まず結論から言うならば、帰徳後に筋肉痛に襲われたり、どこかに痛みが出るなどという身体的ダメージは全く無く、まぁしいて言うなら飲み食いのし過ぎで腸が悪玉菌に支配されているくらいなものです。

何なら、合宿明けにやらねばならない山積みの仕事へのモチベーションがやたらと高い、という心理的効果の大きさを実感している次第です。

むしろ冷めやらない合宿の余韻は、終了翌日の仕事先で先方の担当者(女性)にロードバイクを必死に勧めるといった暴挙に出るほど。

そして、1人勝手に相手の反応がまんざらでもなかったと信じ、「私、ロードバイク乗ってみます!」なんて返事がくるのではないかと淡い期待を抱いていたりするのが、正直なところだったりします。

 

さて。

4月28,29日の2日間、徳島~室戸間を往復する合宿に参加させてもらいました。

“夕焼け眉山クラブ”というチームが主催しているイベントで、昨年に続き今年で2回目の開催なのだそうです。

かねてからこうしたイベントがあるというのは聞かされていて、何となく参加したいという想いはあったのですが、実際にお誘いいただいて二つ返事で参加したのでした。

 

徳島から室戸、距離にして150km前後。

車でも遠く感じるような距離をロードバイクでとなれば、プロライダーでもない限りゆっくりと、みんなでワイワイやりながら先を目指すものと思うわけです。

そう、思っていたのです、出発するまでは。

 

出発時

 

1回目の休憩(道の駅 公方の里なががわ)

 

2回目の休憩(阿南市福井町)

 

参加者約30人は、出発後しばらく集団で進みます。

やがて、上りで集団が割れる…空気的に嫌な予感がする。

 

大抵そういう嫌な予感ってものは的中するのですね。

阿南から日和佐までの道中、アタックが次々と。

実業団や学連で活動している選手たちも参加していたこともあって、「彼らだけがトレーニングとして動いているものだろう…」という希望的観測は0.03秒程度で打ち消されてしまいます。

前を走っている人が、後方にいた人が、どんどん飛び出していく…。

この時、初めてこの合宿の本質に気付かされることとなるのです。

ただ単に、みんなでワイワイ室戸まで走って、宿で酒浴びるほど飲んでワーイワーイ!…なんてのは空虚な想像でしかなかったと。

 

打ちひしがれる私にさらに追い討ちをかけたのが、どこからともなく漂ってくるグルペット禁止感…。

誰が指示するわけでもないのですが、感じるのですよ、そういうダークな空気が。

だから、だからですよ(ここ大事)。

もうね、ホント、抵抗するのも無駄っぽかったのでね、腹くくりましたよ私は!(笑)

 

まるで初めて自分の脚で立とうとする子馬のように、いや初めて自分の羽で飛び立とうとする鳥のように、いや初めて自分の脚でハイジの元へ歩こうとするクララのように、それはそれは恐る恐る、ペダルを踏む脚に力を込めましたよ。

そうしたら何ということでしょう、スピードに乗るではないですか!

若干出遅れ気味だったのを取り戻すべく、前を行く人たちを次々とパスしていく。

どの人のペースに乗っかれば楽に、なおかつ良いペースで行けるのか見極めつつ、案外冷静に自分の脚と相談しながら走っていたりして。

 

その後も、ペースが上がるたびに誰の動きに乗るべきかであったり、自分がどのタイミングで動くべきなのかであったりの判断というのは、レース観戦オタクである私が日頃培った知識が活かされていたような気がします。

自分で言うのも何かあれですが。

 

3回目の休憩(道の駅 日和佐)

 

4回目の休憩(牟岐駅)

 

5回目の休憩(海の駅 東洋町)

 

東洋町から室戸までは、高知チームが合流。

見るからに強そうなメンバーが揃っている…。

 

何かね、もう彼ら、そう高知チーム。

『海の駅 東洋町』を出発してからずっと集団の様子を伺っているのですよ。

飛び出したくてウズウズしちゃっているの。

「いつになったらこの徳島人は動き出すんだ」感がありありとしていて、怖かったですよホント。

徳島のレーシングメンバーが動いた瞬間、水を得た魚のごとく高知チームも飛び出していきましたさ。

 

