり、山岳での強力さは随一。

スプリンターを入れず、完全ロドリゲスシフトで臨みます。

モレーノらアシストを務める選手たちは、これまでたびたびあったステージごとの大きな波を無くし、終始安定した走りができるかもポイントとなるでしょう。

 

———-

 

■ランプレ・ISD(イタリア)

 

111.ダミアーノ・クネゴ(イタリア)

112.ウィナー・アンドリュー・アナコナ(コロンビア)

113.ダヴィデ・チモライ(イタリア)

114.デニス・コスチュク(ウクライナ)

115.オレクサンドル・クヴァチュク(ウクライナ)

116.マルコ・マルザーノ(イタリア)

117.プルゼミスラウ・ニエミエツ(ポーランド)

118.モリス・ポッソーニ(イタリア)

119.ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア)

 

クネゴはジロの後、ツールを回避しブエルタに集中。

ジロ総合6位に続き、ここでの総合争いにも意欲を燃やします。

2枚看板として臨んだジロの時とは異なり、山岳アシストも揃えたうえで単独エースとして臨む分、より勝負に集中できるメリットも。

やはりカギはTTと見て良いでしょう。

スプリントステージでは、チモライとヴィガーノが上位を狙います。

 

———-

 

■リクイガス・キャノンデール(イタリア)

 

121.エロス・カペッキ(イタリア)

122.マチェイ・ボドナール(ポーランド)

123.マウロ・ダダルト(イタリア)

124.ディヅィアーノ・ダラントニア(イタリア)

125.マチェイ・パテルスキ(ポーランド)

126.ダニエーレ・ラット(イタリア)

127.クリスティアーノ・サレルノ(イタリア)

128.ケイタノ・ホセ・サルミエント(コロンビア)

129.エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)

 

これまでエースを支える役割を担うことが多かったカペッキがついにエースとしてグランツールに臨みます。

昨年のブエルタは総合21位、今年はそれ以上のリザルトを残すことは実力的に十分に可能。

山岳アシストに若い選手を揃え、新戦力の登場にも期待がかかります。

ロンドンオリンピックではトラック・オムニアムでメダル争いを演じたヴィヴィアーニがスプリントエース。

シチュエーションを問わず、持ち前のスピードを発揮できるだけに、ステージ勝利のチャンスも大いにあるでしょう。

 

———-

 

■ロット・ベリソル(ベルギー)

 

131.ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー)

132.バルト・デクレルク(ベルギー)

133.イェンス・デブッシェレ(ベルギー)

134.アダム・ハンセン(オーストラリア)

135.オリヴィエ・カイセン(ベルギー)

136.ジャンニ・メールスマン(ベルギー)

137.ヴィセンテ・レイネス(スペイン)

138.ヨースト・ファンレイエン(ベルギー)

139.フレデリック・ウィレムス(ベルギー)

 

ツール・ド・フランス総合4位のファンデンブロックが参戦。

ツール後の回復次第ですが、総合優勝争いに加わる可能性のある1人。

山岳アシストの手薄さが気になるところですが、ファンデンブロック自らレースを組み立てることができるだけに、大きな問題にはならないか。

スプリントは、メールスマンかレイネスが担当。

また、逃げでのステージ優勝を狙える選手が多く、つなぎのステージでも積極的な走りに期待が持てそうです。

 

———-

 

■オメガファルマ・クイックステップ(ベルギー)

 

141.トニー・マルティン(ドイツ)

142.ダリオ・カタルド(イタリア)

143.ケヴィン・デウェールト(ベルギー)

144.セルジュ・パウエルス(ベルギー)

145.フランティセク・ラボン(チェコ)

146.ゲルト・スティーグマンス(ベルギー)

147.ゼネク・スティーバー(チェコ)

148.ニキ・テルプストラ(オランダ)

149.クリストフ・ファンデワーレ(ベルギー)

 

怪我の影響で不本意な形で終えたツールを経て、オリンピックではTTで銀メダルと復調のマルティン。

個人・チーム両方のTTでのアルカンシェル獲得を目指し、ブエルタには調整出場。

個人TTが控える第11ステージまでは走ることになるでしょう。

一方で、総合はカタルドが狙うことになるか。

ジロでは総合上位を経験しており、このブエルタでも総合争いに加わりたい。

また、シクロクロス界の英雄・スティーバーがついにグランツールデビュー。

逃げ、スプリントともに非凡さを持っており、初のグランツールでどこまで戦えるか見ものです。

 

———-

 

■オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)

 

151.アラン・デイヴィス(オーストラリア)

152.サイモン・クラーク(オーストラリア)

153.ジュリアン・ディーン(ニュージーランド)

154.ミッチェル・ドッカー(オーストラリア)

155.キャメロン・メイヤー(オーストラリア)

156.トラヴィス・メイヤー(オーストラリア)

157.ウェズリー・サルツバーガー(オーストラリア)

158.ダニエル・テクレハイマノット(エリトリア)

159.ピーテル・ウェーニング(オーストラリア)

 

ジロ、ツール同様、狙いはステージ勝利。

スプリンターのデイヴィスや、アタッカーのクラークの動きに注目。

Cメイヤーは将来の総合系ライダーと言われており、今後を見据えてチャレンジしたいところ。

また、テクレハイマノットはエリトリア人としてはもちろんのこと、黒色人種のアフリカ選手としては初のグランツール出場。

パイオニアとして大きな期待がかかる今回、まずは完走を目指します。

 

———-

 

■ラボバンク(オランダ)

 

161.ロベルト・ヘーシンク(オランダ)

162.ラース・ボーム(オランダ)

163.マッティ・ブレシェル(デンマーク)

164.ステフ・クレメント(オランダ)

165.フアン・マヌエル・ガラテ(スペイン)

166.バウク・モレッマ(オランダ)

167.グリシャ・ニールマン(ドイツ)

168.ローレンス・テンダム(オランダ)

169.デニス・ファンウィンデン(オランダ)

 

昨年総合4位、最終日に劇的な逆転ポイント賞のモレッマに期待がかかります。

ツールはリタイアに終わったものの、脚質的にブエルタ向き。

同様にツールを途中離脱したエース・ヘーシンクも参戦。

ともにクラシカ・サン・セバスティアンで好調をアピールし、2枚看板としてマイヨ・ロホ獲得を目指します。

地元オランダで開催される世界選手権に向けても、良い流れを作りたいところ。

TTではボーム、スプリントではブレシェルやファンウィンデンが中心となりそう。

 

———-

 

■レディオシャック・ニッサン(ルクセンブルク)

 

171.マキシム・モンフォール(ベルギー)

172.ヤン・バークランツ(ベルギー)

173.ダニエレ・ベンナーティ(イタリア)

174.ローラン・ディディエ(ルクセンブルク)

175.リーナス・ゲルデマン(ドイツ)

176.マルケル・イリサール(スペイン)

177.ティアゴ・マシャド(ポルトガル)

178.グレゴリー・ラスト(スイス)

179.ヘイデン・ルールストン(ニュージーランド)

 

スキャンダルに揺れるチームは、それを打ち破る走りができるか。

総合エースはモンフォール。

昨年の総合6位を上回る好成績を目指します。

売り出し中のバークランツも総合上位を狙える実力の持ち主。

スプリンターのベンナーティを筆頭にスピードマンやTTスペシャリストを揃えて臨む今回、初日のTTTでは優勝候補の1つと言えるかもしれません。

 

———-

 

■SKY(イギリス)

 

181.クリス・フルーム(イギリス)

182.フアン・アントニオ・フレチャ(スペイン)

183.セルジオ・エナオ(コロンビア)

184.ダニー・ペイト(アメリカ)

185.リッチー・ポート(オーストラリア)

186.イアン・スタナード(イギリス)

187.ベン・スウィフト(イギリス)

188.リゴベルト・ウラン(コロンビア)

189.サビエル・サンディオ(スペイン)

 

昨年総合2位、先のツール・ド・フランスでも総合2位に入ったフルームが今回は頂点を狙います。

ウィギンスのアシストをしながらも力を持て余した感のあるツール、TTで銅メダル獲得のオリンピックと、良い流れで臨むブエルタでどれだけの力を見せるかに期待。

ジロ・デ・イタリアで総合7位のウラン、同9位のエナオ、ツールでのアシストの記憶が新しいポートと、自らも総合を狙える選手たちがアシストに控える豪華布陣。

また、スプリントステージではスウィフトで勝利を狙う公算。

フレチャ、ペイト、スタナードと平地系ライダーを揃え、チーム全体を見てもバランスを重視したメンバー構成というイメージ。

 

———-

 

■アルゴス・シマノ(オランダ)

 

191.ジョン・デゲンコルブ(ドイツ)

192.コーン・デコルト(オランダ)

193.土井雪広(日本)

194.トム・デュムラン(オランダ)

195.ヨハネス・フローリンガー(ドイツ)

196.アレクサンドル・ジェニエ(フランス)

197.サイモン・ゲスク(ドイツ)

198.チェリー・ウポン(フランス)

199.ジ・チェン(中国)

 

やはり何といっても土井選手のメンバー入りでしょう。

惜しい形でツールメンバー入りを逃しましたが、目標を切り替えたブエルタにはしっかりと9人の枠に入りました。

直前のブエルタ・ア・ブルゴス第3ステージではゴールスプリントで7位に入り、好調さをアピール。

昨年のブエルタ同様、逃げで活路を見出したい。

 

チームはデゲンコルブのスプリント勝利にスポットを充て、一丸となって盛り立ててくるでしょう。

アップダウンに強いフローリンガーやジェニエ、総合力のある若手・デュムランでもステージを狙います。

また、ジ・チェンは中国人選手初のグランツール出場を果たします。

 

———-

 

■サクソバンク・ティンコフバンク(デンマーク)

 

201.アルベルト・コンタドール(スペイン)

202.ヘスス・ヘルナンデス(スペイン)

203.ラファエル・マイカ(ポーランド)

204.ダニエル・ナバーロ(スペイン)

205.ベンハミン・ノバル(スペイン)

