アルデンヌクラシックは、オランダからベルギーへと舞台を移します。

全3戦のアルデンヌにおいて、距離こそ短いもののどの上り坂と比較しても圧倒的な急坂である“ユイの壁”が待ち受けるフレーシュ・ワロンヌ。

いよいよ明日に迫ったレースを展望してみます。

 

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フレーシュ・ワロンヌ(Charleroi~Huy、194km)-4月18日

【過去5年の優勝者】

2011年 フィリップ・ジルベール

2010年 カデル・エバンス

2009年 ダヴィデ・レベリン

2008年 キム・キルシェン

2007年 ダヴィデ・レベリン

 

【コース分析】

 

ユイの壁

 

●通過する急坂区間(レース距離・名称・登坂距離・平均勾配)

70.5km Mur de Huy(1回目) 1300m 9.3%

110.0km Côte de Peu d’Eau 2700m 3.9%

115.5km Côte de Haut-Bois 1600m 4.8%

141.0km Côte de Groynne 2000m 3.5%

147.0km Côte de Bohisseau 1300m 7.6%

150.0km  Côte de Bousalle 1700m 4.9%

163.0km Mur de Huy(2回目) 1300m 9.3%

179.5km Côte d’Amay 1500m 6.7%

185.5km Côte de Villers-le-Bouillet 1200m 7.5%

194.0km HUY(Mur de Huy) 1300m 9.3%

 

昨年より全行程が7km短縮され、若干コースも変更になっています。

通過する急坂は10と先のアムステル・ゴールドレースよりは少ないものの、その難易度は格段にこちらの方が上。

登坂距離と勾配の厳しさに耐えうるもののみが最後のユイの壁に臨むことになります。

そして、3回通過するMur de Huy・“ユイの壁”は平均勾配9.3%、最大勾配26%と、壁と呼ばれるにふさわしい激坂。

勝負は確実に3回目の“ユイの壁”で決まり、その頂を制する者は登坂力のみならず瞬発力に長けたクライマーやパンチャーとなるでしょう。

 

【注目選手】

押さえておきたい選手を独断でピックアップ。

暫定スタートリストは公式サイト、またはCycling Feverから。

 

フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム) ←ディフェンディングチャンピオン

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

ティジェイ・ファンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ)

イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)

ドリス・デヴェナインス(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)

ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

セルジオ・エナオ(コロンビア、SKY)

トーマス・ロヴクイスト(スウェーデン、SKY)

ラース・ペーター・ノルドハウグ(ノルウェー、SKY)

ミハエル・アルバジーニ(スイス、グリーンエッジ)

別府史之(日本、グリーンエッジ)

フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)

ベン・ヘルマンス(ベルギー、レディオシャック・ニッサン)

クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン)

アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) ←2006年チャンピオン

ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)

ワウテル・プールス(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)

ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ラボバンク)

スティーブン・クルイシュウィック(オランダ、ラボバンク)

バウク・モレッマ(オランダ、ラボバンク)

ジェローム・コッペル(フランス、ソール・ソジャサン)

ジョナサン・イヴェール(フランス、ソール・ソジャサン)

ギョーム・ルヴァルレ(フランス、ソール・ソジャサン)

フリアン・エルファレ(フランス、チームタイプ1・サノフィ)

エンリコ・ガスパロット(イタリア、アスタナ)

マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)

ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ)

リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ロメン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ジャン・クリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

アレクサンドル・ジェニエ(フランス、アルゴス・シマノ)

土井雪広(日本、アルゴス・シマノ)

ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ)

クリストフ・ルメヴェル(フランス、ガーミン・バラクーダ)

ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・バラクーダ)

ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、ガーミン・バラクーダ)

ピーター・セリー(ベルギー、トップスポルトフラーンデレン・メルカトール)

イェーレ・ファネンデルト(ベルギー、ロット・ベリソル)

ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)

ピエリック・フェドリゴ(フランス、FDJ・ビッグマット)

バルト・デワーレ(ベルギー、ランドバウクレジット・ユーフォニー)

スタフ・スヘールリンクス(ベルギー、アクセントジョブス・ウィレムスヴェランダス)

ニキ・セレンセン(デンマーク、サクソバンク)

