今年のジロは既に中盤ステージに突入しています。

今回Reviewする第8~11ステージもバリエーションに富み、予想をはるかに超える驚きの展開も多数生まれました。

テクニカルなコーナーや激坂などがゴール前に潜んだ4つのステージを振り返ります。

 

第1~3ステージのReviewはこちら

第4~7ステージのReviewはこちらからどうぞ。

 

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ジロ・デ・イタリア-5月5-27日

 

●第8ステージ(Sulmona~Lago Laceno、229km、難易度3)-5月13日

 

【結果】

1.ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴCSF・イノックス) 6:06:50

2.ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +23″

3.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +27″

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) 32:23:25

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +09″

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +15″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 65pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 24pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 32:24:10

 

●チーム総合

リクイガス・キャノンデール 95:56:59

 

フルリザルト(公式サイト)

 

この日は229kmのロングステージ。

ゴール前14kmに控える2級山岳が勝負のポイント。

 

レース後半に入り、メイン集団はカチューシャがコントロール。

そして2級山岳に突入すると、アスタナやリクイガス、ランプレがハイスピードで牽引。

スプリンターの脱落はおろか、メイン集団は後々総合争いをするであろう選手たちに絞られます。

 

そんな中、残り5kmを前にポッツォヴィーヴォがアタック。

ラスト4kmの下りでも持ちこたえ、見事な逃げ切り勝利。

また、ポッツォヴィーヴォから遅れてアタックをしたインチャウスティも粘りを見せ、2位を堅守。

 

メイン集団は、ポッツォヴィーヴォから27秒遅れでゴール。

一時は上りで遅れかけたマリア・ローザのヘシェダルもこの集団内でゴールしています。

 

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●第9ステージ(San Giorgio del Sannio~Frosinone、166km、難易度1)-5月14日

 

【結果】

1.フランシスコ・ホセ・ベントソ(スペイン、モビスター) 3:39:15

2.ファビオ・フェリーネ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) s.t.

3.ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レディオシャック・ニッサン) s.t.

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) 36:02:40

2.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +09″

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +15″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 65pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 24pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 36:03:25

 

●チーム総合

リクイガス・キャノンデール 106:54:44

 

フルリザルト(公式サイト)

 

スプリンターが主役となるはずのステージは、ゴール前300mの鋭角コーナーで状況が一変します。

 

残り10kmを切って、ファネンデルトや総合2位につけるロドリゲスらが立て続けにアタック。

それを受けてメイン集団のペースが一気に上がり、これらの逃げはすべて吸収されるも、各チームが入り乱れてのスプリント主導権争いに。

 

SKYが主導権を握ったかに見えたところでトレインが崩壊。

代わってグリーンエッジが盤石の態勢に。

人数を揃え、コーナーをクリアすれば発射台のインピーからゴスが飛び出せば良いだけ。

 

ところが、安全策を取って大きめにコーナーをとったゴスに、後方からポッツァートが追突。

それをきっかけにカヴェンディッシュやレンショーらスプリンターが多数巻き込まれる形に。

落車を避けたメンバーによるスプリントは、昨年もステージ優勝を果たしているベントソが2年連続の勝利。

 

落車によるダメージで、ポッツァートは翌日にリタイア。

ゴスも大きなダメージを受け、その後のステージに響くことになります。

 

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●第10ステージ(Civitavecchia~Assisi、186km、難易度2)-5月15日

 

【結果】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 4:25:05

2.バルトシュ・フザルスキ(ポーランド、ネットアップ) +02″

3.ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) +02″

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 40:27:34

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +32″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 65pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 24pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 40:28:36

 

●チーム総合

リクイガス・キャノンデール 120:10:17

 

フルリザルト(公式サイト)

 

メイン集団は徐々に逃げとの差を詰め、残り10kmを切ってすべて吸収。

アッシジの激坂ゴールに向けて各チームポジション争いが激化。

 

その中から抜け出したのがヴァイクス。

しかし差が開くことは無く、しばらくして吸収。

それに代わるようにスラフテルが前方に出てペースアップを試み、そのまま最大勾配15%の1回目の激坂をクリア。

 

2回目の上りに向かう下り坂でガドレとウランがアタック。

集団との差を開きにかかるも、上りの入口で吸収されます。

 

カチューシャは満を持してモレーノがロドリゲスの発射台としてペースアップ。

モレーノの牽引が終わると、スラフテルが再びペースアップ。

その後ろに付いたロドリゲスは勝負どころを見極め、残り200mから一気にスプリント。

結果的に、後続に2秒差をつける圧勝劇を演じました。

この勝利により、マリア・ローザを奪取しています。

 

最後までロドリゲスに食らいついたフザルスキが大健闘の2位。

後方から猛然と追い上げたヴィスコンティが3位に食い込みました。

 

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●第11ステージ(Assisi~Montecatini Terme、255km、難易度2)-5月16日

 

【結果】

1.ロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) 6:49:05

2.フランチェスコ・キッキ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ) s.t.

3.トマス・ヴァイクス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

 

フルリザルト(公式サイト)

 

今大会最長ステージとなる255km。

 

ゴールまで残り30kmを前に集団が逃げを吸収しようとした矢先に、逃げグループにいたボアロがアタック。

さらに15kmを1人で逃げ続け、集団に飲み込まれます。

 

また、ゴール前11kmで頂上を通過する4級山岳でもアタックが繰り出されるも、いずれも失敗。

 

この日もゴール前はテクニカルなコーナー。

ラスト1kmでSKYが主導権を握るも、この日グリーンエッジのスプリント役を担ったヴァイクスがトレインに空いた隙間に上手く入ったことによりSKYトレインが崩壊。

抜群の位置にいたカヴェンディッシュは、最終コーナーで発射台のトーマスがバランスを崩したことにより飛び出すタイミングがずれ、大きく出遅れる形に。

 

一度はヴァイクスが後続に差を付けたものの、後方から伸びてきたのはフェラーリ。

第3ステージでの大落車の原因となったフェラーリが汚名返上となるステージ優勝。

 

カヴェンディッシュは結局4位に終わるも、マリア・ロッソ・パッショーネを獲得。

その他、最終コーナーで落車が多発しただけでなく、終盤にはフランク・シュレクが落車しトップから46秒遅れでゴール。

総合を争ううえで痛手となる結果に終わっています。

 

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【総合(マリア・ローザ)】 ※第11ステージ終了時点

1.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 47:16:39

2.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

3.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +32″

4.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +52″

5.ベナト・インチャウスティ(スペイン、モビスター) +52″

6.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +57″

7.ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1’02”

8.ダリオ・カタルド(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ) +1’03”

9.エロス・カペッキ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +1’09”

10.リゴベルト・ウラン(コロンビア、SKY) +1’10”

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 77pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 24pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 47:17:41

 

●チーム総合

リクイガス・キャノンデール 140:37:32

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ジロ・デ・イタリアオフィシャルサイト http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2012/it/

 

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