206.セルジオ・パウリーニョ(ポルトガル)

207.ブルーノ・ピレス(ポルトガル)

208.ニキ・セレンセン(デンマーク)

209.マッテオ・トザット(イタリア)

 

エネコ・ツールで戦線復帰を果たしたコンタドールの今シーズン最大のターゲットとなるのがブエルタ。

エネコでは平地・TT・急坂・石畳とこなし、総合4位と復帰戦を飾っており、好調で乗り込むのは間違いなさそう。

モチベーション次第では前半の山岳ステージから攻撃を仕掛けてくる可能性も。

アシストもコンタドールシフトのごとく、ナバーロ・ヘルナンデス・ノバル・パウリーニョといった長年苦楽を共にしてきたメンバーに加え、Nセレンセンとトザットのベテラン2人がまとめ役。

チーム期待の若手・マイカの働きにも注目。

まずは初日のTTTで上位につけ、エースの臨戦態勢を盛り立てたいところです。

 

———-

 

■ヴァカンソレイユ・DCM(オランダ)

 

211.トーマス・デヘント(ベルギー)

212.マルティン・ケイゼル(オランダ)

213.セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン)

214.ピム・リヒハルト(オランダ)

215.バルトヤン・リンデマン(オランダ)

216.トマシュ・マルチンスキ(ポーランド)

217.ワウテル・モル(オランダ)

218.ロブ・ルイヒ(オランダ)

219.ラファエル・バルス(スペイン)

 

ジロのクイーンステージを制する劇的な走りで総合3位となったデヘントは、一躍今大会の総合優勝候補の1人に。

ジロ直後にブエルタ出場を明言しており、十分に調整を行って臨んでくることでしょう。

スプリンターを入れず、ルイヒやラグティン、バルスといった山岳アシストを揃えている点でも、デヘントでの総合争いを目論むチームの思惑が感じられます。

初日のTTTを好位置に付け、終始戦いやすい位置で走ることが1つ好リザルトの条件となりそう。

そして、デヘント自身の抜群の勝負勘にも期待。

 

———-

 

ブエルタ・ア・エスパーニャオフィシャルサイト http://www.lavuelta.com/

 

【関連記事】

ブエルタ・ア・エスパーニャ2012出場チーム決定

 

ツール・ド・フランス-Preparation(選手編)

コメントをどうぞ

コース編に続き、注目選手をピックアップしてみたいと思います。

 

コースについてはこちらを。

ツール・ド・フランス-preparation(プロローグ、第1~9ステージ)

ツール・ド・フランス-Preparation(第10~20ステージ)

 

———-

 

【注目選手】

ライダータイプ別に、押さえておきたい選手を独断でピックアップします。

スタートリストは公式サイトCycling Feverのほか、こちらの私的解説付きのこちらのエントリーでもチェックください。

※名前左の数字はゼッケン

斜体表記の選手はヤングライダー賞(マイヨ・ブラン、25歳以下)対象

 

●総合系(マイヨ・ジョーヌ候補)

1.カデル・エバンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) ←ディフェンディングチャンピオン、ステージ1勝

9.ティジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)

11.フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) ←2011年総合3位

14.クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン)

21.トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー) ←2011年総合4位

29.ピエール・ローラン(フランス、ユーロップカー) ←2011年ヤングライダー賞、総合10位

31.サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) ←2011年山岳賞、総合5位、ステージ1勝

41.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)

51.ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

52.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

61.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ) ←2012年ジロ・デ・イタリア総合優勝

62.トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・シャープ) ←2011年総合8位

65.ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)

71.ジャン・クリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール) ←2011年総合9位

79.ニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル・ラモンディール

81.レイン・タラマエ(エストニア、コフィディス)

91.ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン)

101.ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、SKY)

104.クリス・フルーム(イギリス、SKY)

111.ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)

121.リューウェ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM

126.ワウテル・プールス(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM

131.デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ

146.チボー・ピノー(フランス、FDJ・ビッグマット)

151.ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク

152.スティーブン・クルイシュウィック(オランダ、ラボバンク

153.バウク・モレッマ(オランダ、ラボバンク

161.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

162.ファン・ホセ・コーボ(スペイン、モビスター)

181.ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、アスタナ)

187.フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、アスタナ)

191.リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、オメガファルマ・クイックステップ)

194.ケヴィン・デウェールト(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ

199.ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファルマ・クイックステップ

 

単純に比較して山岳での登坂力で圧倒できる選手は見当たらず、今大会のキーポイントであるTTが勝負を大きく分けることになるでしょう。

そう考えると、やはり前回覇者エバンス、今季絶好調のウィギンスの2強の構図か。

特にウィギンスは今年ステージレースでのTTでは外しが全くないうえに、登坂力も向上。

パンチャー的要素も備え、いかなる展開にも対応できる脚を作ってきました。

一方のエバンスは、ドーフィネこそTTでウィギンスに大きく離されたものの、一瞬のアタックで後続を引き離しステージ勝利を収めたり、下りでアタックして集団より先にゴールするなど、得意のパターンに持ち込む上手さを見せています。

前回覇者としての精神的余裕も大きいと言えそう。

不安材料は、両チームの戦力を比較した際に圧倒的にSKYに分がある点。

エバンスは重要な局面で孤立する可能性が高く、そうなった場合にどう出るか。

 

続く存在としては、ニバリメンショフヘーシンクライプハイマーあたりか。

ニバリはTTに若干の波があるも、山岳で挽回できるだけの脚を持ち、今回も何ステージか設けられているゴールまでのダウンヒルでチャンスを生み出したい。

TTを上位で終えられれば、山岳アシストも揃えている分優勝戦線に絡む可能性は大。

メンショフはグランツールのTTステージでは神憑り的な走りを見せ、毎回それが上位進出の要素となってきました。

山岳ステージで自ら仕掛けることが少ないのが吉と出るか凶と出るか。

TTを劇的に向上させているのがヘーシンク。

ツール・ド・スイスでは山岳の遅れをTTでカバーしており、今回2つある長距離TTでも有望と言えるでしょう。

落車や山岳ステージでの波を最小限のとどめられれば、過去最高成績はおのずとついてくるでしょう。

ライプハイマーは山岳、TTともに各ステージ上位で終え、ハイレベルでの安定感で勝負。

ヘーシンク同様に落車やトラブルに見舞われないことが1つポイントか。

 

TTの遅れをどの程度に抑えられるか次第と言えるのがサンチェスファンデンブロックバルベルデといったところ。

特にサンチェスは超級山岳での強さは出場選手随一とも言えるうえ、下りで絶対的な強さがある分、再度の総合表彰台はTTにかかっているでしょう。

 

ジロとのダブルツールがかかるヘシェダルスカルポーニは回復具合がどの程度か。

ヘシェダルに関しては、ジロの走りを再現できれば再びチャンスが訪れそう。

 

昨年驚異的な走りを見せ続け、最終的に総合4位に入ったヴォクレールは膝の故障の回復次第。

総合争いはローランに託し、自らはステージ狙いに切り替える可能性もあるでしょう。

 

また、フランク・シュレクがエースナンバーのレディオシャックは誰がエースになるか。

フランクの「エースにならない」発言を受け、ホーナーがエースという声が高い中、誰で勝負するかで戦い方が変わってくるでしょう。

 

———-

 

●スプリンター(マイヨ・ヴェール候補)

42.グレガ・ボレ(スロベニア、ランプレ・ISD)

47.アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)

57.ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

63.タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ) ←2011年ステージ1勝

99.ジュリアン・シモン(フランス、ソール・ソジャサン)

102.マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) ←2011年ポイント賞、ステージ5勝

105.エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY) ←2011年ステージ2勝

114.アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) ←2011年ステージ1勝

129.ケニー・ファンヒュンメル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)

133.オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ)

143.ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、FDJ・ビッグマット)

154.マーク・レンショー(オーストラリア、ラボバンク)

169.ホセ・ホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)

172.ファン・ホセ・アエド(アルゼンチン、サクソバンク・ティンコフバンク)

182.ボルト・ボジッチ(スロベニア、アスタナ)

204.マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

211.マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)

 

やはりカヴェンディッシュサガンが中心に。

カヴェンディッシュはマイヨ・ヴェール2連覇がかかる今回、その後のオリンピックも見据えて登坂力の向上を図り、多少の上りならこなせる脚づくりに着手。

持ち前の加速力が多少落ちているうえ、スプリント用のアシストが少ないのが気になる点ではあるものの、その辺をクリアできれば2連覇は固いところ。

それに待ったをかけるのがサガン。

上りもこなせ、ピュアスプリントでも勝利を挙げるだけの脚は初となるツールでどこまで炸裂させられるか。

アシスト無しでも自らの得意パターンに持ち込める上手さもアドバンテージとなるか。

 

カヴェンディッシュに太刀打ちできる数少ない存在として、ゴスファラーグライペルも忘れてはなりません。

ゴスはチームがスプリント勝利を狙ってのシフトを組んでおり、スプリントステージではグリーンエッジトレインが主導権を握ることも。

またトレインではファラーのガーミン、グライペルのロットも負けておらず、この3チームがゴール前数キロをハイスピードで進められればカヴェンディッシュやサガンを打ち破るチャンスが生まれそう。

ただ、ゴスは比較的上れるタイプとはいえ、ファラーとグライペルは上りゴールを狙うのは厳しいか。

 

昨年のブエルタに続くビッグ勝利を狙うのがキッテル

上りでは後れをとるのがほぼ確実と言えるだけに、ピュアスプリントでチャンスをつかめるか。

トレインも強力で、今回はキッテルのためにスピードマンを揃えていることがメリット。

 

難易度が上がれば上がるほど勝機が生まれるペタッキフレイレロハスもマイヨ・ヴェール候補。

カヴェンディッシュの発射台と務めつつ、状況次第で勝負に出るのがボアッソン・ハーゲン

4人とも山岳ステージで逃げに入ってポイント獲得を狙ってくることも考えられるでしょう。

 

