ツール・ド・フランスの前哨戦として名高いクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ。

今年は総合系ライダーのために用意されたと言っても良いくらいのレイアウトが続き、ツール総合を狙う選手たちにとっては格好の脚慣らしの場となりました。

閉幕から少し時間が空きましたが、まずは前半戦であるプロローグ・第1~3ステージを振り返ります。

 

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クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ-6月3-10日

 

●プロローグ(Grenoble~Grenoble、5.7kmTT)-6月3日

 

【結果】

1.ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 6:38

2.ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、SKY) +01″

3.アンドリー・グリヴコ(ウクライナ、アスタナ) +03″

 

【総合】

1.ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 6:38

2.ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、SKY) +01″

3.アンドリー・グリヴコ(ウクライナ、アスタナ) +03″

 

●ポイント賞

ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 15pt

 

●ヤングライダー賞

ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 6:38

 

●チーム総合

オリカ・グリーンエッジ 20:09

 

フルリザルト(公式サイト)

 

まずは顔見せとなるプロローグ。

昨年の世界選U23TTのチャンピオン、ダーブリッジが平均スピード51km/h超のハイスピードでワールドツアー初勝利。

トラックのチームパシュートでも活躍し、得意とする短い距離のTTで実力を発揮しました。

 

有力どころでは、総合優勝候補筆頭のウィギンスもさすがの走りを見せ、1秒差の2位。

事故から徐々に復調をしている世界チャンピオンのマルティンは5秒差の5位。

エバンスが6秒差の9位と好スタート。

3位に入ったグリヴコや7位のマルテンス、8位のシャバネルなど、TTに強い選手たちも順当に上位に名を連ねました。

 

そして、ドーフィネ初出場の土井選手は38秒遅れの152位と、まずは無難に初日を終えています。

 

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●第1ステージ(Seyssins~Saint-Vallier、187km)-6月4日

 

【結果】

1.カデル・エバンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 4:36:21

2.ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン) s.t.

3.アンドレイ・カシェチキン(カザフスタン、アスタナ) s.t.

 

【総合】

1.ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、SKY) 4:43:04

2.カデル・エバンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +01″

3.アンドリー・グリヴコ(ウクライナ、アスタナ) +02″

 

●ポイント賞

カデル・エバンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 27pt

 

●山岳賞

ジョヴァンニ・ベルノドー(フランス、ユーロップカー) 23pt

 

●ヤングライダー賞

エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY) 4:43:10

 

●チーム総合

SKY 14:09:25

 

フルリザルト(公式サイト)

 

我らが期待の土井選手がエスケープした最初のラインステージ。

結果的に山岳賞ジャージを獲得するベルノドーのほか、ファンマルケ、チャリンギ、イリサールといった巡航力に定評のある選手たちと一時は13分以上のタイム差を稼ぎます。

 

メイン集団はリーダーチームのグリーンエッジのほか、SKYなども加わり順調に逃げとの差をコントロール。

土井選手のほか、逃げはすべてこの日最後の3級山岳で吸収。

ペースの上がる集団からマイヨ・ジョーヌのダーブリッジも遅れ、下りを利用したアタックが激化。

 

そんな中、上手く抜け出したのはエバンス、コッペル、カシェチキンの3人。

綺麗にローテーションを回す3人に対し、SKYが中心となって牽くメイン集団は追い付くことができず。

最後は3人のスプリントになり、最も牽引をしていたエバンスが先頭を譲らずステージ優勝。

総合でも2位にジャンプアップしています。

 

マイヨ・ジョーヌは集団内で落ち着いて走ったウィギンスの手に。

土井選手は集団吸収後、エーススプリンター・デゲンコルブのパンクトラブルのアシストをしてからのゴールに。

 

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●第2ステージ(Lamastre~Saint-Félicien、160km)-6月5日

 

【結果】

1.ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ) 4:02:38

2.ジュリアン・シモン(フランス、ソール・ソジャサン) s.t.

3.トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・ニッサン) s.t.

 

【総合】

1.ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、SKY) 8:45:42

2.カデル・エバンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +01″

3.アンドリー・グリヴコ(ウクライナ、アスタナ) +02″

 

●ポイント賞

カデル・エバンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 41pt

 

●山岳賞

ブレル・カドリ(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール) 36pt

 

●ヤングライダー賞

トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・ニッサン) 8:45:54

 

●チーム総合

SKY 26:17:19

 

フルリザルト(公式サイト)

 

この日からリーダーチームとなったSKYによる徹底した集団コントロールで、逃げ集団は大差を許されない状況に。

カウンターアタックもすべて封じ込め、集団による4級山岳頂上ゴールを目指します。

 

ゴールへはリクイガスやBMCが集団を牽き、マイヨ・ヴェールのエバンスが自ら牽引するシーンも。

集団のペースが緩んだ瞬間にアマドールがアタックし、数秒差をつけるも吸収。

最後はマルティンやファンデンブロックらとは別ラインから仕掛けたモレーノが抜け出し、ステージ優勝。

ジロでも見せた好調さをキープしての勝利となりました。

2位と3位にはそれぞれ今シーズン好調のシモンとギャロパンが入線。

 

ウィギンスも全く問題なくゴールし、マイヨ・ジョーヌをキープ。

 

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●第3ステージ(Givors~La Clayette、167km)-6月6日

 

【結果】

1.エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ノルウェー、SKY) 4:22:13

2.ゲラルド・チオレック(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ) s.t.

3.ボルト・ボジッチ(スロベニア、アスタナ) s.t.

 

【総合】

1.ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、SKY) 13:07:55

2.カデル・エバンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +01″

3.アンドリー・グリヴコ(ウクライナ、アスタナ) +02″

 

●ポイント賞

トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・ニッサン) 51pt

 

●山岳賞

ジョヴァンニ・ベルノドー(フランス、ユーロップカー) 38pt

 

●ヤングライダー賞

トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・ニッサン) 13:08:07

 

●チーム総合

SKY 39:23:58

 

フルリザルト(公式サイト)

 

今大会唯一とも言えるスプリンター有利のステージ。

この日の優勝候補の呼び声が高かったのはデゲンコルブ。

 

その通り、レース全体をコントロールしたのはデゲンコルブを勝たせたいアルゴス・シマノ。

特に土井選手は長時間にわたって集団牽引を担う大活躍。

FDJなどもコントロールに加わり、順調に逃げを捕まえスプリント態勢へ。

 

Ωクイックやアスタナ、SKYなども前方に位置しポジション争いが行われる中、残り2kmを切ってデゲンコルブがまさかのパンク。

アルゴスのこの日1日の仕事がすべて水の泡に。

それをよそに、集団ではジルベールがアタック。

飛び出しこそ勢い良かったものの、粘り切れずゴール前400mで吸収。

 

最後は早めに仕掛けたボアッソン・ハーゲンが持ち前のスピード持久力を発揮し、余裕のステージ優勝。

終盤はウィギンスのためにポジション確保に注力する場面もありながらのスプリント勝利で、タフさをアピール。

上り調子のチオレックが2位、実力者のボジッチが3位に。

アルゴス・シマノはデゲンコルブに代わってスプリント参戦したクルーゲが4位と健闘。

 

第4ステージ以降、戦評は追ってアップします。

 

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネオフィシャルサイト

http://www.letour.fr/indexCDD_fr.html

 

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