いよいよ始まるブエルタ・ア・エスパーニャの有力選手をピックアップしてみます。

 

コース編はこちらから。

ブエルタ・ア・エスパーニャ-Preparation(コース編①・第1~11ステージ)

ブエルタ・ア・エスパーニャ-Preparation(コース編②・第12~21ステージ)

 

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【注目選手】

独断で押さえておきたい選手を挙げてみます。

スタートリストは、公式サイトのほか、私的解説付きのブログエントリーもぜひチェックしてみてください。

※名前左の数字はゼッケン

 

●総合系(マイヨ・ロホ候補)

1.ファン・ホセ・コーボ(スペイン、モビスター) ←ディフェンディングチャンピオン

9.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) ←2009年チャンピオン

11.ジョン・ガドレ(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

19.ニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

31.フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、アスタナ)

48.スティーブ・モラビート(スイス、BMCレーシングチーム)

71.イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)

91.アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)

96.クリストフ・ルメヴェル(フランス、ガーミン・シャープ)

101.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

106.デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ) ←2005,2007年チャンピオン

111.ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)

121.エロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

131.ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)

142.ダリオ・カタルド(イタリア、オメガファルマ・クイックステップ)

161.ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)

166.バウク・モレッマ(オランダ、ラボバンク)

171.マキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・ニッサン)

181.クリス・フルーム(イギリス、SKY)

183.セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY)

188.リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY)

201.アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・ティンコフバンク) ←2008年チャンピオン

211.トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

 

この面々の中でも、やはりコンタドールフルームの実力が一歩上を行く印象。

コンタドールは復帰後のレースがエネコ・ツールのみとレース勘を戻すには心許ないとはいえ、出場停止後にも普段通りのトレーニングをこなし、戦う身体を完成させて開幕地のパンプローナ入り。

毎回大きなアドバンテージを築くTTの総距離が少ないとはいえ、山岳中心のコース設定で、勾配関係なしに上りでの強さを発揮できれば総合優勝に最も近いと言えそう。

長年コンタドールと歩みをともにする山岳アシストを揃えているのもポイント。

 

個人の能力、チーム力はフルームも同様。

先のツール・ド・フランスでも見せた桁違いの登坂力と、安定したTT能力。

これらが噛み合えば、確実にコンタドールに最後まで食らい付くことでしょう。

また、エナオウランのコロンビアコンビも総合を狙える存在。

そこにポートも加わり、彼らが山岳でフルームを支えるとなれば、ライバルに対して脅威を与えるのは間違いありません。

 

ディフェンディングチャンピオンのコーボもブエルタに照準を合わせてきました。

ゆっくりとシーズンを送り、ツールではまずまずの走り。

昨年はアングリル制覇以降の山岳ステージでは全く隙を見せなかっただけに、当時と同様の調子で臨むことができれば2連覇の可能性も。

かつてのチャンピオン・バルベルデはアシスト宣言も、コーボの調子次第ではエース交代もあり得そう。

 

TT距離が短いことで大きなチャンスが巡ってきたのはロドリゲス

ブエルタ特有の激坂ゴールも複数設けられ、ハンターとしての実力を示す場面がたびたびあることでしょう。

そこでどれだけタイムを稼げるか。

昨年のように、後半に調子を落とさないことが重要。

メンショフモレーノといった実力者がアシストに控えるのも大きい。

 

ロドリゲス同様に大きなチャンスが訪れているのがアントン

苦手のTTで大きくロスすることが無ければ、抜群の登坂力で多少の遅れを十分にカバーできるはず。

 

また、ジロ以後ブエルタにスポットを当てたクネゴもTT距離の短さが味方します。

ステージごとの波を減らすことができれば優勝争いに加わることができそう。

 

ヘーシンクモレッマの2枚看板で臨むラボバンク勢。

ともにツールを途中リタイアし、ブエルタに向けてはフレッシュな状態で臨みます。

ブエルタとの相性でいけば、昨年マイヨ・ロホを1日着用し、最終的にプントスを獲得したモレッマか。

上りでのスプリント力も高いモレッマと、一発を備えるヘーシンク、それぞれの戦い方で上位をうかがいます。

 

ジロ総合3位で一躍グランツールレーサーとしての地位を確立したデヘントも有力。

稼ぎどころのTTが少ないのが気がかりですが、山岳ステージでどれだけ上位ゴールできるかがカギ。

 

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●スプリンター(プントス候補)

8.ホセ・ホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)

