先日終了したツアー・オブ・カタールのReviewをまとめたいところですが、今日からツアー・オブ・オマーンが開幕しますので、まずはこちらから書いていきたいと思います。

カタールについては、明日以降アップします。

初開催となった一昨年、そして昨年と、カタール→オマーンの流れを汲んでいた選手が多かったのですが、今年はそういった選手が少ない印象があります。

 

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ツアー・オブ・オマーン-2月14-19日

【過去2年の総合優勝者】

2011年 ロベルト・ヘーシンク

2010年 ファビアン・カンチェラーラ

 

【コース分析】

 

●第1ステージ(Al Alam Royal Palace~Wadi Al Hoqayn、159km)

 

●第2ステージ(Sur~Wadi Dayqah Dam、140.5km)

 

●第3ステージ(Al Awabi [Al Alya]~Muscat Heights [Bank Muscat HQ]、144.5km)

 

●第4ステージ(Bidbid [Nafa’a]~Al Wadi Al Kabir、142.5km)

 

●第5ステージ(Royal Opera House, Muscat~Jabal Al Akhdhar [Green Mountain]、158km)

 

●第6ステージ(Al Khawd~Matrah Corniche、130.5km)

 

第2ステージのみ、公式HPでプロフィールが誤掲載されていましたので、入手でき次第こちらでも掲載します。

前述したカタール→オマーンの流れを汲む選手が今年は減り、カタール終了後離脱、オマーンから合流といった選手が各チーム相次いでいます。

その要因として、昨年までは山岳ステージ1・TTステージ1・残りはスプリントステージといった構成でしたが、今年はTTが無くなり、総合成績を左右するアップダウンの激しいステージが山岳含め2つになったことが大きいと思われます。

第4・5ステージはスプリンターにとっては厳しいものとなりますが、総合系やパンチャータイプのライダーにとってはシーズン序盤の小手調べにはピッタリのレイアウトと言えるでしょう。

 

【注目選手】

ライダータイプ別に、押さえておきたい選手を独断でピックアップします。

全スタートリストは公式サイト、またはCycling Feverから。

 

●総合系・パンチャー系(総合争いをすると思われる選手)

アレッサンドロ・バラン(イタリア、BMCレーシングチーム)

マルコ・ピノッティ(イタリア、BMCレーシングチーム)

サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット)

クリスチャン・ヴァンデヴェルデ(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)

ヴォラドミール・グセフ(ロシア、カチューシャ)

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

シルヴァン・シャバネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)

ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)

トム・イェルテ・スラフテル(オランダ、ラボバンク)

ローレンス・テンダム(オランダ、ラボバンク)

ヤコブ・フグルサング(デンマーク、レディオシャック・ニッサン)

アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)

 

●スプリンター

アダム・ブライス(イギリス、BMCレーシングチーム)

マチュー・ラダニュー(フランス、FDJ・ビッグマット)

ドミニク・ローラン(カナダ、FDJ・ビッグマット)

アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼ・ヴィーニ)

タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)

バーデン・クック(オーストラリア、グリーンエッジ)

マシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)

アイディス・クルオピス(リトアニア、グリーンエッジ)

デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)

リュディガー・セリグ(ドイツ、カチューシャ)

ダニエル・オス(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)

グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ベリソル)

トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)

マルセル・キッテル(ドイツ、プロジェクト1t4i)

グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)

トニー・ギャロパン(フランス、レディオシャック・ニッサン)

ロバート・ワグナー(ドイツ、レディオシャック・ニッサン)

ダヴィデ・アポローニオ(イタリア、SKY)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、SKY)

ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、SKY)

 

●その他

タイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)

井上和郎(日本、ブリヂストン・アンカー)

西薗良太(日本、ブリヂストン・アンカー)

清水都貴(日本、ブリヂストン・アンカー)

吉田隼人(日本、ブリヂストン・アンカー)

クリントン・エイベリー(ニュージーランド、チャンピオンシステム)