山岳ステージ以外でもスプリンターには難しいステージが多く、ゴールポイントだけでなく中間スプリントでどれだけポイントを獲れるかも重要。

各チームともレース中盤にポイント収集のために激しい動きになるはず。

 

———-

 

●山岳賞狙い(マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ候補)

35.エゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)

37.アメツ・チュルーカ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)

45.マシュー・ロイド(オーストラリア、ランプレ・ISD)

82.レミー・ディグレゴリオ(フランス、コフィディス)

87.ルイス・アンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)

88.ダヴィ・モンクティエ(フランス、コフィディス)

94.ブリース・フェイユ(フランス、ソール・ソジャサン)

119.イェーレ・ファネンデルト(ベルギー、ロット・ベリソル) ←2011年ステージ1勝

178.クリス・アンケル・セレンセン(デンマーク、サクソバンク・ティンコフバンク)

202.ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)

 

頂上ゴールのポイントが2倍になることから、総合系ライダーが山岳賞狙いにシフトしてくる可能性が。

そうなると、山岳賞だけを狙って臨む逃げタイプの選手にとっては厳しい戦いを強いられるでしょう。

ちなみに、総合系ライダーと対等に渡り合えるだけの登坂力があるのは、ファネンデルトセレンセンあたり。

また、経験豊富なモンクティエもおもしろい存在。

ステージによって逃げ、ステージ争いを上手く切り替えながら走ることができれば勝機はあるでしょう。

 

———-

 

●25歳以下(マイヨ・ヴェール候補)

上記斜体表記の選手を参照。

 

多くがエースのアシストをしながらジャージを目指すこととなります。

山岳、TTともにハイレベルにあるのが、ヴァンガーデレンタラマエ

ヴァンガーデレンはTTで一桁順位に入る力があり、ここで大きなアドバンテージを築く可能性が高いでしょう。

タラマエは昨年のツール総合11位。

既にエースとしてツールに臨み、今年もチームの中心であることは大きなメリット。

 

昨年のジロ総合8位のクルイシュウィックはヘーシンクのアシストが最大任務。

自らも上位でゴールしながら、前記2人には若干劣るTTを上手く乗り越えたい。

 

目下注目が集まっているのが、今大会最年少選手・22歳のピノー

これまでたびたびステージレースで総合上位に顔を出しており、今年のツール・ド・ロマンディでは総合11位。

ウィークポイントはまだまだ未熟なTTか。

 

———-

 

●その他(TT、逃げ、ステージ狙いなど)

4.フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム) ←2011年ステージ1勝

5.ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、BMCレーシングチーム)

12.ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)

18.イェンス・フォイクト(ドイツ、レディオシャック・ニッサン

22.新城幸也(日本、ユーロップカー)

66.デヴィッド・ミラー(イギリス、ガーミン・シャープ)

69.デヴィッド・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)

123.ジョニー・フーガーランド(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)

124.グスタフ・エリック・ラーション(スウェーデン、ヴァカンソレイユ・DCM

141.サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット

142.ピエリック・フェドリゴ(フランスFDJ・ビッグマット

148.ジェレミー・ロワ(フランスFDJ・ビッグマット) ←2011年総合敢闘賞

155.ルイス・レオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク) ←2011年ステージ1勝

163.ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) ←2011年ステージ1勝

184.アンドリー・グリヴコ(ウクライナ、アスタナ)

185.マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)

189.アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)

192.シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ)

195.ベルト・グラブシュ(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ

196.トニー・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ) ←2011年ステージ1勝

201.サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ

208.スチュアート・オグレディ(オーストラリアオリカ・グリーンエッジ

215.パトリック・グレッチ(ドイツ、アルゴス・シマノ)

 

TTスペシャリストにチャンスが多い今回。

やはり注目はカンチェラーラミラーザブリスキーマルティンらによるステージ争い。

そこにラーションらも割って入りたいところ。

プロローグでは短距離TTに強いグリヴコグレッチにも期待。

 

同じくパンチャーにもチャンスが多く、ジルベールゲランスはステージ勝利を狙ってくるでしょう。

ジルベールにとっては、地元勝利がかかる第1ステージがすべてと言っても良いほど。

 

史上最多の17回目の出場となるヒンカピーや今度こそ最後の参戦となるヴィノクロフは有終の美を飾れるか。

ヒンカピーはエバンスのアシストとして、ヴィノクロフは自らのステージ勝利で花を添えたいところ。

 

そして、3度目の出場となる我らが新城選手。

チームからの信頼度も高く、ツールに間に合ったのは大きな収穫でしょう。

オリンピックに向けてまだ調子を上げていけるところにあり、逃げのほか展開次第でスプリントでも勝利を狙ってきそう。

上りの強さもアップしている分、逃げに乗ることができればビッグチャンスがめぐってくるはず。

日本のファンを沸かせる走りに期待です。

 

———-

 

ツール・ド・フランスオフィシャルサイト http://www.letour.fr/us/index.html

 

【関連記事】

【お知らせ】ツール関連記事を執筆いたします!

ツール・ド・フランス2012・ロースター一覧

ツール・ド・フランス-Preparation(第10~20ステージ)

ツール・ド・フランス-Preparation(プロローグ、第1~9ステージ)

ツール・ド・フランス2012出場チーム決定

 

ツール・ド・フランス2012・ロースター一覧

3件のコメント

最新:6月30日ゼッケン順に並べ替え

更新履歴:6月27日(リクイガス・キャノンデール)

6月26日発表分(ランプレ・ISD)

6月25日発表分(グリーンエッジ、コフィディス、モビスター、ユーロップカー、ソール・ソジャサン

6月24日発表分(アージェードゥーゼル、FDJ)

6月22日発表分(サクソバンク)

6月21日発表分(ヴァカンソレイユ・DCM、SKY、ガーミン・バラクーダ、アスタナ)

6月20日発表・判明分(BMC、ロット・ベリソル、エウスカルテル・エウスカディ、Ωクイック)

6月19日発表分(アルゴス・シマノ、カチューシャ)

6月18日発表分(ラボバンク、レディオシャック・ニッサン)

 

6月30日にベルギー・リエージュで開幕するツール・ド・フランス2012の各チームロースターをまとめていきたいと思います。

各チームから出場選手または入れ替えの発表があり次第、随時こちらにアップしていきます。

ここではチームから発表のあったロースターと、それを受けての私見をまとめます。

ツール本番を観戦するうえでの参考にしていただけますと幸いです。

 

———-

 

■BMCレーシングチーム(アメリカ)

 

1.カデル・エバンス(オーストラリア) ←ディフェンディングチャンピオン、ステージ1勝

2.マルクス・ブルグハート(ドイツ)

3.ステッフェン・カミングス(イギリス)

4.フィリップ・ジルベール(ベルギー) ←2011年ステージ1勝

5.ジョージ・ヒンカピー(アメリカ)

6.アマエル・モワナール(フランス)

7.マヌエル・クインツァート(イタリア)

8.ミハエル・シェアー(スイス)

9.ティジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)

 

もちろん、総合2連覇を目指すエバンスのために組まれた布陣。

自らも総合を狙えるヴァンガーデレンのほか、モワナール、シェアーらが山岳で王者を支えます。

春のクラシックでよもやの不発に終わったジルベールもアシストに加わり、どこまでの働きが見られるかも気になるところ。

無事にレースに臨めば史上最多の17回目の出場となるヒンカピーは、同時に今回で最後のツールになることも発表。

平地・山岳・TTそのどれもで見せる渋い働きぶりが見納めとなります。

昨年はステージ2勝の大活躍で、今年もメンバー入りが予想されたフスホフトはオリンピック調整のため欠場に。

 

———-

 

■レディオシャック・ニッサン(ルクセンブルク)

 

11.フランク・シュレク(ルクセンブルク) ←2011年総合3位

12.ファビアン・カンチェラーラ(スイス)

13.トニー・ギャロパン(フランス)

14.クリストファー・ホーナー(アメリカ)

15.アンドレアス・クレーデン(ドイツ)

16.マキシム・モンフォール(ベルギー)

17.ヤロスラヴ・ポポヴィッチ(ウクライナ)

18.イェンス・フォイクト(ドイツ)

19.アイマール・スベルディア(スペイン)

 

絶対的エースであるアンディ・シュレクの欠場により、大幅な戦術変更を余儀なくされた格好。

代替エースと予想されたフランクの「エースにならない」発言が果たして本物か。

それがライバルに対しての攪乱作戦でなければ、今年で最後のツールと噂されるホーナーや、今シーズンはアシストに専念しているクレーデンがエースとなりそう。

大怪我から復帰し、オリンピックと世界選手権でのTT王座奪還を狙うカンチェラーラの復調具合も注目したいところです。

 

———-

 

■ユーロップカー(フランス)

 

21.トマ・ヴォクレール(フランス) ←2011年総合4位

22.新城幸也(日本)

23.ジョヴァンニ・ベルノドー(フランス)

24.シリル・ゴティエ(フランス)

25.ヨハン・ジェヌ(フランス)

26.ヴァンサン・ジェローム(フランス)

27.クリストフ・ケルヌ(フランス)

28.ダヴィデ・マラカルネ(イタリア)

29.ピエール・ローラン(フランス) ←2011年ヤングライダー賞、総合10位


昨年のツールで大成功を収めたチームの1つ。

その再現を狙って、今年もヴォクレールとローラン主体のメンバーを組んできました。

しかし、不安材料は膝を痛めているヴォクレールの回復具合。

昨年同様ヴォクレールがエース、最終アシストがローランを予定していただけに、コンディション次第でプランの変更もありそう。

そして何と言っても新城選手の2年ぶりの選出を無視するわけにはいきません。

左手の大怪我からの見事なカムバックで9人の枠へ。

実質、ツール・ド・ルクセンブルク、ルート・ドゥ・スッドの2レースのみでビッグアピールをしており、調子のピークがツールとその後に控えるオリンピックにピッタリ合うことも十分ありそう。

基本は逃げでの勝利狙いをなるでしょうが、ジェヌ次第でスプリントを任されることも考えられるでしょう。

 

