後半ステージに突入したジロ・デ・イタリア。

最終週に控える勝負どころのステージを前に、各チームのエースクラスは優位に立つべくアシスト総出で攻撃する姿が毎ステージ見られました。

難関山岳ステージも本格化し始めた第12~15ステージを振り返ります。

 

第1~3ステージのReviewはこちら

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第8~11ステージのReviewはこちら

 

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ジロ・デ・イタリア-5月5-27日

 

●第12ステージ(Seravezza~Sestri Levante、155km、難易度3)-5月17日

 

【結果】

1.ラース・イェティング・バク(デンマーク、ロット・ベリソル) 3:38:55

2.サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット) +11″

3.アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター) +11″

 

【総合】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 51:19:08

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

3.サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット) +26″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 77pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミハル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) 33pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 51:20:10

 

●チーム総合

モビスター 152:43:08

 

フルリザルト(公式サイト)

 

155kmと距離こそ短いとはいえ、4級・3級・2級・3級とカテゴリー山岳が立て続けに登場。

逃げ向きと言われたステージで、その通り逃げ切り勝利が決まります。

 

前半に逃げた9人の中でゴラスが積極的に山岳ポイントを獲得し、一時はそのまま先行するも、バーチャルマリア・ローザとなったカザールが逃げメンバーを先導しゴラスを吸収。

逃げメンバー内でのアタックはしばしばあるものの、どれも決定打にはいたらず。

上りで遅れた選手たちも下りで合流し、ゴールに向かう平坦では完全に牽制状態。

 

そんな中、上りで一度遅れていたバクがゴールまで1.8kmの地点でアタック。

持ち前の独走力を武器に、そのままゴールへ飛び込みます。

バクのアタックに反応できなかったカザールは2位争いのスプリントを制すも、終盤での牽制が響きマリア・ローザ獲得ならず。

 

メイン集団は3分34秒遅れでゴール。

終盤にティラロンゴのアタックを試みたものの、カチューシャやリクイガスのコントロールもあり、集団からの抜け出しは失敗に終わっています。

 

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●第13ステージ(Savona~Cervere、121km、難易度1)-5月18日

 

【結果】

1.マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 3:02:07

2.アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ) s.t.

3.マーク・レンショー(オーストラリア、ラボバンク) s.t.

 

【総合】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 54:21:15

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

3.サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット) +26″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 106pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミハル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) 34pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 54:22:17

 

●チーム総合

モビスター 161:49:29

 

フルリザルト(公式サイト)

 

翌日から続く山岳ステージを前に、短距離スプリントステージを設定。

 

メイン集団で逃げとの差を調整するのはFDJ。

ゴールまで残り20kmを前に逃げを吸収し、スプリント態勢に突入します。

 

別府選手らを中心にグリーンエッジが集団先頭を行く場面はあったものの、盤石の態勢に持ち込んだのはやはりSKY。

それに対抗するのがサクソバンク。

しかし、残り700mからトップスピードに持ち込んだグリーンエッジが再度主導権を奪い、SKYトレインが崩壊。

 

残り200mから満を持して飛び出したゴスは落車による怪我の影響から伸びず。

右から捲りにきたレンショーの動きに合わせるも、空いた左側から抜け出したのはカヴェンディッシュ。

選手とバリアの間に挟まれスピードに乗れずにいたカヴェンディッシュは、踏み直しながらも抜群のスピードで勝利。

今大会3勝目、通算で10勝目となるステージ優勝となりました。

 

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●第14ステージ(Cherasco~Cervinia、209km、難易度5)-5月19日

 

【結果】

1.アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター) 5:33:36

2.ヤン・バルタ(チェコ、ネットアップ) s.t.

