いよいよベルギーレースが開幕します。

ベルギーでのレースが始まらないとロードレースシーズンが始まった気にならない、なんて人もいるのではないでしょうか。

そのベルギーレース開幕戦恒例の2連戦、オムループ・ヘット・ニュースブラッドとクールネ~ブリュッセル~クールネの予習をしたいと思います。

 

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オムループ・ヘット・ニュースブラッド(ヘント~ヘント、200.3km)-2月25日

【過去5年の優勝者】

2011年 セバスチャン・ランゲフェルド

2010年 フアン・アントニオ・フレチャ

2009年 トル・フスホフト

2008年 フィリッポ・ポッツァート

2007年 フィリップ・ジルベール

 

【コース分析】

山岳(というほどのものではないですが)ポイント10ヶ所、石畳ポイント9ヶ所設定されています。

標高が一番高いところで125mと、全体を通しては平坦とは言えますが、斜度10%台の上りが多いこともあり、それを利用した揺さぶりが多いのがレースの特徴。

レースが動くのは156km地点のHaaghoekのパヴェあたりから。

有力選手たちが様子見のアタックや集団のふるい落としを始めます。

そして早ければ172km地点のLippenhovestraatのパヴェ、または179km地点のLange Munteのパヴェで、またはそれを越えてからのアタックで生き残る選手が限定されるはず。

それぞれ1000m、2000m超えと距離のあるパヴェが勝負どころとなりそうです。

 

【暫定エントリーリスト】

 

【注目選手】

セバスチャン・ランゲフェルド(オランダ、グリーンエッジ) ←ディフェンディングチャンピオン

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)

シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)

ラース・イェティング・バク(デンマーク、ロット・ベリソル)

ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、SKY)

フアン・アントニオ・フレチャ(スペイン、SKY) ←2010年チャンピオン

マシュー・ヘイマン(オーストラリア、SKY)

フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム) ←2008年チャンピオン

アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム)

トル・フスホフト(ノルウェー、BMCレーシングチーム) ←2009年チャンピオン

タイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)

フレフ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)

ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ウィリアム・ボネ(フランス、FDJ・ビッグマット)

ヴォラドミール・グセフ(ロシア、カチューシャ)

ルカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)

ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)

マッティ・ブレシェル(デンマーク、ラボバンク)

マールテン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)

ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・バラクーダ)

マルティン・マースカント(オランダ、ガーミン・バラクーダ)

デヴィッド・ミラー(イギリス、ガーミン・バラクーダ)

ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

セプ・ファンマルケ(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

ステイン・デヴォルデル(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

バルト・デワーレ(ベルギー、ランドバウクレジット・ユーフォニー)

ボビー・トラクセル(オランダ、ランドバウクレジット・ユーフォニー)

レイフ・ホステ(アクセントジョブス・ウィレムスヴェランダス)

ウィリアム・クラーク(オーストラリア、チャンピオンシステム)

アドリアン・プティ(フランス、コフィディス)

フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) ←2007年チャンピオン

ロイ・カーヴァース(オランダ、プロジェクト1t4i)

コーン・デコルト(オランダ、プロジェクト1t4i)

ジョン・デーゲンコルブ(ドイツ、プロジェクト1t4i)

ドミニク・クレンメ(ドイツ、プロジェクト1t4i)

ニコライ・トルーソフ(ロシア、ルスベロ)

トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

 

セミクラシック初戦からメンバーが揃いました。

プロコンチームのメンバーに関しては有力選手の見落としがあるかもしれませんが、私が分かる範囲で選手をリストアップ。

 

例年この大会に並々ならぬ意気込みで臨むのはボーネン。

今年はツール・ド・サンルイス、ツアー・オブ・カタールで勝利を量産、ツアー・オブ・オマーンでは勝利は無かったもののアシストを兼ねながら順調に調整。

Ωクイックの組織力も既に各レースで見せつけているだけに、ボーネンをサポートする体制も整っていると見て良いでしょう。

シャバネルとのダブルエース態勢で、後半の勝負どころでまず動くのはシャバネル、スプリントに持ち込まれればボーネンという役割分担は明確。

 

チーム力で続くのが優勝経験者2人を揃えるBMC。

ジルベール、フスホフト、バラン、ファンアーヴェルマートとエースクラスを4人揃える豪華メンバー。

逃げ、スプリントどちらでも対応可能なだけに、ライバルからすると隙を見つけにくいでしょう。

各チームからのマークを上手くかいくぐることと、スプリントになった場合は最終局面までにボーネンを振り落しておくことが必要。

 

2010年に逃げで勝利を飾ったフレチャもこのレースと相性が良い1人。

昨年も2位に入っており、今年も優勝候補。

スプリントになると分が悪いだけに、早め早めの仕掛けは間違いなし。

ベテランならではの勝負勘で、一瞬のチャンスを活かせるか。

 

選手層の厚いガーミンは、2010年2位のハウッスラーがエース。

今シーズン勝利こそ無いものの、スプリントではコンスタントに上位に入っており、故障続きだった数年を思えば今年は良好。

今年はクラシックとオリンピックに集中するとコメントしていることもあり、そろそろ調子を上げてくるでしょう。

マースカント、ファンスーメレンといった石畳巧者がアシストに付くのも強み。

 

その他、昨年優勝のランゲフェルド、シクロクロスでの調整上がりのボーム、毎年アタックで魅せるヴォクレール、クラシックでは上位常連のルークマンスあたりも押さえておきたい選手。

