ツール・ド・フランスの前哨戦の1つ、ツール・ド・スイス。

今回は前半ステージから超級山岳が登場するなど、終始激しい総合争いが繰り広げられました。

また、スプリンターにとってもチャンスのステージがあり、ここ最近絶好調の男がまたも驚きのスプリントを見せることとなりました。

そんな9日間、まずは第1~5ステージを振り返ります。

 

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ツール・ド・スイス-6月9-17日

 

●第1ステージ(Lugano~Lugano、7.3kmTT)-6月9日

 

【結果】

1.ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 9:43

2.ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) +04″

3.モレノ・モゼール(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +07″

 

【総合】

1.ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 9:43

2.ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) +04″

3.モレノ・モゼール(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +07″

 

●ポイント賞

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 15pt

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ツール・ド・スイスでは恒例となった、ルガーノでの短距離TTでの幕開け。

 

まず好タイムをマークしたのは、リクイガス売り出し中の若手スピードマン・モゼール。

それを上回ったのは、クラシックでの大怪我から復帰のカンチェラーラ。

地元の期待に応え、いつも通り後半の下りで一気に攻めるスタイルでモゼールのタイムを3秒更新。

復調具合をアピールする好走。

 

しかし、この日最速タイムをマークしたのはサガン。

TTは決して得意とは言えないものの、持ち前のスピード持久力をここでも発揮。

カンチェラーラのタイムを4秒上回る、距離を考えれば圧勝とも言える走りで初日を制します。

 

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●第2ステージ(Verbania〔ITA〕~Verbier、218km)-6月10日

 

【結果】

1.ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) 6:21:13

2.フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) +04″

3.ミケル・ニエベ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +12″

 

【総合】

1.ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) 6:31:22

2.フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) +08″

3.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +15″

 

●ポイント賞

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 27pt

 

●山岳賞

フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) 20pt

 

●ベスターシュヴァイツァー賞

マティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム) 6:22:41

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ツール・ド・フランスでもおなじみの超級山岳ヴェルビエの頂上ゴールが設けられた第2ステージ。

 

プロコン勢2名の逃げは勝負どころを前に難なく吸収。

ヴェルビエに突入後はフランク・シュレクで勝負したいレディオシャックがレースをコントロール。

クレーデン、フグルサング、モンフォールとおなじみの山岳アシストがハイペースで牽き、満を持してフランクが早めのアタック。

 

良いペースで進むフランクは集団に対し30秒以上のアドバンテージ。

失速する気配がなく、このままゴールまで行くかと誰もが思います。

しかし、集団でガドレやダニエルソンらが追撃姿勢を見せていた中から飛び出したコスタがフランクを上回るペースで追い始めます。

 

コスタはラスト200mでフランクに追い付き、ヘアピンカーブを落ち着いてクリアするとゴールに向かって一気のスプリント。

最後は力尽きたフランクに対し4秒差を付けてステージ優勝、リーダージャージを獲得します。

 

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●第3ステージ(Martigny~Aarberg、195km)-6月11日

 

【結果】

1.ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 4:34:32

2.バーデン・クック(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

3.ベン・スウィフト(イギリス、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

 

【総合】

1.ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) 11:06:57

2.フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) +08″

3.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +15″

 

●ポイント賞

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 52pt

 

●山岳賞

フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) 20pt

 

●ベスターシュヴァイツァー賞

マティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム) 11:08:34

 

フルリザルト(公式サイト)

 

総合に関係の無い逃げを容認し、リーダーチームのモビスターが集団コントロールする最中、コース内の踏切が遮断するハプニングが発生。

モビスターのほか、ゴールスプリントの意思を見せるグリーンエッジ勢が先行し、取り残された選手たちの置き去りを試みるもこれは審判車が許さず。

両チームが執拗に抗議するも認められず、後続を待つ間に逃げとの差が開いた関係で集団の追撃スピードが一気に上がる状況へ。

 

