追記あり(22/03/2012)

 

ツアー・ダウンアンダー総合優勝、ティレーノ~アドリアティコ第1ステージTTT優勝、ミラノ~サンレモ優勝、現在開催中のヴォルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ開幕から2ステージ連勝とデビューイヤー早々飛ぶ鳥を落とす勢いのグリーンエッジ。

このチームはプロジェクト発足当初、所属選手の75%を自国であるオーストラリア人選手で構成するという構想でした。

つまり、所属選手数MAXの30人とした場合、23選手はオーストラリア人選手ということに。

結局、オーストラリア人選手は17人、所属選手の56%にとどまりました。

一方で、中南米を除く各大陸・地域から数選手を採用し、幾分かのグローバル化を実現させました。

オーストラリア人以外の選手としては、

 

ヨーロッパ:アルバジーニ(スイス)、ケウケレイエ(ベルギー)、クルオピス(リトアニア)、ランゲフェルド(オランダ)、マウリス(オランダ)、ヴァイトクス(リトアニア)、ウェーニング(オランダ)

アジア:別府(日本)

オセアニア:ディーン(ニュージーランド)

アフリカ:インピー(南アフリカ)、テクレハイマノット(エリトリア)

北米:メイヤー(カナダ)、タフト(カナダ)

 

さて、前置きが長くなってしまいました。

前記したアフリカ系選手の中の1人、ダニエル・テクレハイマノットが現在開催中のヴォルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャでワールドツアーデビューを果たしました。

 

テクレハイマノットは、1988年11月10日生まれの23歳。

スイス・エイグルにあるワールドサイクリングセンター出身。

主な実績としては、若手の登竜門と言えるツール・ド・ラブニール2009年総合6位、世界選U23では2009年RR・TTともに50位、2010年はRR61位。

エリートで臨んだ昨年の世界選はRR143位。

アフリカでは無類の強さを誇り、アフリカ選手権で2010年3冠(RR、ITT、TTT)、2011年2冠(ITT、TTT)。

その他、フランスのアマチュアレースでも優勝実績があります。

これらの実績が買われ、2008年にはアモーレ・エ・ヴィータ・マクドナルドと、2010年にはサーヴェロ・テストチームとスタジエール契約をし、1クラスのレースなどにも顔を見せていました。

また、昨年はクイックステップの若手トレーニングキャンプにも参加。

脚質的には、オールラウンダーであることを自負しているようです。

 

自転車競技未開の地であるアフリカにおいて、数少ないワールドクラスの選手であることはかねがね言われ続けてきました。

その彼がいよいよ最高峰の舞台に参戦することは、まだまだ力を発揮する場に乏しい黒人選手たちにとっては勇気と希望を与えることでしょう。

アジア地域の選手たちが近年になってようやくチャンスをつかんできているように、テクレハイマノットがパイオニアとなり次々と新たな可能性がアフリカから生まれるのも時間の問題かもしれません。

これまでも南アフリカの白人選手は多く活躍してきましたが、身体能力に長けていると言われる黒人選手たちの時代の到来が他スポーツと同様にあるのか興味深いところです。

もちろん、そのためには超えねばならない壁がいくつもあるわけですが…。

 

そんなテクレハイマノットの出身国・エリトリアには、彼以外にもたくさんの有望選手が存在します。

ヨーロッパで武者修行に励む選手や、南アフリカのコンチネンタルチームに所属する選手などさまざま。

いまやアフリカきっての自転車強国になっています。

エリトリアに限らず、アフリカ自転車界ではモロッコやエチオピア、ケニアなんかも南アフリカやエリトリアに続く勢力として活躍しているようですが、元々陸上競技・長距離種目の強国であるという共通点があり、持久系スポーツを得意とする点で何かしらの関連性があるような気がします。

ちなみに、何故エリトリアで自転車競技が国技化しているかというと、第二次世界大戦中にイタリアの植民地となり、その頃に自転車競技が伝わったのだそうです。

 

最後に、いかにエリトリアという国が自転車に熱いかが分かる動画を。

昨年11月にエリトリアで開催されたアフリカ選手権RRゴールの様子。

この時はエリトリア代表のベルハネが優勝。

喜びの表現の仕方が国や地域によって異なるとはいえ、この熱さは日本より確実に上をいっていますよね。

 

もう1つ。

これは上のアフリカ選手権の優勝を受けて行われた祝勝パレード。

観るからに英雄的扱いを受けているのが分かります。

テクレハイマノットは長身で緑のTシャツを着ています。

EastAFRO.com » Video: Massawa welcomes Eritrean Cycling Champs.

 

今日第3ステージを迎えるヴォルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャでは、第1ステージ67位・第2ステージ111位。

総合では7分07秒遅れの112位につけています。

エリトリア大使館Twitterで自国スポーツ選手の好成績をツイートしているので、厚かましくもテクレハイマノットの現在の奮闘をツイートしてアピールしてほしいとお願いさせてもらいました(笑)。

果たして採用されるかは分かりませんが、勝った負けただけでなく世界最高峰の舞台で走ることがいかに凄いことなのかをもっと広めてもらっても良いと思うわけです。

 

GreenEDGE Cycling http://www.greenedgecycling.com/

エリトリア大使館 http://www.eritreaembassy-japan.org/

エリトリア大使館Twitter https://twitter.com/EritreaEmbJP

エリトリア大使館Facebook http://www.facebook.com/embassyoferitreaintokyo

 

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追記(22/03/2012)

 

「エリトリア大使館Twitterでテクレハイマノットの活躍をアピールしてほしい」と厚かましいリクエストをした私ですが、その後エリトリア大使館様にはTwitterを通じお礼をしてくださいました。

そして、TwitterFacebookでそれぞれこのエントリーを紹介していただき、同時にテクレハイマノットの活躍を推してくださっています。

丁寧にお礼とリクエストに応えてくださったエリトリア大使館様に感謝と御礼をさせていただきたいと思います。

 

ダニエル・テクレハイマノットFacebookファンページ

http://www.facebook.com/pages/Daniel-Teklehaymanot-Eritrean-cyclist/238420182843365

 

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