約1週間にわたって熱戦が繰り広げられた今年のロード世界選手権。

昨年から男女のジュニア種目が再び期間中に開催されるようになり、より盛り上がりが増したように思います。

さて、今回はまず女子エリート、男子U23、男女ジュニアのロードレース4種目のリザルトを中心に振り返ってみます。

 

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UCIロード世界選手権(オランダ・ファルケンブルグ)

 

1周16.1km

女子ジュニア 5周

男子U23 11周

女子エリート 9周

男子ジュニア 8周

 

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●女子ジュニア(80.5km)-9月21日

【結果】

1.ルーシー・ガーナー(イギリス) 2:11:36

2.エリーネ・グレディッチ・ブルスタッド(ノルウェー) s.t.

3.アンナ・ジータ・マリア・ストリッカー(イタリア) s.t.

 

フルリザルト(公式サイト)

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ロード種目の皮切りとなった女子ジュニア。

最後のカウベルグをクリアした約20選手のスプリントとなり、制したのはジュニア世代では無敵のイギリス人、ガーナー。

イギリスの国内シリーズを中心に、エリート年代と走っても遜色のない実力の持ち主である彼女、貫録の2連覇を達成しました。

2位にはジュニア年代からの強化が進むノルウェーからブルスタッドが、3位にはイタリアのストリッカーが入線。

 

 

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●男子U23(177.1km)-9月22日

【結果】

1.アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、コンチネンタルチーム・アスタナ) 4:20:15

2.ブライアン・コクァール(フランス、ヴァンデU) s.t.

3.トム・ファンアスブロック(ベルギー、トップスポルトフラーンデレン・メルカトール) s.t.

 

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“金の卵”アンダー世代による世界一決定戦。

 

スタートアタックに乗った木下選手を含む3選手がしばらく先行する展開。

メイン集団は、明確なコントロール意思を示すチームが少なく、中盤以降はアタックが頻発。

そんな中、8選手がエスケープに成功し、前を行く3人に合流。

 

11人との差を詰めるべくコントロールを開始したのはカザフスタン。

人数をかけて集団を牽いたこともあり、難なく11人を吸収。

カウンターアタックがたびたび起こるものの、カザフスタンとともにベルギーが牽引に加わったこともあり、最後のカウベルグを一団で迎えることに。

 

カウベルグでも決定的なリードを奪う選手は現れず、勝負はスプリントへ。

ワールドツアーレースにも参戦経験のあるファンアスブロックがスピードの違いを見せ飛び出すも、その脇から抜群の伸びを見せたのはルツェンコ。

ピュアスプリンターではないものの、これまで上りを含むコースを制することが多く、得意とするレイアウトで見事アルカンシェルをゲット。

2位には、ロンドンオリンピックのトラック・オムニアムで銀メダルを獲得したコクァールが入線。

最後の追い込みは、あわやルツェンコをかわすかという勢いのスプリント。

ファンアスブロックは3位。

 

日本勢は最後のカウベルグまでメイン集団に残っていた平井選手が25秒遅れの57位で完走。

木下、寺崎両選手はタイムアウト、椿選手はリタイアに終わっています。

 

将来を嘱望される選手たちによる競演。

注目される今後の動向ですが、アルカンシェルのルツェンコは“既定路線”のアスタナトップチーム昇格、2位のコクァールも上部組織のユーロップカーへの昇格が決まっています。

 

 

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●女子エリート(144.9km)-9月22日

【結果】

1.マリアンヌ・フォス(オランダ、ラボバンク・ウイメン) 3:14:29

2.レイチェル・ネイラン(オーストラリア、アーブス・ヌートリクシオン) +10″

3.エリサ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ハイテックプロダクツ・ミストラルホームサイクリング) +18″

 

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絶対女王・フォスが地元オランダで迎える本番でどう走るかが最大の注目となったレース。

 

前半は大きな落車で集団が割れるなど、アタック以外の面で激しい展開に。

遅れていた選手の多くが集団に復帰し、レースは後半へ。

 

残り3周を前に5名のアタックが成功。

その構成はオランダ、アメリカ、オーストラリア、イタリア、ドイツと、有力国のアシストやセカンドエースが乗り、レースが本格的に動き始めます。

そして残り2周を前にしたカウベルグで、フォスが満を持してアタック。

逃げ集団で待つファンデルブルッヘンに合流し、優位な展開に持ち込みます。

その後、ロンゴボルギーニが追い付き、オランダとイタリアで逃げ集団をコントロールします。

 

ゴールに近づくにつれ、オランダの2人以外がローテーションに加わらなくなり、フォスの動きを見ながらのレースに。

ラスト1周を前にしたカウベルグでフォスがアタックすると、ロンゴボルギーニが反応、その後ネイランやネーベンも追い付く流れ。

 

残り1周を迎えてもオランダ2人が回す展開には変わらず、特にネイランは常にフォスの付き位置で様子を窺います。

ついに最後のカウベルグへ。

そこで圧倒的な力を見せたのは、やはりフォス。

フォスの上りでのスピードには誰も太刀打ちできず、カウベルグをクリアした後はゴールまでさながらウイニングラン。

最後はオランダ国旗を観客から受け取り、それを掲げて歓喜のゴール。

 

残り4周途中の逃げに入り、上手く脚を残したネイランが殊勲の銀メダル。

イタリアの若手筆頭株のロンゴボルギーニも健闘し銅メダルを獲得。

 

日本から唯一出場の萩原選手は前半の落車に巻き込まれ、その後も単独の集団復帰を余儀なくされるなど、レースに加わることができないまま途中でバイクを降りています。

 

 

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●男子ジュニア(128.8km)-9月23日

【結果】

1.マテイ・モホリッチ(スロベニア) 3:00:45

2.カレブ・ユアン(オーストラリア) s.t.

3.ヨシプ・ルマチ(クロアチア) s.t.

 

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アタックが頻発しては吸収を繰り返す展開となったレースは、最後のカウベルグをクリアした約60選手による争いに。

ゴールスプリントを前に、残り1kmで飛び出したモホリッチが集団との僅かな差を保ちトップでゴールへ。

先のタイムトライアルでも銀メダルに輝いており、ジュニア年代では世界のトップであることを証明するアルカンシェル獲得。

 

モホリッチを追う形で始まった集団スプリントは、ユアンが先頭でゴールし銀メダル。

韓国系オーストラリア人のユアンは、165cmと小柄ながら大器としてオーストラリア自転車界を挙げての期待がかかっている選手。

既にプロチームからのオファーもあると噂されています。

 

また、3位にはクロアチアのルマチが入り、東欧系の選手が活躍したレースとなりました。

 

4選手が出場した日本勢は、メイン集団に残った西村選手が23位、小橋選手が48位。

落車に巻き込まれた徳田選手は104位、横山選手は途中でリタイアに終わっています。

 

 

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男子エリートのReviewは、戦評付きで追ってアップします。

 

UCIオフィシャルサイト内世界選手権ページ

http://www.uci.ch/templates/UCI/UCI3/layout.asp?MenuId=MTYzNDI&LangId=1

UCIロード世界選手権オフィシャルサイト

http://www.limburg2012.nl

 

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