先にアップした第1~4ステージに続き、今回は後半3ステージのReviewを。

若い選手たちの活躍が目立ったレースとなりました。

 

ツール・ド・ポローニュ-Review(第1~4ステージ)

 

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ツール・ド・ポローニュ-7月10-16日

 

 

●第5ステージ(Rabka Zdroj~Zakopane、163.1km)-7月14日

 

 

【結果】

1.ベン・スウィフト(イギリス、SKY) 4:01:22

2.エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) s.t.

3.ピム・リヒハルト(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) s.t.

 

【総合】

1.ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) 22:08:54

2.モレノ・モゼール(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +01″

3.ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +09″

 

●山岳賞

ダニエル・テクレハイマノット(エリトリア、オリカ・グリーンエッジ) 36pt

 

●スプリント賞

アドリアン・クレク(ポーランド、ウテンシルノルド・ナメド) 11pt

 

●ポイント賞

ベン・スウィフト(イギリス、SKY) 59pt

 

●チーム総合

SKY 66:27:21

 

フルリザルト(公式サイト)

 

逃げが早めに吸収され、中間スプリントポイントでは総合トップを争うクウィアトコウスキとモゼールがボーナスタイムを争うなど、激しい展開。

終盤にはスタナードらを中心とする4名のエスケープグループが発生し、メイン集団の追走のスピードが一気に高まります。

 

ゴールまで3kmほどで逃げが吸収され、集団スプリントに。

ゴール前の上りでマシューズがロングスプリント。

これに反応したヴィヴィアーニが最終コーナーを曲がって先頭に立つも、後方から猛然と追い込んだスウィフトがゴール前で差し切ってステージ勝利。

今大会2勝目を挙げました。

 

総合はクウィアトコウスキが1秒差でキープ。

Tour de Pologne 2012 Etape 5(Dailymotion動画)

 

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●第6ステージ(BUKOVINA Terma Hotel Spa~Bukowina Tatrzanska、191.8km)-7月15日

 

 

【結果】

1.モレノ・モゼール(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 5:16:32

2.セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) s.t.

3.ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) s.t.

 

【総合】

1.モレノ・モゼール(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 27:25:17

2.ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) +05″

3.セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) +16″

 

●山岳賞

トマシュ・マルチンスキ(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM) 85pt

 

●スプリント賞

アドリアン・クレク(ポーランド、ウテンシルノルド・ナメド) 11pt

 

●ポイント賞

ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) 69pt

 

●チーム総合

SKY 82:17:54

 

フルリザルト(公式サイト)

 

今大会のクイーンステージは、1級山岳を10回越え。

クロイツィゲルやスタナードといった実力者が逃げに乗る展開。

 

動きがあったのは最終周回。

集団からエナオがアタックし、逃げメンバーを次々とパス。

後続との差を引き離し、逃げ切りが決まったかのように思われます。

 

しかし、ゴールへの上りでモゼールがアタックし、クウィアトコウスキが食らい付いた状態でエナオに迫ります。

モゼールの勢いは衰えず、ゴール直前で逆転ステージ優勝。

エナオが続き、クウィアトコウスキが3位に。

 

ゴールボーナスにより、モゼールがリーダージャージを奪還し、最終ステージを迎えることになります。

Tour de Pologne 2012 Etape 6(Dailymotion動画)

 

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●第7ステージ(Krakow~Krakow、131.4km)-7月16日

 

 

【結果】

1.ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ) 2:50:32

2.マシュー・ヘイマン(オーストラリア、SKY) s.t.

3.ベン・スウィフト(イギリス、SKY) s.t.