———-

 

■エウスカルテル・エウスカディ(スペイン=バスク)

 

31.サムエル・サンチェス(スペイン) ←2011年山岳賞、総合5位、ステージ1勝

32.ミケル・アスタルロサ(スペイン)

33.ヨルゲ・アサンサ(スペイン)

34.ゴルカ・イザギレ(スペイン)

35.エゴイ・マルティネス(スペイン)

36.ルーベン・ペレス(スペイン)

37.アメツ・チュルーカ(スペイン)

38.パブロ・ウルタスン(スペイン)

39.ゴルカ・ヴェルドゥーゴ(スペイン)


シャンゼリゼでの総合表彰台、マイヨ・アポアルージュ獲得ときたSサンチェス。

直前のドーフィネでは落車の影響があったものの、シーズン通しては好調さを見せており、総合優勝候補の穴的存在と言えそう。

山岳賞経験のあるマルティネス、積極性が魅力のチュルーカ、ドーピングによる記録抹消になったものの一度はステージを制したアスタルロサなどの山岳に逃げも展開次第では十分にありそう。

いずれにせよ、ツール向きの選手を揃えてきたのは間違いないでしょう。

 

———-

 

■ランプレ・ISD(イタリア)

 

41.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア)

42.グレガ・ボレ(スロベニア)

43.ダニーロ・ホンド(ドイツ)

44.ユーリー・クリフトソフ(ウクライナ)

45.マシュー・ロイド(オーストラリア)

46.マルコ・マルザーノ(イタリア)

47.アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)

48.シモーネ・ストルトーニ(イタリア)

49.ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア)

 

不調のためジロのメンバーから外れたスカルポーニは、その悔しさをツールでぶつけます。

5月以降は好リザルトをマークし続けており、ツール本番で“アレジェット”炸裂の可能性も。

発射台のホンドや、ボレ、ヴィガーノといった自らも勝負に絡めるスプリンターを揃え、いかなる展開にも対応する構え。

ジロからの連戦となるスカルポーニは、どれほどの回復具合かが焦点。

半ば不発に終わったジロのリベンジをツールで果たせるか。

 

———-

 

■リクイガス・キャノンデール(イタリア)

 

51.ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)

52.イヴァン・バッソ(イタリア)

53.フェデリコ・カヌーティ(イタリア)

54.クリスチャン・コレン(スロベニア)

55.ドミニク・ネルツ(ドイツ)

56.ダニエル・オス(イタリア)

57.ペテル・サガン(スロバキア)

58.シルヴェスター・シュミッド(ポーランド)

59.アレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア)

 

注目のタレントを揃えて万全の態勢でリエージュのスタートラインに立ちます。

まず総合は、早くからツール狙いを公言していたニバリ。

山岳でのパンチ力はもちろん、ハイレベルで安定しているTTも武器となる分、今大会の総合優勝争いの一翼になりそう。

直前のドーフィネでは脚を見せなかったものの、本番までにどう調整しているか。

バッソやシュミッドがアシストに控えるのも心強い。

そしてスプリントはもちろん今シーズン絶好調のサガン。

マイヨ・ヴェール争いで打倒カヴェンディッシュの一番手。

テクニカルなスプリントのみならず、ピュアスプリントでも勝利を掴めるか。

そしてステージ何勝を挙げられるか見もの。

 

———-

 

■ガーミン・シャープ(アメリカ)

 

61.ライダー・ヘシェダル(カナダ) ←2012年ジロ・デ・イタリア総合優勝

62.トム・ダニエルソン(アメリカ) ←2011年総合8位

63.タイラー・ファラー(アメリカ) ←2011年ステージ1勝

64.ロバート・ハンター(南アフリカ)

65.ダニエル・マーティン(アイルランド)

66.デヴィッド・ミラー(イギリス)

67.クリスチャン・ヴァンデヴェルデ(アメリカ)

68.ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー)

69.デヴィッド・ザブリスキー(アメリカ)

 

総合力の高さは出場チーム中上位クラス。

感動のジロ総合優勝が新しいヘシェダルがメンバー入り、果たして回復具合はいかほどか。

良い状態であれば再びエースとしてダブルツールにチャレンジも。

昨年総合8位のダニエルソンや、昨年のブエルタで結果を残したマーティンも控え、どの選手で総合を狙うか。

個人では今シーズン未勝利のファラーは、ハンターのアシストを受け勝利を目指します。

ミラー、ファンスーメレン、ザブリスキーといったTTや平地巡航に長けた選手がいるのもファラーには追い風に働くか。

 

———-

 

■アージェードゥーゼル・ラモンディール(フランス)

 

71.ジャン・クリストフ・ペロー(フランス) ←2011年総合9位

72.マキシム・ブエ(フランス)

73.ミカエル・シェレル(フランス)

74.ユベール・デュポン(フランス)

75.ブレル・カドリ(フランス)

76.セバスチャン・ミナール(フランス)

77.ロイド・モンドリー(フランス)

78.クリストフ・リブロン(フランス)

79.ニコラス・ロッシュ(アイルランド)

 

今年もロッシュがエースとして総合上位を狙います。

続く存在としてはTTにも強いペローか。

いずれにせよ、プロトンをコントロールするほどのチームではないだけに、ダブルエース態勢で臨めるのが強みでしょう。

山岳での逃げでもおなじみのブエやカドリなどもステージ優勝を狙ってきそう。

スプリントステージでは、モンドリーが上位進出を目指します。

 

———-

 

■コフィディス(フランス)

 

81.レイン・タラマエ(エストニア)

82.レミー・ディグレゴリオ(フランス)

83.サムエル・デュムラン(フランス)

84.ニコラ・エデ(フランス)

85.ジュリアン・フシャール(フランス)

86.ヤン・ギセリンク(ベルギー)

87.ルイス・アンヘル・マテ(スペイン)

88.ダヴィ・モンクティエ(フランス)

89.ロメン・ジングル(ベルギー)


長いこと将来を嘱望される存在であるタラマエが、昨年の総合11位からの順位アップを目指します。

総合トップ10、そして最低限マイヨ・ヴェールの獲得はミッションとなるでしょう。

ブエルタの山岳賞マイスター・モンクティエはツールのマイヨ・アポアルージュ着用なるか。

同様に、山岳ステージでの逃げでおなじみのマテや、ディグレゴリオの動きも押さえておきたいところです。

 

———-

 

■ソール・ソジャサン(フランス)

 

91.ジェローム・コッペル(フランス)

92.アンソニー・デラプレス(フランス)

93.ジミー・アングルヴァン(フランス)

94.ブリース・フェイユ(フランス)

95.ファブリス・ジャンデボー(フランス)

96.シリル・ルモワン(フランス)

97.ジェローム・ラヴァルレ(フランス)

98.ジャン・マルク・マリノ(フランス)

99.ジュリアン・シモン(フランス)

 

オールフレンチのプロコンチーム。

昨年総合13位のコッペルは山岳はもちろん、得意のTTを武器にさらに総合上位を目指します。

3年前のツールで超級山岳を制し鮮烈なデビューを飾ったBフェイユが久々の登場。

コッペルの総合上位は、フェイユの山岳アシストにかかっていると言っても良さそう。

今年勝利を量産しているシモンは上りスプリント巧者。

こちらもビッグ勝利なるか期待したいところ。

 

———-

 

■SKY(イギリス)

 

101.ブラッドリー・ウィギンス(イギリス)

102.マーク・カヴェンディッシュ(イギリス) ←2011年ポイント賞、ステージ5勝

103.ベルンハルト・アイゼル(オーストリア)

104.クリス・フルーム(イギリス)

105.エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー) ←2011年ステージ2勝

106.クリスチャン・クネース(ドイツ)

107.リッチー・ポート(オーストラリア)

108.マイケル・ロジャース(オーストラリア)

109.カンスタンティン・シウトソウ(ベラルーシ)

 

総合優勝候補筆頭とも言われるウィギンスのために組まれた9人のメンバー。

昨年のブエルタでも活躍のフルーム、ポート、ロジャースのほか、シウトソウが加わり厚みが増した山岳アシスト陣。

クネースやボアッソン・ハーゲンも山岳で牽くことができるマルチな存在として重宝することとなるでしょう。

鉄壁のアシストぶりはここまでのレースで証明しており、あとは3週間のうちどのあたりでウィギンスにマイヨ・ジョーヌを着せる展開にするのかに注目。

そして同時にカヴェンディッシュのマイヨ・ヴェール2連覇を狙うことに。

スプリントを支えるメンバーが少ないのが不安材料ですが、アイゼルやボアッソン・ハーゲンがカバーすることでしょう。

果たして、イエローとグリーンのジャージを同時獲得なるか。

 

———-

 

■ロット・ベリソル(ベルギー)

 

111.ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー)

112.ラース・イェティング・バク(デンマーク)

113.フランシス・デグレーフ(ベルギー)

114.アンドレ・グライペル(ドイツ) ←2011年ステージ1勝

115.アダム・ハンセン(オーストラリア)

116.グレッグ・ヘンダーソン(ニュージーランド)

117.ユルゲン・ルーランツ(ベルギー)

118.マルセル・シーベルグ(ドイツ)

119.イェーレ・ファネンデルト(ベルギー) ←2011年ステージ1勝

 

一昨年のツール総合4位から今年は表彰台を狙いたいファンデンブロックが総合エース。

とはいえ、メンバー構成はスプリンターのグライペルへの比重が大きい印象。

ファンデンブロックには、山岳賞候補の1人であるファネンデルトとデグレーフがアシストに。

一方のグライペルは発射台のヘンダーソンのほか、シーベルグ、ルーランツらがリードアウトを担います。

平地ではジロで大活躍のバクの集団牽引にも注目。

 

———-

 

■ヴァカンソレイユ・DCM(オランダ)

 

121.リューウェ・ウェストラ(オランダ)

122.クリス・ボックマンス(ベルギー)

123.ジョニー・フーガーランド(オランダ)