故障で昨年1年ほぼ棒に振ったブレシェルの復調にも期待したいものです。

 

【優勝予想】

トム・ボーネン

 

オムループ・ヘット・ニュースブラッドオフィシャルサイト http://www.omloophetnieuwsblad.be/

 

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クールネ~ブリュッセル~クールネ(クールネ~クールネ、198km)-2月26日

【過去5年の優勝者】

2011年 クリストファー・サットン

2010年 ボビー・トラクセル

2009年 トム・ボーネン

2008年 ステッフェン・デヨンフ

2007年 トム・ボーネン

 

【コース分析】

コースにはパヴェが数ヶ所ありますが、例年勝負はクールネの周回コースに入ってから。

前日のオムループ・ヘット・ニュースブラッドとは若干趣は異なり、スプリンター向けのワンデーレースといった感じ。

2010年のように大荒れになれば予想外の展開もあり得ますが、恐らく優勝者はスプリンターになると予想されます。

 

【暫定エントリーリスト】

 

【注目選手】

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY)

クリストファー・サットン(オーストラリア、SKY) ←ディフェンディングチャンピオン

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) ←2007,2009年チャンピオン

ゲラルド・チオレック(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)

アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)

デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)

マーク・レンショー(オーストラリア、ラボバンク)

タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)

イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、グリーンエッジ)

アイディス・クルオピス(リトアニア、グリーンエッジ)

アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム)

フレフ・ファンアーヴェルマート(イタリア、BMCレーシングチーム)

クリストフ・ホダールト(ベルギー、アージェードゥーゼル・ラモンディール)

ステイン・デヴォルデル(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)

ケニー・ファンヒュンメル(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)

ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)

レオポルド・ケーニヒ(チェコ、チームネットアップ)

ヤン・バルタ(チェコ、チームネットアップ)

ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、FDJ・ビッグマット)

アルノー・デマール(フランス、FDJ・ビッグマット)

レイフ・ホステ(ベルギー、アクセントジョブス・ウィレムスヴェランダス)

ステファン・ファンダイク(オランダ、アクセントジョブス・ウィレムスヴェランダス)

トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)

新城幸也(日本、ユーロップカー)

セバスチャン・シャバネル(フランス、ユーロップカー)

ダニエレ・コッリ(イタリア、チームタイプ1・サノフィ)

ジミー・アングルヴァン(フランス、ソール・ソジャサン)

ミカエル・ファンステイエン(ベルギー、トップスポルトフラーンデレン・メルカトール)

レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)

アドリアン・プティ(フランス、コフィディス)

ジョン・デーゲンコルブ(ドイツ、プロジェクト1t4i)

トム・フィーラース(オランダ、プロジェクト1t4i)

ボビー・トラクセル(オランダ、ランドバウクレジット・ユーフォニー) ←2010年チャンピオン

ギョーム・ボイヴィン(カナダ、スパイダーテック・パワードバイC10)

ニコ・イークホウト(ベルギー、アンポスト・ショーンケリー)

 

スプリンターを中心に列挙してみました。

傾向として、前日のオムループ・ヘット・ニュースブラッドで上位に入った選手や力を使った選手はこの日はお休みモードになります。

スプリンター有利の展開になるのはそうした理由もあるでしょう。

 

上記で多く選手を挙げましたが、中でもカヴェンディッシュ、ボーネン、グライペル、ファラーに絞っても良いくらい。

それほど4選手とも素晴らしいシーズンインを果たしています。

 

カヴェンディッシュは今年初戦のツアー・オブ・カタールでステージ2勝。

続くツアー・オブ・オマーンでは自分の形に持っていけませんでしたが、状態に問題は無さそう。

今回は女房役・アイゼルがいませんが、ディフェンディングチャンピオンのサットンを発射台に、フレチャ、ハント、スタナードなどがトレインを組み絶好の展開に持ち込みたい。

 

ボーネンは前日次第か。

スティーグマン、チオレックと好調のスプリンターも控えていることもあり、展開次第では無理せずリタイアもあるでしょう。

特にカヴェンディッシュ、グライペル、ファラーに対しては分が悪いだけに、ガチンコスプリントで勝つことは難しいという点もあります。

 

今のところダントツでNo.1スプリンターの地位にいるのがグライペル。

ダウンアンダーで3勝、オマーンで2勝の計5勝は現在最多勝。

今回もレイネス、シーベルグ、ヘンダーソンの露払い役を引き連れ参戦。

多少の石畳は問題なくこなせるだけに、優勝候補筆頭と見て良いかもしれません。

 

まだ勝利の無いファラーはオマーン最終ステージで得た手ごたえを活かせるか。

徐々にトレインが形になってきているだけに、いよいよここで本領発揮もあるでしょう。

最終局面を前にパンク、メカトラなどに見舞われることの多い選手だけに、トラブルに巻き込まれないことが勝利の大前提。

 

一昨年シーズン前半にブレイクしたケウケレイエ、カタールで健闘のクルオピス、同じく最終ステージを制したデマールあたりも若手注目株。

また、ユーロップカーからは新城選手が出場。

逃げまたはセバスチャン・シャバネルのリードアウトを務めることになりそうですが、状況によっては自ら勝負の可能性もあり。

ベルギーレースでもリザルトを残しつつあるほか、3月にはビッグレース出場を控えているだけに、ここで景気付けとなる好走に期待したいところです。

 

【優勝予想】

アンドレ・グライペル

 

クールネ~ブリュッセル~クールネオフィシャルサイト http://www.kuurne-brussel-kuurne.be/

 

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