今年のジロがいよいよイタリアに入国。

早速マリア・ローザの持ち主がステージごとに変わる目まぐるしい展開に。

チームTT、スプリント、中級山岳と詰まった第4~7ステージを振り返ります。

 

第1~3ステージのReviewはこちらからどうぞ。

 

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ジロ・デ・イタリア-5月5-27日

 

●第4ステージ(Verona~Verona、33.2kmTTT、難易度3)-5月9日

 

【結果】

1.ガーミン・バラクーダ 37:04

2.カチューシャ +05″

3.アスタナ +22″

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ラムナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア、ガーミン・バラクーダ) 10:01:53

2.タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) +10″

3.ロバート・ハンター(南アフリカ、ガーミン・バラクーダ) +10″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 45pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

アルフレド・バローニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 6pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ラムナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア、ガーミン・バラクーダ) 10:01:53

 

●チーム総合

ガーミン・バラクーダ 28:51:40

 

フルリザルト(公式サイト)

 

戦前の予想でステージ優勝候補に挙がっていたSKY、グリーンエッジ、BMCがことごとくタイムを伸ばせず。

 

そんな中、予想に違わぬ速さを見せたのがガーミン。

前半はラスムッセンを中心にペースを作り、離脱後はナヴァルダウスカスやロセレルらTTスペシャリストによる強力な牽引もあり、トップタイムをマーク。

第1ステージでの個人TTでの好走が物を言い、ナヴァルダウスカスがリトアニア人選手として初のマリア・ローザを獲得。

 

2位にはカチューシャ、3位にアスタナと、TTTに不安があると言われていたチームが大健闘の走り。

それぞれのエースであるロドリゲス、クロイツィゲルにとっては大成功の結果と言えそうです。

 

グリーンエッジは期待のボブリッジがの不調もあり25秒差の6位。

SKYも30秒遅れの9位と不発。

BMCは31秒遅れの10位。

マリア・ローザのフィニーは前々日の第3ステージでの落車の影響からか、先頭での牽きがほとんどできず、さらにはコースアウトもあり、結果リーダージャージを手放すこととなりました。

 

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●第5ステージ(Modena~Fano、209km、難易度1)-5月10日

 

【結果】

1.マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY) 4:43:15

2.マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) s.t.

3.ダニエレ・ベンナーティ(イタリア、レディオシャック・ニッサン) s.t.

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.ラムナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア、ガーミン・バラクーダ) 14:45:13

2.ロバート・ハンター(南アフリカ、ガーミン・バラクーダ) +05″

3.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +11″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 65pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

アルフレド・バローニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・セッレイタリア) 6pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ラムナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア、ガーミン・バラクーダ) 14:45:13

 

●チーム総合

ガーミン・バラクーダ 43:01:35

 

フルリザルト(公式サイト)

 

大会序盤では最後となるスプリントステージ。

 

リーダーチームであるガーミンが集団を終始コントロール。

そんな中、残り35km付近でこの日有力であったL.S.アエドが落車。

そのあおりを受け、ファラーらも落車。

 

幾人かのスプリンターが脱落していくレースは、最終局面を迎えるとSKYが主導権を握ります。

残り1kmを切ってグリーンエッジはインピーをアタックさせて抵抗を試みるも、人数を揃えたSKYのリードアウトマンが冷静に対処。

トーマスから発射されたカヴェンディッシュが他を寄せ付けず、今大会2勝目のゴール。

 

他のスプリンターは良いポジションを確保できず。

それでも2位のゴスはマリア・ロッソ・パッショーネを堅守。

カヴェンディッシュと並ぶ、今大会のスプリンター2強を形成していると言えそうです。

 

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●第6ステージ(Urbino~Porto Sant’Elpidio、210km、難易度3)-5月11日

 

【結果】

1.ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 5:38:30

2.アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) +1’10”

3.ミハル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +1’10”

 

【総合(マリア・ローザ)】

1.アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) 20:25:28

2.ミハル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ) +15″

3.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +17″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 65pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 24pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ・ISD) 20:25:28

 

●チーム総合

ガーミン・バラクーダ 60:02:38

 

フルリザルト(公式サイト)

 

今大会初の中級山岳ステージ。

繰り返されるアップダウンと、最大勾配16%の2級山岳が控え、苦戦する選手が続出。

 

スタートから15名が逃げグループを形成。

山岳賞争いで2位につけるルビアーノが山岳ポイントを荒稼ぎしていきます。

レースが進むにつれ、逃げグループは1人また1人と脱落し、レース後半には5名に減ります。

 

