現在開催中のブエルタでも舞台の1つとなっているバスク。

バスクの中でもフランス寄りのビスケー湾に面したサン・セバスティアンで行われる、夏恒例のワンデーレースを振り返ります。

今年はオリンピックがあった関係で、例年より2週間ほど遅らせての開催となりました。

 

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クラシカ・サン・セバスティアン(234km)-8月14日

 

【結果】

1.ルイス・レオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク) 5:55:34

2.サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +07″

3.ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル) +07″

4.クリストフ・ルメヴェル(フランス、ガーミン・シャープ) +07″

5.バウク・モレッマ(オランダ、ラボバンク) +07″

6.マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、BMCレーシングチーム) +07″

7.マッズ・クリステンセン(デンマーク、サクソバンク・ティンコフバンク) +07″

8.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +07″

9.シャヴィエル・フロレンシオ(スペイン、カチューシャ) +07″

10.ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD) +07″

 

フルリザルト(公式サイト)

 

10分強の逃げを容認した集団は、2回通過する1級山岳ハイスキベルの1回目でペースアップ。

逃げを吸収すると、リクイガス・ダラントニアやBMC・ピノッティらがアタックし、しばし先行します。

このレースをもって引退するヴィノクロフに有終の美を飾らせようと、アスタナのアシストが積極的に集団をコントロールして逃げとの差を徐々に縮めていきます。

 

2回目のハイスキベルでSKY・エナオ、エウスカルテル・イザギレ、サクソティンコフ・マイカら5人が先行。

ローテーションが綺麗に回り、時折ボトルを譲り合うなど協調体制が整い、一時は集団に30秒程度のリードを築きます。

しかし、最後の難所である2回目のアルカレで5人が分裂。

エナオが最後まで抵抗するも、集団に吸収されます。

 

30人ほどに削れた集団から、一瞬スピードが緩んだ隙に飛び出したのはLLサンチェス。

残り約9kmでの独走を狙って逃げます。

集団からは、カチューシャ・ロドリゲスやSKY・ポート、ヴァカンソレイユ・バルスらがアタックを繰り出すも、ラボバンク勢に潰され、以後はアタックが散発するもどれも決まらず。

 

結局、LLサンチェスがゴールまで10秒前後のタイム差をキープしたまま、2年ぶりの優勝のゴールへ。

7秒遅れでゴールに飛び込んだ2位以下はスプリントとなり、ゲランスが2位、メールスマンが3位とスプリント力のある選手が上位に食い込みました。

 

【戦評】

結果的に、優勝したLLサンチェスと2位以下との勝負勘の差がはっきりと出た印象を抱くレースでした。

また、モビスターやアスタナといった積極的に集団をコントロールしたチームのエースが肝心な場面で動けず、比較的おとなしく後半まで走っていたラボバンク勢が終盤に強さを見せたところも勝負を分けたと言えそう。

 

LLサンチェスだけを見ると、ツール前半での落車の影響で後半に調子を上げたことが好調の維持につながっているものと思われます。

2年前に勝っているレースとの相性の良さも味方したか。

やはり勝負どころを自分なりに読んでいたことが大きな勝因でしょう。

ライバルの追走を上手く潰したヘーシンクやモレッマらチームメートの働きも見事。

特にこの2人はエースとして参戦するブエルタに好イメージで臨めるはず。

 

ブエルタ組では、終盤に追走を試みたロドリゲスや、11位のアントン、途中強力な逃げを見せたエナオなどが順調な仕上がりをアピール。

3位に食い込んだ“上れるスプリンター”のメールスマンも、スプリントステージでチャンスがありそう。

もちろん、4日後の開幕を見据えて、脚を残してゴールした選手も大勢いることでしょう。

 

いよいよシーズンはブエルタと並行して秋のワンデーレースが続々と開催される時期へ。

ここでの走りをシーズン後半につなげる選手が出てくることに期待したいところです。

 

クラシカ・サン・セバスティアンオフィシャルサイト

http://clasica-san-sebastian.diariovasco.com/

 

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クラシカ・サン・セバスティアン-Preparation

 

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