124.グスタフ・エリック・ラーション(スウェーデン)

125.マルコ・マルカート(イタリア)

126.ワウテル・プールス(オランダ)

127.ロブ・ルイヒ(オランダ)

128.ラファエル・ヴァルス(スペイン)

129.ケニー・ファンヒュンメル(オランダ)

 

ウェストラ、プールス、ルイヒと総合を狙える選手を揃え、上位進出を狙います。

特にウェストラはパリ~ニースでウィギンスを最後まで苦しめたのが記憶に新しいところ。

グランツールでの実績が無いものの、先のオランダ選手権TTで勝利し、本番では山岳・TTともに強さを見せることになるでしょう。

昨年インパクトを残す走りを見せヒーローとなったフーガーランドも注目の1人。

TTスペシャリストのラーションや、3年前のツールで“スーパーマン”と形容されたスプリンターのファンヒュンメルなど、各ステージで活躍できる可能性を持った選手がいるのも魅力です。

 

———-

 

■カチューシャ(ロシア)

 

131.デニス・メンショフ(ロシア)

132.ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア)

133.オスカル・フレイレ(スペイン)

134.ヴォラドミール・グセフ(ロシア)

135.ヨアン・オラフ(スペイン)

136.アレクサンドル・クチンスキー(ベラルーシ)

137.ルカ・パオリーニ(イタリア)

138.ユーリー・トロフィモフ(ロシア)

139.エドゥアルド・ヴォルガノフ(ロシア)

 

昨年はオールロシア構成だったチームは、今年再び多国籍に。

エースはもちろんメンショフ。

ここまで目立った活躍は少ないものの、ここ一番に合わせてくる強さと安定感は抜群。

展開次第では総合優勝争いにも加わってくることでしょう。

そして最後のツールとの噂もあるフレイレはスプリントでのステージ勝利を狙います。

 

———-

 

■FDJ・ビッグマット(フランス)

 

141.サンディ・カザール(フランス)

142.ピエリック・フェドリゴ(フランス)

143.ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ)

144.マチュー・ラダニュー(フランス)

145.セドリク・ピノー(フランス)

146.チボー・ピノー(フランス)

147.アンソニー・ルー(フランス)

148.ジェレミー・ロワ(フランス) ←2011年総合敢闘賞

149.アイトール・ヴィショ(フランス)


例年逃げで魅せるチームは、今年も“スペシャリスト”揃い。

ステージ優勝経験を持つカザールやフェドリゴはもちろん、昨年度重なる逃げで総合敢闘賞を獲得したロワは悲願のステージ勝利を狙います。

また、先のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでも大逃げ勝利を飾ったヴィショにも注目。

フタロヴィッチのスプリントも有力。

積極的にトレインを組んで、大物食いを試みることでしょう。

 

———-

 

■ラボバンク(オランダ)

 

151.ロベルト・ヘーシンク(オランダ)

152.スティーブン・クルイシュウィック(オランダ)

153.バウク・モレッマ(オランダ)

154.マーク・レンショー(オーストラリア)

155.ルイス・レオン・サンチェス(スペイン) ←2011年ステージ1勝

156.ブラム・タンキンク(オランダ)

157.ローレンス・テンダム(オランダ)

158.マールテン・チャリンギ(オランダ)

159.マールテン・ワイナンツ(ベルギー)


総合を狙ううえで、かなりの強力メンバーを揃えてきました。

目論みとしては、ヘーシンクと昨年のブエルタで大活躍のモレッマの2枚看板。

そして、クルイシュウィックがこの2人のバックアップとして3番手の存在に。

ステージ狙いのLLサンチェスと今季好調のテンダムらが山岳アシストを務めます。

スプリントを担うレンショーはリードアウターがいないものの、得意とする“タダ乗り”で勝機を見出すことになるでしょう。

 

———-

 

■モビスター(スペイン)

 

161.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)

162.ファン・ホセ・コーボ(スペイン)

163.ルイ・コスタ(ポルトガル) ←2011年ステージ1勝

164.イマノル・エルヴィティ(スペイン)

165.ホセ・イヴァン・グティエレス(スペイン)

166.ヴォラドミール・カルペツ(ロシア)

167.ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ)

168.ルーベン・プラザ(スペイン)

169.ホセ・ホアキン・ロハス(スペイン)

 

今シーズン戦線復帰のバルベルデが久々のツールで総合優勝争いに加われるか。

昨年のブエルタでの総合優勝が記憶に新しいコーボや、先のツール・ド・スイスで劇的な総合優勝を果たしたコスタらが脇を固め、山岳ステージで強さを示す可能性は大。

展開次第ではグティエレスやキリエンカらが逃げに乗りレースをかき回すことも可能。

総合を狙うライバルチームにとっては、マークすべきチームの1つと言えるでしょう。

また、スプリントはもちろんロハスが担当。

プロトンにおけるトレンドになりつつある“上れるスプリンター”の代表格の1人として、得意なレイアウトで虎視眈々と勝利を狙ってくるはずです。

 

———-

 

■サクソバンク・ティンコフバンク(デンマーク)

 

171.ジョナサン・キャントウェル(オーストラリア)

172.ファン・ホセ・アエド(アルゼンチン)

173.カールステン・クローン(オランダ)

174.アナス・ルンド(デンマーク)

175.ミカエル・モルコフ(デンマーク)

176.ニック・ナイエンス(ベルギー)

177.セルジオ・パウリーニョ(ポルトガル)

178.クリス・アンケル・セレンセン(デンマーク)

179.ニキ・セレンセン(デンマーク)


総合力に長けた選手が乏しいこともあり、もっぱらステージ狙いを軸とした走りになりそう。

スプリントエースはアエド。

キャントウェル、モルコフといったスピードマンがリードアウトすることになるでしょう。

山岳ではCセレンセンが中心。

今回は山岳賞を狙うとの監督発言もあり、山岳ステージでたびたび逃げを試みる姿が見られるかもしれません。

また、最終選考まで残っていた宮澤選手は選外になっています。

 

———-

 

■アスタナ(カザフスタン)

 

181.ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア)

182.ボルト・ボジッチ(スロベニア)

183.ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタン)

184.アンドリー・グリヴコ(ウクライナ)

185.マキシム・イグリンスキー(カザフスタン)

186.アンドレイ・カシェチキン(カザフスタン)

187.フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン)

188.ロベルト・キセロフスキー(クロアチア)

189.アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン)

 

“大佐”ヴィノクロフは今度こそ最後のツールに。

昨年の大怪我からゆっくりと回復に充て、ツールに向けて調整を進めてきた成果を発揮できるか。

総合はブライコヴィッチ、ケシアコフ、キセロフスキーで狙う公算か。

特にブライコヴィッチは今年こその想いは強いはず。

また、TTに強いグリヴコはプロローグの優勝候補の1人と見て良いでしょう。

 

———-

 

■オメガファルマ・クイックステップ(ベルギー)

 

191.リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ)

192.シルヴァン・シャヴァネル(フランス)

193.ドリス・デヴェナインス(ベルギー)

194.ケヴィン・デウェールト(ベルギー)

195.ベルト・グラブシュ(ドイツ)

196.トニー・マルティン(ドイツ) ←2011年ステージ1勝

197.ジェローム・ピノー(フランス)

198.マーティン・ベリトス(スロバキア)

199.ペーター・ベリトス(スロバキア)

 

チームの顔・ボーネンはオリンピック専念のため欠場。

しかしながら、ライプハイマーやマルティンを中心とした層の厚い中から選ばれた実力者揃い。

総合はライプハイマーのほか、ベリトスや昨年総合12位のデウェールトでも狙えそう。

TTステージでの勝利を狙うマルティンは、山岳アシストとしても機能することでしょう。

また今回も、シャヴァネルとピノーのコンビが逃げで魅せるか。

 

———-

 

■オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)

 

201.サイモン・ゲランス(オーストラリア)

202.ミハエル・アルバジーニ(スイス)

203.バーデン・クック(オーストラリア)

204.マシュー・ゴス(オーストラリア)

205.ダリル・インピー(南アフリカ)

206.ブレット・ランカスター(オーストラリア)

207.セバスチャン・ランゲフェルド(オランダ)

208.スチュアート・オグレディ(オーストラリア)

209.ピーテル・ウェーニング(オランダ)

 

チームの最優先事項はゴスでのスプリント勝利。

発射台のランカスターを筆頭に、平地系のスピードマンを揃えトレインを充実させる構え。

ゴスが不発の場合は今年好調のクックや、ロングスプリントができるインピーらの脚に賭けてくるでしょう。

各国のオリンピック代表も多く、後半ステージにかけて調子が上がってくる可能性も。

アルバジーニやウェーニングといった山岳に強い選手は、状況次第でステージ狙いに切り替えてくるかもしれません。

 

———-

 

■アルゴス・シマノ(オランダ)

 

211.マルセル・キッテル(ドイツ)

212.ロイ・クルフェルス(オランダ)

213.コーン・デコルト(オランダ)

214.ヨハネス・フローリンガー(ドイツ)

215.パトリック・グレッチ(ドイツ)

216.ヤン・ウゲ(フランス)

217.マチュー・スプリック(フランス)

218.アルベルト・ティメル(オランダ)

219.トム・フェーレルス(オランダ)


やはり大注目は、チームが誇るビッグスプリンター・キッテル。

グランツールデビューとなった昨年のブエルタで期待通りのステージ勝利を果たした大物が、初出場となるツールで再びビッグ勝利なるか。

カヴェンディッシュ、グライペル、サガンらと肩を並べて戦うだけの実力は十分。

デコルトやフェーレルスといった脇を固めるアシストも強力。

その他、短距離TTに強いグレッチは、プロローグの優勝候補、つまりは最初のマイヨ・ジョーヌ着用候補の1人に挙げられています。

 

———-

 

ツール・ド・フランスオフィシャルサイト http://www.letour.fr/us/index.html

 

【関連記事】

【お知らせ】ツール関連記事を執筆いたします!

