シーズン最終盤に迎える伝統のレース、パリ~トゥール。

レースカテゴリーこそHCではあるものの、バリューはワールドツアーレベル。

平地を得意とする選手たちがビッグタイトルを狙ってレースに乗り込みます。

 

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パリ~トゥール(シャトーヌフ・アン・ティムレ~トゥール、235.5km)-10月7日

【過去5年の優勝者】

2011年 フレフ・ファンアーヴェルマート

2010年 オスカル・フレイレ

2009年 フィリップ・ジルベール

2008年 フィリップ・ジルベール

2007年 アレッサンドロ・ペタッキ

 

【コース分析】

 

 

 

ごくごく細かいアップダウンはあるものの、スプリンターにとっては全く問題のないレベル。

全体的に若干の下り基調となっていることや、トゥールに向かって南下する中で風向きの関係でかなりのハイペースになることも考えられます。

 

スプリンター有利ではあるものの、シーズン終盤で疲労を抱えて臨む選手やモチベーションが低下している選手も多いことから、目立とうと企てる逃げ屋にレースの主人公が移るケースも多々あるのがこのレースの特徴。

思わぬ大逃げや、メイン集団をコントロールするスプリンターチームのミスコントロールを誘発する動きがあるかにも注目。

 

ここ数年では、ゴール前10kmを切って迎えるコート・ド・ボーソレイユや、コート・ド・レパンでパンチャーがアタックし、それが決定的な動きとなることも。

アタックを成功させた選手たちによる少人数のスプリントになる可能性もあるでしょう。

 

このレースならではとも言える、グラモン大通りのロングストレートは今年も短縮。

昨年の600m強から800mほどに伸び、大集団がハイスピードで突入するのか、逃げを決めた選手たちが牽制をしながら入ってくるのかも見ものとなります。

 

【注目選手】

出場予定選手の中から、押さえておきたい選手を独断でピックアップ。

スタートリストは公式サイト、またはCycling Feverから。

 

●スプリンター系

アダム・ブライス(イギリス、BMCレーシングチーム)

ジョナサン・キャントウェル(オーストラリア、サクソバンク・ティンコフバンク)

宮澤崇史(日本、サクソバンク・ティンコフバンク)

ダヴィデ・アポローニオ(イタリア、SKY)

ゲラルド・チオレック(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)

アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)

ユーレ・コシャン(スロベニア、チームタイプ1)

ナセル・ブアニ(フランス、FDJビッグマット)

ジェフリー・スープ(フランス、FDJビッグマット)

ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)

ジミー・カスペール(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

クリストフ・ホダールト(ベルギー、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

コルド・フェルナンデス(スペイン、ガーミン・シャープ)

ステファン・プルへイス(フランス、ソール・ソジャサン)

マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク)

アドリアン・プティ(フランス、コフィディス)

ミカエル・ファンステイエン(ベルギー、トップスポルトフランデレン・メルカトール)

マッテオ・ペルッキ(イタリア、ユーロップカー)

バーデン・クック(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ)

ステファン・ファンダイク(オランダ、アクセントジョブス・ウィレムスヴェランダス)

 

●パンチャー、アタッカー系

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム) ←ディフェンディングチャンピオン

アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム)

トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)

ミカエル・モルコフ(デンマーク、サクソバンク・ティンコフバンク)

フアン・アントニオ・フレチャ(スペイン、SKY)

シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ)

ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファルマ・クイックステップ)

フリアン・アントマルキ(フランス、チームタイプ1)

アルトゥール・ヴィショ(フランス、FDJビッグマット)

ベン・ヘルマンス(ベルギー、レディオシャック・ニッサン)

ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)

エゴイツ・ガルシア(スペイン、コフィディス)

セバスチャン・テュルゴー(フランス、ユーロップカー)

別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ)

 

フランスの国内カップ戦も兼ねていることもあり、コンチネンタルチームも2チーム参戦。

 

ディフェンディングチャンピオンのファンアーヴェルマートは、2連覇を狙って参戦。

しかし、ジロ・ディ・ロンバルディア出場時に体調を崩したこともあり、不安を抱えながらのレースとなりそう。

チームには似たような脚質のバラン、シーズン終盤に調子を上げているスプリンターのブライスと勝負できるメンツを揃えており、この2人を軸に展開することも。

 

スプリンターの中では、やはりデゲンコルブが一段抜けた存在。

支えるアシストもデコルトやゲスク、フェーレルスとスピードマンを揃え、レース全体のコントロールを担うチームになるかもしれません。

 

夏以降にビッグリザルトを残し続けてきたニッツォロのほか、経験豊富なチオレック、来季はフランスチームに移籍するアポローニオらも優勝するだけの力は十分。

消耗戦になると単騎でも勝負に行けるブレシェルもおもしろい存在。

 

逃げ勝利を狙う選手たちも実力者が揃います。

シャヴァネルとテルプストラのΩクイック勢、ボーム、フレチャなどは終盤に独走に持ち込むことができれば大いに勝機あり。

昨年2位のマルカートを筆頭に、デヘントやルークマンスを揃えるヴァカンソレイユのチーム力も期待がかかります。

 

日本勢は別府選手と宮澤選手が出場。

別府選手はスプリンターを揃えるチームにあって、ライバルチームの逃げやアタックが頻発した際に対応できる存在となれるか。

宮澤選手は、キャントウェルやアーエン・ヨルゲンセンといったスピードマンを支える役割を担うことになりそうです。

 

10月9日から開幕するツアー・オブ・北京に主力を送り込んだチームも多く、今回は選手の分散が目立つ感はありますが、それでも伝統のレースにふさわしいスリリングな展開になることは間違いないでしょう。

劇的な幕切れに観る者として期待したいものです。

 

【優勝予想】

ジョン・デゲンコルブ

 

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パリ~トゥールオフィシャルサイト http://www.letour.fr/us/

 

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