南半球の自転車王国シリーズ第2弾。

注目のオーストラリア選手権についてピックアップしたいと思います。

いまやロード、トラックでは最強国となり、ロードでは今シーズンから晴れてファーストカテゴリーのチームが誕生するなど、必然的に注目度が高まります。

 

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オーストラリア選手権RR(163.2㎞)-1月8日

【過去5年の優勝者】

2011年 ジャック・ボブリッジ

2010年 トラヴィス・メイヤー

2009年 ピーター・マクドナルド

2008年 マシュー・ロイド

2007年 ダレン・ラプソーン

 

【コース分析】

ブニンヨン市街地に設けられた10.2㎞の周回コースを16周します。

周回後半のフィスケン・ロードとジーロング・ロードにアップダウンがあります。

ここ4年間は同じコースで開催されていますが、いずれも逃げまたは少人数でのスプリントで優勝者が決まっており、この2つのアップダウンが勝負を分けるポイントであると見ることができそうです。

しかし、かといってスプリンターに勝ち目が無いのかというと、決してそうではないようです。

実際、昨年はマシュー・ゴスが追走集団を率い、2位でフィニッシュしています。

したがって、アシストの機能次第でどんな展開にもなりうるコースと言えるでしょう。

 

【出場選手一覧】

 

【注目選手】

ジャック・ボブリッジ ←ディフェンディングチャンピオン

キャメロン・メイヤー

ジョナサン・キャントウェル

マシュー・ゴス ←昨年2位

サイモン・ジェランス

ロビー・マキュアン

スチュアート・オグレディ

トラヴィス・メイヤー ←2010年チャンピオン

マイケル・ロジャース ←2009年2位

アラン・デイヴィス ←2012年ジャイコ・ベイクラシック総合優勝

バーデン・クック

リッチー・ポート

ハインリッヒ・ハウッスラー

マイケル・マシューズ ←2010年世界選U23チャンピオン

マーク・レンショー ←2012年オーストラリア選クリテリウム2位

クリストファー・サットン

ネイサン・ハース

リー・ハワード

スティール・ヴォンホフ ←2012年オーストラリア選クリテリウム3位、2011年ジャパンカップクリテリウムチャンピオン

アンソニー・ジャコッポ ←2012年オーストラリア選クリテリウムチャンピオン

 

枚挙にいとまがない、とはまさにこのこと。

有力選手が本当に多すぎる。

上記に挙げなかった選手でも優勝の可能性は十二分にあるでしょう。

 

年明けのジャイコ・ベイクラシックでアラン・デイヴィスが総合優勝したグリーンエッジですが、いよいよ本格的な船出となります。

オーストラリアナショナルチームと言っても過言ではないほどハイレベルの自国選手を抱え、日本でいうところの連盟強化選手を集めたドリームチームと言えるでしょう。

そんなチームの最初のミッションはOZチャンピオンジャージの獲得。

17選手でチームプレーを、とあれば勝敗云々を飛ばして、どうやって勝つかという点に注目をしたいところ。

平地系ライダーを多く揃えていますが、このコースであれば難なくこなすことができる選手たちばかり。

スプリント、逃げ、終盤のふるい落とし…など、さまざまな展開に合わせたオプションは当然用意してくるでしょう。

本来の実力で考えれば、スプリントエースはゴス、逃げの展開となればボブリッジ・メイヤー兄弟・ジェランスで勝負か。

しかし、逃げの展開になった場合にスプリント力のあるライバル選手が集団に加わると若干厳しい状況になることもあり得るだけに、どんな展開でもゴスは生き残しておくことが必要でしょう。

また、カリフォルニア・ロードでの引退を発表しているマキュアンにとっては、最後の国内選手権。

勝利で飾ってほしいと思う部分もありますが、実際はゴスのスプリントをアシストすることになるのではないでしょうか。

 

グリーンエッジに次ぐ2番手グループは、ハウッスラー・ハースのガーミン勢か。

ハースは「17人のグリーンエッジ相手でもやり方次第で勝つことができる」といった強気のコメントを残しているようですが、むしろどうやって勝つんだと突っ込みたくなります(笑)。

しかし、少人数の展開にハウッスラーが残ることができれば勝機あり。

展開次第で、サテライトチームのチポトレ・デベロップメントに所属し、昨年のジャパンカップクリテリウムでの勝利が記憶に新しいヴォンホフとの協力体制をとることでしょう。

 

ロジャース・ポートのSKY勢はスプリントの展開になると苦しくなります。

集団の人数を絞って上りで勝負したいところです。

 

【優勝予想】

マシュー・ゴス

 

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オーストラリア選手権TT(38.2㎞)-1月10日

【過去5年の優勝者】

2011年 キャメロン・メイヤー

2010年 キャメロン・メイヤー

2009年 マイケル・ロジャース

2008年 アダム・ハンセン

2007年 ネイサン・オニール

 

【コース分析】

メイン会場であるバララットから車で15分ほど行ったLearmonthでの38.2㎞の争い。

高低差がいまいち分からないのですが、同じコースで開催されてきたこれまでもTTスペシャリストが勝ってきたことを考えると、アップダウンが難易度を高めていることは無さそうです。

 

【出場選手一覧】

 

【注目選手】

ジャック・ボブリッジ

キャメロン・メイヤー ←2連覇中

トラヴィス・メイヤー

マイケル・ロジャース ←2003~2005年世界選TT3連覇

リッチー・ポート

ルーク・ダーブリッジ ←2011年世界選U23TTチャンピオン

マイケル・ヘップバーン ←2011年世界選U23TT3位

 

TTもRRに負けず劣らず、超ハイレベルな戦いになりそうです。

 

まずは昨年まで2連覇中のキャメロン・メイヤー。

トラックライダーとしても世界のトップをいくだけに、トラックシーズン最盛のこの時期はライバルより好調なのは必然でしょう。

3連覇なるかに注目が集まります。

 

このキャメロンを脅かす存在の一番手はボブリッジ。

トラック個人パシュートで驚異的なワールドレコードをマークするなど、独走力は折り紙つき。

新チームとなった今シーズンは、将来的にグランツールレーサーになるべく英才教育を受けるとのこと、その布石として勝っておきたいでしょう。

 

この2人より国際経験が豊富なのがロジャースとポート。

ロジャースは言わずと知れた、2003~2005年の世界選TT3連覇者。

近年は総合力を備え、TT能力に陰りが見られるのは否めないですが、ベテランならではの走りに期待。

一方、ポートは世界選TTで2010年4位、2011年6位と国際舞台で強さを見せています。

それを国内選手権で見せられるかで結果が変わってきそうです。

 

アンダーカテゴリーでは世界のトップを走ったヘップバーン、ダーブリッジのエリート本格デビューも楽しみ。

将来性豊かな彼らにも十分勝機はあるでしょう。

 

【優勝予想】

ジャック・ボブリッジ

 

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