55.マヌエル・カルドソ(ポルトガル、カハ・ルーラル)

84.ナセル・ブアニ(フランス、FDJ・ビッグマット)

93.コルド・フェルナンデス(スペイン、ガーミン・シャープ)

94.ミケル・クレーデル(オランダ、ガーミン・シャープ)

95.レイモンド・クレーデル(オランダ、ガーミン・シャープ)

119.ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア、ランプレ・ISD)

129.エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

136.ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル)

146.ゲルト・スティーグマンス(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ)

151.アラン・デイヴィス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

163.マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク)

173.ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン)

187.ベン・スウィフト(イギリス、SKY)

191.ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)

 

全体的にスプリンターにチャンスのあるステージが少なく、ポイントを稼ぐには厳しい状況。

スプリンターがプントスを獲得するためには、ゴールスプリントだけでなく、中間ポイントなども押さえてコツコツと稼いでいくしかなさそう。

どれだけプントスに興味を持つかでも動きが変わってくることでしょう。

 

スプリント力で見れば、デゲンコルブが中心か。

仮にトレインが機能しなかった場合でも、自ら状況を打開できる力があり、混戦のゴールをモノにするケースが訪れることでしょう。

 

ロハスデイヴィスブレシェル、ベンナーティらは上りにも強いスプリンター。

上り基調のゴールで魅せられるか。

 

ヴィヴィアーニスウィフトはトラックマンならではのスピードが持ち味。

一発の爆発力で勝利を狙います。

 

フランスチャンピオンとなった新鋭・ブアニや、スペインプロコンチームの命運を握るカルドソらも押さえておきたいところです。

 

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●山岳賞(モンターニャ)候補

61.ダヴィド・モンクティエ(フランス、コフィディス)

67.ルイス・アンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)

77.アメツ・チュルーカ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)

86.レミ・ポリオル(フランス、FDJ・ビッグマット)

132.バルト・デクレルク(ベルギー、ロット・ベリソル)

165.フアン・マヌエル・ガラテ(スペイン、ラボバンク)

196.アレクサンドル・ジェニエ(フランス、アルゴス・シマノ)

 

最初から山岳賞狙いで臨む選手はモンクティエのみと思われます。

そのモンクティエは山岳賞5連覇がかかります。

山岳での逃げを得意とするマテや、上りに強いガルシアらをメンバーに加え、モンクティエの山岳賞をアシストする構え。

引退が噂され、最後のブエルタとなる可能性もあるだけに、有終の美を飾れるか。

 

その他、総合争いから脱落した選手がシフトする可能性もあり、終盤ステージにかけてポイント収集の動きが激化することに期待がかかります。

 

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●その他(TT、逃げ、ステージ狙いなど)

7.ナイロ・クインタナ(コロンビア、モビスター)

34.エンリコ・ガスパロット(イタリア、アスタナ)

38.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)

41.フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)

42.アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム)

66.エゴイツ・ガルシア(スペイン、コフィディス)

76.ロメン・シカール(フランス、エウスカルテル・エウスカディ)

141.トニー・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)

147.ゼネク・スティーバー(チェコ、オメガファルマ・クイックステップ)

148.ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファルマ・クイックステップ)

158.ダニエル・テクレハイマノット(エリトリア、オリカ・グリーンエッジ)

177.ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック・ニッサン)

182.フアン・アントニオ・フレチャ(スペイン、SKY)

193.土井雪広(日本、アルゴス・シマノ)

199.ジ・チェン(中国、アルゴス・シマノ)

 

TTステージで実力を発揮するであろうマルティンマシャド、パンチャー有利のステージで活躍を目論むジルベールガスパロットら、総合系やスプリンター以外でもタレントが豊富に出場。

グランツールデビューとなるCX界の英雄・スティーバーにも注目。

また、アフリカ出身の黒人選手としては初のグランツール出場となるテクレハイマノットや、中国人初のグランツールレーサーとなったジ・チェンといったパイオニアが歴史を作る大会にも。

ブエルタならではの、世界選手権に向けた調整出場の選手たちによる足慣らしの様子も見逃してはなりません。

 

そして、2年連続ブエルタ出場の我らが土井選手

自身のステージ勝利を狙っての逃げはもちろん、エーススプリンター・デゲンコルブを勝たせるための集団コントロールやリードアウトにも大きな期待がかけられます。

昨年キッテルを勝利に導いた走りの再現を狙います。

 

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ブエルタ・ア・エスパーニャオフィシャルサイト http://www.lavuelta.com/

 

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