盛り上がりを見せるツール・ド・フランスの裏では、ロンドンオリンピックに向けた調整レースが本格化しています。

特に、UCIワールドツアーレースである、ツール・ド・ポローニュは開催時期を1ヶ月前倒しし、その役割を担うことになりました。

オリンピック本番のコースに近い設定のステージもあり、格好の脚試しとなるでしょう。

7日間のレースを事前チェックしてみます。

 

———-

 

ツール・ド・ポローニュ-7月10-16日

【過去5年の総合優勝者】

2011年 ペテル・サガン

2010年 ダニエル・マーティン

2009年 アレッサンドロ・バラン

2008年 イェンス・フォイクト

2007年 ヨハン・ファンスーメレン

 

【コース分析】

 

●第1ステージ(Karpacz~Jelenia Gora、179.5km)-7月10日

 

●第2ステージ(Walbrzych~Opole、239.4km)-7月11日

 

●第3ステージ(Kedzierzyn-Kozie~Cieszyn、201.7km)-7月12日

 

●第4ステージ(Bedzin~Katowice、127.8km)-7月13日

 

●第5ステージ(Rabka Zdroj~Zakopane、163.1km)-7月14日

 

●第6ステージ(BUKOVINA Terma Hotel Spa~Bukowina Tatrzanska、191.8km)-7月15日

 

●第7ステージ(Krakow~Krakow、131.4km)-7月16日

 

7日間のステージはTTが無く、どのステージも集団スプリントか、少人数によるスプリントになると思われます。

 

39.2kmの周回コースを4周する第1ステージは、ラスト1kmが平均2.5%の上りゴール。

コース全体を通しても最大勾配が12.8%となり、ピュアスプリンターには厳しい設定。

 

第1ステージで苦しんだスプリンターにとって、最初のチャンスとも言える第2ステージは前半以外ほぼフラット。

ラスト3kmはコーナーはあれど、そうテクニカルなものではなくハイスピードでゴールまで向かうことに。

 

総合争いの絞り込みが起こりそうなのが第3ステージ。

終盤に3周する6.3kmの周回コースは、最大勾配13.5%。

ゴールへは、その上りをこなして一度下ってからの300mの上りスプリント。

ゴール前の斜度は4.6%。

 

第4ステージは再びのスプリントステージ。

127.8kmのショートコースで、スプリンターチームがハイペースで主導権を握ることが確実。

 

第5ステージは上りスプリンターが主役になるか。

アップダウンが繰り返されるコースは、ゴール前1kmが3.1%。

最終盤に集団に残ることができたスプリント力のある選手にチャンスがありそう。

また、逃げが決まる可能性も高いでしょう。

 

クイーンステージとなる第6ステージは、パンチ力のある選手に有利なコースレイアウト。

常にアップダウンを繰り返し、徐々にふるい落としがかかることとなるでしょう。

アシストの役割も重要な要素に。

ゴール前3kmは最大勾配11.5%、平均4.7%の上りゴール。

 

大会の締めくくりは、クラクフの市街地周回コース。

ポイント賞争いがもつれているようだと、より激しいスプリント勝負となるでしょう。

 

【注目選手】

ライダータイプ別に、押さえておきたい選手を独断でピックアップします。

スタートリストは公式サイト、またはCycling Feverから。

 

●総合優勝候補

エロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム) ←2009年総合優勝

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

マティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム)

アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、カチューシャ)

ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)

エンリコ・ガスパロット(イタリア、アスタナ)

パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)

ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

トム・イェルテ・スラフテル(オランダ、ラボバンク)

ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ラボバンク)

リーナス・ゲルデマン(ドイツ、レディオシャック・ニッサン)

クリストフ・ルメヴェル(フランス、ガーミン・シャープ)

セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY)

ラース・ペーター・ノルドハウグ(ノルウェー、SKY)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY)

リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)

イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)

ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴCSF・イノックス)

バルトシュ・フザルスキ(ポーランド、ポーランド選抜)

 

●スプリンター

モレノ・モゼール(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ)

ゲラルド・チオレック(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)

マッテオ・トレンティン(イタリア、オメガファルマ・クイックステップ)

トル・フスホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム)

アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)

リュディガー・セリグ(ドイツ、カチューシャ)

ルーカス・セバスチャン・アエド(アルゼンチン、サクソバンク・ティンコフバンク)

宮澤崇史(日本、サクソバンク・ティンコフバンク)

テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)

マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク)

グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)

マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)

ロバート・ワグナー(ドイツ、レディオシャック・ニッサン)

ジュリアン・ディーン(ニュージーランド、オリカ・グリーンエッジ)

アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)

リー・ハワード(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル)

ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・シャープ)

ベン・スウィフト(イギリス、SKY)

マヌエル・ベレッティ(イタリア、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ジミー・カスペール(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット)

フランシスコ・ホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)

マヌエル・カルドソ(ポルトガル、カハ・ルーラル)

ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、アルゴス・シマノ)

サシャ・モドロ(イタリア、コルナゴCSF・イノックス)

オスカル・ガット(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)

 

●その他

ゼネク・スティーバー(チェコ、オメガファルマ・クイックステップ)

ニキ・テルプストラ(オランダ、オメガファルマ・クイックステップ)

マルコ・ピノッティ(イタリア、BMCレーシングチーム)

別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ)

ダニエル・テクレハイマノット(エリトリア、オリカ・グリーンエッジ)

ジャック・バウアー(ニュージーランド、ガーミン・シャープ)

ヨン・イザギレ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)

 

サガンやニバリを擁した昨年のリクイガスのような絶対的なチームが無い印象。

とはいえ、総合狙いの布陣を組んできたチームもあり、それらが中心に展開しそう。

 

クロイツィゲル、ガスパロット、ティラロンゴを揃えてきたアスタナがチーム力では一枚上手か。

続くのが、エナオ、ノルドハウグ、ウランを揃えたSKY。

両チームともに今年のジロ・デ・イタリアで結果を残したメンバーが臨みます。

ジロ後の休養が明け、その後の調整次第とはいえ、強力であることは間違いありません。

先のオリンピックやブエルタに向けた脚試しとなることでしょう。

 

例年伏兵や新鋭が登場する大会であるため予想がしにくい部分はあるものの、ヴィスコンティやバランといったパンチャー系の選手、アントンやポッツォヴィーヴォといったクライマーにもチャンスはあるでしょう。

スラフテル、ケルデルマンの若手ラボバンクコンビにも注目。

 

一方、オリンピックを見据えたスプリンターの顔ぶれが豪華。

ベルギーチャンピオンジャージを再びまとうボーネンや、ツールを回避しオリンピックに集中するフスホフト、オリンピックではドイツチームのエースを担う可能性の高いデゲンコルブらの調整具合が見もの。

デマールやモゼールといった勢いのある若手も押さえておきたいところです。

 

今大会は日本人選手が2名出場。

ジロ以来のレースとなる別府選手は、オリンピックに向けた調整がメイン。

チームがスプリント狙いの布陣を組んできており、今回も終盤でのリードアウトで目立つことになりそう。

 

ツールのメンバーから惜しくも外れた宮澤選手は、ブエルタのメンバー入りを賭けた戦いがスタート。

L.S.アエドの発射台を務める公算が高いものの、状況次第では自らスプリントを狙ってくることもありそうです。

 

【総合優勝予想】

ローマン・クロイツィゲル

 

ツール・ド・ポローニュオフィシャルサイト http://tourdepologne.pl/

 

広告