ツール・ド・フランス-Preparation(第10~20ステージ)

ツール・ド・フランス-Preparation(プロローグ、第1~9ステージ)

ツール・ド・フランス2012出場チーム決定

 

ツール・ド・フランス-Preparation(第10~20ステージ)

2件のコメント

引き続き、第10ステージからの後半ステージを分析していきたいと思います。

 

プロローグ、第1~9ステージについてはこちらをご覧ください。

ツール・ド・フランス-Preparation(プロローグ、第1~9ステージ)

 

———-

 

ツール・ド・フランス-6月30日-7月22日

【過去5年の総合優勝者】

2011年 カデル・エバンス

2010年 アンディ・シュレク

2009年 アルベルト・コンタドール

2008年 カルロス・サストレ

2007年 アルベルト・コンタドール

 

【コース分析】

 

合計距離:3497km(ステージ平均166.5km)

平坦ステージ:9

中級山岳ステージ:4

超級山岳ステージ:5

個人タイムトライアル:2

プロローグ:1

休息日:2

 

———-

 

●第10ステージ(マコン~ベルガルド・シュル・ヴァルスリーヌ、194.5km)-7月11日

 

最初の休養日を経て迎えるステージはいきなりの超級山岳ステージ。

超級ル・グラン・コロンビエは12%の勾配をはじめ、平均で7.1%の上り。

20km近い上りはもちろん、その後のダウンヒルもテクニカル。

最後に3級山岳が控え、そこからゴールに向かう下りでタイム差を稼ぎたい選手が動くかもしれません。

一方で、総合とは関係の無い選手たちによる逃げの展開でのステージ優勝争いの可能性もあるでしょう。

 

 

———-

 

●第11ステージ(アルベールヴィル~トゥシュイール・レ・シベル、148km)-7月12日

 

上りと下りを繰り返し、最後は1級山岳の頂上へゴール。

スタートして14.5kmで最初の超級山岳ラ・マドレーヌ峠を迎えてからは続けざまに山岳を走ります。

最後のラ・トゥシュイール・レ・シベルは、ゴールまで20km近い上り。

勝負はここへ入ってからになりそう。

総合争いはここでだいぶ絞られることが大いに考えられます。

 

 

———-

 

●第12ステージ(サン・ジャン・ド・モリエンヌ~アノネ・ダヴェジウ、226km)-7月13日

 

スタート早々1級山岳を2つクリアせねばならず、逃げたい選手たちによるアタックの応酬になりそう。

その後は下り基調ではあるものの、ゴール前26kmからは3級山岳が始まり、ここまでスプリンターが残っていたとしてもゴールを争うには厳しいものになるはず。

仮にこのポイントまでに逃げを吸収していた場合は、3級山岳でのパンチャーによる仕掛けがステージの行方を決めそう。

可能性として最も高いのは大逃げでのステージ争いか。

 

 

———-

 

●第13ステージ(サン・ポール・トロワ・シャトー~ル・キャプ・ダグド、217km)-7月14日

 

2日続けて200km超えのステージ。

前日とは違って、この日はスプリント勝負が有力。

残り23kmのモン・サン・クレールは平均勾配10.2%で、仕掛けるパンチャーが出てきそう。

しかし登坂距離は1.6kmで、スプリンターチームが上手くコントロールすれば問題無さそう。

この日はフランス独立記念日とあって、フランス人選手の活躍にも期待して良いでしょう。

 

 

———-

 

●第14ステージ(リムー~フォワ、191km)-7月15日

 

いよいよ舞台はピレネーへ。

中盤の中間ポイントまではスプリンターたちがポイント収集に動くことでしょう。

その後は2つの1級山岳へ。

特に2つ目のミュール・ド・ペゲールは、“ミュール”の名の通り頂上までの3.4kmは18%の勾配など、クラシックさながらのものに。

その後はダウンヒルを経てゴールに向かうことから、小集団のスプリントになるか。

ミュール・ド・ペゲールで“上れるスプリンター”が生き残れば大いに勝機あり。

 

 

———-

 

●第15ステージ(サマタン~ポー)-7月16日

 

2回目の休養日前のステージは再びスプリンターが主役か。

後半の3つのカテゴリー山脈をクリアするまでは、スプリンターチームが逃げを泳がせることでしょう。

マイヨ・ヴェールを争う選手たちにとっては、ゴールスプリントは少しでも多く取りたいところ。

落車やメカトラなどでの脱落は大きな痛手に。

 

 

———-

 

●第16ステージ(ポー~バニエール・ド・リュション、197km)-7月18日

 

休養日明け、いよいよ最終決戦へ。

おなじみのオービスクやトゥールマレーを超えるステージ。

後半の2つの山岳はいずれも1級。

最後のペイルスルド峠は平均勾配6.7%。

頂上を超えるとゴールまで約16kmの下りとなることから、上りで仕掛けて逃げ切るのは難しいか。

とはいえ、脱落せずにメイン集団に残ることが総合上位勢には最低限必要になることに。

 

 

———-

 

●第17ステージ(バニエール・ド・リュション~ペラギュード、143.5km)-7月19日

 

143.5kmと短いながら、総合争いが大きく動く可能性を秘めたステージ。

翌日がスプリンターのチャンスステージ、翌々日がTTステージとあって、大きく勝負に出るにはこの日しかなくなっている選手もいることでしょう。

まずは超級山岳ル・ポール・ド・バレスで有力選手だけに絞られたところで、最後の1級山岳ペイラギュードへ。

ゴール前6.5kmでペイルスルド峠の頂上を迎え、一度下って再度ゴールへの上り。

最後の最後に表れる上りでマイヨ・ジョーヌ争いに大きな動きが起こることでしょう。

 

 

———-

 

●第18ステージ(ブラニャック~ブリーヴ・ラ・ガイヤルド、222.5km)-7月20日

 

最後の戦いとなる翌日のTTを前に、移動ステージとも言える222.5km。

スプリンター向けのステージではあるものの、オリンピックを見据えた選手たちが既に大会を離脱している可能性も。

細かいアップダウンが繰り返すレイアウトだけに、パンチャーにもチャンスはありそう。

マイヨ・ヴェールがかかっている選手たちは、このステージは何としてもものにしてジャージ獲得を固いものにしたいところ。

 

 

———-

 

●第19ステージ(ボヌヴァル~シャルトル、53.5kmTT)-7月21日

 

総合成績を決める最後の戦いは53.5kmの平坦TT。

マイヨ・ジョーヌ獲得を目指すうえで、後れをとっているTTスペシャリストにとっては捨て身の巻き返しを図ってくるはず。

また、前日までに差を付けて上位を走っていた選手にとってはジャージ堅守するための走り。

果たして最後の最後に大逆転が生まれるか、または歓喜のウィニングランとなるのか。

場合によっては総合争いをしている選手間で2~3分差が付くことも。

そして、このステージ終了時点で総合順位はほぼ確定。

また、第9ステージ同様TT巧者も加わってのステージ優勝争いも注目です。

ちなみに、先のドーフィネで同距離で行われたTTはウィギンスが1:03:12(50.8km/h)で優勝しており、このタイムが1つ目安となるでしょう。

 

 

———-

 

●第20ステージ(ランブイエ~パリ・シャンゼリゼ、120km)-7月22日

 

ツールの締めくくりはもちろんシャンゼリゼの周回コース。

スタートからシャンゼリゼまでは完走を祝うパレード走行。

そこで各選手の素顔を見ることができ、レースと違った一面を楽しめるのもポイント。

途中4級山岳が2つ用意されているものの、山岳賞が僅差じゃない限りは何事もなく通過となりそう。

シャンゼリゼでは集団スプリントに向けて、各チームトレインを繰り出して激しいポジション争いに。

果たしてカヴェンディッシュのシャンゼリゼ4連勝となるか、または他の選手が大勝利を挙げるかも見どころの1つ。

 

 

———-

 

追って選手編をアップします。

 

ツール・ド・フランスオフィシャルサイト http://www.letour.fr/us/index.html

サイクリングポータルサイト「Cyclist」内ツール・ド・フランス特集

http://cyclist.sanspo.com/2252

 

【関連記事】

【お知らせ】ツール関連記事を執筆いたします!

ツール・ド・フランス-preparation(プロローグ、第1~9ステージ)

ツール・ド・フランス2012・ロースター一覧

ツール・ド・フランス2012出場チーム決定

 

ツール・ド・フランス-preparation(プロローグ、第1~9ステージ)

3件のコメント

第99回目を迎えるツール・ド・フランスの開幕が目前に迫ってきました。

各チームとも出場選手が出揃い、総合争いや各賞争いはもちろん、ステージによってはその日の勝者の予想も立てられる状況まできました。

そこで、今回は前半ステージのコース図とその分析をしてみたいと思います。

 

———-

 

ツール・ド・フランス-6月30日-7月22日

【過去5年の総合優勝者】

2011年 カデル・エバンス

2010年 アンディ・シュレク

2009年 アルベルト・コンタドール

2008年 カルロス・サストレ

2007年 アルベルト・コンタドール

 

【コース分析】

 

合計距離:3497km(ステージ平均166.5km)

平坦ステージ:9

中級山岳ステージ:4

超級山岳ステージ:5

個人タイムトライアル:2

プロローグ:1

休息日:2

 

———-

 

●プロローグ(リエージュ~リエージュ、6.4kmTT)-6月30日

 

2004年に続き再びグランデパールとなるのはリエージュ。

前回はカンチェラーラが6分50秒で走破。

コースはテクニカルなコーナーが連発するも、勝負を左右するようなアップダウンは存在せず、スピードのほかにバイクコントロールに長けた選手に分があるか。

 

 

———-

 

●第1ステージ(リエージュ~スラン、198km)-7月1日

 

平坦ステージにカテゴライズされるも、カテゴリー山岳が5つあり、その最後が4級頂上ゴール。

実は、当初予定されていたレイアウトを地元の英雄・ジルベールの“ひと声”で変更したとか。

それに報いる意味でも、ジルベールは勝利が必須事項。

いずれにせよ、パンチャー有利のステージに。

 

 

———-

 