パンチャーにもチャンスがあった3級と4級の山岳は、集団がハイペースだったことからアタック機会が生まれず。

むしろ脱落する選手も現れ、逃げに追い付いたとはいえ争いは上れるスプリンターのものに。

 

テクニカルかつ上り基調のスプリントは、狙い通りグリーンエッジとSKYが良い形に。

クックとデイヴィスの2枚で勝ちに行くグリーンエッジと、スウィフト1枚のSKYが飛び出し、強引に前方に上がったサガンはコーナーでバリアに追い込まれ加速がなかなかできず。

それでも、ペダルから足を外しバランスを取りながらも再加速を試みるサガンが驚異の伸びを見せ、ゴール目前でクックをかわしトップに。

驚きのスプリントを見せたサガンが今大会2勝目となるステージ優勝を挙げました。

 

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●第4ステージ(Aarberg~Trimbach/Olten、189km)-6月12日

 

【結果】

1.ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 4:36:55

2.ホセ・ホアキン・ロハス(スペイン、モビスター) s.t.

3.ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

 

【総合】

1.ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) 15:43:52

2.フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) +08″

3.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +15″

 

●ポイント賞

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 77pt

 

●山岳賞

フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) 20pt

 

●ベスターシュヴァイツァー賞

マティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム) 15:45:29

 

フルリザルト(公式サイト)

 

レース後半の3級、2級の山岳ポイントで生き残った選手たちによるスプリントが予想されたこの日のステージ。

集団は逃げとの差を上手くコントロールしながら、来たるべき勝負どころに備えます。

 

終盤の2つのカテゴリー山岳でレースは動くことに。

ノルドハウグが単独でアタックし、先行する逃げ集団をそのままパス。

その後集団から飛び出したエルミガーとファンアーヴェルマートが追い、残り約6kmでノルドハウグに合流。

脚のあるメンバーだけに一時は逃げ切りの可能性が生まれるも、ノルドハウグがローテーションに加わらず、結局ゴール前に吸収。

 

そしてスプリント。

モゼールのアシストを受けたサガンは段違いのスピードを見せ、余裕のゴール。

今大会3勝目を挙げます。

2位にはロハス、3位にアルバジーニが入線。

 

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●第5ステージ(Olten/Trimbach~Gansingen、193km)-6月13日

 

【結果】

1.ヴォラドミール・イサイチェフ(ロシア、カチューシャ) 4:58:28

2.ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) s.t.

3.サルヴァトーレ・プッチオ(イタリア、SKY) s.t.

 

【総合】

1.ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター) 20:53:27

2.フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) +08″

3.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +15″

 

●ポイント賞

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 77pt

 

●山岳賞

ヴォラドミール・イサイチェフ(ロシア、カチューシャ) 21pt

 

●ベスターシュヴァイツァー賞

マティアス・フランク(スイス、BMCレーシングチーム) 20:55:04

 

フルリザルト(公式サイト)

 

この日もスプリンターにチャンスのあるステージと見られていた中、総合とは無関係の選手たちが逃げたことにより、集団はそれを容認。

また、サガン擁するリクイガスがオスを逃げに送り込んだことで追走に加わらず、ステージ争いは逃げた選手たちによるものに。

 

残り20kmを前に7人の逃げ集団からロデウィックがアタック。

1人で抜け出すも、他の6人は逃がすことなく、吸収されたロデウィックはそのまま脱落。

それからは6人によるアタックと牽制の繰り返し。

中でもミナールがたびたびアタックを決めかけるなど元気さを見せるも、結果的に脚を使いすぎる形に。

 

最終的に6人によるスプリントへ。

道中で山岳ポイントを荒稼ぎしたイサイチェフが脚を見せ、プロ初勝利となるステージ優勝。

逃げの中では最もスプリント力に勝るオスは全員のマークに遭い、集団分裂のたびに牽かされる状況が生まれ最後はスプリントに参戦できず。

 

総合上位勢を含む集団は11分07秒遅れでゴールしています。

 

第6ステージ以降と戦評は追ってアップします。

 

ツール・ド・スイスオフィシャルサイト http://www.tourdesuisse.ch/

 

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