 

フルリザルト(公式サイト)

 

総合トップを争うモゼールとクウィアトコウスキの中間ポイント争いは、逃げメンバーが多かったこともあり動きなし。

逃げを吸収し、スプリンターによるステージ争いに焦点が集まります。

 

ゴール直前に降り出した大雨の中でのスプリント。

SKYが主導権を握る集団から早めに仕掛けたデゲンコルブが、そのままゴールに突き進み最終ステージを勝利。

 

総合は前日にトップを奪還したモゼールが守りきり、初の総合優勝。

地元優勝を狙ったクウィアトコウスキは5秒差の2位で終えています。

Tour de Pologne 2012 Etape 7(Dailymotion動画)

 

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【総合】

1.モレノ・モゼール(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 30:15:49

2.ミカル・クウィアトコウスキ(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ) +05″

3.セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) +16″

4.アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、カチューシャ) +25″

5.リーナス・ゲルデマン(ドイツ、レディオシャック・ニッサン) +28″

6.リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル・ラモンディール) +29″

7.イオン・イザギレ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +29″

8.ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック・ニッサン) +29″

9.アレクサンドル・ジェニエ(フランス、アルゴス・シマノ) +29″

10.リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) +29″

 

●山岳賞

トマシュ・マルチンスキ(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM) 85pt

 

●スプリント賞

アドリアン・クレク(ポーランド、ウテンシルノルド・ナメド) 11pt

 

●ポイント賞

ベン・スウィフト(イギリス、SKY) 77pt

 

●チーム総合

SKY 90:49:30

 

フルリザルト(公式サイト)

 

【戦評】

昨年まではツール・ド・フランス直後、今年は同時開催でなおかつオリンピックに向けた調整レースに充てた選手が多かったこともあり、例年と同じように新鋭たちが活躍する大会となりました。

 

総合優勝のモゼールは、ネオプロながらかねがね評価されていたその能力の高さを改めて実証しました。

特に今大会はスプリントと上りで強さを発揮。

勝負勘だけでなく、少し早めに仕掛けても勢いを維持できるスピード持久力を活かした戦いぶりが目立った印象。

 

2位のクウィアトコウスキは地元の期待に応える好走。

これまでTTやパンチャーとしての強さは見せてきただけに、脚質に合ったレイアウトが続いたことも要因か。

優勝のモゼールがスプリントでボーナスタイムを稼いだ分、最終的に5秒差がついたものの、走りそのものは互角だったと言えるでしょう。

 

クイーンステージである第6ステージで印象的な走りを見せたエナオも、今後総合系ライダーとして活躍が嘱望される1人。

今年のジロ・デ・イタリアで期待以上の活躍を見せ、1週間のステージレースでも適応しているところを見る限り、やはりステージレーサーとして強化していきたいチームの思惑が感じられます。

 

ジロでステージ優勝を飾ったイザギレや、ジェニエといった選手たちもサバイバル化した毎ステージを生き残り好リザルトを残し、今後に期待を抱かせる結果を残しています。

また、ゲルデマンやノチェンティーニといったいぶし銀の走りが光る選手たちがエースとして結果を残しているのも、チームとして好材料と言えるでしょう。

暫定的な出場停止から復帰して数ヶ月のコロブネフの総合4位も復活を印象付けました。

 

一方のオリンピック調整組は、デゲンコルブが最終ステージで勝利し、順調さをアピール。

上りもこなせるスプリンターとして、ドイツチームのエースを務める可能性も高くなってきました。

第2ステージで3位に入ったボーネンは好調に見えたところ、第1ステージでの落車の影響で肋骨を骨折していることが判明。

チームメイトのテルプストラともども、本番に向けて不安の残る途中リタイアとなっています。

 

オリンピックの調整に充てた別府選手、ブエルタメンバー入りを目指す宮澤選手もアシストでの仕事を全うして大会を終えています。

別府選手は最終ステージでリタイアしたものの、第3ステージでは逃げ、第4ステージではクルオピスのステージ優勝をお膳立て。

第5ステージでは前方でスプリントを開始し勝負に絡むなど、調整が順調に進んでいることを実証しました。

宮澤選手も、アエドのスプリントをアシスト。

狙うステージを定めて臨み、最終的に総合147位で終えています。

 

ツール・ド・ポローニュオフィシャルサイト http://tourdepologne.pl/

 

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