ゴールまで残り34km、3級山岳でルビアーノがアタック。

そのまま独走態勢に入ります。

 

一方のメイン集団は、リクイガスが徐々にペースを上げながらコントロール。

前日までの主役であったスプリンター勢がことごとく脱落。

カヴェンディッシュにいたっては2級山岳の急坂に耐えられず落車するほど。

また、マリア・ローザのナヴァルダウスカスも上りで苦しみ、下りで追い付くパターンを繰り返していたものの、レース後半に入り完全に脱落。

ジャージを手放すこととなります。

 

快調なルビアーノはそのまま逃げ切り態勢に。

34kmにわたる一人旅を制し、歓喜のゴール。

昨年は日本籍のチーム・NIPPOに所属し、エースとして活躍。

ツール・ド・北海道での総合優勝をはじめ、日本でのレースにも数々参戦した馴染みの選手が世界へと羽ばたく瞬間となりました。

 

また、メイン集団ではアタックと吸収を繰り返すことでペースの上げ下げが起こり、前を行く選手たちとの差を思うように縮められず、追走集団に残っていたマローリにマリア・ローザ獲得のチャンスが訪れます。

追走集団の他のメンバーに積極的なローテーションを促しながらマリア・ローザに向けて決死の牽引を見せるマローリ。

ゴール前では2位争いの牽制が入るもそれを制し、2位ボーナス14秒に加えメイン集団に41秒の差を付けてゴールしたことから、初のリーダージャージを獲得しました。

 

後方は多くのグルペットに分かれて、ようやくゴールにたどり着く状況。

カヴェンディッシュやブラウン、ボス、フィニーらが最終グループで滑り込みゴール。

あと39秒遅ければタイムアウトというギリギリのゴールとなりました。

 

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●第7ステージ(Recanati~Rocca di Cambio、205km、難易度3)-5月12日

 

【結果】

1.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) 5:51:03

2.ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) s.t.

3.フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) +03″

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ついに我らが別府選手がエスケープ!

前日にエースであるゴスとともに大きく遅れてゴールしていたことから、逃げが許される形に。

 

セルヴァッジ、ラボッティーニ、ホーレンステインとともに、最大で9分を越える差を集団に対して付けます。

別府選手は途中の3級山岳をトップ通過。

快調にゴールを目指します。

 

メイン集団は、ランプレのほか、カチューシャやヘシェダルでのマリア・ローザ獲得を目指すガーミンがコントロールに加わったことでペースアップ。

逃げとの差が一気に縮まります。

 

残り28kmのスプリントポイントをきっかけに別府選手がアタック。

セルヴァッジがとともに一時抜け出すも、追い付いたラボッティーニがカウンターアタックで独走態勢に。

 

2級頂上ゴールに向かってメイン集団のペースが上り、逃げていた4人はそれぞれ吸収。

何選手かアタックするもいずれも決定的な動きとならない中、ピラッツィとエラダがアタックを成功させ、20秒前後のタイム差をキープしながら残り1kmまで逃げ続けます。

 

ラスト1.5kmからゴールに向かっての上りでメイン集団はスプリント態勢に。

ニエミエツに牽かれたスカルポーニが勢い良く飛び出し、ティラロンゴが食らいつく。

ゴール直前でティラロンゴが逆転し、そのままステージ優勝。

ゴール後には精根尽きて倒れ込むシーンも。

 

TTで遅れをとっていた総合系ライダーが挽回を狙ってのゴール。

2位のスカルポーニのほか、3位にF・シュレク、4位にはTTに不安を残すロドリゲスが入りました。

また、マリア・ローザは終盤脱落したマローリに代わり、終始安定した走りを続けるヘシェダルの手に。

 

逃げでの勝利を狙った別府選手は、15分30秒遅れでゴール。

この後のステージで再び逃げ勝利にチャレンジすることになるでしょう。

 

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【総合(マリア・ローザ)】 ※第7ステージ終了時点

1.ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) 26:16:53

2.パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ) +15″

3.ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) +17″

4.クリスチャン・ヴァンデヴェルデ(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) +21″

5.ピーター・ステティーナ(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) +26″

6.ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ) +26″

7.ローマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) +35″

8.イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +40″

9.ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +45″

10.ダリオ・カタルド(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ) +46″

 

●ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 65pt

 

●山岳賞(マリア・アッズーラ)

ミゲル・アンヘル・ルビアーノ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトーリ) 24pt

 

●ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ピーター・ステティーナ(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) 26:17:19

 

●チーム総合

ガーミン・バラクーダ 77:36:14

 

フルリザルト(公式サイト)

 

ジロ・デ・イタリアオフィシャルサイト http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2012/it/

 

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