第99回目を迎えるツール・ド・フランスの開幕が目前に迫ってきました。

各チームとも出場選手が出揃い、総合争いや各賞争いはもちろん、ステージによってはその日の勝者の予想も立てられる状況まできました。

そこで、今回は前半ステージのコース図とその分析をしてみたいと思います。

 

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ツール・ド・フランス-6月30日-7月22日

【過去5年の総合優勝者】

2011年 カデル・エバンス

2010年 アンディ・シュレク

2009年 アルベルト・コンタドール

2008年 カルロス・サストレ

2007年 アルベルト・コンタドール

 

【コース分析】

 

合計距離:3497km(ステージ平均166.5km)

平坦ステージ:9

中級山岳ステージ:4

超級山岳ステージ:5

個人タイムトライアル:2

プロローグ:1

休息日:2

 

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●プロローグ(リエージュ~リエージュ、6.4kmTT)-6月30日

 

2004年に続き再びグランデパールとなるのはリエージュ。

前回はカンチェラーラが6分50秒で走破。

コースはテクニカルなコーナーが連発するも、勝負を左右するようなアップダウンは存在せず、スピードのほかにバイクコントロールに長けた選手に分があるか。

 

 

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●第1ステージ(リエージュ~スラン、198km)-7月1日

 

平坦ステージにカテゴライズされるも、カテゴリー山岳が5つあり、その最後が4級頂上ゴール。

実は、当初予定されていたレイアウトを地元の英雄・ジルベールの“ひと声”で変更したとか。

それに報いる意味でも、ジルベールは勝利が必須事項。

いずれにせよ、パンチャー有利のステージに。

 

 

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●第2ステージ(ヴェゼ~トゥルネ、207.5km)-7月2日

 

ピュアスプリンターが主役になる最初のステージ。

わずかながら下り基調となっており、ハイスピードバトルになることは必至。

どのあたりから、どのチームがプロトンのコントロールを開始するかも注目。

このステージでの各チームの動きが、大会のスプリントステージ全体の勢力を占うものになるかもしれません。

 

 

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●第3ステージ(オルシ~ブーローニュ・シュル・メール)-7月3日

 

いよいよツールは主たる舞台となるフランスへ入国。

その最初のステージは再びパンチャー向けのレイアウト。

残り70kmを切ってから6つのコブが存在し、最後は4級山岳頂上ゴール。

レースは最後から1つ手前の3級山岳、モン・ランベールでだいぶ人数が絞られていそう。

ちなみに、同じゴール地だった2011年フランス選手権RRではシャバネルが優勝。

この日の勝者は少なくとも4日間はマイヨ・ジョーヌを着用できる可能性が。

 

 

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●第4ステージ(アブヴィル~ルーアン、214.5km)-7月4日

 

海岸線をゆく平坦ステージの最大の敵は風。

風が強ければ確実に集団の分断を狙うチームが現れるはず。

スプリンターはもちろん、総合狙いの選手もここで後手に回らないことが条件。

ゴール前12kmからの丘越えでアタックする選手も出てきそう。

スプリンターチームにとっては上手く統率を取ってゴールに備えたい。

 

 

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●第5ステージ(ルーアン~サン・カンタン、196.5km)-7月5日

 

この日はカテゴリー山岳が存在しない、完全なスプリントステージ。

距離も200kmなく、やはりここもゴールに向かってハイスピードで進みそう。

ただし、ゴール前は上っており、“上りに強いスプリンター”がスポットを浴びる日になる可能性も。

 

 

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●第6ステージ(エベルネ~メス、207.5km)-7月6日

 

前半戦最後のスプリントステージ。

細かいアップダウンはあるものの、ピュアスプリンターにとっても何ら問題の無いレイアウト。

最終盤は下り基調となり、ゴールに向かって猛然とペースが上るのは確実。

大会そのものはまだまだ先が長いとはいえ、オリンピックを見据えるスプリンターの中にはこの日をもってツールから離脱する判断を下す選手も出てくるかも…。

 

 

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●第7ステージ(トンブレーヌ~ラ・ブランシュ・デ・ベル・フィーユ、199km)-7月7日

 

前半戦のハイライトの1つとなるのは確実。

中盤と後半に入ってからの3級山岳は特に問題ではなく、最終盤に控える1級山岳ラ・ブランシュ・デ・ベル・フィーユで有力選手のみに絞られた争いとなるでしょう。

平均勾配8.5%、最大勾配13%はクラシックレースさながら。

しかし、パンチャーが動くには坂の入口からゴールまでの距離が長く、総合狙いの選手やクライマーに有利。

総合優勝を目指す選手たちにとっては、無理に勝負には行かずとも遅れないことが最大のノルマ。

 

 

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●第8ステージ(ベルフォール~ポラントリュイ、157.5km)-7月8日

 

レース距離こそ短いものの、序盤からカテゴリー山岳が繰り返される濃密なステージ。

この日勝負に絡む意思の無い選手たちは早々にグルペットを形成してゴールを目指すことになるでしょう。

一方、カテゴリー山岳はいずれも登坂距離がそう長くないことから、有力選手を擁するチームの中にはアシストを使ってハイペースに持ち込むことも考えられそう。

残り16kmのラ・クロワ峠は平均勾配9.2kmで、それをクリアするとゴールに向かって一気のダウンヒル。

スイスに入国してのゴールとなり、意気込むスイス人選手の活躍に期待。

 

 

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●第9ステージ(アルク・エ・スナン~ブザンソン、41.5kmTT)-7月9日

 

前半戦の締めくくりは、41.5kmの個人タイムトライアル。

適度なアップダウンとコーナーがあり、パワーとテクニックも必要となることに。

しかし、百戦錬磨のクロノマンたちにとってはコンディション不良や落車、メカトラなどが無ければその実力を発揮するのは確実。

後半ステージのことを考えれば、TTを得意とする総合系ライダーに分があり、難がある選手にとっては大きくタイムを落とす危険性をはらんでいます。

そうした選手たちはいかにタイムロスを抑えるかがカギ。

また、総合で遅れている選手の中にもこの日に狙いを定めている選手が多く存在します。

それら選手を含めてのステージ争いに注目です。

 

 

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後半ステージに関しては、追ってアップします。

 

ツール・ド・フランスオフィシャルサイト http://www.letour.fr/us/index.html

サイクリングポータルサイト「Cyclist」内ツール・ド・フランス特集・コースプレビュー

http://cyclist.sanspo.com/2554

 

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