ウィリアム・クラーク(オーストラリア、チャンピオンシステム)

デヴィッド・ミラー(イギリス、ガーミン・バラクーダ)

ラムナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア、ガーミン・バラクーダ)

ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、ガーミン・バラクーダ)

スチュアート・オグレディ(オーストラリア、グリーンエッジ)

ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン) ←2010年総合優勝

ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ、レディオシャック・ニッサン)

デヴィッド・マッキャン(アイルランド、RTSレーシングチーム)

 

昨年までとはステージ構成が変化したとはいえ、総合系からスプリンター、逃げと得意とする選手までそうそうたる面々が今年も揃いました。

 

まずスプリントですが、リードアウトマンを複数揃えて万全を期するのがガーミン、グリーンエッジ、ロット、Ωクイック、SKYといったところ。

この中で既に結果を残しているのが、グライペルのロット、ボーネンのΩクイック、カヴェンディッシュのSKY。

グライペルはダウンアンダーでの活躍後、体調を崩しカタールを欠場。

このオマーンでは復調具合がどの程度か見もの。

ボーネンはここ数年には無かった好調さを見せており、飛ばし過ぎが心配されるものの春のクラシックシーズンに向けて好材料を揃えています。

また、カヴェンディッシュもカタールで2勝。

昨年、一昨年とシーズン前半は振るわなかっただけに、見違えるようなシーズンインとなっています。

この3選手・チームに追随するのが、やはりファラーのガーミン。

カタールでも積極的なリードアウトを見せ、TTTでは組織力を証明しただけに、あとはそのリードアウトが形になれば十二分に勝負できるでしょう。

 

その他、カタール第4ステージでカンチェラーラのアタックに唯一反応したブライス、同第3ステージ3位のクルオピス、同第5ステージ2位のオス、同第6ステージ2位のガリムジャノフといった若いスプリンターがシーズン早々良い動きを見せているだけに、今回も注目。

極寒のフランスレースで好リザルトを残したキッテルがいよいよトップスプリンターと交わる点も見逃せません。

 

そして総合争いですが、クライマーだけではなくパンチャー系の選手にもチャンスがあるだけに、優勝候補目白押し。

本来の力からすると一枚抜けているのがアンディ、フグルサングのレディオシャック・ニッサンコンビですが、グランツールを見据えてのこの時期だけに、どれだけの本気度を見せるかが疑問。

同様に、ニバリも今大会はサガンのアシストに回るのではないかと思われます。

そのサガンはカタールではスプリントに絡むステージもあり、上々の滑り出し。

オマーンではリザルトを狙うとのコメントもあり、スプリント・山岳とも上位に絡む可能性が高いでしょう。

第5ステージで生き残ることができれば総合優勝も見えてきます。

 

もう1人、この大会に意気込んでいるのがバラン。

今回のレイアウトを自分向きと捉えている様子で、サガンと同じく第5ステージの走りいかんでは総合に絡む可能性が高そう。

 

そこに大きく立ちはだかるであろう存在がロドリゲス。

シーズン通して波がほとんどなく、上りで見せる一気のスピードに対抗できる選手は現在のプロトンではそういないでしょう。

第5ステージの上りは最高で13.5%、まさに彼向きのコースではないでしょうか。

 

他では、ミドルツールで力を発揮するテンダム、いぶし銀の走りを見せるカザール、安定感のあるヴァンデヴェルデやピノッティあたりを押さえておきたいところです。

 

カタールに続き、ブリヂストン・アンカーが出場。

井上・西薗・清水・吉田の4選手が引き続きエントリー。

カタールでは積極的な逃げを見せ、その存在を少しずつ世界にアピールしています。

オマーンでもスタンスを変えず、徐々にプロトンに認められるよう力を見せてもらいたいところです。

 

【総合優勝予想】

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

 

ツアー・オブ・オマーンオフィシャルサイト http://www.letour.fr/us/homepage_courseTOO.html

 

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