●第2ステージ(ヴェゼ~トゥルネ、207.5km)-7月2日

 

ピュアスプリンターが主役になる最初のステージ。

わずかながら下り基調となっており、ハイスピードバトルになることは必至。

どのあたりから、どのチームがプロトンのコントロールを開始するかも注目。

このステージでの各チームの動きが、大会のスプリントステージ全体の勢力を占うものになるかもしれません。

 

 

———-

 

●第3ステージ(オルシ~ブーローニュ・シュル・メール)-7月3日

 

いよいよツールは主たる舞台となるフランスへ入国。

その最初のステージは再びパンチャー向けのレイアウト。

残り70kmを切ってから6つのコブが存在し、最後は4級山岳頂上ゴール。

レースは最後から1つ手前の3級山岳、モン・ランベールでだいぶ人数が絞られていそう。

ちなみに、同じゴール地だった2011年フランス選手権RRではシャバネルが優勝。

この日の勝者は少なくとも4日間はマイヨ・ジョーヌを着用できる可能性が。

 

 

———-

 

●第4ステージ(アブヴィル~ルーアン、214.5km)-7月4日

 

海岸線をゆく平坦ステージの最大の敵は風。

風が強ければ確実に集団の分断を狙うチームが現れるはず。

スプリンターはもちろん、総合狙いの選手もここで後手に回らないことが条件。

ゴール前12kmからの丘越えでアタックする選手も出てきそう。

スプリンターチームにとっては上手く統率を取ってゴールに備えたい。

 

 

———-

 

●第5ステージ(ルーアン~サン・カンタン、196.5km)-7月5日

 

この日はカテゴリー山岳が存在しない、完全なスプリントステージ。

距離も200kmなく、やはりここもゴールに向かってハイスピードで進みそう。

ただし、ゴール前は上っており、“上りに強いスプリンター”がスポットを浴びる日になる可能性も。

 

 

———-

 

●第6ステージ(エベルネ~メス、207.5km)-7月6日

 

前半戦最後のスプリントステージ。

細かいアップダウンはあるものの、ピュアスプリンターにとっても何ら問題の無いレイアウト。

最終盤は下り基調となり、ゴールに向かって猛然とペースが上るのは確実。

大会そのものはまだまだ先が長いとはいえ、オリンピックを見据えるスプリンターの中にはこの日をもってツールから離脱する判断を下す選手も出てくるかも…。

 

 

———-

 

●第7ステージ(トンブレーヌ~ラ・ブランシュ・デ・ベル・フィーユ、199km)-7月7日

 

前半戦のハイライトの1つとなるのは確実。

中盤と後半に入ってからの3級山岳は特に問題ではなく、最終盤に控える1級山岳ラ・ブランシュ・デ・ベル・フィーユで有力選手のみに絞られた争いとなるでしょう。

平均勾配8.5%、最大勾配13%はクラシックレースさながら。

しかし、パンチャーが動くには坂の入口からゴールまでの距離が長く、総合狙いの選手やクライマーに有利。

総合優勝を目指す選手たちにとっては、無理に勝負には行かずとも遅れないことが最大のノルマ。

 

 

———-

 

●第8ステージ(ベルフォール~ポラントリュイ、157.5km)-7月8日

 

レース距離こそ短いものの、序盤からカテゴリー山岳が繰り返される濃密なステージ。

この日勝負に絡む意思の無い選手たちは早々にグルペットを形成してゴールを目指すことになるでしょう。

一方、カテゴリー山岳はいずれも登坂距離がそう長くないことから、有力選手を擁するチームの中にはアシストを使ってハイペースに持ち込むことも考えられそう。

残り16kmのラ・クロワ峠は平均勾配9.2kmで、それをクリアするとゴールに向かって一気のダウンヒル。

スイスに入国してのゴールとなり、意気込むスイス人選手の活躍に期待。

 

 

———-

 

●第9ステージ(アルク・エ・スナン~ブザンソン、41.5kmTT)-7月9日

 

前半戦の締めくくりは、41.5kmの個人タイムトライアル。

適度なアップダウンとコーナーがあり、パワーとテクニックも必要となることに。

しかし、百戦錬磨のクロノマンたちにとってはコンディション不良や落車、メカトラなどが無ければその実力を発揮するのは確実。

後半ステージのことを考えれば、TTを得意とする総合系ライダーに分があり、難がある選手にとっては大きくタイムを落とす危険性をはらんでいます。

そうした選手たちはいかにタイムロスを抑えるかがカギ。

また、総合で遅れている選手の中にもこの日に狙いを定めている選手が多く存在します。

それら選手を含めてのステージ争いに注目です。

 

 

———-

 

後半ステージに関しては、追ってアップします。

 

ツール・ド・フランスオフィシャルサイト http://www.letour.fr/us/index.html

サイクリングポータルサイト「Cyclist」内ツール・ド・フランス特集・コースプレビュー

http://cyclist.sanspo.com/2554

 

【関連記事】

【お知らせ】ツール関連記事を執筆いたします!

ツール・ド・フランス2012・ロースター一覧

ツール・ド・フランス2012出場チーム決定

 

ジロ・デ・イタリア-Review(第19~21ステージ、戦評)

1件のコメント

最後の3ステージのReviewと、戦評をまとめてみたいと思います。

まぁいつものごとく、戦評は結構な偏りがありますので軽く読み流す程度でお願いします(笑)。

 

第1~3ステージのReviewはこちら

第4~7ステージのReviewはこちら

第8~11ステージのReviewはこちら

第12~15ステージのReviewはこちら

第16~18ステージのReviewはこちら

 

———-

 

ジロ・デ・イタリア-5月5-27日

 

●第19ステージ(Treviso~Alpe di Pampeago/Val di Fiemme、198km、難易度5)-5月25日

 

【結果】

1.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) 6:18:03

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +19″

3.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +32″

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 84:06:13

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

3.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +1’39”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 138pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 65pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) 84:09:34

 

●チーム総合

モビスター 251:17:10

 

フルリザルト(公式サイト)

 

5つのカテゴリー山岳を通過し、獲得標高5000m超えの超級山岳ステージ。

ゴール地点となるパンペアーゴを2回通過。

ゴール前3kmは最大勾配16%、平均勾配11.7%の高難易度。

 

山岳を進むにつれ逃げ集団がばらける中、メイン集団はリクイガスとカチューシャが中心でコントロール。

1回目のパンペアーゴ通過時点でメイン集団は30人ほどに。

 

最後から2つ目となる2級山岳でメイン集団からカタルドとクロイツィゲルがアタック。

逃げ続けていたカザールとピラッツィに追い付くと、そのまま2回目のパンペアーゴへ。

 

残り4kmを切ってクロイツィゲルが飛び出すと、他の3人は対応できず。

一方のメイン集団では、残り3kmを前にスカルポーニがアタックすると、総合上位勢のみが生き残る展開に。

スカルポーニのハイペースの牽きに各選手徐々にダメージを受け、最後まで食らいついたのはヘシェダルのみに。

 

第17ステージでまさかの惨敗を喫したクロイツィゲルは最後まで意地を見せ、最後は追い詰められながらも雪辱となるステージ優勝のゴールへ。

2位争いは、残り1100mでアタックしスカルポーニを振り切ったヘシェダルが19秒遅れでゴール。

ゴール目前でスカルポーニを逆転したロドリゲスに対し13秒差を付け、総合でも17秒差に。

終盤のハイペースに屈したバッソはトップから55秒遅れの6位でのゴールとなり、総合でも1分45秒遅れに。

 

———-

 

●第20ステージ(Caldes/Val di Sole~Passo dello Stelvio、219km、難易度5)-5月26日

 

【結果】

1.トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM) 6:54:41

2.ダミアーゴ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD) +56″

3.ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +2’50”

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 91:04:16

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +31″

3.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +1’51”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 139pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 84pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) 91:09:08

 

●チーム総合

ランプレ・ISD 272:34:29

 

フルリザルト(公式サイト)

 

今大会のチマコッピ・ステルヴィオでの最終決戦となった第20ステージ。

5つのカテゴリー山岳が控え、ステルヴィオの1つ前には1級山岳・モルティローロがそびえる難コース。

 

レース前半の第18ステージの勝者であるグアルディーニらスプリンターを中心に、上りでチームカーにつかまった選手たちが次々と失格になるハプニングはあったものの、前方では順調に距離を消化。

モルティローロでは逃げメンバーからザウグが1人抜け出し、激坂をクリア。

メイン集団からは総合8位に付けるデヘントがアシストのカラーラとともに飛び出し、そこにクネゴらが乗る展開に。

 

ステルヴィオに突入すると、ザウグにデヘントらが合流。

続いてニエベらも加わり、総合ジャンプアップを狙って登坂に入ります。

メイン集団はこの時点で総合上位勢だけしか残っていない状態。

 

残り20kmを切ってデヘントがアタックすると、ニエベとクネゴだけが反応。

そこから残り13kmを切って再びデヘントが攻撃を仕掛けると、いよいよ独走態勢に。

メイン集団ではヴァンデヴェルデがヘシェダルのために牽き続けるも、デヘントとの差は開く一方。

ヴァンデヴェルデが仕事を終えると、総合上位勢によるお見合いとなり、翌日のTTを見据え最もマリア・ローザに近くなっているヘシェダルが自ら牽かされる格好に。

 

あわやバーチャルマリア・ローザかというところまでタイム差を広げたデヘントは、驚異的な走りで完璧なステージ優勝。

TTを得意とすることもあり、一躍総合優勝候補に。

デヘントから後れをとったものの、自分のペースを貫いたクネゴが2位、ニエベが3位に。

 

総合争いは、ヘシェダルのペースにまずはバッソが脱落。

そしてスカルポーニがアタックすると、ヘシェダルとロドリゲスが遅れます。

しかし、ゴール直前で猛追したロドリゲスがゴール前でスカルポーニをパスし、そのまま4位でゴール。

その12秒差でスカルポーニが、さらに14秒差でヘシェダルがゴール。

 

