本格的なシーズンインに先立って行われるオーストラリア選手権。

今年はビッグチーム・グリーンエッジの誕生もあり、例年以上の注目と盛り上がりを見せました。

 

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オーストラリア選手権クリテリウム(44km)-1月5日

【結果】

1.アンソニー・ジャコッポ 1:00:26

2.マーク・レンショー s.t.

3.スティール・ヴォンホフ s.t.

 

【戦評】

前座レースともいえるクリテリウムは44kmで争われました。

RRのコースにフィットしないピュアスプリンターの中には、こちらを狙っていた選手もいるかもしれません。

 

結果は、アンソニー・ジャコッポがスプリントを制して優勝。

ジェネシス・ウェルス・アドバイザーズに所属する25歳。

昨年10月のヘラルドサンツアーの第5ステージでは、マルセル・キッテル(当時スキル・シマノ、現プロジェクト1t4i)に次いでステージ2位の実績があります。

この時もメルボルン市内を走る60kmのクリテリウムステージ。

距離の短い、クリテリウムなどが得意な選手なのかもしれません。

 

2位には今年からラボバンクへ移籍し、自らスプリント勝利を量産しようと意気込むマーク・レンショーが、3位には昨年のジャパンカップクリテリウムでの劇的勝利が記憶に新しい、スティール・ヴォンホフが入っています。

上の写真を見る限り、ヴォンホフも昨年所属したジェネシスのジャージを着ているように見えるのですが、今年から加入したチポトレ・デベロップメントのジャージが間に合わなかったのでしょうか…?

 

【全リザルト】

 

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オーストラリア選手権RR(163.2km)-1月8日

 

【結果】

1.サイモン・ジェランス 4:07:38

2.マシュー・ロイド +2″

3.リッチー・ポート +2″

 

【戦評】

チームに所属するオーストラリア人選手17名のうち16名がスタートラインに並んだグリーンエッジ。

大人数でどのように勝ちに行くか、そしてライバルチーム・選手たちがどのように対抗策を打って出るのかが焦点となりました。

 

やはり予想通り、レースはグリーンエッジが支配。

キャメロン・マイヤーを逃げに送り込み、レースを優位に進めます。

ガーミン、SKY勢も積極的に追走し、展開はサバイバルに。

残り10kmを切った時点でメイン集団は23人に。

 

キャメロンが吸収され、勝負は最終周回へ。

例年勝負が動く上りで仕掛けたのは、チームメイトのサイモン・ジェランス。

効果的なアタックに、対応できたのはマシュー・ロイドとリッチー・ポートのみ。

 

ゴールスプリントになると圧倒的優位となるジェランスを相手に、ロイドとポートは繰り返しアタックするものの、いずれもジェランスが冷静に対処。

最後は2秒差を付ける圧巻のスプリントで初のオーストラリアチャンピオンに輝きました。

 

ジェランスは言わずと知れた、オーストラリアを代表するクラシックレーサー。

ビッグレースに強く、グランツールすべてでステージ優勝を果たしているほか、昨年はアムステルゴールドレース3位、ツアー・オブ・デンマーク総合優勝、西フランス・プルエー2位と抜群の安定感を誇ります。

新チームのグリーンエッジにおいてもキャプテンの1人としてアルデンヌクラシック、グランツールとチームの中心的存在になるでしょう。

このレースでもいくつかあったオプションの1つがジェランスでの優勝狙いだったのではないでしょうか。

 

昨年のバスク一周期間中にチームから不可解な解雇を受け、シーズンを棒に振ったロイドが完全復活の2位。

元々カデル・エバンスやユルゲン・ファンデンブロックの名アシストとして仕え、2010年ジロでは自ら山岳賞を獲得するなど、登坂力は誰もが知るところ。

今年晴れてランプレでトップシーンに戻ってくる彼も、この結果には大満足の様子。

 

また、3位のポートもSKY移籍初陣を良い形で飾りました。

昨年はアルベルト・コンタドールのアシストに専念した1年でしたが、この走りでワンデーレースなどでも十分通用するところを見せられたのではないでしょうか。

グランツール、TTに続き、今年のアルデンヌクラシックに期待したいところです。

 

最終的に、140人出走で完走が21人という超ハイレベルなナショナルチャンピオンシップとなりました。

 

【全リザルト】

 

 

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オーストラリア選手権TT(38.2km)-1月10日

 

【結果】

1.ルーク・ダーブリッジ 46:20.44

2.キャメロン・マイヤー +7″

3.マイケル・ロジャース +16″

 

【戦評】

キャメロン・マイヤーの3連覇がかかった今回。

そのキャメロンを脅かすとされていたジャック・ボブリッジは、大会前に口腔内をスズメバチに刺されるトラブルに見舞われ、出場さえ危ぶまれる状況に。

また、ベテランのロジャース、SKY移籍を果たしたスペシャリスト・ポートなども勝負に絡むことが予想されました。

 

レースは波乱の展開に。

前述のトラブルを乗り越えての出場となったボブリッジがスタートして1kmで落車。

手首を痛めリタイアとなります。

 

そんな中、ハイレベルの戦いを制したのは新鋭のルーク・ダーブリッジ。

昨年の世界選U23TTのチャンピオンでもあり、トラック・チームパシュートでもオーストラリアチームの中心的存在の若手ライダーが見事栄冠をつかみました。

横風が強い中、アベレージスピードは49.47km/hで走破。

20歳ながら、既に長距離TTへの適性も見せており、今シーズンの活躍に期待したいところ。

 

3連覇を狙ったキャメロンは7秒差の2位。

この結果には満足の様子で、若手が育っているオーストラリア自転車界をアピールするコメントを残していたようです。

 

また、3位にはベテランのロジャースが入り、病気で思うように走れなかった昨年の鬱憤を晴らす活躍が楽しみな結果となりました。

 

なお、落車リタイアのボブリッジは幸い骨折は無く、早々に復帰ができるとのこと。

 

【全リザルト】

 

 

オーストラリア選手権オフィシャルサイト http://www.cycleballarat.com.au/

 

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