ツール・ド・フランスなどを主催するA.S.Oは1月20日、ツアー・オブ・カタール(2月5-10日)の招待チームを発表しました。

その中に、日本国籍のコンチネンタルチーム・チームブリヂストンアンカーが含まれ、初出場が決定しました。

アジア圏からはプロコンチネンタル登録のチャンピオンシステム(香港)、コンチネンタル登録のRTSサイクリングチーム(台湾)も選出。

個人的には、数年ぶりに“UCIアジアツアーとしての機能”を有する大会になるような気がします。

ちなみに、チームブリヂストンアンカーの選出理由としては、今年からフランスでの活動に力を入れること、そしてA.S.Oとのパイプを持つデニス・ルプルー監督の働きかけが大きかったそうです。

 

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そこで、今回はチームブリヂストンアンカーの陣容を見てみたいと思います。

チームは1998年発足、トラック・ロードで6名のオリンピック選手を輩出する日本では名門中の名門チーム。

今年チーム体制を大きく変化させ、フランス・ベルギーから選手を獲得。

フランス誌では2013年のプロコンチネンタル登録、2015年のツール・ド・フランスを目指すといった報道もあったようです。

 

【選手】

清水都貴(1981.11.23)-2010年ツール・ド・北海道(UCI2.2)総合優勝、2010年ツール・ド・マルティニック(UCI2.2)総合優勝、2008年パリ-コレーズ(UCI2.1)総合優勝

井上和郎(1981.2.17)-2011年ツール・ド・フィリピン(UCI2.2)第2ステージ優勝、2008年世界選手権出場

伊丹健治(1988.9.15)-2010年ツール・ド・沖縄(UCI2.2)総合2位、2009年ツール・ド・沖縄(UCI2.2)総合優勝

西薗良太(1987.9.1)-2011年ツール・ド・北海道(UCI2.2)第1ステージ優勝、2011年全日本選手権RR4位・TT3位

吉田隼人(1989.5.19)-2010年全日本選手権U23TT優勝、2010年ツール・ド・台湾(UCI2.2)第4ステージ優勝

トマ・レバ(フランス、1985.12.14)-2011年Circuit des Ardennes(UCI2.2)総合8位、2011年 Mi Aout en Bretagne (UCI2.2)総合6位、2011年プロバンスチャンピオン

クラース・シス(ベルギー、1986.11.30)-2011年ツール・ド・グアドループ(UCI2.2)総合2位・第1,4ステージ優勝、2011年Kreizh Breizh Elite (UCI2.2) 第1ステージ6位

アレクサンドル・ルメア(フランス、1988.10.25)-2011年トラック・マディソンフランスチャンピオン、2011年ノルマンディチャンピオン、2009年フランスU23チャンピオン

ブレーズ・ソネリー(フランス、1985.3.21)-2007-2009年AG2R La Mondiale所属、2009年ジロ・デ・イタリア総合62位、2008年ジロ・デ・イタリア総合90位

 

【監督】

久保信人-2009-2011年ブリヂストンアンカー・エスポワールコーチ、2003年世界選手権日本代表スタッフ

デニス・ルプルー-2005-2009年アグリチュベル監督、1998年ツール・ド・フランス総合39位

 

各選手・監督の実績は、チームがホームページなどに掲載しているものの中からUCIレースを優先的にピックアップしてみました。

 

こうやって見てみると、まず日本人選手5名は「現在日本を拠点に活動している中で、ヨーロッパへ行っても通用するであろう選手、または今後通用する見込みのある選手」を揃えたイメージ。

中でも、プロ初年度となった昨年大ブレイクした西薗選手は、その活躍度からすぐにでもヨーロッパへ渡ってほしいという声が多くありました。

昨年所属したシマノレーシングでのオランダ遠征では壁にぶち当たったものの、その経験を糧にこれからさらに飛躍していこうといったところ。

また、UCI1クラスのフランスレースで総合優勝経験のある清水選手、アジアでの実績が豊富な井上選手が経験を若手に伝えながら、将来への可能性に賭けるという見方ができます。

アンダー時代にヨーロッパでの活動を経験した伊丹選手、日本代表として出場した昨年のジャパンカップでの活躍が記憶に新しい吉田選手は、このチームでの活躍次第で、格上のチームからのオファーの可能性もあると言えるでしょう。

 

一方、フランス・ベルギー選手ですが、やはりソネリー選手の実績が際立っています。

ジロ2回完走、その他プロツアーレースに多数出場しており、このチームのエース格となるかと思われます。

その他、トラックでの実績を有するスピードマンのルメア選手、ダヴィタモン・ロットの育成チームに所属経験のあるシス選手、コフィディスのスタジエ経験のあるレバ選手と、表舞台でのリザルトは無いもののUCI2クラスでは上位の常連選手たちが揃いました。

 

長期計画を組むチームの可能性と、今の力をヨーロッパプロを相手に試しながら自身の可能性を探る選手たちと、良い部分が融合して結成された新生ブリヂストンアンカーといえるのではないでしょうか。

 

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大注目のツアー・オブ・カタール。

トッププロ相手にどこまで戦えるか、ぜひトライしてもらいたいところです。

まだ出場選手の発表はされていませんが、大学卒業を直後に控える吉田選手を除く8名がスタートラインに立つと予想しています。

屈指のスピードレースではありますが、第2ステージにはTTTが設定され、個人の能力だけでなくチームの実力が早くも試されます。

そういった意味でも2012年の、そしてそれから先のチームブリヂストンアンカーを占うことができる大会になると言えるでしょう。

 

チームブリヂストンアンカーオフィシャルサイト http://www.anchor-bikes.com/team/blog/

 

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