シーズン序盤のスピードレースとして選手・ファンそれぞれに定着したツアー・オブ・カタール。

今年は2月5日から10日の日程で開催。

スプリンターの競演としておなじみではありますが、強い風が左右して大波乱が起きることもしばしば。

 

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ツアー・オブ・カタール-2月5-10日

【過去5年の総合優勝者】

2011年 マーク・レンショー

2010年 ワウテル・モル

2009年 トム・ボーネン

2008年 トム・ボーネン

2007年 ウィルフレッド・クレツケンス

 

【コース分析】

 

●第1ステージ(Barzan Towers~Doha Golf Club、142.5km)

 

●第2ステージ(Lusail~Lusail、11.3km)-チームTT

 

●第3ステージ(Dukhan~Al Gharafa Stadium、146.5km)

 

●第4ステージ(Al Thakhira~Madinat Al Shamal、144km)

 

●第5ステージ(Camel Race Track~Al Khor Corniche、160km)

 

●第6ステージ(Sealine Beach Resort~Doha Corniche、120km)

 

公式ホームページに高低差が記されていないことが物語るように、各ステージ平坦のスピードレースになります。

さらには、強風がこのレースの名物になるほど。

特に今年は、現在開催中のレディース・ツアー・オブ・カタールが風とそれによる巻き上がる砂との戦いとなっており、男子レースもそれを克服した選手に栄冠が輝くことになるでしょう。

それ以外の要素として、復活したチームTTが第2ステージに設けられている点。

10秒単位で差が付く可能性があるだけに、上手くエーススプリンターを引っ張って好タイムでゴールすることが総合を狙うチームにとっては必要条件となってきます。

 

【注目選手】

各チーム、スプリンターを中心に、押さえておきたい選手を独断でピックアップします。

全スタートリストは公式サイト、またはCycling Feverから。

 

●BMCレーシングチーム

アダム・ブライス(イギリス)

フィリップ・ジルベール(ベルギー)

トル・フスホフト(ノルウェー)

タイラー・フィニー(アメリカ)

 

●ブリヂストン・アンカー

井上和郎(日本)

西薗良太(日本)

清水都貴(日本)

吉田隼人(日本)

 

●チャンピオンシステム

クリントン・エイベリー(ニュージーランド)

ウィリアム・クラーク(オーストラリア)

 

●FDJ・ビッグマット

ミカエル・ドラージュ(フランス)

アルノー・デマーレ(フランス)

マチュー・ラダニュー(フランス)

ドミニク・ローラン(カナダ)

 

●ファルネーゼ・ヴィーニ

アンドレア・グアルディーニ(イタリア)

フィリッポ・ポッツァート(イタリア)

 

●ガーミン・バラクーダ

タイラー・ファラー(アメリカ)

ラムナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア)

ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー)

 

●グリーンエッジ

別府史之(日本)

アイディス・クルオピス(リトアニア)

ロビー・マキュアン(オーストラリア)

アラン・デイヴィス(オーストラリア)

 

●カチューシャ

デニス・ガリムジャノフ(ロシア)

リュディガー・セリグ(ドイツ)

 

●リクイガス・キャノンデール

ダニエル・オス(イタリア)

ペテル・サガン(スロバキア)

 

●ロット・ベリソル

ラース・イェティング・バク(デンマーク)

グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド)

 

●オメガファーマ・クイックステップ

トム・ボーネン(ベルギー) ←2006,2008,2009年総合優勝、“カタールマイスター”

フランチェスコ・キッキ(イタリア)

ヘルト・スティーグマン(ベルギー)

 

●プロジェクト1t4i

コーン・デコルト(オランダ)

ジョン・デーゲンコルブ(ドイツ)

ロジャー・クルーゲ(ドイツ)

 

●ラボバンク

グレーム・ブラウン(オーストラリア)

マーク・レンショー(オーストラリア) ←ディフェンディングチャンピオン

 

●レディオシャック・ニッサン

ファビアン・カンチェラーラ(スイス)

トニー・ギャロパン(フランス)

ジャコモ・ニッヅォロ(イタリア)

ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ)

 

●RTSレーシング

デヴィッド・マッキャン(アイルランド)

 

●SKY

ダヴィデ・アポローニオ(イタリア)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)

ベルンハルト・アイゼル(オーストリア)

フアン・アントニオ・フレチャ(スペイン)

 

シーズン早々にして超豪華メンバーが揃いました。

 

これだけのメンバーが揃うと、どのチームが主導権を握るか予想がつきません(笑)。

ゴール前残り20kmからのトレインのポジション争いが激化するのは間違いありません。

 

まず、前述した第2ステージのチームTTの優勝チームが第3ステージ以降のレースコントロールをすることになりそうです。

チームTTの優勝候補は、BMC、ガーミン、グリーンエッジ、ラボバンク、レディオシャック、SKYあたりか。

この中では、レディオシャック以外が絶対的なスプリンターを抱えていますが、一歩抜けているのがカヴェンディッシュのSKYか。

移籍初戦となる今大会でアルカンシェルが輝くか。

ここ数年はシーズン序盤に不調または、意図的に調子を落としているケースもあるだけに、その走り如何でレース全体の展開に大きく変化があるでしょう。

その他、BMCはフスホフト、ガーミンはファラー、グリーンエッジはマキュアン、ラボバンクはディフェンディングチャンピオンのレンショーを立ててくると予想。

 

“カタールマイスター”ボーネン擁するオメガファーマ・クイックステップも、シーズン序盤絶好調のチーム。

1月下旬に開催されたツール・ド・サンルイスではレースを席巻。

特に、ボーネンとキッキのスプリンターコンビが機能しており、カタールでも他の有力選手との調子の差を見せつける可能性も。

 

また、個人的に注目したいのがFDJ・ビッグマット。

かなり充実した戦力を揃えてきました。

勝負強さに定評のあるドラージュ、昨年シーズン3勝のラダニュー、昨年の今大会で好結果を残したローランがメンバー入り。

そして、昨年の世界選U23チャンピオン・デマーレの本格エリートデビューに注目。

 

その他にも、サガン(リクイガス)、グアルディーニ(ファルネーゼ・ヴィーニ)、デーゲンコルブ(プロジェクト1t4i)などもステージ優勝のみならず、総合優勝の可能性を秘めていると言えるでしょう。

 

我々にとって、日本人選手の出場がもう1つの目玉。

グリーンエッジデビューとなる別府選手は、新デザインの日本チャンピオンジャージを走りで全世界にアピールしてくれるはず。

逃げ・スプリント・リードアウトいずれもこなせるだけに、レース状況に応じた働きで目立つことは間違いありません。

新体制になり早くもビッグレースからの招待を獲得したブリヂストンアンカーは、井上・西薗・清水・吉田の4選手がメンバー入り。

先日アップした記事にも書いたとおり、選手ならびにチームの将来につなげる第一歩として、この超スピードレースでさまざまなチャレンジを期待したいところです。

 

ステージ勝者が日替わりとなり、総合争いは中間スプリントも含めたものとなる可能性が高いでしょう。

また、前々回のワウテル・モルのように大逃げを決めて、そのまま総合優勝というケースも考えられます。

思わぬ伏兵の登場にも期待して良いかもしれません。

 

【総合優勝予想】

トル・フースホフト(BMCレーシングチーム)

 

ツアー・オブ・カタールオフィシャルサイト

http://www.letour.fr/us/homepage_horscourseTQA.html

 

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