総合争いはロドリゲスとヘシェダルが31秒差で最終ミラノでのTTに臨むことに。

また、2分18秒差の総合4位までジャンプアップしたデヘントの逆転表彰台はおろか、総合優勝の可能性も出てくる形に。

また、ロドリゲスはこの日ステージ4位となり、マリア・ロッソ・パッショーネをカヴェンディッシュから奪取することに成功し、最終ステージを前にポイント賞をほぼ手中に収めました。

 

———-

 

●第21ステージ(Milano~Milano、28.2km、難易度3)-5月27日

 

【結果】

1.マルコ・ピノッティ(イタリア、BMCレーシングチーム) 33:06

2.ジェラント・トーマス(イギリス、SKY) +39″

3.ジェシー・サージェント(ニュージーランド、レディオシャック・ニッサン) +53″

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ここまでグルペットでやり過ごしてきたTTスペシャリストにとって、最後の大チャンス。

また、総合争いも最終ステージまでもつれ、多くの見どころがありました。

 

この日の優勝候補筆頭とも言われたトーマスは期待にたがわず、33分45秒をマーク。

他を圧倒するスピードを見せ、更新は難しいと見られていました。

ところが、この大会は落車の影響もあり総合争いを諦めていたピノッティが本領を発揮。

33分06秒、平均時速にして51km/hをマーク。

余裕のステージ優勝となりました。

 

一方の総合争い。

総合4位のデヘントは第1計測ポイントで5位のタイム。

スカルポーニも13位のタイムで通過し、好ペースを刻みます。

ヘシェダルはデヘントを1秒上回るタイムで通過し、ロドリゲスはヘシェダルから29秒遅れのタイム。

この時点でヘシェダルのマリア・ローザ獲得の可能性が高まります。

第2計測ポイントではデヘントとヘシェダルが同タイム。

ロドリゲスはこの時点でヘシェダルに逆転を許し、厳しい状況に。

 

デヘントの勢いは衰えず、34分07秒の好タイムで5位に。

スカルポーニがデヘントから53秒遅れでゴールし、デヘントの3位以内が確定。

ヘシェダルは後半失速したものの、34分15秒で6位のタイムをマークし総合2位以内を確定させます。

そして最終走者のロドリゲス。

後半猛追したものの35分02秒、ヘシェダルから47秒遅れでゴールし、16秒差で総合2位に。

 

この結果、ヘシェダルが初のジロ総合優勝を飾りました。

 

———-

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) 91:39:02

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +16″

3.トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM) +1’39”

4.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +2’05”

5.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +3’44”

6.ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD) +4’40”

7.リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) +5’57”

8.ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴCSF・イノックス) +6’28”

9.セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) +7’50”

10.ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +8’08”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 139pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 84pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) 91:44:59

 

●チーム総合

ランプレ・ISD 274:19:46

 

フルリザルト(公式サイト)

 

———-

 

【戦評】

久々に最終ステージまでもつれる展開となったジロ・デ・イタリア。

ザックリとではありますが、ポイントを挙げてみたいと思います。

 

●総合

まずは何と言ってもヘシェダル。

総合上位を狙える選手であると言われていたものの、最終的にはマリア・ローザを獲得する最高の結果に。

山岳ステージでの安定感は勝利をもたらした要因と言えるでしょう。

それだけでなく、自ら積極的に攻撃に出る姿勢で他の選手の追随を許さなかった点も大きな要素。

さらには、TTTを含むタイムトライアルでの好走も光りました。

大会期間中、TTに強いとは言われていたものの、グランツールでのTT実績はそう高いものとは言えず、特にミラノステージに関しては未知数だっただけに、最後の最後での快走は見事。

今後は総合系ライダーとしてさらなる飛躍を図りたい。

 

ロドリゲスはまたも惜しい結果に。

これまでの敗因として多かったTTの改善が見られたのは収穫。

第10ステージの激坂ゴールで圧勝したように、上りでの一発を武器にここまで戦えることを証明した今大会でした。

ただ、上りでのハイペースを維持することをそう得意としていない分、終盤の難関山岳ステージで大きくアドバンテージを築けなかったのが最後の最後の響く形であったことは否めません。

とはいえ、ここ最近はグランツールのみに照準を絞る総合系ライダーが多数を占める中、シーズンを通してハイレベルで安定した成績を残す数少ない選手であることは間違いありません。

 

まさに“ダークホース”の名がピッタリと当てはまるのが総合3位のデヘント。

これまで“逃げ屋”として驚きのパフォーマンスを見せてきた選手でしたが、チマコッピを制した第20ステージの圧勝劇はその逃げ屋としての勘が活きたと言えそう。

かねてから評価の高かったTTのみならず山岳での強さも証明し、今後はベルギーを代表する総合系ライダーとしての道を歩んでいくことになりそう。

結婚式によるツール回避が既に決まっており、次のビッグレースはブエルタか。

 

ディフェンディングチャンピオンとして臨んだスカルポーニや、5位のバッソは今できうる最大限のレースをしたという印象。

スカルポーニはクネゴとのダブルエース態勢で臨み、最終的にはチーム総合優勝にもつなげる結果に。

しかし、たびたび仕掛けた攻撃が実らず、あと一歩及ばなかった印象。

一方バッソはシーズン序盤の絶不調から上手く立て直しての総合5位。

2年前のジロ総合優勝時とほぼ同じ歩みをしていただけに、今回も最も総合優勝に近い選手と見られていた時期もありましたが、最後は強力なアシスト陣が機能せず、自らも力尽きた格好。

 

今回はイタリア勢が総合表彰台に臨めないという事態となり、来年以降各チーム・選手たちがどう雪辱するか見もの。

最終的に総合6位とまとめたクネゴや、総合8位に入り復活したポッツォヴィーヴォらの奮起に期待。

 

マリア・ビアンカをチーム内で移動させ続けていたウラン、エナオのコロンビア人は今後に大きな期待を抱かせる結果を残しました。

ともにSKYの総合系を担う選手として、今後もウィギンスに続く存在として期待して良いでしょう。

 

●スプリント

ゴール前のテクニカルなコーナーなどでのトラブルが多発し、有力スプリンターたちが力を発揮できないステージが多かったものの、やはりカヴェンディッシュとゴスの2人が抜け出ていた印象。

 

特にカヴェンディッシュは鉄壁のリードアウトマンを揃え、3勝の活躍。

結果的にマリア・ロッソ・パッショーネの獲得にはいたらなかったものの、敢闘賞を獲得しかろうじて今回のジロで名を残すことに成功。

アシストが機能しなかったケースでも、他の有力選手の番手に付けて差し切る上手さを見せられる点で、一枚も二枚も他のスプリンターの上をゆく存在と言えそう。

 

第3ステージでチームにグランツール初勝利をもたらしたゴス。

第9ステージでの落車が響き、その後のステージで勝利を収めることができなかったものの、カヴェンディッシュに続くスプリンターの1人であることは間違いなし。

スピードマンの多いチームだけに、リードアウトが機能し好位置からスプリントを開始できれば、まだまだ勝利を量産するチャンスはあるでしょう。

 

昨年は上りスプリント、今年は大混乱のスプリントを制し、難しい状況での勝負強さに秀でたベントソや、第11ステージを勝利し第3ステージでの斜行の汚名を返上したフェラーリも十分評価に値する戦いぶり。

特にフェラーリは問題となった第3ステージ以外でもたびたび上位に食い込み、実力のあるところを見せていたことは見逃せません。

また、第18ステージでカヴェンディッシュを完璧に打ち負かした若きスプリンター・グアルディーニの勝利も称賛に値する走りでした。

 

●その他

TTスペシャリストとしての将来を嘱望されるフィニーは第1ステージを勝利し、マリア・ローザを3日間着用。

今後はどう成長するか注目の逸材。

 

昨年までNIPPOに所属し日本のレースでも大活躍したルビアーノが第6ステージを制し、一時は山岳賞争いのトップに。

元々の実力はもちろんですが、日本のレースで戦った選手たちにも世界へ羽ばたくチャンスがあることを意味する活躍だったと言えるでしょう。

 

そしてその山岳賞を奪取し、最後まで守り続けたラボッティーニ。

第15ステージでの劇的なステージ優勝は、今大会のハイライトの1つに数えられることでしょう。

まだプロ2年目、今後どこまで力を伸ばせるか期待の1人。

 

最終的に総合争いから後れをとったものの、第7ステージを制したティラロンゴや、第19ステージを制したクロイツィゲルの活躍は、アスタナチームの今シーズンの強さを裏付けるものでした。

シールドライエルスやカンゲルトといった若手のアシストとしての働きぶりも見事。

 

第16ステージで大逃げを決めたイザギレもエウスカルテルで今一番売り出し中の若手。

逃げを得意とする兄とは対照的に、ミドルツールなどでは総合力も発揮しており、将来的にはS・サンチェスやアントン、ニエベらに続く存在になる可能性も。

 

そして別府選手の2年連続の完走は外すことができません。

今年は第7ステージで逃げを決め、大きな期待を抱かせてくれました。

また、スプリント時のリードアウト前半部を担当し、たびたび集団を牽引する姿がありました。

今回のアシストとしての働きぶりは大会を通じて注目される存在となり、よりトップライダーとしての地位を確立した3週間であることは間違いありません。

次はやはり勝利が欲しいところ。

今シーズン中にぜひとも勝利を飾るシーンを見せてほしいものです。

 

ジロ・デ・イタリアオフィシャルサイト http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2012/it/

 

【関連記事】

ジロ・デ・イタリア-Review(第1~3ステージ)

ジロ・デ・イタリア-Review(第4~7ステージ)

ジロ・デ・イタリア-Review(第8~11ステージ)

ジロ・デ・イタリア-Review(第12~15ステージ)

ジロ・デ・イタリア-Review(第16~18ステージ)

ジロ・デ・イタリア-Preparation(コース編①)

ジロ・デ・イタリア-Preparation(コース編②)

ジロ・デ・イタリア2012・出場選手リスト

ジロ・デ・イタリア出場チームが決定

 

Older Entries

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。