ファビオ・デュアルテ(コロンビア、コロンビア・コルデポルテス)

 

本来2連覇を狙うはずであったジルベールは、ここへきてようやく復調傾向。

しかし、ここで勝つにはまだ少し足りない印象であることは否めません。

さらに、アシストを務める予定だったエバンスが体調不良のためアルデンヌ残り2戦の欠場が決定。

今回は先のアムステル同様、サンタンブロジオとファンアーヴェルマート、そしてこのレースからアルデンヌ合流のファンガーデレンのアシストを受ける格好となるでしょう。

勝つためには、最後の“ユイの壁”を早めに仕掛けるのではなく、粘ってゴール直前で勝負をかけたいところ。

 

アムステルでは寒さにあえいだロドリゲスは、このレースでも天候と気温次第か。

好天に恵まれれば、最も得意とするパターンのコースだけに確実に勝利を狙うこととなるでしょう。

今回も“ロドリゲスシフト”のごとく、気心知れたスペイン勢をアシストに付け必勝態勢。

終始カチューシャチームが集団をコントロールし、最後の“ユイの壁”で満を持してロドリゲスがゴールを目指す。

順当に行けば、優勝候補筆頭と言えそうです。

 

昨年、一昨年とこのコースで優勝争いを繰り広げたアントンも注目の1人。

一発ハマった時の激坂での強さはロドリゲスをも凌駕するものがあるだけに、最後の“ユイの壁”まで上手く展開に乗っておきたい。

今シーズンはここまで目立ったリザルトは残していないものの、ここ数年同様の流れできており、この時期に確実にリザルトを残している点では今年もレースを賑わす顔になりそう。

これまでの経験を活かし、仕掛けどころを見極められるかがカギとなりそうです。

 

続く存在としてはバルベルデの名を挙げたいところ。

こちらもアムステルでは寒さに苦しみ不発に終わったものの、クラシック最大目標のリエージュ~バストーニュ~リエージュを前に良い流れを作りたい。

ユイの勾配は若干バルベルデにとって厳しいかもしれませんが、一発の飛び出しが決まれば勝機はあるでしょう。

 

シュレク兄弟はフランクで勝負、アンディは次戦リエージュ狙いか。

フランクは昨年7位に入っており、このレースとの相性の問題は無し。

パンチ力を見せられるかがポイントに。

ヘルマンス、ホーナーら、上りに強いライダーが後ろに控えており、チームの層の厚さを優位に働かせたい。

 

今年のクラシックで元気なアスタナ勢は、アムステルでの勝利で活気づいているはず。

アムステル優勝のガスパロットはもちろんここでも優勝候補。

アシストにガヴァッツィ、ペトロフ、ポンツィといった集団牽引・逃げ・アタック何でもOKなライダーを揃えている点も魅力。

エース格にはガスパロットのほか、イグリンスキーやキセロフスキーがおり、十分に勝負できる陣容。

“ユイの壁”でもアムステルでのカウベルグ同様、イグリンスキーからガスパロットのホットラインが機能すると、ひょっとするかもしれません。

 

アムステル2位のファネンデルトも一皮むけた感じ。

昨年のツールの山頂ゴールを制した登坂力と、上りでのパンチ力が武器。

勝負勘と勝負強さを見せられれば、今回もダークホースとして主役を狙う1人となり得るでしょう。

 

アムステルで上位に入ったノチェンティーニやモレッマなどにもチャンスあり。

同様にアムステル8位のウェーグマンやヘシェダル、ルメヴェルらガーミン勢も期待が持てそうです。

 

日本人選手は、アムステルに続き出場の土井選手と久々のアルデンヌクラシックとなる別府選手が出場。

土井選手はアムステルで好調さをアピール。

今回のコースは得意とするレイアウトだけに、自ら勝負に行きたいところ。

また、別府選手はシーズン最初の目標にアルデンヌクラシックを挙げており、調子を上げて臨んでくるはず。

既に出場が決定している来月のジロに向けての良い力試しにもなることでしょう。

 

【優勝予想】

イゴール・アントン

 

フレーシュ・ワロンヌオフィシャルサイト http://www.letour.fr/indexFWH_fr.html

 

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