ジロ・デ・イタリアが盛り上がりを見せていますが、その一方で6月末開幕のツール・ド・フランスに向けた動きがそろそろ始まる頃です。

クラシック後の休養を経て、このレースから復帰する選手も続々と登場。

いまやワールドツアーレースとも肩を並べるほどのステータスとなったアメリカ最大のレースをチェックしてみたいと思います。

 

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ツアー・オブ・カリフォルニア-5月13-20日

【過去の優勝者】

2011年 クリストファー・ホーナー

2010年 マイケル・ロジャース

2009年 リーヴァイ・ライプハイマー

2008年 リーヴァイ・ライプハイマー

2007年 リーヴァイ・ライプハイマー

 

【コース分析】

 

●第1ステージ(Santa Rosa、186.5km)-5月13日

 

●第2ステージ(San Francisco~Santa Cruz County、188.5km)-5月14日

 

●第3ステージ(San José~Livermore、185.5km)-5月15日

 

●第4ステージ(Sonora~Clovis、209.6km)-5月16日

 

●第5ステージ(Bakersfield、29.7kmTT)-5月17日

 

●第6ステージ(Palmdale~Big Bear Lake、186.3km)-5月18日

 

●第7ステージ(Ontario~Mt. Baldy、126.0km)-5月19日

 

●第8ステージ(Beverly Hills~Los Angeles、72.0km)-5月20日

 

今年はサンタローザで開幕し、ロサンゼルスでレースは幕を閉じます。

 

まずは小手調べとばかりに、最初の2ステージはスプリンター有利のコース。

第1ステージは若干難易度の高いアップダウンが控えているものの、最後のカテゴリー山岳がゴール前約40kmであることから、スプリンターチームのアシストが機能すれば問題無さそう。

第2ステージも後半にカテゴリー山岳が控えスプリンターの脚を削りにかかりますが、ゴール前約30kmは下りであることから、終盤はスプリントを見据えたハイスピードな展開が予想されます。

 

第3ステージはさほど難易度が高くないとはいえ、ゴール前8.5kmで迎える山岳ポイントでアタッカーによる攻撃もありそう。

ゴールまでの下りでスプリンターチームが主導権を握ることができるかに注目。

 

200km超えの第4ステージはどのタイプのライダーにもチャンスがありそう。

この日の最高到達地点が1000mを越え、前半から中盤にかけてアップダウンの繰り返し。

ゴールまでの約65kmはダウンヒル。

ここで上れるスプリンターが残ることができれば、ステージ優勝のチャンス。

 

総合争いが本格的に動き始めるのは第5ステージから。

30km弱の個人TTで最初のふるい落としが始まります。

TTに強さを見せる総合系ライダーにとっては、優位に立つことのできるリザルトを残したい。

 

中盤からゴールまで約80kmにわたる上りが待つ第6ステージ。

この上りで総合争いのメンバーが絞られることは確実。

若干の上りとなっているゴール前の攻防も見もの。

 

頂上ゴールが設定された第7ステージがクイーンステージ。

距離こそ126kmと短いものの、ゴールまでの約46kmで高度1500m以上上る難関山岳。

昨年はレディオシャックの強さが際立ち、ホーナーとライプハイマーが3位に43秒差を付ける圧勝劇を演じたコース。

 

締めはロサンゼルスの周回コースでのスプリントステージ。

今大会最後のステージ優勝者、そして総合優勝者が大都市で輝きを放つことになります。

 

【注目選手】

ライダータイプ別に、押さえておきたい選手を独断でピックアップします。

スタートリストはCycling Feverから。

 

●総合系

クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン) ←ディフェンディングチャンピオン、2011年ステージ1勝

トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) ←2011年総合3位

アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)

リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、オメガファーマ・クイックステップ) ←2007~2009年総合優勝、2011年ステージ1勝

ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)

ティジェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) ←2011年総合5位

スティーブ・モラビート(スイス、BMCレーシングチーム)

ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)

ルイス・レオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク)

ローレンス・テンダム(オランダ、ラボバンク) ←2011年総合6位

ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

ピーテル・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)

ニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ローリー・スザーランド(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア) ←2011年総合7位

ファビオ・デュアルテ(コロンビア、コロンビア・コルデポルテス)

アレクサンドル・ジェニエ(フランス、アルゴス・シマノ)

 

●スプリンター

ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・バラクーダ)

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)

ゲラルド・チオレック(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)

ダニエル・オス(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

ペテル・サガン(イタリア、リクイガス・キャノンデール) ←2011年ステージ1勝

ロビー・マキュアン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

リー・ハワード(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

マルセル・キッテル(ドイツ、アルゴス・シマノ)

ギュローム・ボイヴィン(カナダ、スパイダーテック・パワードバイC10)

 

●その他(TTスペシャリストなど)

ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック・ニッサン)

イェンス・フォイクト(ドイツ、レディオシャック・ニッサン)

ネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・バラクーダ)

デヴィッド・ザブリスキー(アメリカ、ガーミン・バラクーダ) ←2011年ステージ1勝

ベルト・グラブシュ(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

フランティセク・ラボン(チェコ、オメガファーマ・クイックステップ)

ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、BMCレーシングチーム)

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

キャメロン・メイヤー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

ロメン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

マーク・デマー(オランダ領アンティル、ユナイテッドヘルスケア)

フィリップ・ダイグナン(アイルランド、ユナイテッドヘルスケア)

コーン・デコルト(オランダ、アルゴス・シマノ)

土井雪広(日本、アルゴス・シマノ)

マイケル・フリードマン(アメリカ、オプタム・パワードバイ・ケリーベネフィットストラテジーズ)

 

例年アメリカ籍チームやアメリカ人選手が並々ならぬ意気込みで臨むのがToCの特徴。

過去6回中5回がアメリカ人選手による総合優勝である点がその証拠とも言えるでしょう(オーストラリア人選手で唯一総合優勝経験のあるロジャースも当時アメリカ籍チームに所属)。

 

その例に倣って考えるならば、総合争いは2連覇を狙うホーナー、昨年総合3位のダニエルソン、過去3回総合を制しているライプハイマー、昨年総合5位のヴァンガーデレンが中心に展開しそう。

この4選手とも山岳はもちろん、TTに強いまたは安定しているだけに、後半ステージでどれだけ力を発揮できるかで決まる可能性があるでしょう。

また、各チームとも山岳アシストを数名揃えており、それぞれ思惑次第でどう動くかにも注目。

 

ツール制覇を狙うニバリも優勝候補。

山岳でのパンチ力は前述の4人より上。

TTも強く、第5ステージ終了時点で優位な状況に立っている可能性もあるでしょう。

一方で、先を見て調整を遅らせている場合は苦戦を強いられることになりそう。

 

その他、今年まだ良いところを見せられていないヘーシンクやロッシュ、今年もプロチーム勢に挑戦するスザーランドにも期待。

 

スプリンターも豪華メンバーが揃いました。

スプリント力を見れば、キッテルに大きな期待がかかります。

しかし、スプリンターにチャンスのあるステージでも厳しい上りが控えている点で、思うような展開に持ち込めるかは疑問。

最終局面まで残ることができれば、どのステージでも最も勝利に近い1人となるでしょう。

アルゴス・シマノのメンバー的にもベストメンバーを揃えており、リードアウトも楽しみ。

 

春のクラシックで圧倒的な力を見せつけたボーネンは、十分な休養からツールに向けて復帰。

スプリント自体は陰りを見せているとの評判ではありますが、好調な今シーズンの勢いをぶつけたい。

リードアウトもできるファンデンベルグやチオレックが脇を固めます。

 

ガーミンのスプリントエースはハウッスラー。

今年はオリンピックと世界選手権にターゲットを絞っており、そのスケジュールの導入として臨む形に。

チームは総合狙いの選手のために動くことが予想されますが、1人でも勝ちに行けるだけでなく、上りにも強いところを見せてスプリント勝利を飾りたい。

 

2010,2011年にステージ1勝ずつ飾っているサガンは、今年も勝利の量産を狙います。

上りの強さは誰もが知るところ。

まるでサガンのために用意されたのかと思えるほど、得意なレイアウトのステージが揃っているのも魅力。

相棒のオスも参戦し、2人で複数の勝利をつかむ可能性は大。

 

今大会が第一線からの引退レースとなるマキュアンは有終の美を飾れるか。

勝つには難しいステージが続きますが、最終ロサンゼルスステージは狙いどころ。

 

毎年アメリカレースで気合いを見せるヒンカピーや、TTステージでの活躍を誓うグラブシュやダーブリッジ、メイヤーも押さえておきたい。

プロチームへの挑戦権を得たコンチネンタルチーム勢の奮起にも期待したいところです。

 

そして、日本チャンピオンジャージデビューとなる土井選手も出場。

前記したように、アルゴス・シマノはツールを視野に入れて現状のベストメンバーでの参戦と言えそう。

まずはキッテルのためのリードアウトを担うことになることが考えられますが、状況次第でステージや総合を狙ってほしいものです。

 

【総合優勝予想】

リーヴァイ・ライプハイマー

 

ツアー・オブ・カリフォルニアオフィシャルサイト

http://www.amgentourofcalifornia.com/

ツアー・オブ・カリフォルニアiTunes App

http://itunes.apple.com/us/app/id509964934?mt=8

ツアー・オブ・カリフォルニアAndroidアプリ

https://play.google.com/store/apps/details?id=air.com.thetourtracker.atoc2012

 

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