一方、再度グルペットで室戸まで行けないか交渉を試みた私ですが、やはり却下。

う~ん、アイコンタクトで交渉成立を試みたのがいけなかったか。

きっちりと自分の言葉でグルペット希望が認められるよう働きかけるのが、今後の私の課題かもしれません…。

 

そんなわけで、良い動きの人を見極めて飛び出すことに。

いざ集団からの抜け出しを図ってみると、ついつい高揚してしまいペースは上がる一方。

同じグループの面子を牽きちぎってしまっていたりして、ついついカンチェラーラになった気分で走っていたことはここだけの話にしておきます。

気が付くと、先に飛び出した高知チームの数人に追い付いて、向かい風だったこともあり協力して前を目指すことに。

 

ここからがキツかった。

彼らに追い付いたことを後悔したことは後にも先にもこの時だけ。

いや、後も先も無い話なのですがね。

良いペースに乗っかっては付き位置で楽させてもらうという卑怯くささ満点だった私に、高知チームはローテーションを要求するわけですよ。

内心「はぁ!?」なわけですが、それを口に出すこともできず、結局「前牽いてください!」と押し切られ、私も牽く羽目に。

まぁ先頭交代しながらだったので、後ろにいる間は多少は楽なのですが、そもそものペースが速いのだ。

速い速い速い速い速い速い速い!!!!!!!!!!!!!

ちょっとだけ根性見せて、ちぎれずに次の休憩ポイントまで行った自分を褒めたいものです。

 

室戸岬到着!

 

室戸岬の前後はみんな一緒に。

うん、みんなでトレイン組みながら走るのってやっぱり良いよね。

アタック頻発するような殺伐とした空気の中で走るより平和でずっと良いですよ。

ピース!!

これホント大事よ(笑)。

 

そんなわけで、高知チームとは室戸でお別れ。

彼らはその後、高知市内まで自走したそうな。

 

一方の我々は、宿泊地となる『室戸青少年自然の家』を目指します。

目指す段になって、衝撃の事実を知らされることとなります。

 

ヒルクライム…

 

いやいや、それ先教えて。

140km以上走って、さらに超級山岳とかホント無いから。

 

しかし。

天の声が聞こえる…「お前はコンタドールだと」

 

約5km、標高にして約280mを一気に上る。

「神様、やはり僕はコンタドールではありません。どちらかというとウィギンスのようにテンポで押し切るタイプかもしれません」などと心の中で唱えつつ、ひたすら続く上りをヒーヒー言いながらこなしていきます。

 

ゴール! ゴールゴールゴーーーーーーーーーーーール!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

私は比較的前の方でゴールしていたので、次々上り終えるみんなを待っていたのですが、今になってグランツールの山岳ステージよろしく「アレアレアレアレ!!!!!」とみんなを煽ってあげるべきだったと悔やんでおります。

 

到着後は何をしただろう…。

グッタリするヤングチームを横目に、修学旅行気分炸裂の アダルト ベテランチームと一緒にいることが多かったかな。

参加メンバーのほとんどが初めての方々だったので、話を聞くだけでも勉強になることばかり。

年齢関係なく、みんなと一緒にいると居心地が凄く良くて、とても安心できる空間であったことは間違いありません。

 

夜はお楽しみの大宴会!

お酒があまり強くない私にしては、結構飲んだ方でしょう。

自転車ネタを肴に酒を飲むというのはこれほどまでに美味しいとは。

国内レースの現状についてや、レースに関するちょっとした裏話が聞けたのは、レース大好き人間である私にとってはとてもためになるものでした。

 

22時頃には解散。

各自自由時間を過ごして、1日目を終えたのでした。

2日目にはどんな 地獄 出来事が待っているのでしょうか。

 

徳島~室戸ルート

 

※このエントリーはハッタリが多く含まれたノンフィクションであり、登場する団体や人物などの名称はだいたい本当のものです。

 

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