引き続き、第10ステージからの後半ステージを分析していきたいと思います。

 

プロローグ、第1~9ステージについてはこちらをご覧ください。

ツール・ド・フランス-Preparation(プロローグ、第1~9ステージ)

 

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ツール・ド・フランス-6月30日-7月22日

【過去5年の総合優勝者】

2011年 カデル・エバンス

2010年 アンディ・シュレク

2009年 アルベルト・コンタドール

2008年 カルロス・サストレ

2007年 アルベルト・コンタドール

 

【コース分析】

 

合計距離:3497km(ステージ平均166.5km)

平坦ステージ:9

中級山岳ステージ:4

超級山岳ステージ:5

個人タイムトライアル:2

プロローグ:1

休息日:2

 

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●第10ステージ(マコン~ベルガルド・シュル・ヴァルスリーヌ、194.5km)-7月11日

 

最初の休養日を経て迎えるステージはいきなりの超級山岳ステージ。

超級ル・グラン・コロンビエは12%の勾配をはじめ、平均で7.1%の上り。

20km近い上りはもちろん、その後のダウンヒルもテクニカル。

最後に3級山岳が控え、そこからゴールに向かう下りでタイム差を稼ぎたい選手が動くかもしれません。

一方で、総合とは関係の無い選手たちによる逃げの展開でのステージ優勝争いの可能性もあるでしょう。

 

 

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●第11ステージ(アルベールヴィル~トゥシュイール・レ・シベル、148km)-7月12日

 

上りと下りを繰り返し、最後は1級山岳の頂上へゴール。

スタートして14.5kmで最初の超級山岳ラ・マドレーヌ峠を迎えてからは続けざまに山岳を走ります。

最後のラ・トゥシュイール・レ・シベルは、ゴールまで20km近い上り。

勝負はここへ入ってからになりそう。

総合争いはここでだいぶ絞られることが大いに考えられます。

 

 

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●第12ステージ(サン・ジャン・ド・モリエンヌ~アノネ・ダヴェジウ、226km)-7月13日

 

スタート早々1級山岳を2つクリアせねばならず、逃げたい選手たちによるアタックの応酬になりそう。

その後は下り基調ではあるものの、ゴール前26kmからは3級山岳が始まり、ここまでスプリンターが残っていたとしてもゴールを争うには厳しいものになるはず。

仮にこのポイントまでに逃げを吸収していた場合は、3級山岳でのパンチャーによる仕掛けがステージの行方を決めそう。

可能性として最も高いのは大逃げでのステージ争いか。

 

 

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●第13ステージ(サン・ポール・トロワ・シャトー~ル・キャプ・ダグド、217km)-7月14日

 

2日続けて200km超えのステージ。

前日とは違って、この日はスプリント勝負が有力。

残り23kmのモン・サン・クレールは平均勾配10.2%で、仕掛けるパンチャーが出てきそう。

しかし登坂距離は1.6kmで、スプリンターチームが上手くコントロールすれば問題無さそう。

この日はフランス独立記念日とあって、フランス人選手の活躍にも期待して良いでしょう。

 

 

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●第14ステージ(リムー~フォワ、191km)-7月15日

 

いよいよ舞台はピレネーへ。

中盤の中間ポイントまではスプリンターたちがポイント収集に動くことでしょう。

その後は2つの1級山岳へ。

特に2つ目のミュール・ド・ペゲールは、“ミュール”の名の通り頂上までの3.4kmは18%の勾配など、クラシックさながらのものに。

その後はダウンヒルを経てゴールに向かうことから、小集団のスプリントになるか。

ミュール・ド・ペゲールで“上れるスプリンター”が生き残れば大いに勝機あり。

 

 

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●第15ステージ(サマタン~ポー)-7月16日

 