3.アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) +02″

 

【総合】

1.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) 59:55:28

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +09″

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +41″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 106pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミハル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) 34pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) 59:56:47

 

●チーム総合

モビスター 178:32:01

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ここからは難関山岳ステージが続き、スプリントステージが第18ステージまで無いことから、レンショーやゴス、アエドといったスプリンターが大会から離脱。

 

当初逃げメンバーは8人で構成されるも、最初の1級山岳で4人に絞られます。

その中からバルタが抜け出しますが、ダウンヒルで差を広げられず。

代わってアマドールが抜け出し、独走態勢に入ります。

 

下り終えると、ゴールまで28kmにわたる上り。

追走グループからデマルキがアタックし、アマドールを追います。

また、自分のペースを守ったバルタも続き、先頭は3人に。

最後はゴールスプリントとなり、ここ数日逃げを試みていたアマドールがついに優勝。

ゴールを目前に苦悶の表情を浮かべていたバルタも粘り、2位フィニッシュ。

 

一方のメイン集団は、ルハノやクネゴがアタックし先行。

ルハノに代わって、チュルーカやブルセギンがクネゴとともにメイン集団との差を広げにかかるも結局失敗に終わります。

一時は12分以上ついた逃げグループとの差は、1分半程度の差まで縮めます。

 

そしてラスト3kmを前に、ポッツォヴィーヴォの動きに乗じたヘシェダルがアタック。

総合でのライバルとなる選手たちに大差をつけてゴールを目指します。

マリア・ローザのロドリゲスも追走を試みますが、失速し他の有力選手たちとゴールするのが精一杯。

ヘシェダルとロドリゲスはゴールで26秒の差が付き、これによりヘシェダルがマリア・ローザ奪還を成功させる格好になりました。

 

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●第15ステージ(Busto Arsizio~Lecco/Pian dei Resinelli、169km、難易度4)-5月20日

 

【結果】

1.マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 5:15:30

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) s.t.

3.アルベルト・ロサダ(スペイン、カチューシャ) +20″

 

フルリザルト(公式サイト)

 

1級、3級、2級、2級と、カテゴリー山岳を立て続けにこなしていくコース。

やはりこの日もレース前またはレース中にリタイアする選手が続出。

フランク・シュレクやヴィスコンティといった、力のある選手たちも大会を去ります。

 

ボナフォンと逃げを決めていたラボッティーニは、この日最初にこなす1級山岳で独走態勢に。

その後、メイン集団から数人が抜け出し追走グループが形成されるも、好ペースで進むラボッティーニは追撃を許しません。

 

最後の2級山岳を前に雨のダウンヒルで落車するアクシデントがありながらも、単独でゴールを目指します。

徐々に差を縮めてきた追走集団では、クネゴが脱落しそれを見てロサダが抜け出します。

 

ペースが上がり続けるメイン集団からは残り1.7kmでスカルポーニがアタック。

この動きに対応したのはバッソ、エナオ、ロドリゲス。

マリア・ローザのヘシェダルは脱落。

 

そしてゴールまで1.2kmでロドリゲスがアタック。

圧倒的なスピードで駆け上り、前を行くチームメートのロサダを発射台に利用しながらトップのラボッティーニを追走。

残り350mで追い付くと、そのまま先頭へ。

 

しかしラボッティーニも粘りを見せ、残り100mで逆転。

そのまま先頭を譲らず、大金星となるグランツール初勝利。

 

頂上ゴールのこの日はボーナスタイムが設定されていなかったことから、ロドリゲスは無理をせず勝利を譲った形に。

それでも余裕のマリア・ローザ奪還となりました。

バッソやスカルポーニに対して1km強で25秒差を付ける圧巻の走りを見せた点からも、総合勢で最も有力と言えるかもしれません。

 

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【総合(マリア・ローザ)】 ※第15ステージ終了時点

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 65:11:07

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +30″

3.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1’22”

4.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +1’26”

5.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +1’27”

6.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) +1’36”

7.ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +1’42”

8.セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) +1’55”

9.ダリオ・カタルド(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ) +2’12”

10サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット) +2’13”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 110pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

マッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 41pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY) 65:13:02

 

●チーム総合

モビスター 194:28:07

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ジロ・デ・イタリアオフィシャルサイト http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2012/it/

 

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