2回目の休養日前のステージは再びスプリンターが主役か。

後半の3つのカテゴリー山脈をクリアするまでは、スプリンターチームが逃げを泳がせることでしょう。

マイヨ・ヴェールを争う選手たちにとっては、ゴールスプリントは少しでも多く取りたいところ。

落車やメカトラなどでの脱落は大きな痛手に。

 

 

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●第16ステージ(ポー~バニエール・ド・リュション、197km)-7月18日

 

休養日明け、いよいよ最終決戦へ。

おなじみのオービスクやトゥールマレーを超えるステージ。

後半の2つの山岳はいずれも1級。

最後のペイルスルド峠は平均勾配6.7%。

頂上を超えるとゴールまで約16kmの下りとなることから、上りで仕掛けて逃げ切るのは難しいか。

とはいえ、脱落せずにメイン集団に残ることが総合上位勢には最低限必要になることに。

 

 

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●第17ステージ(バニエール・ド・リュション~ペラギュード、143.5km)-7月19日

 

143.5kmと短いながら、総合争いが大きく動く可能性を秘めたステージ。

翌日がスプリンターのチャンスステージ、翌々日がTTステージとあって、大きく勝負に出るにはこの日しかなくなっている選手もいることでしょう。

まずは超級山岳ル・ポール・ド・バレスで有力選手だけに絞られたところで、最後の1級山岳ペイラギュードへ。

ゴール前6.5kmでペイルスルド峠の頂上を迎え、一度下って再度ゴールへの上り。

最後の最後に表れる上りでマイヨ・ジョーヌ争いに大きな動きが起こることでしょう。

 

 

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●第18ステージ(ブラニャック~ブリーヴ・ラ・ガイヤルド、222.5km)-7月20日

 

最後の戦いとなる翌日のTTを前に、移動ステージとも言える222.5km。

スプリンター向けのステージではあるものの、オリンピックを見据えた選手たちが既に大会を離脱している可能性も。

細かいアップダウンが繰り返すレイアウトだけに、パンチャーにもチャンスはありそう。

マイヨ・ヴェールがかかっている選手たちは、このステージは何としてもものにしてジャージ獲得を固いものにしたいところ。

 

 

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●第19ステージ(ボヌヴァル~シャルトル、53.5kmTT)-7月21日

 

総合成績を決める最後の戦いは53.5kmの平坦TT。

マイヨ・ジョーヌ獲得を目指すうえで、後れをとっているTTスペシャリストにとっては捨て身の巻き返しを図ってくるはず。

また、前日までに差を付けて上位を走っていた選手にとってはジャージ堅守するための走り。

果たして最後の最後に大逆転が生まれるか、または歓喜のウィニングランとなるのか。

場合によっては総合争いをしている選手間で2~3分差が付くことも。

そして、このステージ終了時点で総合順位はほぼ確定。

また、第9ステージ同様TT巧者も加わってのステージ優勝争いも注目です。

ちなみに、先のドーフィネで同距離で行われたTTはウィギンスが1:03:12(50.8km/h)で優勝しており、このタイムが1つ目安となるでしょう。

 

 

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●第20ステージ(ランブイエ~パリ・シャンゼリゼ、120km)-7月22日

 

ツールの締めくくりはもちろんシャンゼリゼの周回コース。

スタートからシャンゼリゼまでは完走を祝うパレード走行。

そこで各選手の素顔を見ることができ、レースと違った一面を楽しめるのもポイント。

途中4級山岳が2つ用意されているものの、山岳賞が僅差じゃない限りは何事もなく通過となりそう。

シャンゼリゼでは集団スプリントに向けて、各チームトレインを繰り出して激しいポジション争いに。

果たしてカヴェンディッシュのシャンゼリゼ4連勝となるか、または他の選手が大勝利を挙げるかも見どころの1つ。

 

 

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追って選手編をアップします。

 

ツール・ド・フランスオフィシャルサイト http://www.letour.fr/us/index.html

サイクリングポータルサイト「Cyclist」内ツール・ド・フランス特集

http://cyclist.sanspo.com/2252

 

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